この1,2年ぐらい独り身の寂しさに気が狂いそうだった。
セックスしたくてしたくてたまらなかったし、それ以上に誰かに必要とされたかった。認めてもらいたかった。
東京に転勤になり、見知らぬ土地で夜遅くまで働き、パワハラに耐え、消耗しきって土日に家でじっとしているとなんのために生きているのか見失いそうだった。
東京に就職した親友と会った際、彼女ができたことを告げられた。この世界で本当にたった一人ぼっちになったような気分だった。
終電を逃し、新宿の小汚いネカフェの個室で横になりながらマッチングアプリに登録した。藁にもすがる思いだった。
自分の免許証をスマホで撮影し、審査が通ると利用できるシステム。
女性の顔写真がずらーと表示され、気になった人に「いいね」を送る。相手も自分のことを気に入ればマッチングが成立する。
手始めに気になった数人にいいねを送ってみた。
もちろんそんなにうまく行くはずもないと思っていたが、十数人くらいにいいねを送った辺りでマッチングが成立した。
まじか...と思って相手を確認するとすげーかわいい。少なくとも自分はそう思った。
早速メッセージを送ろうとすると、メッセージを送るには有料会員登録が必要な旨のメッセージが表示された。
女性は無料で使い放題だが男は金を払わなければやり取りすらできない。
会費1ヶ月4千円。その時の僕の気持ちが想像できるだろうか。なんていうかすげー惨めだった。
目を皿のようにしてスマホにかじりついてたところに水をぶっかけられたみたいな気分だった。
有料なのはわかっていた。金が惜しいんじゃない。
なんて言えば伝わるだろうか。「俺一体なにやってんだろ・・・」
モヤモヤとしながらもiTunesで4千円を支払いメッセージを送った。
その女性とはその後2回ほどデートし、クリスマスにお台場の夜景の見えるビーチを歩きながらあまりのいい雰囲気に思わず告白した。
「30代と付き合うってどういうことだと思いますか?」
そう言われた。
今考えるとやんわり振られたんだと認識している。
その後マッチングアプリを通して更に二人の女性とデートをし、現在3人目の女性にLINEブロックお別れをキメられたところだ。
この半年、マッチングアプリで恋活してみていろんなことを考えた。
そして自分の中のドス黒いモノが増幅していくのを感じた。
この26年間、見ないようにしていたこと、諦めたはずのこと、もう慣れたと思っていた痛み、ひとつひとつの小さな垢が排水口の裏に溜まったヘドロみたいにあらわになっていくような気がした。
だからブスを中心に攻める。もう手当たり次第だ。プロフィールなんか見ない。見るだけ無駄だから。
いいねを送ってくる相手に対して質問を設定している女がいる。よくあるのが「私のどこにいいね?」だ。知らねえ。
適当に「笑顔が素敵なところ」とか入力していいねすると「審査中」って表示される。それ見るたびゾクゾクする。
自分は女性からいいねを貰ったことはないが、どんなブスでも大抵50人以上からいいねを貰っている。そこそこの美人になると100人、200人超えは当たり前。
中には1000人超えなんてのもいる。そんだけアプローチされていい男いないんなら一生いないんじゃね?と思う。
大人になって考えると、小学生や中学生の頃ってどれ程身分違いの恋をしてたんだろうと思う。
大人になるにつれて偏差値や学歴、職業、年収、将来性…etc.と次第に住む世界が分かれていく。
バカ大学出て社畜として地べた這いずり回っている自分を昔好きだった女の子が見たらどんな冷たい目をするだろう。
殺意を押し殺してニコニコして、安月給で夜遅くまで残業して、必死にスキルアップを図っても事務の女の子の人生は絶対に超えられないのだ。
高卒社畜で年近いけど普通に彼女できるけどな? 難しく考えすぎぢゃね? クラブとか飲み屋行けば?
クラブとか飲み屋で彼女を作る、という選択肢がある人だったらこんなこと書かないんだよなぁ
自分は女性からいいねを貰ったことはないが、どんなブスでも大抵50人以上からいいねを貰っている。そこそこの美人になると100人、200人超えは当たり前。 → 実世界で同年齢にチヤホヤ...
「30代と付き合うってどういうことだと思いますか?」 このメス豚なにしにきたの?
婚活してた女です~。 お兄さんは趣味はありますか? マッチングアプリってスペックでピンハネする女性多いので、 収入、学歴、身長など数値化できるもに自信がない方は不利だなあ...