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2022-10-25

習近平氏による、中国独裁

共産党大会が閉幕し、習近平氏の独裁化が確立した。

方面有識者が述べ始めているので屋上屋を架す行為かとは思うが、あるブコメをしたときに、改めて恐ろしくなったので文字数制限のないこちらで整理してみたい。

 

 

今の中国日本に例えたら

今の日本に例えたら、とブコメした内容は下記。

「岸田さんが麻生氏や菅氏や二階氏らの長老を撫で斬りにして、河野太郎氏や小泉進次郎氏や福田達夫氏らの次代や若手有望株を逮捕して、内閣党三役自衛隊地元子飼の広島市長県議とかで固め総裁任期も8期に延長して岸田万歳と唱えさせるレベル

野党は言うまでもない。そんな状況なのだ

 

麻生氏や菅氏や二階氏らの長老撫で斬り = 胡錦涛共産党大会退場

共産党大会終盤での胡錦涛退席。これは衝撃的だった。全て習近平氏の描いたシナリオ通りなのだろう。衆目監視の中、白髪でやつれた胡錦涛氏が退席。江沢民は出席すらしていない。先代の国家主席である胡錦涛氏は江沢民氏率いる上海閥の事あるごとの容喙に悩まされたが、習近平氏にはもはや恐れる長老はいないのだ。革命第一世代は世を去り、上海閥は衰え吸収し、共青団派は根絶やしにした。

 

日本で例えると、麻生氏・菅氏・二階氏・甘利氏らの大物長老を、公衆面前で辱めたうえで政界から退場させるに等しい。

 

 

河野太郎氏や小泉進次郎氏や福田達夫氏らの次代や若手有望株を逮捕 = 薄熙来李克強汪洋孫政才胡春華らの放逐・逮捕

2000年代後半から中国政治に少し興味を持った自分だが、今の政治状況は想定できなかった。王岐山に主導させた汚職追放運動、これ自体は間違いではないのだろうが、習近平はこれを老獪にも政治闘争に最大限に活用した。

 

周永康薄熙来郭伯雄徐才厚・令計画孫政才……

汚職追放運動追放された政治家・軍人達だ。みんな失脚前から自分も知っていた大物達。これらを全て終身刑党籍剥奪にして政治生命を奪っていった。隣国日本から興味本位でのぞいている私から見てもこれだけのインパクトがあるのだから中国政界ではもっと有為で有能な人材排斥されることもあったのだろう。もちろん、追放された面々が全て潔白だったと言うつもりはないが、裁く側の手も相応に汚れているだろうとは思う。

 

今回の共産党大会政治生命を奪われた共青団系の李克強汪洋胡春華を含めて整理しなおすとこうなるか。

 上位/同格: 周永康李克強薄熙来・令計画

 次世代: 汪洋胡春華孫政才

 軍人: 郭伯雄徐才厚

 

過去10年の国家主席任期間に徐々に進んでいたので麻痺していたが、本当に恐ろしい数の政敵を葬ってきたと思う。

 

これで真っ先に思い出すのは、スターリンだ。

キーロフジノヴィエフカーメネフブハーリントロツキートハチェフスキー…彼らも粛清されていった。同時代からなのか、歴史で学ぶスターリンのような苛烈さは感じていなかったが、改めて歴史として振り返ると相似していると感じる。

 

 

内閣党三役自衛隊地元子飼の広島市長とかで固め = 常務委員の子飼いでの制圧

これは各有識者が指摘しているので、そちらに任せたい。

少し書くと、留任した趙楽際習近平父親である習仲勲の墓を盛大に改築し気に入られて抜擢された人物だし、王滬寧は江沢民時代から共産党思想正当性理論化した人で派閥的には中立で取り込んだ方が正当性確立できる人物。それ以外はすべて子飼の人物だ。権力掌握としては露骨すぎるほど露骨だが、批判を恐れなければ最短ルートなのだろう。

 

