俺は数ある政治トピックの中でも経済政策や公共の福祉にしか興味がない。
その立場からいうと、自民党に入れるというのはアベノミクスを支持することで、野党に入れるのは自民党路線への反対表明という感じだと思う。
そこからなぜ共産党に入れようと思うか、というところを書いていく。
アベノミクスが富裕層だけを豊かにするというのは今までの実績どおりだ。「いや今後トリクルダウンであれがこれで」という周回遅れの欺瞞はもういい。
年収930万を富裕層といっていいかはわからんが、まあどんな統計に照らしてみても金持ちなほうだろうと思う。
そんな俺の年収がアベノミクスの大成功によって3000万とか4000万になったとしても、今までの流れからしてそのぶん実質賃金の低下に苦しむ人が増える。
その結果どうなるかというと、不謹慎厨やネトウヨやメンヘラやキチガイクレーマー、要するに暮らしの中で心の平穏が得られずあちこちで憂さ晴らしする人口の増加だ。
どんな人であれ貧すれば鈍するし衣食足りて礼節を知るのだ。定職についてなお不安と隣り合わせな生活をしながら健やかに暮らすことはできないだろう。
俺の年収が下がったり税金が上がって手取りが減ってもいいから、そういう、露悪的にいえば不穏分子となるような人を社会から減らしてくれたほうが俺は幸せだ。情けは人のためならず。
IT企業という設定を思い出したのでそれっぽいひとことを付け加えると、富裕層のスケールアップより全体の購買力を増やして市場参加者を増やすスケールアウトのほうがより良い経済的刺激になるだろうとも思う。だいたい金利が激安なのにまったく金を借りようとしない企業にさらに金を与えてなんか経済効果あんの。
ネットスラングでしかなかった「ブラック企業」という言葉が広がり定着し国会でも普通に飛び交うようになったのは、ひとえに共産党の功績だと思っている。
自民党や民主党、その他あらゆる政党はそんな問題に見向きもしていなかった。実際に被害に苦しんでいる人を無視していた。
共産党だけが彼らの相談に乗り、共感し、調査し、公の場で問題提起した。
もし共産党がなかったとしても草の根で問題が広がりクローズアップ現代あたりで特集されて白日のもとに晒されていたかもしれない。
けど、与党が考えていることとブラック企業に苦しめられている人が考えていることとは何一つ一致していないように見える、というか、共産党だけが彼らと問題意識を共有しようとしているように見える。
保育園問題は多少ポーズが過ぎるとも思うけど、「誰が書いたんだ」とか誰も興味ない点を問題視する人たちより格段にマシだろう。
今後ブラック企業と同様の庶民間の問題が出てきたとき、その問題とちゃんと向き合いそうな政党が俺には共産党しか思いつかない。
共産党というと年代が上の人には何かの偏見があるみたいだけど、それよりも現在進行系で日本会議とともに歩んでる自民党のほうがやばいと俺は思っている。
上述のように俺の関心事はいま不安な暮らしをしてる人が減るかどうかだけど、日本会議はむしろそういう人たちを追撃しようとしてるように見える。
「弱者は死ね」というけれど実際に殺戮するわけではないので弱者が死ぬかどうかは弱者に委ねられている。「はい死にます!!」と同意して実行する人はごくわずかだろうから、政治主体がやることはただ「死ね」って言いつつ金を巻き上げるなどして間接的に(法に触れないように)じわじわと死ぬ環境を整えてるだけだ。その程度のことで人はそう簡単に死なない。
具体的にどういうふうにして弱者を殺していきます、目標値はいくらで、期限はこのあたりです、みたいな話をせずにただただ「弱者は去れ」としか言わないのは不誠実な政治だ。思想的にはともかく実務的に信用できない。