2023-10-15

今日食事すら…」 困窮する日本大使館アフガン人元職員

2021年8月アフガニスタンイスラム主義組織タリバン復権して以降、迫害を恐れて日本に逃れてきたアフガン人たちが、困窮の中にある。その多くが、長年の紛争で荒廃した祖国復興を、日本政府と一緒に支えてきた大使館国際協力機構JICA)の職員とその家族だ。

タリバンから逃れ2年

 「日本のために、時には命を危険さらしながら働いてきた。それなのになぜ……」

 首都カブールにある日本大使館の元女性職員、ケレシマ・セデキさん(38)は東京都内の小さなアパートで嘆いた。

 5万8000円の家賃水道光熱費通信費健康保険大使館職員として支払われた前年の収入に対する税金も求められた。貯金を取り崩しているが「来月の家賃今日食事すら心配生活」と話す。

 女性教育就労に対して厳しい差別が残るアフガンで、セデキさんは「アフガン社会には女性活躍必要」と自身を高めてきた。高校教師だった母の後押しもあり、カブール大学卒業した。

 日本大使館で職を得たのは15年。邦人保護ビザ発給などを担当する領事部などで働いた。「尊敬できる同僚と、偉大な国である日本に尽くせることにプライドを持っていた」

 そんな生活が21年8月タリバン復権で暗転した。

 治安悪化し、大使館業務を停止した。タリバンは、日本を含む各国大使館の職員らを「外国スパイ」などとして敵視した。抑圧を恐れ、60代の母や兄弟とともに親戚の家を転々とし、自宅にいる時はタンスの中に身を潜めた。

 2カ月後、大使館職員配偶者、その子どもに対して、日本への退避が認められた。独身のセデキさんは母と兄弟を残して行くことはできないと悩んだが、母の強い希望国外脱出を決めた。10月日本に到着した。「自由への喜びはあった。同時に家族を置いてきた悲しみで胸が張り裂けそうだった」と振り返る。

 都内研修施設に入れられ、自室待機を命じられた。外務省との雇用契約が続いており、昼間は勤務時間として外出を認められなかった。セデキさんは「まるで監獄にいるようだ」と感じていたが、「それでも私は大使館職員だ」と静かに過ごした。

 帰れるなら帰りたい。しかし、日本から帰国したとタリバンに知られれば家族共々拷問されるか、最悪殺される恐れもある。病気を患い、ふせっていると聞いた母のことが気がかりで、駆けつけることもできぬ自身を責めた。

 翌22年8月末で外務省から雇用契約を打ち切られた。同時に研修施設から退去を言い渡された。外務省からは転居先のリストが渡されたが、車がないと生活が難しい地域ばかりだった。公営住宅場合仕事がないため14カ月の家賃の前払いが求められた。

 自身アパートを探したが、外国人だからと何度も断られた。雇用契約打ち切りまで、現地では高収入といえる金額給与外務省から払われたが、アフガンの平均収入日本の約80分の1。少ない中から半額を母に送金した。

 NPOイーグルアフガン復興協会」(東京都新宿区代表理事で、カブール出身江藤デカさん(65)が援助してくれたため、都内アパートに入居できた。外務省には何度も入居の支援を求めたが相手にされなかったという。

 セデキさんら元大使館職員ら98人は22年7月下旬外務省から難民申請するように言われ、1カ月以内という異例の早さで認定された。日本での継続的滞在可能になったが、仕事は見つかっていない。

 これまで量販店などで採用試験を受けたが、日本語の能力が不十分なことを理由採用されなかった。難民認定後、6カ月のオンライン日本教育実施されたが、短期間で習得するのは難しかった。

 現在ハローワークオンライン講座で日本語学習を続けているが、今後の生活は見通せない。雇用関係のなくなった外務省は、相談に乗ってくれないという。

 セデキさんは「私には誇りがある。仕事をする能力もある。日本人の払った税金の世話にはなりたくない」と話し、就労支援を求める。また「日本政府はこれだけ多くの難民を受け入れた経験がないことは知っている。退避させてくれたことにはとても感謝しているが、状況を知ってほしい」と訴えた。

 外務省中東2課は毎日新聞取材に対し、アフガン難民について「支援計画があるわけではないが、可能範囲相談に乗るなど支援を行っている」と回答した。

 01年9月の米同時多発テロ後、首謀した国際テロ組織アルカイダ拠点になっているとして、米国などによるアフガンへの攻撃が始まった。タリバン政権を追われ、国際社会復興支援に乗り出した。

 日本も同年以降、農業支援インフラ整備、治安向上など、さまざまな分野で支援をしてきた。大使館JICAアフガン職員は、こういった活動を支える存在だった。外務省によると、タリバン復権後にこれらの職員家族約800人が日本政府の支援を受けて逃れてきた。

 アフガン難民問題に詳しい千葉大小川玲子教授移民研究)は「難民認定するだけでなく適切な定着支援必要だ」と指摘する。

 小川教授238月日本で暮らす元大使館職員18家族100人超の世帯主アンケート実施した。世帯主は半数以上が大卒で、医師大学教員大使館政治経済情報収集担当などの職歴があったが、調査時点で正規雇用は2人しかおらず、11人が製造業などの非正規雇用、4人が失業中で専業主婦が1人だった。ほぼ全世帯支出収入を上回っていた。

 小川教授によると、他国に退避した同僚や親戚がどのように受け入れられているかネット交流サービスSNS)で情報を得ている人が多い。「日本では将来の展望が見えないとして、ドイツイギリスなどに移住する人も出てきている」と話す。

 また、小川教授は「日本政府が提供した半年間の日本教育では、十分な収入のある安定した雇用にはつながらない」と指摘する。

 ウクライナ避難民に対しては、身元保証人なしでの受け入れや、公立高校での生徒受け入れ、自治体による公営住宅無償化生活支援金の支給などがされたが、いずれもアフガン人に対しては実施されていない。

 小川教授は「ウクライナ避難民に対する支援は今後の難民支援スタンダードになるべきもの。分け隔てなく実施されるべきだ」と強調した。

https://mainichi.jp/articles/20231008/k00/00m/040/166000cより

著作権上まるまるコピペ上げたままだと問題だと思うので、あとで少し内容に手を加えるが、まずはここまで

  • 漫画アニメにクレーム入れるだけの日本の女性支援組織はこんなとき何してるんでしょうね 今日もひたすらエゴサーチして漫画やアニメ見てるのかな

  • あー、これ日本の大使館で働いてくれてた人を見殺しにする気か。他の国の大使館は連れて帰ってるのに。とか批判受けてたやつ。 結局連れて帰ったんだ。 結局助けても文句言われるだ...

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