個人的に驚いたのは2点。

胡春華

:今回の政変で一番驚いたのはこの胡春華氏の放逐。汪洋氏はリベラルすぎるので頂点には至らないとは思っていたが、胡春華氏は最低でも首相だと考えていた。現副首相で、首相の一歩手前と見られていた人物共青団系ではあるが、習近平氏とも折り合いをつけていたと言われるし、何しろ20代くらいからその俊秀を謳われてその通りに出世してきた。日本的にベタに言ってしまうと、小泉進次郎氏の期待値(言うまでもないプリンス二枚目・将来の首相候補)と米山隆一氏の個人スキル東大医学部弁護士)を兼ね備えた人物と言える。中国全体の才能の集まる北京大学に16歳で飛び級入学しそのまま卒業生総代となり、その後もきちんと業績を上げてきた人物なのだ。もちろん、習近平氏とは政治的主張で折り合わない部分があったかもしれないが、首相にはならなくとも、少なくとも一つ出世した常務委員への昇格で処遇すると思っていた。それをまさかの降格。これは共青団派にとっては一番の衝撃ではなかったか

陳敏爾

習近平派で重慶書記の陳敏爾氏は常務委員入りするのかと考えていた。少なくとも李強・李希の二李よりは大物だったのじゃないか。この人事を見て、他派閥どころか、自派閥に対しても自分が生きている間は権力を譲らないという習近平の強い意志を感じた。

  

  

総裁任期も8期に延長 = 国家主席任期延長

これも言うまでもない。

安倍さんは2期4年を3期6年に延長したが、習近平氏は2期10年を3期15年以上に延長した。自民党総裁の期間に換算したら7期21年みたいなものだろう(8期と書いたのはなんとなくキリがいいから)。

これまでに毛沢東文化大革命への反省のうえ鄧小平の遺訓として残されていた集団指導体制は死文化した。現時点では3期15年まで可能だが、今後習近平の望むままに延長できるだろう。

 

 

最後

書いていて大分辛くなり疲れて粗雑になってきた。が、今回の共産党大会習近平独裁確立・確定したという意味で、もしかするとロシアウクライナ侵攻よりも世界史的に大きな事件なのではと考えている。

自分は浅学なので、詳しい人から意見があれば嬉しいです。是非意見異論ください。

  

2022-10-22

中国共産党20党大会(二十大)後の新人

中国共産党20党大会(二十大)後の新人

※習派以外はほとんど引退という人事になった。習近平独裁地位確立されたと見て良いのか?

 ソース記述は、wikipediaといくつかのニュースサイト、及び個人的観測に基づく。

1 総書記最高指導者

習近平最高指導者中共総書記国家主席中共中国中軍委(中央軍事委員会主席習近平

2 中央政治局常務委員(留任) ※記載序列

王滬寧(中共中央書記常務書記中共中央精神文明建設指導委員会主任。党内の理論担当で元々は江沢民に抜擢された)習近平

趙楽際中共中央規律検査委員会書記党大会代表資格審査委員会主席

この他に4名又は6名補充される?

3 前・中央政治局常務委員引退) ※記載は退任前の序列

栗戦書(全人大常務委員会委員長習近平

李克強国務院総理)反対派?

汪洋(政協主席)反対派?

韓正(国務院常務副総理)反対派?

※通常、元老として扱われる。元老としての序列不明だが、おそらく栗戦書と李克強温家宝の次、汪洋と韓正は末席に列するのではないかと思われる。


4 中央政治局委員以上(留任) ※記載姓氏簡体字画数の順

丁薛祥(中共中央書記処書紀、中共中央弁公庁主任総書記弁公室主任国家主席弁公室主任中央国家機関工作委員会主席習近平

李希(広東省党委書記習近平

李強(上海市党委書記習近平

李鴻忠(天津市党委書記習近平派?

張又俠(軍人人民解放軍上将)、中共中国中軍委副主席習近平

陳敏爾(重慶市党委書記習近平

胡春華国務院副総理団派胡錦濤派)。反対派?

黄坤明(中共中央書記処書紀、中共中央宣伝部部長)習近平

蔡奇(北京市党委書紀)習近平

5 中央政治局常務委員参加者(二十大以前の状況。この対偶が続くかは不明王岐山元老として扱われる資格がある)

王岐山(元常務委員国家副主席)反対派?(元は習近平派)党大会開会式欠席

6 前・中央政治局委員 ※記載姓氏簡体字画数の順

王晨(全人大常務委員会副委員長序列1位)、元中中央宣伝副部長、元「人民日報」総編集習近平派→引退

劉鶴(中共中央財経委員会弁公室主任国務院副総理習近平

許其亮(中共中国中軍委副主席習近平

孫春蘭(女)(国務院副総理団派胡錦濤派)?

