はてなキーワード: カンヅメとは
土建屋稼業だけど、縁あって一か月くらい乗船・洋上勤務したことがある。
そん時も思ったことで、今回のこの増田を読んで改めて、いわゆる3K業界同士だけど商船界隈のほうがウェルフェアいいよなぁ、と思った。
最近は土建業界は拘束時間を減らす方向で動いているけど、当時はまぁ、どちらかというと休めるほうがラッキー、って感じだったし。プロジェクトの切れ目切れ目で長期の休みをとってリフレッシュしたいところだったけど、それはなかなかできなかった...。
海外プロジェクトに行ったこともあるけど、半場にカンヅメ・工事はノンストップ・テロに合うリスク(というか標的)あり、だけど、月単位での休暇っていうのはなかったなあ。その点、船員さんのウェルフェアをうらやましく思ったことあり。その分土建業の給与待遇がいいか、というとたぶんそんなに変わらないでは。
ただ、人間関係は(両方ともめんどいけど)海の上の仕事のほうが、よりマッチョな感じがした。オフっぽい時間帯では超能力が必要なくらい空気読める能力必要だと思ったし、その辺はきついよね。
やたらと凄い凄い言ってる人たちは自衛隊で厨房に立つ人間を「他の仕事の合間にすごい料理を作っちゃ軍人さん」だと勘違いしている気がする。
必死にこうやってマジレスしても軍人にしてコックとか沈黙のセガールじゃんwwwwwってブコメが飛び交って2秒後には忘れられているんだろうな。
だからもう一度言うよ。
彼らはプロのコックだ。
いざとなれば銃を撃てるように訓練もしてるしそこが本分でもありはするけど、給料のうち半分、少なく見積もっても3割ぐらいは「軍人のために料理を作る軍人」としてのスキルに払われている。
実際に料理人としての訓練も受けている。
こうやってマジレスしても自衛隊がプロの料理人を雇っているとか許せねえ三食カンヅメとレトルトカレーで我慢しろ!!!!ってブコメが飛び交って明日にはホッテントリなんだろうな。
だからもう何も言わないよ。
ディスるわけじゃないが、先輩が持ちかけてくる話には、ロクなものがない。
荷物を人から受け取って、コインろっかーに入れるだけで3万円もらえるとか、百科事典を書き写すだけで時給5千円だとか。
どれもこれも、怪しいアルバイトの話ばかりだった。
アクマでも噂にすぎないが、先輩にやくざの知り合いがいるという話は、本当なのかもしれない。
これまで僕が断り続けてきた、そんなバイトの話。
その理由は2つ。
第一に、高校を辞めて、ポプテピピック2期ぐらいしか楽しみのない、暇人中の暇人だったこと。
第二に、青白くうらなり顔の をふくろに死なれたばかりで、非常に金に困っていたことだ。
当時の僕にとって、暇もつぶせて、時給3500円、という条件は、あまりに魅力的だったのだ。
先輩からバイト用の携帯を渡され、雇い主に連絡すると、詳しいアルバイトの内容が分かってきた。
(先輩にも同内容のメールが来たようだが、BCCか、先輩の連絡先は表示されなかった。)
シフトに入った時間中、携帯に短文のメッセージが送られてくる。
そこに助けを求めるような内容や、警察への通報を促す内容が書かれていたら「NG」ボタンを押す。
特に問題がなければ、「OK」ボタンを、判断に迷ったら「?」ボタンを押す。
やるべきことは、たったこれだけ。
ボタンを押す作業は、1分以内にやらないと、ペナルティで給料が大幅に引かれるし、3回ミスしたらクビだ。
そのため、まずもってシフト中は携帯に気をつけなければいけない。
それ以外は、どこで何をしても良い。
なんとも楽なバイトだった。
「警察」とは穏やかじゃないな?と思ったが、「バラエティ番組で芸人をカンヅメにする企画」と聞いて、一応、納得がいった。
いや、僕は、単に金に目が眩んでいただけなのかもしれない。
バイトが始まった後も、雇い主と一切顔を合わせないことに、全く疑問を持たなかったのだから。
バイトを始めた当初は、「NG」相当のメッセージばかりだった。
「ここから出してくれ」だの「誰か警察に通報してくれ」だの…。
何日かバイトを続けると、それもおさまり、「OK」なメッセージが来るようになった。
内容は、ほぼ全てがダジャレ。
お笑い好きの僕(好きな芸人は、銀シャリだ。)に言わせれば、この芸人は、とてもじゃないが売れそうにない。
いつしか僕は、このお笑い芸人さんのことをオーさんと勝手に名付け、気にかけるようになった。
3週間(雇い主の言い方でいえば、0月03週)がたち、バイトにもなれてきた頃、ふと頭に残っていたオーさんのダジャレを検索してみた。
ヒットしたのは、はてなブックマーク。
はてなブックマークでは、オーさん以外にも、ダジャレを投稿する人が目立つ。
その一人が、ジェイさんだった。
この人と比べると、はっきり言って、オーさんなんて、どサンピンだ。
がんばれ、オーさん。
その後も長い間バイトを続けると、オーさんのネタのクオリティは、見違えるほどに向上した。
オーさんは、もはやジェイさんに並び立つほどになっていた。
面白いことは面白いのだが、オーさんのように、見違えるほどの上達はない。
オーさんが至高のダジャレに近づきつつある今、ジェイさんこそが、究極のダジャレを完成させられるはずなんだ…。
ニュースを無言ブクマしたり、「ふーむ」だけ書いてる場合じゃないんだよ…。
僕は、イライラを募らせた。
ジェイさんには、ダジャレのための時間と、切実さが足りないんじゃないだろうか?
そうだとすれば、僕がそれを補ってあげれば良い。