さて、ここら辺は大都会と違って、日本の多くの田舎同様「公立至上主義」である。
何十年も前の話であるが、カミさんは「私立は名前さえ書けば受かる」と言っていた。
そんなまさか、と思ったが、自分の子供が高校受験するころになって同様の話が聞こえてきたのである。
それは「中学校の先生が『受けて良い』と言ったらその高校は合格です」というものである。
どの学校受けようが受けまいが自由じゃん、と思うのだが実態はそうではないらしい。
それと並行して、中学校の担任には三者面談の時に「必ず私立はどこか受けてもらうことになっている」と言われたりもした。
「受けてもらうことになっている」とは何か。
本命の公立に落ちても追加募集ということがあり、近年は少子化につき、通える範囲に数校、追加募集を行なっていることがある。
だから無理やり私立受けることないだろうと思うのだが、先生がそういうからには承るしかないのだろう。
さて、晩秋になってA高校に問い合わせた。いつまで経っても受験要項がサイトに掲載されないからだ。
定員は何人か。受験科目数は何科目か。それぞれ何分か。満点は何点か。
返信はごくあっさりしたものだった。
「受験に関しては、中学校の先生にお願いしておりますので、中学校の先生にお問い合わせください」
シンプルに答えてくれればいいのに、私立高校のことで中学校の先生の手を煩わせるのかとも思った。
んで、いろいろ調べまくって、だいたいわかったことはこうだ。
・中学校の担任は、12月の内申点で生徒にどこの学校を受験して良いか伝達する。
・生徒は、受けて良いと言われた学校を受験。当日テストでやらかしても自動で合格する。
自動で合格する故に「名前を書けば合格」などと言われるのである。
私立高校内外でもヒエラルキーがある。同一高校内では特別クラスと進学クラスであったり、
高校外ではA高校は合格目安内申33。B高校は30というようになっている。
そのハードルを少々さげるために、「単願」制度というものがある。
併願は「公立も受験しますよ、受かった時はおそらくそっちでしょうね」という受験生。
単願は「公立には浮気しないで貴校一本ですので、なんとかお手柔らかに」という受験生。
高校側としても必ず来てくれる生徒を確保したいので、単願は若干内申のハードルが下がる。
併願ならB高校レベルだが、単願にすることでA高校に入学できるようになったりするのである。
受験倍率というのも一応出る。ここらへんでは私大付属のマンモス校A高で2.41倍。
この倍率もあってないようなもので、併願が半分以上いると思われ、その者たちは合格したら公立に行く。
想定した定員よりも多い場合はA高校のほうで非常勤講師を雇用し対応する。
(実際に教員数が発表になっているが、マンモス校の割には少ない。普通高校レベル。相当数の非常勤がいると思われる)
この問題はどうやら手強いらしい。
来たる公立本番に向けて油断するなよ、という戒めがあるものと思われる。
(落ちた話を本当に聞いたことがない。伝説、幻レベルだと思われる)
そして、合格発表。
おそらくダンボールで持って来るのでは。
「おめでとうございます、何々コースに合格です」と書いてあるだけである。
それを実現するために、中学校の先生が結構なご尽力をしているのである。
その私大まであまり苦労せずにエスカレーターで入ることができる。
静岡県西部の平成元年頃の高校受験もなかなか凄かった。 まず中学毎に、どの高校に何人受けるか?の枠があり、 中学内の成績順に誰がどの高校を受けてもらうかが最初にほぼ決まって...
まあ不合格者を出さないためではあると思うけど
国際関係学部のあそこね自分が中学生だったときには何も考えてなかったが 保護者として観察するとなかなか良くできたシステムだったのか
確かに三方良しだが、本命の公立も内申点のせいで一生懸命受験勉強しても逆転できないならちょっとクソ
逆に…というほど逆ではないが、いい(公立)高校に入学できるかどうかが重要で、高校受験浪人が珍しくない県もあるのじゃよ。
毎年定員内不合格で高校多浪を生み出してる県もある
珍しくない県ってどこ?
岩手と福島らしい。 ただし最近はいずれも減っている模様。 (少子化だからか)
九州の田舎出身だけど、学区外から県内公立トップ高を受けるときに「どうせ落ちても地元公立は毎年二次募集出してるから私立の滑り止めなんて受けなくていいや~」ってへらへらし...