内科医師です。男性です。だいたい20年目ですので中堅どころ。先日、BuzzFeedに医療界のセクハラについて記事が出た。
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/doctors-metoo?utm_term=.ohvYenxevY#.joXYnzVn8Y
岩永直子さんは読売新聞で医療関係部門の編集長をしていたこともあり、信頼できる論者の一人だと私は考えている。その後、男性医師にも取材して第二弾の記事が準備されたそうだが「様々な事情があり公開を断念」したそうだ。
闇が深い…男性医師に取材した「医療界のセクハラ」についての記事が"様々な事情"により公開されなくなった話
https://togetter.com/li/1203645
いろいろな意見が飛び交っているので、私の意見と体験を述べる。あくまでも一個人の意見と体験である。
「医療の世界」といっても幅が広いので「様々な事情があり公開を断念」するようなセクハラがあってもおかしくはないと考える。一方で医療界全体にセクハラが蔓延しているわけでもないのも事実である。大学、部活動、医局によるのではなかろうか。
医学部1年生のとき、体育会系部活動の親睦会に参加して芸を披露した。参加者は医学生と総顧問的な立場の教授。圧倒的に男性が多かったが女性も若干混じっていた。1年生だから「芸は嫌です」と拒否することはできない。何かどうでもよいような芸をやったように記憶している。受けなかった。BuzzFeedの記事にあるように「裸になるのは男性の先輩やOBに確実にウケる鉄板芸だった」というのは事実である。部活によっては「えぐい芸」をやるところもあった。たまたま私はその辺りがゆるい部活に属していたので「えぐい芸」をやらずに済んだだけだ。それに女性の参加者にとってはセクハラである。
医師国家試験に合格すると、当時は医局に入局して研修するのが一般的であった。なりたての研修医は実践では何の役にも立たない。医局の先輩からの指導をうけて学んでいくしかない。そのため、強い権力勾配と帰属意識が生じる。また労働条件は過酷だった。いまでこそ大病院が労働基準監督署から注意されたりしているが、20年前は働かせ放題だ。というか、働かされているという意識はなかった。医学を学ぶため、患者さんを救うためであるから、早朝に出勤し、夜遅くまで働き、患者さんの状態が悪いときには病院に泊まり込むのが当たり前。それが良い医師であるとされた。
私は、たまたまかもしれないが、医局においても先輩に恵まれた。たまに女性医師に対して「結婚はまだしないのか」「子供はまだ産まないのか」と尋ねるようなセクハラはあったが、全体的には、公的な場でそのようなことを尋ねるのは不適切であるという雰囲気はあった。統計を取って数えたわけではないのであくまで個人的な印象だが、内科系の、それも臨床よりも研究色の強い医局であったことが関係しているのではないか。女性の医局員の少ない外科系の医局の先生方(とくにご高齢の方)はセクハラ発言が多いように思える。
男女限らず、激務で疲弊した研修医に付け込むのは指導医にとって容易であったと思う。それにセクハラを受けた研修医が声高に被害を訴えるのは困難な環境であった。今は医局に頼らなくても仕事を探す手段はあるが、当時は医局がまだまだ人事権を握っていた。また、ある医局ともめると、同じ大学の他の医局にも入りづらいだろう。私自身は見聞きしたことはないが、レイプのような性犯罪が泣き寝入りになった例があったとしても驚かない。
新歓コンパでの一発芸強要(男女問わず新入生はやるのでセクハラではない) と言葉のセクハラしか確認できませんでした、ってか。 中身のない長文だな
医師ではないが、大手製薬のMRで大学病院を複数担当していた知人男性から似たような話は聞いたことがある。 個人医院や研究施設と、大学病院は営業スタイルがかなり違ったとか、男...
医学部体育会の芸は結構エグくて、脱ぐだけだと受けないので気まぐれコンセプトもびっくりの男が男のシャウエッセンを見つめ合うとうまくおしゃぶりできないとか、自分は直接目撃...
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医学部に限らず体育会系にはそういう世界がままあるかと