2022-07-26

大西葵とキャディーの騒動日本ジェンダー問題を表している

女子プロゴルファー大西葵とそのキャディーがアースモンダミンカップで起こした騒動が連日ニュースになっている。

先日の報道では女子プロゴルフ協会喧嘩両成敗的な処分を下したが、それについての大西プロが公開した謝罪文は全く反省の色が見えず「私は悪くないけど変なキャディーを雇っちゃったことは反省しています」といった自己愛自己憐憫に満ちた内容だったことでさら炎上しているようだ。

そもそもこの騒動YouTubeでも当時の動画が公開されているがキレて騒いでいるのはどちらかというと大西プロの方で、キャディーはそれをなだめているように見受けられる。もちろんこれは騒動の中のほんの一部だろうしこれだけで判断することはできないが、それでも大西プロに全く非がないと思う人は少ないだろう。

これだけ連日騒がれるような騒動を起こしておいて今尚、自分は悪くないといったスタンスを発信し続ける大西プロ特殊人間なのだろうか。いや、そうではないと思う。

男女の格差が未だ著しい日本では日々ジェンダーフリーが叫ばれている。確かに日本女性地位向上は重要課題だろう。しか格差是正を急ぐあまり、それはとき女性に厳しく接することをも制限してしまっているのではないか

ルックスがよく、人気もある貴重な女子プロゴルファーを失いたくない協会は、角が立たないよう所属プロ問題行動を諌めることな喧嘩両成敗的な処分を下した。この調子だと個別事情聴取でも彼女の行動を強く咎めるようなことはしなかったのだろう。結果として大西プロは「自分には問題はなかったのにキャディーのせいで処分を受けた」と本気で思い込み、前述の常軌を逸した謝罪文の公開に至ったとしても不思議ではない。

社会的にも女子プロというのは貴重な存在だ。その分野の第一線で活躍している女性がいるということはイメージアップもつながる。それはとても良いことだ。しかしそのために男性蔑ろにすることははたして正しいのだろうか。

今回の騒動最初報道はそれは酷いものだった。「キャディーが暴言を吐いて職務放棄した」という一方的な内容である。可愛そうな女子プロ問題行動を起こした荒くれ者のキャディー。そんなイメージを植え付けるのには十分すぎる偏向報道だった。

この報道のやり方に問題があったのは明確だ。しかしながらその情報を受け取る私達も男と女という性別バイアスによってその情報を精査できていなかったのではないか

髭モジャの熊みたいな男の横でかわいい女の子が泣いている。悪いのは男に違いない、この男がひどいことをしたに違いない。かわいそうな女の子。男を許すな。みんなで叩け。

キャディーだった「男性」はプロゴルファーの「女性」に対して強く当たったはず、というジェンダーバイアスを通してこの報道を見ていなかっただろうか。

無意識的に、「悪いのは男性被害者女性」という固定観念にとらわれてはいなかっただろうか。これは裏を返せば「男性が強く女性は弱い」という価値観の表れでもある。しかし実際には女性である大西プロ雇用主、男性キャディーは被雇用者という主従関係で、この騒動の際にその場で大西プロがキャディーを解雇したことからもその力関係は明白だ。

正直、すべてのマスコミジェンダーバイアス是正を求めるのは無理だと思う。地上波TVならともかく、スポーツ新聞週刊誌モラル高まる日が来るとは思えないしそれらのコアユーザーもそんなことは求めていないだろう。

しかいつまでも女性からきっとこうに違いない」「男性からこうでなくてはならない」といったような固定観念を捨てられなければ日本では性差問題解決する日は来ない。

私達はフラット価値観物事を見つめることができるようにならなければならないのではないか

  • https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/ecac7af69c7fd8953a0d4330c8e97a1c4637c690 https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.yahoo.co.jp/articles/f77cdeb3597edc55f06c125f2f28d586adb1493f 相変わらず女の言い分は無条件で受...

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