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2009-07-31

エンドレスエイトは終わらない

「私が当選した暁には、全放送局エンドレスエイトエンドレスに流すことを約束します!」

沸き起こる拍手。狂ってやがる――。

 

エンドレスエイト涼宮ハルヒの憂鬱の一エピソードして2009年から放映されたその話は、徐々にその枠を広げていった。

初めは本当に小さなものだった。一部のU局での30分枠。

ごくごく当たり前のアニメ枠。視聴者もごく普通に、当たり前に楽しんでいた。

ところが、京都アニメーションのとった戦略というのは当たり前ではなかった。

 

「実際にエンドレスエイトが終わらなかったらどうする?」

オタクたちがしばしば使う冗談でしかなかった。

ところが放映が3ヶ月、6ヶ月と続き、2009年は終わった。

最早タチの悪い冗談ですらなくなった……。

エンドレスエイトは終わらなかった。

そう、京都アニメーションの取った戦略というのはエンドレスエイトエンドレス放映だったのだ。

 

30分の枠だった涼宮ハルヒの憂鬱はその枠を1時間と伸ばし、2時間、24:00以降の枠全部……。

テレビ埼玉はいとも簡単に崩落した。

そして東京MX千葉テレビ関東はこれらU局の陥落から、悲劇が始まった。

 

そこまでで4年。

じわじわと侵略の手を伸ばす京都アニメーションのやり口に、黙ってられない人間もいた。

宮崎駿。いわずとしれた日本を代表するアニメ監督だ。

彼がインタビュー京都アニメーションに反感を示した翌日、失踪した。

 

冨野由悠季。彼ははっきりと、明確な敵意を向けて京都アニメーションを批判した。

そんな彼は、両手両足が縛られた状態で溺死していた。

正確には溺死ではない――窒息死。

彼の首には縄できつく縛られた痕が残っていたらしい。

しかし自殺と判断された。

 

次第に京都アニメーションに口出しするものは減った。

そして2012年、ついにやらかした。

政党エンドレスエイ党」が発足した。

木上益治を党首、脇には堀口、石立、山田名前が並ぶ。

エンドレスエイトテレビジャックするというキチガイみたいな公約を掲げ、民衆の支持を仰ぎはじめた。

これがつい先日のことだ。

 

もはや狂気の沙汰とは思えなかった。

「――木上師匠もこれまでか」

えっ? 師匠

京都を叩く」

紛れもない、山本寛の姿がそこにあった。

京都を叩くですって?」

「ああ――内部から腐ってきてやがる。今やらねば、日本は崩壊する」

「しかし、今京都に単身飛び込むのはあまりに危険では!?」

「そう、その通りだな……。ひとり、ならね」

「えっ?」

 

「待たせたな、山本

その声。聞き覚えがある。以前NHKで……。

「平川、待たせやがって。俺たちに残された時間はあまりに少ない」

「ひ、平川監督……!?」

「ふふ、俺を知ってるなんて嬉しいね。生憎話している時間はないが……せめて僕らを応援してくれると嬉しいな」

「申し訳ないがわれわれは行くよ。君もせめて、心をやられないようにね」

あっけにとられている僕を尻目に、彼らは足早に去っていった。

 

 

2018年山本、平川の二氏は偉大な革命家として世界史教科書ラストページを飾っている。

2009-07-19

http://anond.hatelabo.jp/20090719010207

個人的にその後の人生で使った科目。

英語とか世界史とか日本史はまあ使ったかな。

国語は別にいらなかったなあ。個人的に本を読むのが好きだから学ぶまでもなかったような。

高校以降の数学はいらない。

なんか専門の人は必要なんだろうけど、日常生活とか仕事数学使う場面がない。

理科とかも同様。

美術は必要だった。デザインぽい仕事するときに使うから。

家庭科は不要。ぜんぜん実用的な内容じゃないから。

実際に1人暮らしとか始めたら家庭科の知識とか使わないので。でも栄養学は必要かも。

体育はチームスポーツじゃなくて、いかに自分健康を維持するかって方法を教えてほしい。

社会人になればチームスポーツなんてほぼやる機会ゼロになる。

逆に卒業してからわかったことは現代社会の知識が不足すぎること。

現代社会は1年間すべての授業をそれに使うくらい集中してやってもいいんじゃないか。

学校卒業した時点で経済関係の知識がなさすぎる。

経済の知識なしに進路決めるとか絶対ありえないから。

訴訟とか法律系の知識も足りないな。労働法とか学生時代に全員勉強しとくべきだろ。

避妊とかセックスとか恋愛とか結婚についてのまともな知識もなかったな。

セックスに関するメカニズムがだいたいわかってきたのは学校卒業して10年後とかだった。遅すぎるだろ。

2009-06-28

日米同盟は半世紀続いたが。。。。

改定ビジョンがないままに現実が突き進む

▲無言のまま安保条約の質が変わっている

 

