2020-06-14

NOSE レビュー 3/10

操作性 6/10

基本骨子はソウルの丸パクリなため大きく違和感を感じるところはないが、時折謎の硬直が挟まったりする

ビジュアル 4/10

独自アレンジ要素である鼻をいまいち活かしきれない。

鐘を鼻の形にしたり、ボスキャラを👺や🐘といった鼻が特徴的な動物にするなどでなんとかアピールしようとしているが、それによって逆にそうでないボスの無個性さが浮き彫りになっている。

やるなら徹底的に全てを鼻由来にするぐらいことはすべきだったのではないだろうか?

なにより主人公の装備品に鼻の要素が薄すぎるためソウルシリーズの「深淵へと近づくことで少しずつそれと一体化していく」という空気が受け継がれていないのもパロディとして片手落ちだ。

レベルデザイン 4/10

クリアする順番にある程度の自由度があるがそれでもまだまだ縛りがキツいように感じた。

なによりギミックへの誘導具合に若干の甘さがあるように思う。

ソウルシリーズでも「物凄い重要な要素なのに気づきにくいかスルーしてしまう」という部分はあるが、それらをスルーしてもメインストリーはそれなりの苦労を強いられることになりながらもクリア可能である。その絶妙な匙加減が再現できていないように見えた。

ストーリー 0/10

ソウルシリーズのような壮大で悍ましい何かを感じることはなかった。かといって、鼻が重視される世界という馬鹿馬鹿しさに対しての面白おかしさも感じなかった。

ストーリー面については0点というほかない。

ボリューム 評価対象外

頑張ったかどうかという指標としては評価対象にもなりうるが、ゲームとしての出来の良し悪しという点においては評価対象にはならない。

有料ゲームであれば値段に対してそれ相応のボリューム保証されているべきだろうが、フリーゲームはそうではない。

重要なのはゲームのコンセプトとあっているかどうかである

総評 3/10

沢山ステージ作って凄いね。頑張ったんだね。そういう評価の仕方しか出来ない。

まず単純にゲームとして面白くない。

ソウルとライクいう強力な土台があるのでゲームとして遊ぶことは出来るが、ボタンを押して攻撃を当てたり回避していて楽しいかというとそうでもない。

通常の攻防においては明らかにスキだらけな攻撃が来るのを待ち続けてから反撃するだけで、ソウルシリーズのような絶妙な読みあいが起こることもなく単調な作業の繰り返しになりがち。

ステージの敵やギミックの配置が生み出すわからん殺しの要素も大雑把で、単に敵が曲がり角に待ち受けていたり逃げ続けるといつまでも追ってきてトレインになるだけで攻略における彩りが感じられない。

ボス戦においてもそれは変わっておらず敵の攻撃の中に反撃をしやすい物とそうでない物が明確に分けられていてバランスが悪い。

なにより、間をズラす方法としてボスに何もさせず棒立ちさせるという手段を選んでいるのが最悪の一言

短くまとめると、世界観、動き、ビジュアル、それら全てにおいて魂が入っておらず、作者の自己顕示欲を満たすだけのできの悪い操り人形だらけなのが問題点である

スケールを大きくしてとりあえず完成形にたどり着いたことは作り手としては立派だが、まずは小さく完成させることを目指すべきだっただろう。

いっそ最初ボス戦まででいいから、「ダークソウルシリーズ外伝勘違いしかねないほどに思わず熱中して遊べてしまったゲーム」を目指すべきだったのではないだろうか?

30点のゲーム10時間遊ぶのと60点のゲームを5時間遊ぶことの間にある満足度の差はあまりにも大きい。

ゲームには「クリエイターが頑張りを褒めてもらうための手段」としての側面は確かにある。

しかし、多くの人が求めているのは「プレイヤー楽しい時間を過ごすための手段なのだ

多くのゲームはこの2つの要素を内包していて、時には前者の側面が強く光ることもあるにはあるが、その場合はまず、後者の要素が満たされていると多くの人に認められているものだ。

与えるより先にまず与えよ。

その気持ちの有無をフロムに見抜かれてしまったのではないだろうか?

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