楊潔篪中央外事工領導弁公室主任外交トップ習近平派?

楊暁渡(中共中央書記処書紀、中共中央規律検査委員会書記国家監察委員会主任習近平

陳希(中共中央書記書記中共中央組織部部長、中共中央党校校長国家行政学院院長。習近平とは大学で同室の親友習近平派、党大会代表資格審査委員会副主席

陳全国(元新疆ウイグル自治区委員会書記、元新疆生産建設兵団党委書紀)団派胡錦濤派)?習近平派?

郭声琨(中共中央書記処書紀、中共中央政法委書紀。司法トップ江沢民派。反対派?

7 正国級元老(元最高指導者、元常務委員)※記載序列

江沢民(元最高指導者江沢民派。反対派?党大会開会式欠席

胡錦濤(元最高指導者団派胡錦濤派)。反対派?党大会閉会式直前に追い出される

朱鎔基(元国務院総理)反対派?党大会開会式欠席

李瑞環(元国務院総理)反対派?党大会開会式で全く拍手せず

呉邦国(元全人大常務委員会委員長)反対派?党大会開会式欠席

温家宝(元国務院総理団派胡錦濤派)。反対派?

賈慶林(元常務委員江沢民

張徳江(元常務委員

兪正声(元常務委員

宋平(元常務委員1917年まれ建国以前から共産党員周恩来秘書胡錦濤温家宝を抜擢。胡錦濤江沢民後継者に推薦)保守派。反対派?

李嵐清(元常務委員

曽慶紅(元常務委員江沢民派。反対派?

呉官正(元常務委員

李長春(元常務委員

羅幹(元常務委員)反対派?党大会開会式欠席

賀国強(元常務委員

張高麗(元常務委員江沢民派。2021年に性スキャンダル発覚

8 その他

王毅中央委員。留任)

2022-06-20

「やりすぎた?」ウイグル自治区トップ事実上左遷

6/18(土) 9:30配信

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西日本新聞

陳全国氏=4月中国北京人民大会堂撮影坂本信博)

 【北京坂本信博】中国新疆ウイグル自治区少数民族人権を抑圧する政策を進めたとして米政府制裁対象となっていた自治区トップの陳全国氏(66)が、中国共産党農村政策部門ナンバー2に就いていることが中国メディアの報道で分かった。習近平国家主席党総書記)の少数民族政策を忠実に実践した功績で、今秋の党大会で昇進するとの説もあったが、事実上左遷。党中枢の政治局員にとどまることも難しいとみられている。

「1日5人ずつ施術亡命ウイグル女性、涙の証言

 陳氏は昨年12月自治区トップ共産党委員会書記の職を退任したことが発表された。習指導部を構成する政治局員(25人)の一員で、さら要職を務める可能性もあったため、処遇が注目されていた。国営通信新華社が今月15日、陳氏が党中央農村工作指導小組の副組長として会議に出席したことを初めて公に報道した。中国メディア関係者は「実権のない役職で、組長は同じ政治局員胡春華副首相。その部下になるということは明らかに左遷だ」と語る。

 陳氏2011年からチベット自治区の党委書記を務め、分離・独立運動を封じ込めたことで知られる。新疆トップに異動した16年夏以降、テロ対策名目に多数のウイグル族を「再教育施設」に収容するなど抑圧的な政策が強まったとされる。

 ウイグル族の人口抑制策も陳氏が主導したとみられている。中国では産児制限一人っ子政策」終了後の16年以降、全国的不妊処置件数が急減したが、新疆では16年から18年にかけて不妊手術が8・9倍に急増。出生率17から2年間でほぼ半減した。

 左遷理由は明らかにされていないが、中国メディア関係者は「やりすぎたということだろう。米国との融和に向けたメッセージ可能性もある」と話した。

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/941417/

さすがに神罰を恐れぬ所業

左遷だけで済むはずもない

 
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