日米安保条約改定をめぐって60年に全学連などのデモが吹き荒れ岸内閣が退陣にいたった。あれから半世紀になる。

これほど長期に緊密な同盟が存続した例は世界史でも珍しい。

60年アンポ反対運動攘夷的な国民ムードが背景にあり、当時のシチュエーション反米だった。運動に参加した殆どの人は条約を精密に読んでいなかった。ゼンガクレンは情念と正義感で動いた

70年アンポは前年までに反戦運動が下火となり、赤軍派三島事件という両極の政治事件で終わった。この間、高度経済成長東京五輪によりナショナリズムは体制側に収奪された。

爾来、日米安保条約自動延長が継続され、80年アンポは政治争乱もなく、むしろフォード大統領らを招いた日米シンポジウム東京で開催された。筆者は当該シンポジウム広報担当だったため会場のホテルに一週間ほど泊まり込んだ。中川一郎、末次一郎氏らと夜遅くまで懇談した。駐日米国大使マンスフィールドだった。不思議に親和力をもった人だった。

やがて政治の季節は去り、全学連政治各派は分裂を繰り返し、左翼は「サヨク」になり、過激派三島由紀夫割腹に衝撃を受け、一部は転向し、体制派はすっかり米国執事のごとくになった。その後、国際情勢の緊張とともに防衛論議は本格化したが、「日米安保はこれからどうなる」という肝腎の議論がない。

ところが日米安保条約は無言のうちに運用が変質し事実上、改編されている。「条約」ではない、これは「同盟」である。

たとえば事前協議対象とされるのに、沖縄海兵隊横須賀空母日本に相談なくイラクなどの戦場へ出て行った。集団安全保障議論も海外派兵議論も沸騰しないまま自衛隊は「国際貢献」と言われてカンボジアイラクモザンビークゴラン高原、そしてソマリアへ出動している。日本ではなく米国勝手解釈を変えているのだ。

日本の頭越しにG2の時代、日米安保体制は一方で空洞化

しかし日本国内の防衛議論は専門的に走り過ぎ、国民から遊離している。マニアックは兵器の性能を論じたり、次世代航空機を論じたり。しかし法の改正という議論には滅多にお目にかかれない。

歴史開闢以来、同盟が半世紀以上つづいた例はきわめて少ない。例外は英米同盟くらいだろう。日英同盟は短命だったし、日ソ不可侵条約はもっと短命だった。

しかし確実にくる宿命がある。それはいずれ日米同盟が終わりを迎えるという確固たる近未来シナリオである。なぜなら東西冷戦が終わってソ連が崩壊し十五に分裂し、ユーゴは連邦が瓦解して六つの国にばらけ、NATOは反ソ軍事同盟から性格を変えて東方に拡大してイランを囲み、東側は上海シックス(中ロ+中央アジア四カ国)に収斂された。そして昨日の敵は今日の友、日本の頭越しに米中のG2時代がやってきた。

米軍グアム以東へ防衛戦を下げ、北朝鮮核実験には曖昧な態度で終始し、拉致問題を含めて日本の期待を裏切るかたちとなった。台湾海峡中国海軍が扼することになれば米空母の防衛力が劇的に減殺される。日本尖閣諸島は危機に瀕し、やがては沖縄をめぐる日中の攻防も予測される。

しかしワシントンから見ると経済の凋落と軍事力の衰退は現実であり、従来の米韓、米日、米印、米豪の安保体制を維持するものの、日本の防衛貢献が足りないという認識である。今後、いかに改編すべきか、日米同盟半世紀を閲して本格的議論が始まるだろう。

終局的に日本目標自尊、自衛、自立でなければならないのだが。。。

2009-04-04

高校物理教育をやめてみてはどうか?

