小学校、中学校、高校、大学と学生生活を過ごしそのまま会社員になったごく普通の男だ。
今の時代にごく普通という言葉を使うのもなかなか難しいところはあるかもしれないが特にこれといった特技もない。
と。
正直、答えに詰まった。
私はこれをどちらかというとオタクでアニメや漫画のほうに興味があるしテレビも見ないから答えられないんだよな~とずっと思っていた。
ただ、社会人になってから周りに結婚している人がいたりおっさんも多かったりでそういう話になることが学生時代よりも多くなった。
それでそういう話を振られるたびに答えに窮するようになる自分に気づいた。
場の空気が死んでしまうことも経験上知っていたので適当なうそをついたり話をごまかしたりしていたのだが、答えることが若干苦痛になっていた。
仕方がないので少し話のネタを考えることにした。
自分の好きな女性のタイプだったり学生時代のことを無理にひねり出したり。
「まったく楽しくない」
妄想や分析、考察するのはわりと得意で好きなはずだったが、ことこの話を考える場合はぜんぜん面白くなかった。
そこでふと考えた。
学生時代もこの手のことはまったく考えたことがなかったし、よくアニメで俺の嫁がどうのだの言っている人を見かけるが
皆が俺の嫁、俺の嫁とかいいあいながら楽しく話しているのを見ながら俺も楽しんでいた。
でもよく考えたらおれ自身はまったくそんなの考えたことがなかった。
ただ、オタクたちのコミュニケーションを外から見て眺めるだけだった。それが楽しかっただけだった。
確かに傾向として自分がどちらかというとおっさんくさいキャラが好きだったり硬派ぶったキャラだったりが好きなのは自覚していた。また、自分が人見知りでコミュニケーションが苦手なのを自覚していたのである種の弱者男性的なキャラに感情移入することはあったし、好きなキャラ多い。
でも女性キャラをそういう目線で見たことがほとんどないことに気づいた。
好きだった女性キャラも草薙素子だとか「かっこいい」キャラが好きなだけだった。
攻殻機動隊2話後半でタチコマ(戦車)から草薙少佐が降りるシーンがあって、そのアングルがお尻の後ろから移したようなショットがある。
ネットの感想で見たときそのシーンをエロイといっている人を見てはじめて気づいた。
「あ、このシーンエロイんだ」
と。
人並みに性欲はある。
でも俺はそれを逃げ道にしていただけだ。
ただ、単に興味がなかったのだ。
だから、そういうことを考えたこともなかったし、考えようともしなかった。
なんだか弱者男性と同じ立ち位置になった気で擁護したりしていたがそんな資格はないのかもしれない。
自分の容姿にコンプレックスを持っている人がセックスだの何だの言っている増田を見かけたがあんまり共感できなかったのはそういうことだったのかもしれない。
よく考えたら俺は自分の容姿にコンプレックスを持ったことがなかった。
でも鏡を見たら俺の肌もわりとずたぼろだった。
いいからその文章を平日の午前中に投下する癖を何とかしろ。書き溜めたのを夜投下するようにできねえのか?
「漫画とゲームとアニメとラノベ」に加えて、小説、映画、グルメ、真向法(まっこうほう:ヨガみたいなもの)辺りは、手を広げやすいのでお勧め。 あとは、一生に一度くらいは、バ...