2019-06-02

おっさんが2人がかりで罵倒してきたこ

家の最寄り駅から電車に乗って、車内を見渡したらほどほどに混んでいた。

ふと見ると優先席がひとり分空いていたので、座った。

数駅後に、老人夫婦が乗ってきた。

ドアが開いた瞬間から奥さんが杖をついた夫に「大丈夫、ほら、ここ隙間があるから気をつけて」のように大声で説明しながら乗ってきた。

優先席の前に来たところで、わたしの横にいたおっさんが立った。

奥さんは「ああ、いいんですよ、一駅ですから」と言ったが、夫を座らせた。

すると、立ったおっさんがいきなり私に「立ちなさいよ!」と叫んだ。

えっと思いつつ立とうとすると、奥さんは「いいんです、いいんです、一駅ですから」と言ったので、また座った。

夫婦は次の駅で降りていき、空いた席には他の人が座った。

しばらくすると、立ったおっさん(Aとする)が大声で「最近の女は図々しいね〜、びっくりするよね〜!」と言い、そのおっさんの横に立ってた別のおっさん(Bとする。Aとは知り合いではない)が「ほんとだよね〜! なんなんだろうねえ!!」と言い始めた。

「は?」と私がAの顔を見ると、

A「だってそうじゃねえか、優先席に座ってやがって」

B「スマホいじって」

私「スマホ関係ないでしょ」

B「書いてあるじゃねえか、そこに(顎で「マナーモード」云々のステッカーを指す)なんなんだよ、お前は…」

私「お前ってなんだよ」

B「お前はお前だよ。何様だよ!」

私「お前こそ何様だよ」

いきなり知らんじじいにお前呼ばわりされ、二人掛かりで攻撃されて、頭が真っ白になった。

最初の時点で無視すればよかったのかもしれない。

あるいは、席を立てば良かったのか。

しかし、一駅ですからと言われ真に受けてしまった。

席を譲っていいですいいですと言われてまた座るという茶番もいやだった。

その一瞬の判断ミスのたために衆人環視のなかで罵倒されたことにショックを受け、私はさらなるミスを犯した。

B「なんで座ってんだよ」

に対し、

私「病気なんだよ!」

と言ってしまったのだ。

このとき心理分析すると、一発逆転を狙ったというより、ぱっと見でわからない病人障害を持つ人だっているんだ、そういう人にも言うのか、という気持ちが強かった。

というのも、職場で仲のいい人が見てわからない障害を持っていることもあり、勝手に代弁したような気になってしまったのだ。

また、車内にはそこそこ人がいたにも関わらずみな固唾をのんで成り行きを見守っており、こういう場合もあるんだと聞かせるつもりもあったかもしれない。

なにより「病気だ」といったからといって、今さらおっさんどもがひるむとはとても思えない。

すると、案の定Bは

「あれ(ヘルプマークタグか)付けてねえじゃねえか!」

と言い出した。

私「そんなの自由でしょ」

B「じゃあ、何の病気なんだよ、言ってみろよ!」

私「なんであんたに言う必要あんのよ」

B(吊り革から身を乗り出し顔を近づけ)「嘘なんじゃねえの?????」

このときのBの顔は忘れられない。

口元は嘲笑したくてたまらないという感じに奇妙に歪み、目だけはターゲットを見つけて爛々と輝いていた。

ネットで見知らぬ人を延々と叩いているような人はパソコンスマホの前でこういう表情をしているんだろうと思わせる、文化人類学的にも興味深い顔であった。

嘘なんじゃねえの、と言われれば嘘である

しかし、この言葉を引き出したところでBは落ちるところまで落ちたな、と思った。

いや、冷静に考えると目くそ鼻くそではあるが、しか自分のなかでこいつを相手にすると自分も落ちると気がついたきっかけになった。

それから無視を決め込んだが、二人は延々と

A「育ちが悪いんだな」

B「頭も悪いw 頭が悪いんだよ、あれは」

A「どうしようもないよな」

などと5駅分くらい罵倒していた。

いったい、子供も孫もいるようなじじいが、しかも見知らぬじじい同士が、あそこまで結託して私を叩いたのはなんだったんだろうと考えると、おっさんAの「俺は立ったのにあの女は立たなかった」という気持ちではないかと思い当たった。

その根底には、女は格下であるという女性蔑視がある。

からこそ最初言葉は「近頃の女は〜」になるのだろうし、「お前は何様だ」になるんだろう。

俺様は立ったのに、なんであの女は立たないんだ、というわけだ。

(思い返せば「お前こそ何様だよ」と言ったときだけ一瞬ひるんだ。さすがに「男様」「年長者様」とは言えなかったようだ)

自分の周りに露骨女性蔑視男性がいなかったために、この心理思い当たるまでに一日かかった。

しかし、席を譲るのは善行だが、その行いのツケとして公然と女叩きをするって、なにがしたいんだよ。

この日は一日落ち込んで仕事にならなかった。

その理由は一点、「病気だよ」と言ってしまたこと。

挑発に乗らずに黙っていればよかった。

なんで嘘を言ってしまったのか。

ともあれ、あんなじじいどもが沿線に住んでるなんて恐ろしい。

今後は優先席には座りません。

あと、「いいんですいいんです」を真に受けずに譲ります

追記:これ5ちゃん鬼女板だったら「その後」スレに「あの後、また会ってしま暴力をふるわれたので今日警察被害届を出しました」って書き込みするとこだけど、そんなことにはなってほしくないぞ。

でも、それくらい怖いよ。

ブコメに返信する方法がわからないのでここで】

身バレしたくなくて増田に書いたので路線名や駅名は書けませんが(毎日乗ってるので)、品川区目黒区大田区辺りの出来事だと思ってください。

ですが、こういう人はどこにでもいる気がします。

70代、手ぶら電車に乗ってるおっさんで、たぶん年金暮らしなのでしょう。

これからはすぐに車両を変えるようにします。

ありがとうございます

  • 嘘松って言うのもあほらしい

  • 大変な思いをしてしまいましたね。 新たな犠牲者がでないようにするため、何線の何という駅の辺りかおしえてほしいです。 そして、この手の人に遭遇して何かおかしいと思ったらすぐ...

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