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2024-08-16

anond:20240816045740

まあ個人的には必修でなくてもいいよなというのは同意で。「英語以外の言語を通じて英語を相対視することが大事」的な話は後づけされた理由じゃないのかなあ……と。

ブコメでも書いたけど、20世紀初頭あたりまでは自然科学系でドイツ語フランス語特にドイツ語)が強くて、理系でも第二外国語としてこれらを抑えておかないと最新の動向を追うのがきつかった時代というのはあった(はず)なのだよな。"pH"の読み方が長らくドイツ語寄りだったあたりとか医師用語ドイツ語由来が多かったりとかもその名残り。

で、第一次大戦ヒトラーによるユダヤ人迫害第二次大戦という流れの中で欧州大陸から米国研究者が大量に流出し、さら冷戦期のアメリカ学術振興策が当たった結果、現在のような「研究論文英語で書くのが当然」な時代になった。

このあたりを定量的検証しているデータは無いものかなと思って探していて見つけたのがこれ。化学での使用言語推移。

データベースからみた論文使用言語の動向

1961年からデータなので上の流れがある程度定まったあとの情報ではあるものの、1961年時点でも英語割合が43%程度なのだよな。あと冷戦期なのでロシア語割合が18%と高いものの、20世紀初頭のドイツ語圏のような「その分野での圧倒的な強さ」みたいな印象はあんまり無い(おそらく、東欧研究者論文書いたときに「まずロシア語誌に投稿」」みたいな感じの仕組みがあったんじゃないかな)。

そして1980年には英語割合が60%超え、1985年には70%超え、1995年には80%となり、「研究論文英語で書くのが当然」 「研究動向を追いかけるには英語読めれば十分」が確立された(元のデータあくま化学だけど自然科学工学一般でも多分同じことが言えそう)。

話を第二外国語に戻すと、必修なのは制度ができた当時(旧制大学時代?)に必要があったからでしか無いんじゃないかなと。これで思い出すのが「履歴書手書き問題で。

https://nordot.app/961097046650388480

戦前履歴書毛筆が当たり前だったのを「事務処理に必要とされるのは毛筆ではなくてペン字だろ!」という合理的理由改革したものの、手書きよりワープロなりPCなりでの書類作成能力必要とされる時代になっても「ペン字でなければならない」という後づけ理由が発生した。第二外国語を必修する理由としての「英語以外の言語を通じて英語を相対視することが大事」的な話にも同じような印象を感じてしまうんだよな。

あと、「研究論文英語で書くのが当然」 時代が将来的にいつまで続くかは分からないけど、この時代が終わったとき研究者サバイバル第二外国語が効くか?というと微妙な。

2021-02-03

anond:20210202084333

アメリカ学部4年間は基本的リベラルアーツ教養)を学んで、専門領域大学院がメイン

日本戦後学制改革の時に、6-5-3-3(飛び級だと最短5-4-2-3)をアメリカに合わせて6-3-3-4に変えたんだけど、旧制高校旧制大学の3+3を2+2に圧縮しちゃった

お金もなかったし、旧制高校専門学校(高等商業とか高等工業)が大学への昇格を望んだから

研究者になるつもりのない人は4年間教養をやればいいし、研究者コースの人は6年制を前提としたコースに組み替えればいい

アメリカみたいに最短24歳でPhDとれるようにしてほしい

 
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