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2021-01-14

追記沖縄県民の俺がおすすめする泡盛

俺は沖縄県民だ。

そして酒を飲む側の人間で、その中でも泡盛が好きだ。

沖縄を訪れた酒好きは物は試し、と泡盛を飲むだろう。

多くの人は、居酒屋やそこらのお店で売っている手ごろな泡盛を、旅行気分で飲むのだろう。

でもその時、「泡盛、おいしい!」と感じる人は少ないと思う。

そのようなシーンで出てくる泡盛はだいたい新酒である蒸留したての泡盛だ。どぎつくて癖のある風味が口に広がる、沖縄県民でも10人中9人が「まずい」というような風味だ。

だがちょっと待ってくれ。泡盛は新酒と古酒とでは全く異なる飲み物なのだ蒸留したての泡盛が売り物として世に出回ったのは、1945年沖縄戦ですべての古酒を失い、いちから事業を再開せねばならない酒造メーカーが当座の資金繰りのためにやった苦肉の策であって、本来泡盛古酒しか飲まないものである、という説が(俺の中に)あるぐらい、新酒と古酒は違うのだ。

新酒はとにかくきつい。ウイスキーだって蒸留したての酒を2,3年は樽貯蔵してから初めて売り物にするのだから、あれをロックストレートでおいしく飲める奴はかなり重症ではないか水割りもまずいと思う。

ともかく、新酒を飲んで泡盛体験を終えるのはもったいないし、むしろ負の体験しかならない。


からそう、古酒を飲んでほしい。泡盛古酒うまいコスパもいい。

ジョニ黒というウイスキーがある。12年物メインでブレンドされた酒で、アルコール40度の700mlで2,000円代で買えて、うまい。そりゃ世の中にはもっとうまい酒もあるだろが、ジョニ黒はコスパの良さに定評がある酒で、俺も好きだ。

このジョニ黒と同程度もしくはそれ以上の泡盛銘柄がたくさんある、と俺は思っている。俺はそう感じている。俺はこれを紹介したい。

もしもあなたウイスキー焼酎を楽しんでいるのならば、ジョニ黒と同程度もしくはそれ以上にうまくて、かつ、2,000円代で買える泡盛を紹介したい。あなたに。沖縄泡盛を飲むときの参考にしてもらえれば幸いだ。


【ジョニ黒と同程度もしくはそれ以上にうまくて、かつ、2,000円代で買える泡盛

★海の邦 12古酒 アルコール度数30度

県内の酒造メーカーからなる沖縄県酒造協同組合がつくっている古酒だ。琉球泡盛の一番槍みたいなやつだ。

泡盛は3年ほど貯蔵したもの古酒と呼べるのだが、飲むのならば10年以上の古酒を勧めたい。泡盛は5年から7年目にかけて急速に熟成が進むと言われており、正直3もの古酒を飲んでも熟成感はないしあまりおいしくもない。

だが10年以上の古酒ならば、古酒ならではの香りと味わいを楽しむことができ、おいしい。

古都首里 10古酒 アルコール度数40度

瑞穂酒造の古酒泡盛古酒香りバニリンというバニラ香りと同じといわれている。泡盛古酒にはソフトクリームのような甘ったるさとアルコール香りが鼻の奥を抜けるような感覚があって、古酒を飲み込んだ途端にその感覚は消える。そうして、その感覚を追いかけるようにして、もう一度古酒を口に含む。おいしい。

★おもろ 10古酒 アルコール度数43度

瑞泉酒造の古酒。他にも10古酒として「king」という銘柄も出しているが断然こっちがおいしい。

南海王国 10古酒 アルコール度数35度

菊之露酒造の古酒宮古島の酒造メーカー。同酒造の沖縄ローカルCMでは魔裟斗国仲涼子が出ている。心地よい香りと味わい。アメリカンコーヒーのようなすっきりとした印象でおいしい。

久遠 長期熟成古酒 アルコール度数35度

多良川酒造の古酒宮古島の酒造メーカー宮古地域は硬質の水が泡盛に向いているのか立派な酒造所が多い。

泡盛古酒は、10年物100%ならば「10古酒」と名乗れるのだが、10年物と3年物と新酒をブレンダーがいい感じにしておいしい泡盛を作ってしまった場合にはそうはいかない。たとえそれが10年物100%の古酒を超える酒質だとしても「10古酒」とは名乗れず、精々「熟成古酒」としか名乗れない。久遠10年物メインのブレンド酒であり、長期熟成古酒と銘打っている。香ばしくてとろみがあって、個人的に一番おいしい。

