どうぶつの森シリーズは初プレイなので、前作との比較などではなく、一本のゲームとして、プレイした感想を書いてみたいと思う。
・良かった点
1.グラフィックが素晴らしい
小物のデザインが細部まで描かれているのもそうだが、たぬきちの事務所のプリンターなども、リアルでよくできている。
何より、素晴らしいのが博物館だ。静寂の中で神秘に包まれる独特の雰囲気を上手く再現出来ていると思う。
どうぶつの森の可愛さとリアリティの両立は今まで体験したことのないレベルで大成功していると思った。
マイデザインという自分で絵を描き、それを服にしたり、グラフィティアートにしたりして遊べる機能がある。
これも、良く出来ており、地面に絵を描くことで、道路や、畑を表現したり、市販に無い服を作り、ネット上のユーザと交換したりと使い方次第ではとても夢のある機能だと思う。
欠点としては、ドットで絵を描くのにコツがいることと、絵を描くのが苦手な人は、楽しめないかもしれないということだ。
可愛い住人と不細工な住人がいる。私の島にやって来たのは、タコやカエルのミュータント達だった。
初めは、何でこんな奴らなんだと思ったが、会話の回数を重ねたり、プレゼント交換をするたびに愛着が沸くようになってきた。
ショッピング中や、博物館の中でも出会うことがあり、出先で友人と会うような嬉しさがゲームの中でも味わえるとは思わなかった。
4.世界に没入できる
海岸沿いを歩き、海のせせらぎに耳を傾ける。星を探しに山を登り、夜空を見上げる。
フィールドを歩くだけで面白いし、何なら画面をつけっぱなしにして眺めているだけでもいい。
ぱちぱちと音を鳴らす焚火を眺めていると、不思議と気持ちも落ち着いてくる。
本当に自然の中でキャンプをしているような、独特の空気を肌で感じられるのは本当に良かった。
・悪かった点
1.やることがない
日常的にやれること言えば、昆虫採集、魚釣りに、森林伐採などだ。
橋や坂の建造、民家、施設の移転も出来るがそれには莫大な費用が必要となる。
日々の作業が早くもルーティン化していて、何か根本的な変化がないとプレイし続けるのは厳しいと感じた。
家具が沢山あるのに、殆どがただの飾りであり、ミニゲームなどがプレイ出来ると期待していたので残念だった。
外見ごとに性格が設定されていると思ったのだが、別々の住民なのに語尾以外は同じことしかしゃべらない住民がいた。
筋トレの話しかしない男性キャラがいるのだが、別の島で別の外見なのに、同じ会話をしていたのだ。
キャラクター毎に個性があると思っていたので、初めて知った時はとてもショックだった。
3.操作性が悪い
物を買うときにまとめ買いが出来ないし、物を作る時もまとめて作成が出来ない。
道具は消耗品だと言わんばかりに、ばかすか壊れていくし、魚を釣る餌だって作らなければならない。
服も、色毎に買い集めないといけないのだが、まとめて買えないのでカラーバリエーションの数だけ試着室に入らないといけない。
薬草を一個買うたびに、会話を最初からやり直さないといけないドラクエがあったらどう思うのか、ゲームディレクターに聞いてみたい。
日用品が売っているお店は、朝の8時~夜の10時まで、服が売っているお店は、朝の9時~夜の9時までと時間に制限がある。
大事な金策要素である、カブの買い取りに至っては、午前と午後で価格が変動する。
平日の午前中にプレイをするのは、学生でも、社会人でも厳しいのではないだろうか?
本体の時間をずらすという手もあるが、そうすると閉店時間が早くなってしまう。
たぬきちが24時間営業なのだし、お店も24時間営業でいいのではないかと思った。
ここまでつらつらと書いてみたが、イベントのアップデートなども頻繁にあるようだし、当分はゆるりとプレイを楽しむことになると思う。
このレビューを読んで、どうぶつの森に興味を持った人は買って貰いたいと思うし、既に持っている人はゲームについて話が出来たら嬉しい。
それでは、良き、あつ森ライフを!