2020-06-17

アニメ製作委員会中の人だけど

いくつか誤解がまかり通ってるので、話せる範囲で誤解を訂正していくよ。

ちな、職種プロデューサーで業種はひみつ。

そもそもこの増田を書こうと思ったのは、この記事ブコメを読んで、

http://animationbusiness.info/archives/9856

電通中抜きガー」とかいまだに信じている人が多いことに驚いたから。

ということで、ここから訂正していくよ。

電通中抜きしてるからアニメ制作会社クリエーターお金が回らない

結論製作委員会ではほぼ不可能

理由製作委員会では、共同事業契約とか共同製作契約とか言われる契約書を結ぶ。

この契約書は、制作費が合計いくらから各社の出資額がいくらで、海外にはA社が、円盤はB社が、グッズはC社が(以下略)売る権利がある、みたいなビジネスに関することを全て定める内容なんだけど、

そもそもこの契約制作費の金額が丸裸になってるのはわかるよね。

制作会社出資者の一員であったら、なおさらこの作品制作はいくらということが一目瞭然だもんね。

で、電通(に限らず広告代理店、に限らず出資者全員)は決められた出資額を負担してるだけなので、中抜きのしようがないってこと。

電通中抜きできる可能性があるとすれば、電通制作元請け出資からお金を集めて、制作会社に払う立場)で制作会社出資者に入っていない場合だけど、

そんな作品寡聞にして知りません。

最近話題になった任●堂案件電通中抜きできたのは、電通が1社でスポンサーからお金をもらって、制作会社に払う立場から

スポンサーからもらうお金には、テレビ局に払う提供料も含まれていたとはいえ

おそらく当時は契約書も交わしていないだろうし、それなら中抜きし放題。いい時代

しろ制作費を中抜きしてるとすれば、制作会社社長とかプロデューサーなんじゃないかな。

振り込まれ制作費をキャバクラで溶かしたとか、別の作品の損失に補填して自転車操業状態とか、そんな話いくらでもある。

アニメーターはこの作品制作費がいくらかとか知らず、ただ1カット単価いくらで描いてるだけだから制作費の高い低いで待遇に差はない。

から、ネフリがいくら多額の制作費を出して、クリエイターファーストクオリティ高い作品を作っています、と言っても、

増田は話半分どころか1割くらいしか信じていない。

印税について

増田製作委員会中の人になった時は、すでに局印税というもの存在していたので、どこが始めたのかはわかりません。

そもそも製作委員会方式の深夜アニメの成り立ちは、円盤を売りたいビデオメーカーアニメを作って、円盤を売るために深夜の安い枠を買って放送して、

しかスポンサー作品の内容に文句を言わない製作委員会の身内だけにして、円盤を売って制作費を回収していたので、放送円盤を売るための宣伝なんです。

テレビ局はもちろん提供料をもらっているんだけど、出資する時の自分達だけに有利になるような回収リスクを下げる条件として、

印税を設定したんじゃないかなと推測している。

円盤これだけ売れてるんですか、じゃあうちで放送したこといくらか貢献しましたよね、ならば売れた分のいくらかください、って感じ。

それが最初円盤の売り上げに対してだけ主張していたのが、本来放送とは関係のない海外販売まで含めた作品全体の売り上げに対して係るようになってきたのは、

増田も納得はいっていない。

印税は、プロモーション効果に対する印税なので、全てのテレビ局が主張しているわけではなくて、ほぼキー局、たまに準キー局であるくらいで、BSとか地方のU局とかはない。

ちなみに、局印税以外にも、代理店印税とか、単純にプロモーション印税かい印税もあるよ。

あと、テレビ局中の人お上に目をつけられてるのは知っていて、いろんな方法対策を取っているし、

そもそも今は円盤全然売れないので、局印税は数年内になくなると増田は予想している。

円盤売れてないのに、続編が決まるアニメの謎

そもそも放送から続編決まってたか、そうでなければ円盤以外で儲かった、ということ。

最近だと、だいたいこういう場合海外販売ですごい儲かったのが要因。

「なんで、いまさらこれをアニメ化するの?」って思う作品も、だいたい海外で儲かる算段がついているか海外出資者がこっそりお金を出しているかのどっちか。



誤解の訂正は、電通中抜きガーへの訂正だけになっちゃったけど、増田電通中の人じゃないということだけ言っておきます

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