2019-01-13

復讐には価値がある:パワハラ上司復讐したこと

 ちょうど2年前になる。上司から執拗パワハラによって退職に至った。

 パワハラが始まったのは退社する3年前。その上司自分の直属の上司になってから。いわゆる言葉による長時間の人前での罵倒、叱責、嫌味・・・そのうえ、日常的に深夜残業休日出勤強要された。

 それまで健康だった自分精神を崩し、近所の心療内科に通った。うつ病の診断をされた。

 そのことをその上の上司にも査定の際に言ってその上司の下ではない配置にしてくれと言ったが聞き入れられなかった。周りの同僚からも「君はパワハラをしている」とその上司に警告があったそうだが一向に収まらなかった。

 結果、あるきっかけで他の社員がいる前で号泣、そのままフェードアウトのように退社させられた。その際、その上司のその上の人と面談になったが「あいつも悪気はない」「君がこの会社にあっていない」「彼の期待に応えられない君にも責任がある」と、擁護するだけ。

 そしてなぜか給料大幅ダウンを言われる。事実上自主退社に追い込まれた。

 私は失意のまま会社を辞めた。が、許せなかった。半年たって、まだこの怒りが収まっていなかったら復讐しようと思った。

 半年後、それを実行した。

 まず、パワハラ上司言動上司との面談の会話記録はスマホに録音してあった。客観性を持たせるために自分に気をかけてくれた同僚から匿名を条件に社内で日常的にパワハラがあったことを証明する文章をもらった。

 勤務実態証明のためタイムカードも退社前にこっそりコピーしていた。通っていた心療内科先生に通院歴、診断書も書いてもらった。

 これをもって労務関係に詳しい都内弁護士事務所を訪ねた。

 丁寧に話を聞いてもらい、音声データなどを聞いてもらったところ「客観的に見ても勝てるでしょう」と。そこでパワハラ当事者会社相手取って慰謝料請求を行った。

 反撃の開始である

 向こうも相当慌てたようだ。社内に残っていた同僚からメールで状況を聞いていたのだが、必死に隠そうとしていた。幹部が集められて向こうも弁護士を立てた。

 が、こちらの証拠がそろいすぎている&そのパワハラ上司は以前から私以外にも疎まれていたらしく、社内調査で他のパワハラが出るわ出るわ…一気に立場が悪くなったそうだ。

 結果、会社側の社長謝罪文和解金として200万の支払いをしてもらった。

 パワハラ上司は降格。当時社内で肩で風を切っていたのが、人望も失い今は閑職に追いやられ、あの人が辞めるのも時間問題だとささやかれている。

 以上がパワハラに対する私なりの復讐だ。弁護士を~って話だと面倒になるイメージだったが、思った以上にあっさり片が付いた印象だった。数回打ち合わせとメールのやり取りをしただけであった。

 というか、法律という外の世界の力を借りるとこの手のパワハラをする人間というのはとことん弱い。内弁慶だった。

 こんな卑怯人間人生を狂わされたかと思うと腹が立つ。

 今は私は同種の会社転職している。仕事内容は同じ。そこで彼に言われたやり方と真逆技術論で仕事をし、社長賞をもらうほど。つまり、あの時のあの上司の叱責は全く見当外れだったこと、自分が彼の言っていた「無能」ではないことも立証もできた。

 パワハラで苦しんでいる人に言いたい。ちゃん証拠を集め、客観的データを集めれば復讐とは意外と簡単。むしろ黙ってフェードアウトしなくてよかったと思う。

 弁護士依頼時に10万円ほどかかるが、泣き寝入りよりよほどいい。

 人生狂わされた代償がたった200万程度では割に合わない。しかし、自分の中で気持ちの整理はついた。

 復讐には意味がある。

 

 

 

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