2015-03-21

日経ビジネス井上記者任天堂愛に溢れすぎているので思ったこと

任天堂スマホ参入についての記事がいろいろ出てるけれど、岩田社長ゲームメディアインタビュー

基本的に受けてくれないので突っ込んだ話が出てこない。

日経ビジネス井上記者ゲーム業界に詳しい方で、岩田社長の覚えもめでたくよくインタビュー記事を書いておられる。

しかしその記事は溢れる任天堂愛にほっこりするばかりで、厳しい部分にはノータッチでなんとももどかしい

(後半の記事で詳細が話されるかもですが、厳しい質問は出てこないはず)

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20150319/278932/

そこで、某西田宗千佳氏などのインタビューお断り系のズバズバ切り込むメディアが訊きそうなことについて考えてみた。

あえて嫌味っぽく痛いところを突いてみたつもり。

岩田社長がいかにも答えそうなことを想像してみるのも一興。

経営判断に要するスピードについて

スマートデバイスにどのようなソフトを出すべきか、どんな課金方法にすべきかといった課題を解決するためには数年の検討

必要としたが、それは決して遅くないと伺いました。

しかし、モバイル業界コンシューマー業界よりも環境の変化が早い世界であり、経営判断の遅さが命取りになりかねません。

事実パートナーであるDeNAさんはブラウザゲームからネイティブアプリへの変化への対応が遅れ、一線を退いたという過去

持っておられます

ユーザー任天堂IPへの食い付きが想定以下」

「思ったよりコンテンツの消耗が早く飽きられやすい」

スマホは順調だがコンシューマーへの動線ができず、コンシューマーの売上が落ち込む」

基本無料アイテム課金というトレンドが変化してきた」

といった現在想定しているシナリオとのズレが出てきたときの方向修正をどのようにイメージされておりますでしょうか。

それとも、変化が起きてからまた数年を費やして熟考するのでしょうか?

ハードソフト一体型ビジネスの今後について

任天堂の強みはハードソフト一体型ビジネスであり、それを生かせないスマートデバイスでは長期的なビジネスを持続することは

困難だから決して手を出さないと繰り返しおっしゃってこられました。

しかし、他社のハードウェアが前提となる環境でも任天堂の強みを発揮できるとの結論に至り、今回スマートデバイスへの

ソフト供給を発表されました。

そこから想像できることは、コンシューマービジネスにおいても、ソフトの内容や料金体系その他の課題について真剣

考え抜くことで、ハードソフト一体型ビジネスに拘わる必要はないという「答え」を導き出せるのではという検討

当然なさっておられるのではないかということです。

減少が続く自社ハードでの独占に拘らず、マイクロソフトソニーなどの他社ハードソフト供給することは、

任天堂ユーザーの全体数を増加させることにつながります。それは今回のスマホ展開の目的でもある「ゲーム人口の拡大」

という任天堂経営理念合致すると言えるはずです。

数年後、

「ずっと否定してきたが、実は前からソフト専業化について考えてきた。ようやく全体像がまとまったので今回発表することができた」

時は来た

というお話を聞かせて頂ける可能性があるのではないでしょうか。

追記1:コードNX=新興国向けに開発中の廉価ハードなのか

2014年5月10月に行われた決算発表会で、それぞれ新興国への展開の進捗に関する質疑応答がございました。

そこで、先進国向けのプラットフォームを持っていくだけでは価格の面で難しいので、新興国向けの製品を開発中であるというお話がありました。

今回発表された「コードNX」は、この新興国向けに開発中の廉価ハードだと考えてよいのでしょうか。それとも、平行して2つの製品の開発を

行っているのでしょうか。

追記2:プラットフォームの増加による開発リソース分散懸念

スマートデバイスにおけるDeNAとの役割分担に関する説明の中で、DeNAバックエンドサーバー周りのシステムの開発を任せるが、

ソフト開発はIP貸しではなく任天堂自身が中心となって行うというお話がございました。

現在任天堂携帯機と据置機の2つのゲーム専用機プラットフォームを展開しておられますが、ソフトの発売スケジュールに大きな空白が

しばしば発生し、定番タイトルの投入により一時的に販売が上向くことがあっても勢いを維持できずに失速するという状態が続いています

現在の2つのプラットフォームへのソフト供給に苦しむ中、スマートデバイスコードNXを加えた4つのプラットフォームの維持に必要ソフト

供給していくための具体的な施策をお持ちであればぜひお聞かせください。。

あるいは、開発リソースには限りがあり、ソフト品質や数を大きく増やすことは困難であるため、増えた分だけどこかを削るといった

方針なのでしょうか。

ゲーム専用機への情熱を失っていないことをアピールすることを目的として今回コードNXについて発表されたとのことですが、

スマートデバイスコードNXに注力する分だけ、現行の家庭機向けの開発リソースは減らされるのではないか」

Wii U3DSは早期に終息に向かいソフトが出なくなってしまうのではないか」

という新たな不安も生んでいます

こうしたファンの疑念に対しては、どのようにお答えになられますでしょうか。

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