物理時間数学に使うとよろし。特にベクトル解析(sufix notationあたりも)と多変数微分積分視野に入れて。

で、そして幾何学の方は減らしてもいいのではないか。工学系で幾何学はあんまり使わない気がする(これは私の専攻のせいかもしれないが)

その代わりに、抽象数学に重きを置く。確率は選択にして、けど統計はやらない方向で。

どうせ文系理系なんてつまらない二分野に分けているのだから、そして学問自体も高度化しているのだから、理系理系理系にもっと偏重すればいいと思う。

ついでに地歴公民とか世界史高校ではやらないで大学一般教養にすればいいと思う。例えば大学世界史英語でやらせたりしてもいいんじゃない?英語でできないって云うのは単にできないって思いこんでるのとやらないからであってライティング偏重(かつ読書課題を読んだ上でエッセイを書かせる形にする)でいいと思うよ。英語教育英語でじゃなく英語で何かを学ぶ形にすればいいんじゃないかな。国文とかは選択にして、けど現状のような授業に出なくても単位をとれるようなものにはしないこと。何度でも言うけどできないのはしないからであってできないからではないから。

大学単位制にする。

高校は完全に理系大学への準備、すなわち大学教育一年二年の数学の基礎をみっちりたたきこんでしまえばよろし。で大学入試はそれを試験する形にすればいいと思う。その代わり試験は従来のものより長くなるがしょうがないと思うよ。定員集めのために最低限必要な学力がない学生大学に入学許可するのはどうかと思うけど、そういった最低限の知識がない学生については卒業に必要な単位を取るための必修コースとして数学のコースをとらせればいいと思うよ。まぁ4年以上かかっちゃうけどね。これぐらいに数学がわからないんだったらあきらめた方がいいということ。でも、本当に学びたい人には卒業時間がかかってしまうけど門扉を開いておくようにしておく。(まぁどうせ留年するかやめていくことになるが)

大学一年時に、初めて物理学の基礎(数学的に高度でかつ多様な演習を含む。できたら物理実験の演習もとらせてレポートの書き方と物理学が確からしいことを確認するのにいいと思うよ。)で2-4年は専門課程と一般教養を並行してとりながらやればいいと思う。

化学については分からん。そもそも化学量子力学なしでちゃんと理解できるのか疑問だけど化学化学高校の時面白かったから残してもいいかも。

文系文系適当にやらせておけばいいと思うよ。どうせモラトリアムなんだし。そのかわり文系に今理系がやってる物理化学を必修にした方がいいと思うよ。文系涙目w どうせ大学で何も学ばないんだからもう高校でやらせちゃえよって感じ。高校先生大変だなー

軽くまとめ

  1. 今やっているような物理高校ではやらない。
  2. 数学に重きを置く。
    1. 一年時前半:微分積分(一変数微分をはじめにやる)
    2. 一年時後半:他変数微分積分
    3. 二年時:ベクトル解析、線形代数常微分方程式は同時にやる。(順序に工夫は必要)
    4. 偏微分方程式確率抽象数学化学は選択(抽象数学一年でも十分理解できる内容だと個人的には思う。確率一年で理解できるはず)
    5. 3年時は物理学(特に古典力学古典電磁気学、動力学、静力学あたりで広く浅く拾ってくる感じ。University Physics with cotemporary physicsだったかな?その本みたいな感じで)あとはひたすら数学の演習をさせる。少なくとも大学でこれらを学び直す必要性がなくなるくらいには演習をする。
  3. 地歴公民倫理世界史などは大学一般教養課程にする。高校ではやらない。(できたら世界史日本史は必須で)
  4. 英語は分からん。現状維持で。
  5. 国文(古典漢文現国)は大学に移す。もしくは現国のみ高校で必修にして、古典漢文大学一般教養の選択にするといい。けど必要以上に現国は必要ない。
  6. 文系には物理化学(今の理系学生が取っているもの)を必修にする。

もう少し大学の内容を高度化すべし。以上。

2009-03-26

おぉ、そうか。

http://anond.hatelabo.jp/20090325213119

昨日、「なんちゃって関西弁が気持ち悪い」てトラバがあったから押さえ気味に書くわな?俺、ホントに関西在住なんだけどな。wちょっとキツく感じるかもしれんけど、詰問しようとか、そんなん無いからまぁ気楽に。議論じゃなくてお話だし。

先に訂正せなアカンことを。「歪んでる」って書いたのはあなたの人格の事ではないよ?知識つーか情報のことだよ?つまり否定すべき「ホロコースト正史」とやら(これもラベリングやな~)についての情報が歪んでるちゅうこと。人格関係ない。俺、あなたのこと知らないし。知ってる気もせんではないけど。w ホロコーストについてアツく語る人なんて限られてるし。

