2024-09-24

なぜ異世界転生が人気なのか説明

結論:他ジャンルより読む側、書く側の双方のハードルが低いか

 

現実社会舞台にして描くことのハードルが昔より上がってる

現実社会を題材にすると「これはあの会社のことか」」 「これはあの政治家のことか」 等々の連想邪推を招く。昔から「この作品フィクションです」という断り書きでそういうクレーム遮断する体裁はあるが、断り書きを書いてても消費者企業政治絡みや宗教絡みの諸方面からクレームを避けて通るのは難しくなっているし、〇〇警察の声はSNSを通して響き渡るようになり、昨今は海を越えてのクレームまで届く(昔なら海外舞台にすればクレーム回避できたのも、今だとできなくなりつつある)

 

映像的に派手にするのが簡単

アニメ化コミカライズなど映像化前提の話だけども、魔法モンスター王侯貴族の豪華な服装建築物など、ビジュアル面で派手な要素を入れやすい。実写はCG衣装ロケなどで高額の製作費が必要なので話は別だが、アニメコミックなら現実世界ファンタジー世界描写にかける手間やお金の差は比較的少なくて済む。

 

ゲーム一般レベルまで普及して説明ハードルが大幅に下がった

20世紀までだとファンタジーは「知らない人に説明する」ハードルが極めて高かった。「現実世界とあれが違う、これが違う」という説明をしてからでないとストーリーを進行させられなかったため。異世界描写する手間を考えたら、日本なら時代劇アメリカなら西部劇のように様式化された過去舞台にしたほうが説明する必要がなくて楽だったが、RPG共通言語を用意し、それを踏まえてハリウッドCG大作ファンタジー製作されて「ファンタジー世界はこういうもの」という共通認識が共有されて、説明の手間が大幅に減った。エルフドラゴン説明不要になった上に、レベルスキル概念までフル活用すれば説明の大半が省略できるようになった。

 

転生させると現代人の視点から説明解説を入れやすかった(やや過去形)

ファンタジー世界の住人だけで進めると「そこに魔法があるのが当り前」 「そこにモンスターがいるのは当たり前」なので説明台詞を入れられない。読者向け解説が手軽に欲しいとき異世界転生したか現代人の感覚を持ち込んで問答できるのは超便利。(いまは異世界テンプレートがかつての時代劇西部劇と同レベル共通認識となったので、転生者を入れなくてもファンタジー世界の住人だけで話を作るのも容易になった)

 

他より目立つので、実際のシェアや人気より悪目立ちしがち

異世界転生以外のジャンル(学園物やお仕事もの趣味活動ものなど)も普通に人気だし、比較的作りやすい(クレーム回避的な意味で)ので量産されまくってるが、異世界転生ジャンルは20世紀の頃はなかった(少なくともジャンルとなるほど量産されてはいなかった)のもあり、さら製作費的な意味で実写ドラマ実写映画になりにくくアニメコミカライズだけ先行してしまっており異質に見えてしまう。

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