2018-08-14

僕はちゃんゲームをしたい

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1256426

このまとめに関するブコメを見ながら、強い疑問を感じている。

しか無謬のものなど存在しない。誰もが間違えるし、誰もが過ちを犯す。

からこそひとつの失点ですべてを否定するべきではないし、ひとつの加点ですべてを肯定すべきでもない。

優れたプレイヤーであるにもかかわらず、たったひとつ失策をしただけでそのプレイヤー追放してしまえば、むしろゲーム全体が劣化することになるだろう。

からこそ僕らはプレイヤーに対して、「是々非々」で対応すべきだ。

僕はこれを、とても正しいと思う。

では何故、今回のこれらのブコメに疑問を感じたのか。

端的に言って、僕の疑問はこういうことだ。

ルール違反のなかで為された物事と、ルールの上で為された物事を、等価に置き、是々非々とするのは、果たして正しいのか」

ここでいう、ルール違反とは、言うまでもなく、

公文書改竄(森友加計問題

立法事実捏造、および捏造が認められた立法事実に基づく法案の強行(高度プロフェッショナル制度

基本的人権否定憲法改正

などの出来事を指している。

このどれもが近代国家法治国家民主主義国家において、重大なルール違反であることは、言うまでもないだろう。

どれも自民党がこれまで成し遂げてきたこと、そして成し遂げようとしていることだ。

ルール違反のなかで為された物事と、ルールの上で為された物事を、等価に置き、是々非々とするのは、果たして正しいのか」

僕はこれについて、正しくない、と考えている。

何故か。

民主主義国家において、ゲームの主導権を持つのは、常に国民だ。

からゲームが成立する限り、どのようなひどいプレイであれ、どのような優れたプレイであれ、諦めることも、やり直すことも、継続することも、改めることも、国民の手によって行うことが出来る。

からこそ、本当に僕らが恐れるべきは、ゲーム自体崩壊することに他ならない。

そうなった場合、諦めることも、やり直すことも、継続することも、改めることも、僕らの主体的意思では、決して行うことが出来なくなる。

からこそ、重大なルール違反が行われたなら、いかルールの上で優れたプレイが行われて居ようと、退場しなければならない。

そうでなければ、ルール自体が軽視され、より力の強いプレイヤーのやりたい放題になり、ゲーム自体崩壊するからだ。

ひとつの失点ですべてを否定するべきではないし、ひとつの加点ですべてを肯定すべきでもない。

けれどそれはルールが守られているからこそ機能する態度でもある。

僕らの多くが「基本的にはあなた応援しているけれど、これについては改めてほしいな」と声を挙げれば、少なくとも議論が巻き起こる、そういう状態であるからこそ、有用なのだ

しか崩壊したゲーム上では、これが機能しなくなる。

どんなに支持者が声を上げても、議論の一つも起こらない。すべては無風状態粛々と進められる。

さらに、その状態もっと進めば、今度は、非を唱えることさえ、「是々非々であることさえ許されなくなるのだ。

事実現在中国北朝鮮では、自国トップへの批判はできない状態にある。

こういったゲーム崩壊の行き着く先が、ユダヤ人虐殺や、天安門事件と言った、基本的人権蹂躙する暴虐であることは、歴史にある通りだろう。

正直なところ、我が国もまたゲーム崩壊瀬戸際にあるように感じている。

総裁選に対抗出馬した派閥は、冷遇する。

そのように首相近辺が公言したことは周知の通り。これは「非」が許されない状態とほぼ等しい。

この状態に「そう言うことは許されない」という声が自民党内部から何故、噴出しないのか。

森友加計問題。高度プロフェッショナル水道民営化サマータイム。といった問題もそうだ。

どれも、党内で多くの異論が撒き起こって然るべき類のものであり、支持者の間でもこれらを否定する意見は噴出している。

議員というのは本来、一人一人それぞれが国民が選出した代表だ。「その党だから」以上に、「その人だから」選ばれた存在だって少なくない。

ならば、より自民党から異論や反対意見が、活発的にニュースを騒がせるべきだろう。

それなのに、自民党内は無風のままだ。

僕はもう、自民党と言う組織の中で、完全にゲーム崩壊しているのだと認識している。

そして、権力者の身内で行われているこのような状態が、僕ら一般市民まで適応されないなどとは、僕はどうしても思えないのだ。

まずルールの厳守。そこからしか僕らはきちんと「政治」と言うゲームを行うことが出来ない。

僕はちゃんゲームをしたいのだ。

から僕は、今の自民党に「是々非々」で向き合うことがどうしてもできない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん