2022-01-03

中年の苦悩と虚無と何か文章を書きたいという欲求

本と答え

2021年は例年より多くの本を読んだ年だった。

本に手を伸ばす理由は、過ぎる時間の虚無を埋めてくれるからだ。

暇な時間にふと、理由のない虚無感や今まで自分の行ってきたことがふと無意味だったのではないだろうかという思いに襲われる。

  

そんな中、以前では現実逃避問題の先送りが悪と捉えてきたものを、積極的物事放置物語文章に没頭することが心地よくなってきた。

恐らく、以前はもっと人生とは自分の思うように舵を切って、自身に起こりうる出来事自分次第で制御できると考えていたのだ。

もちろん、突拍子のない願望や生まれ持った環境など、制御しようがないことが存在することはわかっていた。

しかし、心の奥で、自分の願望は全て叶えられる、変化できると思い込んでいたのだ。

  

そんな気持ちで日々を制御しようとしていた10代、20代、さぞかし理想現実の差に苦しみ続けてきただろうと考える。

どこまで求めて、手に入れても満ち足りない日々は確かに何かを手に入れて、成長したこともあったのだろう。

けれども、取り組んできた物事難易度時間と共に上がり、自身の行動の影響する範囲が大きくなるにつれて、自分能力では制御しきれない領域もあることを徐々に感じ始める。

  

精神が一気に崩れ落ちて、自身鼓舞していた心のどこかにあっただましだまし、綱渡りスイッチで稼働していた力の源泉から何も沸いてこなくなりついには割れてなくなってしまった。

  

この虚無感はいったい何なのか?答えを本の中に求めて、小説エッセイドキュメント、啓発など色々読んだ。

なるべく同年代主人公で人が死なない日常物語最初は求めていたのだけれど、いつしかその縛りは忘れて、自由ジャンルのものを読み始めて没頭していた。

  

自分は何している時が満たされているのだろう?とふと考えた時にパソコンキーボードを打ち込んでいる時と思った。

仕事キーボード毎日叩くのだけれど、キーボードを打ち込むそれ自体行為が好きなのではなく、打ち込んでできた成果物が完成した時に満足している。

のだと思っていたが、単純に今キーボードを叩いて文章を書く行為気持ちいい。

  

そして、今さっきまだ読み途中なのだが、「中年本棚」という本を読んでいた。

その中には超おおざっぱにいうといわゆる中年あるある中年の虚無感を古今東西の本から該当する要素を抜粋してそれに対する思案を述べているものである

当初自分が求めていた内容が書いてある本にようやく出合えたと謎の手ごたえを感じた。

  

隠居

その本の中で「隠居」について掘り下げて書いてあった。

「まとまったお金がもし手に入ったらなにが欲しいか?」

では何も思い浮かばないが、

「まとまったお金がもし手に入ったらなにがしたいか?」

では真っ先に「隠居」がしたいと筆者は語っている。

自分も同じ考えだ。

そこから、「隠居」について書かれている本をピックアップしている。

その中で、「日曜〇〇家」というキーワードがでてくる。

要は、「日曜〇〇家」で社会人生活を60歳まで過ごし、以降は「日曜」ではなく「〇〇」を毎日やるのだ。

例として、そのような小説家を何人か取り上げている。

医師を平行して、小説を書き、定年後は本業、ないし隠居しながら小説を書くというものだ。

  

エッセイやら随筆やら小説やら、結局は自分のために書きたいものを書けばいいというメッセージがふと強く突き刺さった。

  

キーボードをひたすら打ち込む

自分には教養知識もないが、キーボードをひたすら打ち込むと心地がよいという属性がわかったので、これから何かしら文章を書きたいと思っている。

タイピングソフトでもやればいいのでは?という問いには、自分が何かしらの成果物を作り上げているという達成感がなければ意味がないと答える。

というわけで、なにかカタカタ打つからには、自分他人に何かしら意味のあるものを書こうと思っている。

また自分思考を整理する過程も好きなので、一石二鳥ということで。

  

小説エッセイ随筆評論の違いについて軽く調べてみた。

結局、事実と思案、この組み合わせをどう表現するかだ。

難しいことはわからないし、無理に着飾ってもしょうがないので、自分面白いと思うものをひたすら書こうと思う。

  

趣味は「キーボードをひたすら打ち込んでなにかしら成果物を作ること」にしたい。

一言でいうとなにになるのだろう。

作文かな

  • 文章なんて極論を言えば読者に意図が通じればなんでもいい。 エッセイだろうと随筆だろうと、それこそ小説だって根っこの部分はそれが全て。 教養がない? ご冗談を、貴方の読書...

    • ありがとうございます。踏み出す気持ちが強くなりました。

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