はてなキーワード: 沙粧妙子とは
今更だけどリーガル・ハイを見た
Youtubeで9話の南モンブラン市演説シーンを見たのがきっかけ
家にTV無いのでスペシャル物じゃないTVドラマを見るのって10年ぶり位な気がする
こういう書き方が褒め言葉になるかどうかはわからないけど、すごい漫画チックで面白かった
新人弁護士と無敗記録を持つ優秀だけど人格がちょい破綻気味の伝説の弁護士、何が正義で何が悪か、人を裁くとは
みたいなありがちな設定ではあるけど、キャラクターが魅力的で見ていて飽きないし脚本も良かったんじゃないかな
偉そうな書き方になっちゃうが国産TVドラマも捨てたもんじゃないなと思わせるだけの力はあった
で、こっから本題
全話見返した後に、件の9話南モンブラン市演説シーンの感想を一通り漁ったんだけど
原発が~とか南アルプス市が~ってのばかりでちょっと自分の感想とずれてた
このシーンね
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=YrQy3ekxkM0
まずこの演説、古美門先生は恐らく事前から準備していただろうという事
この物語の序盤から「ズワイ蟹食べ放題ツアー」というワードが出て来ている事からもわかるように古美門は南モンブラン市の老人達がこの裁判にどこか本気で無い事を最初から知っていた
当然どこかの時点で和解に動くだろうという予想を立てていたはず
ここで問題になるのがこの裁判における古美門の報酬、「賠償金の3割」だ
要するに適当な金額で和解されてしまうと古美門の報酬が激減してしまう、和解という実質的な負けを受け入れ報酬も激減、古美門にとっては何一つ旨みが無い
だからこそ古美門は老人達を奮い立たせるような演説を用意していた、これは演説の中で参加者の過去に言及している事からもわかる
彼等を調べ、どんな言葉なら彼等が奮い立つのか計算し、そっと「一矢報いるには金しかない」と刷り込む
こういう計算高さこそが古美門の魅力だと思う
無論この演説が全て計算だとは思わない、古美門の本音も混じっているだろう
又、計算だったからと言ってこの演説の価値が薄れるとも思わない
というよりむしろ計算して作られた演説だからこそ価値があるとすら思う
何か「古美門の本心を見た」とか「本質をついてる」みたいなのはちょっと違うんじゃないかなと思いましてって話