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2024-06-22

例の選挙ポスターの件

なんか「戦う余地はあったが、警察に警告されたらスッと引っ込めたからもともと覚悟がなかったのでダメ」みたいな言説が支持を集めてて驚いた。

それって要約すれば弾圧を支持してるだけでは?

警察が「条例に基づいて警告」した時点で完全に政治から表現弾圧が成立してるのでは?という疑いから出発できない時点で権力の犬というか、

その条例に基づいた警告なるもの正統性を疑わずに無条件で受け入れちゃうんだーみたいな。

政治権力からの不当な表現弾圧なんてそれが生じた時点でもうアウトだとみなすべきというか

そのフェーズになったら弾圧される側の道徳的な正しさとか覚悟みたいなもの問題にしてちゃダメでしょ

ポスター掲示した人間が取り下げようが戦おうが無視して政治側を叩きに行くくらいじゃないと自由なんて守れないよ。






追記

思いのほかトラバブクマ集まったな、みんなサンキュー

"ポスター掲示した人間が取り下げようが戦おうが無視して政治側を叩きに行くくらいじゃないと自由なんて守れない" 結局覚悟の話に帰結してる。

もちろんそうなんだけどその覚悟ってのは警察に直接警告を受けたわけではない自分たち覚悟なのよ。

掲示する人は覚悟があろうとなかろうと警察の警告なんか受けたら誰だってある程度萎縮するしその結果取り下げたのならもはやその人の覚悟うんぬんを評価すべきじゃないということ。

たとえばコインハイ事件なんてあったけどあれのせいで他に同じようなことをしようとしてた人は確実に萎縮したわけじゃん?

解釈しようによっては道徳的倫理的ハテナマーク行為ではあったかもしれなかったけどその時点の法ではそれを縛ることはできない事例だったが、確実に萎縮した。

なんの法的な正当性が無くても警察権力なんてものが介入すれば人は萎縮するもんなのよ。

もちろん立候補してる候補者うしの言論バトルだったり市民意見だったりを受けた結果としてポスター撤去したならそこで覚悟をどうのこうの言うのは別にいいと思うんだけど

警察の警告を受けて取り下げさせられたならそれはもうその時点で次の次元問題になってるので頭の切り替えが必要じゃないか?ってこと。

選挙ポスターなんて、日本いちばん「見たくない主張を見ても我慢しないといけない」場なわけじゃん?

基本、民主主義で最も忍耐力が試される場なわけよ。

警察がやるべきなのはその主張が選挙期間を通じて害されることなく全うされるようにすることであって、内容に介入するなら余程の事態じゃないといけないと思わない?

たとえば殺害予告とかどう見ても公然わいせつに該当するとかならまあ一発アウトだろうけど

あのポスター表現ていどなら議論余地があるだろうし何かしら公権力から対処をするにしても「極めて抑制的に」行われるべき場面じゃない?

現にちょっと前に男性局部隠したほぼ全裸ポスターを貼った時は法的に問題なしという判断最後までいった(その件では逮捕されたりしなかった)。

あれと今回の事例とどう違う?

からこそ警察も即逮捕じゃなくて「警告」という手段に出たのかなと思うし。

極めて抑制的というのはせめて裁判所判断した仮差押えとか、そういった感じのがあってはじめて対処すべきだと思うのよ。


あと「子供に見せられない」とか「子供への影響が」ってのがものすごく多いけどそれは別の問題というか、

あんま知らんけど「ポスターが誰の目にも触れる場所にある」ということが原因で子供に見せてはいけないかもしれない内容の主張ができないとしたら、それを想定していない立法側の不作為とも解釈できるわけじゃん?

子供にはなるべく聞かせたくないけど大人にとっては超大事な話なんてゴマとある

選挙権がある年齢の人間けがポスターを閲覧できるようにする」とか、「一定のあらかじめ決められた表現については別で掲示するルールを法で定める」とかすれば選挙遂行する上で問題はないだろうし。

子供への影響はそういった立法ができていれば防げたわけで、今回のような事例を想定できていなくて施策をしていなかったというだけでは。

子供への影響を理由ポスター表現を縛ることが民主的選挙へ及ぼすだろう悪影響を考えたら

表現を縛らないために子供への影響が無い状況を作る民主主義コストを払うほうがより民主的だと思うんだけど。

 
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