はてなキーワード: ちまきとは
幼い頃、年に一度母の実家へ遊びに行っていた。歩いて行ける距離に駅はあるものの本数は日に10本くらいの田舎だった。
祖父が建てた家に泊まり、祖父が作った米や野菜を食べ、祖母にちまきの作り方を教わった。家の前は畑で夏に行った時は野菜を採り、冬は雪で大きなかまくらを作った。山から引いた水は冷たくて美味しかった。
夏は家の前で焼肉をした。肉はもつだった。夏だけど鍋もあった。鯨のコロが入っていた。ギリギリ歩いて行ける距離に温泉とプールがあり、たまに遊びに行っていた。一度だけ祖父が打った蕎麦を食べた。残念ながらあまり美味しくなかった。
20年以上前だから夏でも今より暑くなかったが、流石にある夏の朝起きたらストーブが焚かれていたのは驚いた。
覚えてないことも多々あるけどとても楽しい日々だった。もう祖父母はいない。あの家もなくなったそうだ。ふとした瞬間に思い出す幼い頃の楽しかった記憶。もしかしたら思い出補正が多分に掛かっているかもしれないが。
この前の日曜日、もちまきに行きました。松木さんのところでむねあげして、もちまきをしたからです。えりなちゃんがこの前見つかって、お父さんは大よろこびして、新しく家もたてなおすそうです。
松木さんの家では、3年前に、みんなでスーパーへかいものに行ったときに、駐車場でえりなちゃんがいなくなりました。その日から毎日、どこをさがしても見つからなかったそうです。駅前でちらしを配っているえりなちゃんのお母さんからちらしをもらったことがあります。学校でもえりなちゃんがいないことを先生が話しましたが、学年が変わると、だんだんえりなちゃんの話をする人はいなくなりました。
この前、えりなちゃんのお父さんは仕事でマレーシアに行って、らぐーんでボートに乗ったそうです。らぐーんというのは、海の水が湖みたいに囲まれてできたところだそうです。ボートでまんぐろーぶのあいだを進んでいくと、まんぐろーぶの根が水の中からたくさん出ていたそうです。えりなちゃんのお父さんは、一本だけまんぐろーぶと色のちがうものが水から生えているのに気づいて、ボートを近づけてもらったら、それは水から突き出している、小さな片方の手だったそうです。そっと手を差し出すと、水からでている手は、お父さんの手をにぎりかえしました。それからひっぱってもびくともしないので、ボートを運転している人にも手伝ってもらって、力いっぱいひっぱると、どろだらけのえりなちゃんが水の下から出てきたそうです。
お父さんといっしょにマレーシアから帰ってきて、えりなちゃんはしばらく入院していたそうです。それから学校に来て、同じクラスになりました。えりなちゃんは肌が日焼けしていて、目が緑っぽくなっているような気がするけど、ずっと会っていなかったので、もともとそうだったのかはよくわかりません。この前うちにえりなちゃんが遊びに来たときに、いっしょにリングフィットをしました。やったことないというのでやりかたを教えてあげたら、とてもうまかったです。
むねあげ式にはたくさんの人が来ていました。とちゅうまでできあがった家の上に大工さんがのぼって、もちとかおかしをたくさんまきました。来た人はみんなわあと急いでひろいました。家は新しくつくっていましたが、えりなちゃんの家には大きなしゅろの木が前から二本あって、それはまだ立って風が吹くとさわさわゆれていました。とてもたくさんの人が来ていて私はひろえなかったので、帰ろうとしたとき、えりなちゃんとお母さんがいて、ふくろに入ったもちをくれました。大きな平べったいもちの中にあんこがたくさん入っていて、とても甘かったです。あんこはでいつから作ったあんこだといっていました。でいつというのは、やしの木の実なのだそうです。えりなちゃんがでいつを好きだそうです。いつかマレーシアに行ってやしの木を見てみたいです。