2024-01-06

金銭的な価値観がまったく合わない恋人暮らしている。

私はかなりの倹約家だ。

社会人になってから十数年。「貯金をしなかった月」というのがほとんどない。収入がある度、その一部をエンヤコラと積み上げ続けて来た。

実家暮らし契約社員給与が13万ぐらいだった頃も、エイヤ上京して月給18万(額面)で月6万ちょいの部屋で一人暮らしを頑張っていた頃も。

「金がない、ああ金がない、もっといいブランドの服やメイク用品を買いたいし、いい店でいい酒を飲んだりご飯を食べたりしたい」といくら思っても、貯金を一切しないという選択肢を取ったことがほとんどない。思えば、学生時代アルバイトでもそうだった。「収入を使い切る」ということがまずない。

恐らく、生まれ育った家が世間的に見てトップクラス貧乏だったので、節約貧乏暮らしには慣れっこだったからだろう。

数年前、妹が一人暮らしを始めたとき「ねえ、家にあるのって全部お店でいちばん安いやつだったんだね」と言っていたのが印象に残っている。

 

もちろん、結婚式などの出費が続いて貯金ができなかったタイミングや、スキルアップのために学校などに通って貯めていたお金を一気に十数万とか使った時期は一部ある。でも、どんなとき基本的年収2年分の貯蓄を目指して「何かあったときのための備え」というのをつくり続けてきた。

 

投資系や節約系の有名ユーチューバーさんたちが提案している技や生活費の考え方は、既に私の生活で取り入れいているものが多かったりする。

「ああ、やっぱり私の考え方って資産形成をする上で間違っていないんだな」と、まるでおさらいをするような気持ちでそれらを閲覧する。

動画コメントなどを見ると、「わかっちゃいるけどなかなか実現できない」「そもそも本質理解できていない」という人はかなり多いようなので、私は恐らく金を使わなかったり金を貯めたりするのが得意なのだと思う。私も動画とか出せば再生回数は伸びるだろうか。

 

20代給与手取り20万に満たないことがほとんどだったけれど、30代半ばを迎えた現在は平均収入ぐらいは手に入れていて、その内の3分の1〜3分の2は貯蓄や投資などに回しており、20代の頃は夢のまた夢だと思っていた額の資産が口座にある。

まあとは言え、私は独身子どもは当然いないし、賃貸暮らしなのでそりゃあこんなものだろうとも思う。結婚式して新婚旅行行って家の頭金払ってなければそのぐらいの資産はあるよという人は多いだろうさ。

 

 

一方で、一緒に住んでいる恋人はかなりの浪費家だ。

付き合った直後は貯金が数十万しかなかった。働き盛りで仕事上司に取り入るのも得意な彼にとってそれは、「十分な備え」だったようだが。

けれども、付き合った直後に死ぬか否かの大病に罹ってしま貯金は完全ゼロに。

 

治療が終わった今は仕事も復帰し一緒に暮らしているのだけれど、とにかく放っておくと月給をほぼすべて使い切ってしまう。

 

同居当初に「毎月食費をこれだけで収めて、貯金をこれだけ二人でしようね」と話していたけれど、「今月少ないか貯金なしでいい?」みたいなのが何度か続き、あるときふと共有の貯金通帳を見たら私がいない間に勝手に引き出していた。当然ブチ切れた。その他にもいろいろあった。CICにも問い合わせを強いる出来事もあった。何度も何度もブチ切れて、泣いて、沈黙して、「いっそもういいや!」となっても、そのたびに彼は「頑張る」といって、私と一緒にいたいと言う。やっかいなのは、ほんの少しずつだけど改善は見られてきていることだ。ほんの少しすぎて何度もブチ切れるのだが。

 

別れるか?別れないか?ずっと押し問答を続けている。お金問題シビアだ。とは言え、自分そもそも自分で稼いだ金で生きる」のが好きだし、誰かに養ってもらうとなると恐らく窮屈に感じるので相手自分の分だけしっかり収入を得ていたらそれでいいのか?という気持ちにもなる。

 

とは言え、金がないのは世間的にはダメとされている。資産がなければ社会的信用も、選べる人生選択肢薄っぺらい。一人で好きに生きるなら好きにしてもらっていいが、誰かと人生を共にしたいなら、改善はしてもらわなければいけないと考えている。

ただ、私は一般的に見て倹約しすぎる節があるとも理解しているので、彼に自分と同じ水準になれとまでは思わない。

彼が一般人から見て相当な浪費家であると同時に、私は一般人から見て相当な倹約家だからだ。自分と同じ(例として収入の半分を投資に回す等)を強いれば、彼以外の人だって苦しさを感じるだろう。

 

逆に、私がもし彼から「オレと一緒の感覚になれ」と言われたらジゴクのように感じる。それはきっと彼だって同じ。大切なのはお互いの歩み寄りだ。

 

でもふと、彼と生活をしていると、例えばRPGゲームなどをプレイしていると、彼の生き方プラスに働く場合も時にはあるなと思う。

ゲームをすると、私は貯めたアイテム武器いつまでも使わずに起き続けている節がある。保守的生き方と似ている。結果、敵を倒すスピードは遅い。

一方で彼は、貯まったアイテムはすぐに何か別のものに変えてスキルアップし、武器をどんどん使ってどんどん強くなっていく。彼の方がRPGクリアするのは早い。

なんなら武器もなんかカッチョイイ。みみっちい感じでゲームが進む私は、なんか地味。武器もかっこわるい。

私は私でゲームを楽しんでいるけど、もし閲覧者がいたとして、どっちのプレイが見たいかと言えば断然彼の方だろう。

 

ゲーム現実では次元が違うけれども、私の生き方は彼から見れば「お金がせっかくあるのに使わずにひたすら貯めてどうするの?目的もないのに?」という信じられない行動をする人なのだろう。

 

私もある意味そう思う。投資知識をある程度身につけた今でこそ、「老後資産にする」や「親の介護資金」というほんの少し具体的な目的があるけれど、以前は「お金を使うのがもったいないから貯金する」というスタンスだったように思う。「お金を使わない人生趣味です」とも言えるのかもしれない。それは、果たして幸福なのか?と言われるとわからない。不安を取りのぞくために貯めているという感覚が近いのかもしれない。恐らく私は、死ぬときいちばん金持ちタイプだ。

 

彼がもし「お金が貯められない」病だとしたら、私は私で「うちにはお金がない」病に呪われているようにも感じる。

 

両極端だからこそ、どっちの価値観も学び合って、ちょうど半分ぐらいになれたら、いいんじゃないかなと思う。

私は、彼の考えなしで破天荒性格は嫌いじゃない。安定志向で恐がりな私に「自分一人では絶対に見れない景色」を見せてくれるのが彼なのかもしれないと思って、一緒にいる。

 

「金遣いの荒い彼氏」というのは、非常にキケンだ。そのままでは、老後はのたれ死ぬしかないだろう。

いざというときはいだって別れるんだ。その気持ちは常に持ち続けている。

でも、彼と私が力を合わせれば、「お互いに自分一人では辿り漬けなかった、ちょうど間の人生」が待っているのかもしれない。

 

そう思ってなんとなく一緒に暮らし続けているけれど、もういい年だし、まあやっぱり、金銭感覚があう人と暮らせてる人はマジでいいなと思う。

みんな金銭感覚とかどうやって合わせているんだろう。恐らく、ぴったりあう人同士で暮らせている人の方が少数だろうな。

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