もちろん、もっとうまい泡盛銘柄もあるのだろうが、海の邦、古都首里、おもろ、南海王国久遠は2,000円代で買える。



ただし、それは沖縄県内での話だ。内地では輸送料とか酒税軽減措置適用されないとかの事情もあってもっと高くなる。酒税軽減はせいぜい100円程度の影響しかないはずなので、主には輸送料が要因だ。

沖縄県内でも、業務スーパービッグワン(沖縄ローカルディスカウントショップ)や酒のスマイルorアルテック(ともに沖縄ローカル酒屋)でなければ2,000円代で買うのは難しいだろう。これら以外の店舗ではもうちょっと高い値段がついている。

でも心配はいらない。業務スーパービッグワンも県内の至る所にある。

から、もしもあなた沖縄を訪れる機会があって、泡盛でも買ってホテルで飲もうぜとか、泡盛頼んでみようぜみたいなことがあれば、ぜひとも10古酒を手に入れてほしい。そうすれば、沖縄の夜をもっとみんなが楽しく過ごせるはずだ。

【おまけ】

琉球王朝 特選古酒 アルコール度数30度

久遠と同じく多良川酒造の古酒。2,000円未満で買える。リーズナブルでおいしい。特選古酒と銘打った、底が太ったボトルノーマルビール瓶型のボトルでない。

★菊之露 VIPゴールド アルコール度数30度

南海王国と同じく菊之露酒造の古酒。1,200円とかで買える。ジョニ黒には負けるがコスパ最強の泡盛。8年古酒をメインにブレンドしたらしい。

★忠孝or瑞穂 新酒 アルコール度数30度

忠孝酒造、瑞穂酒造がつくる泡盛。1.8ℓで1,000円強で買える。ソーダ割りにするとおいしい。泡盛新酒の他の銘柄ソーダ割りは、泡盛の癖を炭酸が強めるだけだが、忠孝と瑞穂は甘い香りがはじけて(俺の中では)おいしい。




追記(1/18)



!?


たくさんのブクマいただきまして、「泡盛」という言葉が多くのみなさまの目についたことをうれしく思います

それと同時に、先だって紹介させていただいた泡盛を飲みながら投稿した増田ですので、ブクマの多さにおののきながら読み返してみると、違う違うそうじゃない、と反省すべき箇所がいくつかあります。少し補足させてください。

1つめ、泡盛の新酒について、「沖縄県民でも10人中9人が『まずい』というような風味だ」「負の体験しかならない」、なんて明らかに言いすぎだ。これはいけない。10人中7人だ。3割の人間けがあの世界に行けるのだ。顔に痣が浮かぶような奴らだ。たぶん早死にする。俺があと一歩のところで届かなかった、至高の領域だ。

2つめ、泡盛10年以上の古酒をすすめる、としたが、もう少し正確に言うと、10古酒で十分だ。どういうことかというと、泡盛熟成は5年を超えたあたりから加速度的に進むが10年目あたりで落ち着くと言われている。泡盛熟成酸化なり何なりの化学変化であるとすれば、それが永遠に続くことなんてありえない。仕次ぎうんぬんの話もあるが、ともかく10年経てば十分泡盛熟成している。それ以上の年数の泡盛は味よりもその稀少性なりストーリーなりを楽しむものであり、神々の遊び的なものだろう、と俺は踏んでいる。神ならぬ我が身としては、10年程度の市販古酒を楽しみながら、甕貯蔵の我が家専用泡盛を仕次ぎし育てて数十年楽しんでいく、というのがいいんだろう、と思っている。

3つめ、古都首里10古酒アルコール40度は、ラベル沖縄限定って書いてました。通販本土のみなさまでも買えるかもしれないけど、、、すみません古都首里バニラ香りが強く、たぶんバニラエッセンスが入っている(入ってない)と思います。おいしいので、地元の方はぜひお試しください。

そして、本土の方も沖縄を訪れた際には、ストレートでもロックでも炭酸でもシークヮーサーでもアセロラでもコーヒーでも牛乳でも何でも、泡盛をおいしく楽しくしてください。

あわがもりもりきんにくもりもりあわもりもり~

2017-11-18

anond:20171118024119

その甘味の正体はバニリンでしょう。

熟成過程で、樽材からリグニンが溶けだし分解することでバニリンが生成されます

このバニリンは甘い香りがするのですが、味自体は甘くはありません。

ところが、人間の味覚は匂いの影響を強く受けるので、甘いと錯覚してしまうのです。

https://ameblo.jp/salon-de-sol/entry-12006083286.html

 
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