東京のしょうもない大学に通い、就活の末、5月に田舎で就職が決まった。卒業も決まって卒論も書かなくていいから実家でニート中。
大学受験は、センター全然ダメでなんとなく東京の大学に入った。一人暮らしは楽しかったけど大学生活は真面目系クズ。
高校までと同じく、リア充ともマジメともそれなりに付き合ってたらどっちつかずの立場で友達はできなかった。
よくつるんでくれた友達は2人。非リアの自虐ノリで楽しくやってたけど、ふたりとも彼女ができていたことを後からカミングアウトされた。
そんな俺にも就活は迫ってきた。
ベンチャー企業の革を被った自己啓発セミナーとかもあったけどとりあえずメモを取りまくった。みんながそうしてたから。
手当たり次第に説明会の予約。やりたいことは特にないのでいろんな業界に行った。
情報・通信系に昔から興味があって、情報系大学1回生くらいの知識はあった。
だれでも知ってるような超大手企業の説明会にも行った。自己紹介で学校名を言うのが恥ずかしかった。
学部を言うと「なんで文系低学歴がいるの?」っていう目で見られた(ような気がした)
でも楽しかった。
誰とでもそれなりに話を合わせて仲良くやるのは得意だった(この反動で大学では友達がいなかった)から
いつも人の意見に少し自分の考えを足して生きてきた(大学選びもそう)から司会役は得意だった。
やる気マンマンで立候補した司会者がキャパオーバーするのを見計らって、話をまとめてたらGDは全部通過してた。
集団面接も運良く自分が最初にしゃべることはなかったので、他の人のやつを参考に自分の話を盛って話した。
弱小サークルの無気力幹事だったから「サークルを盛り上げるためにいろんな人に交渉してます」みたいに話したけど、全部成り行きでやってるだけだった。
個人面接が一番つらかった。今まで人の意見に乗っかって生きてきたから。
大手企業内定者のエントリーシート(以下ES)のコピーが載ってる本を読み込んで人格を作った。
なんとなく持っている興味と架空の熱意で自分を騙して熱く語った。
結果、誰に話しても「嘘だろ」と笑われるようなくらいの大手企業の先行も終盤まで行けた。
進めば進むほど周りの学生の意識が高くて、それが羨ましくてそれを真似た。
(意識高い系とかいうけど就活ではそれが評価される場面が多かった。
変にひねくれた学生より、無理してひねり出した虚構だとしてもアツい志望動機があったほうが人事には好かれるし、勢いで楽しく働ける。と思う。)
「俺もこんなふうにかっこ良く都心のビジネス街で働くのかな」とか楽しみになってきて
地元の家族に「○○(だれでも知ってる)が次、最終面接だよ」と話したりした。
両親もじいちゃんばあちゃんも「すごいね」って言ってくれたけど嬉しそうではなかった。
名家とかじゃないのに地元に帰って来いっていう圧力がすごかった。
「俺って無気力だったじゃん?ホントに仕事にするほどその業界が好きなの?」
「家族の期待裏切って、自分勝手に東京で就職できる立場なの?」
気づいたら、地元の銀行に内定をもらって、大手の最終面接はキャンセルしてた。
俺は何のために就活をして、田舎でどうやって生きて死んでいくのかなー
銀行の同期はみんなやる気に満ちてる感じだった。地元に就職したくて第一地銀は落ちたけど、ここで頑張ります!みたいな。
高校の同級生とかは東京で就職する奴も多い。東京での就活で女の子に話しかけたりしたの楽しかった。
大学卒業するまでに童貞を卒業できなかったのに、遊ぶところも飲むところも無い田舎に帰って来ちゃって大丈夫なのかな。
「就職決まったよ!」って報告したら家族は「次は嫁さんだな!」だってさ。
「そこまでやりたい事なんてないから家族か俺にかけたコストを返すために働こう」とか考えてたけど
俺の人生誰のもの?・・・・わかってるけどこうなっちゃったんだよ。
数ヶ月間なにもしないで過ごしてるとこんなことばっかり考えてしまう。
初めて日記書いてつかれた。
クソみたいな人間・文章でごめんなさい。
いい感じに普通で素晴らしいじゃないですか。 家庭を持って、子供を作って、長く生きてください。