増田にはすごくお世話になったからこういうことは本当は言いたくないんです。
でもみんな気がついてるでしょ?
そう思いますよね。それを説明するには、「日本死ね」以前と以後の増田の使われ方の変化を説明する必要があります。
それまでの増田は、顕名ではかけないような恥ずかしいことやおかしなネタを投下するために使われてました。
うんこもらしたりうんこもらしたり、あとたまに有名な人が身分を隠してうんこもらしたり。
かく言う自分もそういうサービスのおもしろさに惹かれて、どうしてもキャラクター形成が避けられない個人ブログよりも、単発のネタの面白さで勝負できる増田にネタを投稿するようになりました。
どうせ個人のブログもマネタイズなんてできてないし、だったら一人でも多くの人に見てもらえたほうがいいよねという感じです。
はじめて書いた長文増田文学が500ブクマ超えたときは作家になれるんじゃないかって勘違いしちゃうくらいに嬉しかったです。
お陰様で1000ブクマを超えるような増田も年に何本か生み出せるようになり、自分にしてみれば居場所を見つけたような感じでとても幸せでした。
そんな頃に投下されたのがあの「日本死ね」でした。
明らかにいつもとざわつき方が違っていたことをはっきりと覚えています。
みるみるブクマを伸ばし、全く知らないサービスでまで取り扱われて、しまいには国会でまで読み上げられてしまいました。
増田というサービスにしてみればある意味メジャーデビューしたような感じだったのかもしれませんが、増田作家としての自分にしてみればなんとも言えない不安でいっぱいでした。
「日本死ね」増田は、増田というサービスが匿名で社会的な批判を行うことができるツールとしての認知されてしまうようになったのです。
そうなると次は社会批判に反応する増田ウォッチャーが増えてきました。
これによってそれまでおもしろネタを探していた増田全読ブクマカーたちが離れ始めました。
おもしろネタにしてみれば社会批判はノイズです。そんなノイズの多い増田を全読するのは目的のために労力が伴いません。
自分の書いた増田にブクマがつかなければ、当然書く意欲もなくなります。
社会批判ネタに負けないように色々とネタを書いてきたつもりですが、やはり伸びは悪く、周囲からもおもしろ増田作家が少しずつ減っていくことが感じられました。
色々なネタを投稿してウォッチャーたちの反応を伺うようにしていましたが、お役立ち系は相変わらず伸びがよいものの、おもしろ系は空振りが増え、煽りや批判系には非公開ブクマが増えるようになりました。
増田を書く上で意識が必要な、注目エントリーの壁というものがあります。
増田を全読するということは普通の人間ではまずすることはありませんが、注目エントリーくらいならこまめにチェックしてもいいかなというブクマカはたくさんいます。
ところが、この注目エントリーというのは、たった3ブクマで載ることができます。
もちろんブクマカの目も節穴ではないので自作自演を見極めることは簡単ですが、注目エントリーという仕組みが先着順になっているため、他の増田が注目エントリー入すれば自分の増田が注目エントリーから流れてしまうようになります。
つまり、やろうと思えば、自分が書いた社会批判的な増田で注目エントリーを埋めることはそれほど難しくないということになります。
増田というのはサービスの性質上、発見されるにはある程度運が必要だったりします。
そのため自分の増田にブクマがつかなかったのが、内容なのか運なのかの判断が難しいという点もあります。
それでも自分の投稿数に対して注目エントリ入りする確率が明らかに下がったと感じられる状況は、自分が増田を辞めるのには十分すぎる理由になりました。
このところ、はてなのトップに上がってくる増田は明らかにネタ系が減り、他人や社会への批判などネガティブなものばかりになった気がしているのは自分だけでしょうか。
たまに気が向いた時に増田を書いてみたりもしますが、いつもならブクマしてくれていたような全読ブクマカさんがこのところめっきり見られなくなったのは気の所為でしょうか。
こうした変化にどういった背景があるのかは世間のネットワークサービスにうとい自分にはわかりかねますが、その結果、自分のようなおもしろ系増田作家さんたちは結果的に筆を折り、さらにネガティブ系増田作家が幅を利かすようになってしまったのではないかと考えています。
つまりは、そういう使い方に対して、増田のシステムは脆弱であるということです。
それが、過去は増田作家とブクマカたちの善意によって守られていただけで、日本死ねで世の中に注目されてしまったことで治安が崩壊してしまい今に至るのではないかという推測となります。
(他のサービスが匿名を維持できなくなったとか、そういうことも関係していると思います。)
はてなにおいてはHagexさんの事件も大きな影響を与えたと思いますが、どちらかというとあの事件後は、むしろ匿名の秘めた危険性に気づいて内容がマイルドな方向に向かっていたように記憶しています。
むしろ増田がガス抜きになって欲しい。そんな思いを感じながらときには自分がピエロになって増田を書いたりしていました。
そういうわけで、はてなの民度が低くなった理由は、民度の低い人間に利用されるにはあまりにも脆弱なシステムである増田が放置されている現状に原因があると考えます。
節度のある人間にとっては自由で最高のサービスでしたが、これはもうサービスが停止されてもしょうがない状況だと思っています。
唯一増田作家として提案できることとしたら、増田の投稿時に作者側がカテゴリーをある程度指定できるようにして欲しいということでしょうか。
それによって、おもしろカテゴリーだけなら全読しても良いよというブクマカさんが帰ってきてくれたら、増田作家も帰ってきてくれるのではないかなと思います。
「日本死ね」前後でそんな傾向変わらんぞ
おもしろネタは伸びないんだよね、ブクマもされにくい いいネタかけたと思っても誰もブクマしない、トラバもなければやる気なくすよね だからもっぱら大喜利系にしてる それなら...
水増ししているのなんて限られているんだよね。 つまり同じ人が書いている可能性が高い指標として使えるということなんだが、なぜか頭が悪いのか同じことを繰り返している。