最近少し落ち着いてきて、今日は仕事が早く上がれたので思ったことを書いていこうと思う。
入社して最初に思ったことは、意外と日本にベンチャー企業(VB)がたくさんあって、そして思い思いの夢やアイディアを実現しようとしてる。
もちろんVBと接する機会が多いからそう思うんじゃないかって感じだけど、働き始める前の想像よりも国内VBは多い。
ただよく言われるように、スケールが小さかったり海外がやってるビジネスの隙間を埋めるようなところも多い気がする。
ユニコーンなんてポンポン出るもんじゃないとは思ってるけど、5年後に自担VBが生きているかって聞かれると自身を持って肯定できない感じ。
VBって本当に火の車なんだって初めて財務諸表を見た時が忘れられない。
会社の預金残高が500万しか無いのに毎月100万以上使ってて、すぐ入金しなきゃ食っていけないなんてザラにある。
逆に昔のベンチャー企業なんてどうしてたのかなって思うときもある。銀行が簡単に貸してくれていた時代もあったのかなって。
そういう意味ではVCなんてのは銀行が金を貸さなくなったからこんなに増えてるんだなって思う。
VCはによって違うかもしれないけど、潰れた後のVBがなぜ潰れたかを検証している人が少ないと思った。
投資決定プロセスのとき、色々財務状況とか市場性とか諸々をまとめるとは思うんだけど、キャピタリストって走り続けるような職業で振り返り検証とかする余裕ないのかな~。
もちろんITバブルやリーマンショックみたいな不測の事態は起こっちゃうわけだけど…。
自分の投資したVBが(というか投資させてくれってプッシュしたVBが)どうなるかなんてまだわからんから何とも言えない。
中途入社の先輩が言ってた、
「キャピタリストって投資のプロって思われがちだけど、それは違うと思うんだよね。クソなやつはクソみたいに会社潰してるし、キャピタリストって何処かにセンスが無いとダメだと思う。」
ってのが頭のなかに引っかかってる。
センスってなんやって思ったんだけど、結局は今のビジネスの問題点とか裏にある市場のデカさとかをどれだけ感じ取れるかなのかもしれない。
電子計算機をパーソナルコンピュータにしちゃった企業とか、ネット小売でニッコリな企業とか、その企業の裏にはセンスのある人が金を出したってことなんかな。
今の自分にセンスがあるのかはわからない。そもそも面倒見たVBがIPOして / M&Aされてないからね。
自分はもともと理系畑で、全然金融とかはわからない。というか株も投資信託もやったこと無い。
トレーダーはめっちゃすげえプロがやってるイメージ。VCなんてVB10個に投資して1個大当たりしてごまかす感じだしね。
金融素人は文系も理系も同じ。簿記とか大学で勉強してても、生きてる財務諸表じゃないと頭に入らないでしょ。
簿記は国家資格じゃなくて英検的な立ち位置だしね。もちろん会計士とかの国家資格はまた別だとは思う。
人の入れ替わりが激しい業界だと思ってはいたけど、3年前に居た人が半分以上ターンオーバーしてるのは流石に驚いた。
逆に言えば、キャピタリストは他の業界でもメシ食っていける肩書なんじゃないかなって思うようになった。
そう思わないとちょっとキツいってだけだけど。
VCは常にマルチタスクをやってて、飽きっぽい性格な自分には少し合ってた。ただ、夜遅くてちょっとつらいときあるけど。
ユニコーンは勝手にユニコーンになって飛び出しちゃうので、ユニコーンじゃないけど面白いビジネスをジワジワ広げられるようにこれからもがんばろ。
失敗したベンチャーの分析って難しいからね。 傍から見たら失敗するべくして失敗したように見えても、社長当人はその場で必死の選択をしてそれなのだから。 方向性がぶれすぎて失敗...