エサをバラすと、俺も某巨大掲示板ホロコーストスレで長年否定論者とお話してきた人なんよ。もう4~5年になるかな。だから、大概のネタは知ってます。w 昨日上げた爆発濃度のお話も皮膚吸収も解答は知ってるんよ。爆発する前に即死するし、皮膚から吸収する前に即死するのよ。焼却炉もマットーニョのエッセイとズィンマーマンのエッセイを比較検討して、グーゼンのタイムシートから計算したら、100万人位は焼けるじゃろ、てなお話になっとるし。被害者推計についてもよくコピペされる文面だけど、被害者数に言及したものをかたっぱしから取り上げただけなんね、あれ。全体数も個別の数もゴッチャですわ。歴史学上はもっとキチンと出てます。もちろん学者ごとに違いはあるけど。

まぁ、ここらは余計なお話。俺はあなたが否定論を支持する意思を曲げる意図は無いよ。信じればいい、と思う。だけど「情報を素直にみれば」というのは間違ってる事は伝えたい。その情報自体が「素直」では無い。あなたは素直だけれども。アウシュヴィッツに資料が残ってるはずだ、というなら、何故提示されないのか。命令書が必要だ、というなら何故、T4作戦まで否定しようとする(ヒトラー承認書有り)のか。T4作戦が事実ならば、その流れ上にあるホロコーストにさらなる命令は何故必要なのか。14f13の存在を知っていながら、「社会貢献しない生命の抹殺」を否定できるのか。考えてみたほうがいいよ。

で、はてダとかで否定論(俺は修正主義という言葉は好かん)を攻撃する人達は、あなたが知ってる「情報」が歪められてる事を知ってるワケよ。で、「おまえはアホじゃ」って責めるワケ。その事自体の善し悪しのお話をしよう。

俺はあなたと違って否定論自体は「トンデモ」だと思ってる。「素直に情報を見て」ね。だから、ハマりそうな人には「ダマされるなよ~」とは言いたくなる。ハマっちゃった人はもうしょうがないです。wその代わり、俺の目の前でそのウソを垂れ流すヤツは叩くよ。あと、自説の証明を他人任せにするヤツとかね。あなたみたいに「思ってるだけ」の人は別に良いと思う。まぁ、増田に書いた時点で思ってるだけじゃなくなってるが。実際、俺は反応したわけだし。wこういう公然と人目にさらされる場所で、ホロコーストを否定する、てことは被害者に対してもう一度ホロコーストを行う事になる、ちゅう事も覚えておいて欲しいな。まぁ、否定論にならえば「被害者なんぞおらん!」てことになるんだろうけど。収容された人達にもう一度恐怖を植え付け、痛めつける行為なんだ、ちゅうことよ。あなたのその手を血に染めるな、て書くとカッコいいかもしらんわな。w

話がそれた。否定論に取り合わず、罵倒して流すっちゅう背景には「否定論と議論する者は、その協力者である」ていう考えもあるんよ。まぁ、俺もそこから逃げをうつ為に「お話しましょ」ていう体裁をとってるんだけど。wこれは否定論の狙いちゅうか効果として「いかにも歴史学上、論争がある」て思わせたいちゅう側面もある、と思われてるからやね。実際そうですわ。お話、ちゅうてるのに議論ふってくるとかね、で取り合わないと「逃げた」て言われるの。wあなたも覚えがあるでしょ。この短い間でももう発揮されてるわけだぁよ。おもしろいね。俺自身は思いっきり議論してみるのは悪いこっちゃないと思ってるんよ。消極的に黙殺するだけでは、その場はおさまっても、あなたのように、深いところで燻り続ける場合があるから。でも、議論しても納得してもらったこと、ないんだよなぁ。wこれはなんでか解らないんだけれども。反論は無いのに、しばらくしたら同じ事が出てくるのね。わからんなぁ。あなたも議論してみたければ、積極的にすれば良いと思うよ。

ただ、増田でやるこっちゃない。某巨大掲示板ならともかく。書いたように、否定論との議論を嫌う傾向はあるからね。某巨大掲示板正論が通じないところだから、議論できるよ。そのかわり、叩かれる時ははてな以上に叩かれるけど。だから、あなたも思いっきり議論がしたいなら、某巨大掲示板へどうぞ。世界史板がオススメ。キチンと議論してくれる「正史派・肯定派」(イヤなレッテルだこと。w)のスレもあるよ。注意点としては、固定ハンドルコテハン)は名乗らないこと。粘着しないこと。かな。

2009-03-24

歴史関係の入門書や事典のリスト

 学ぶ手順というのは人それぞれだと思いますが、学問というのは車輪の再発明のために悩む時間を省いてくれる高速道路ですから、その成果を利用するのは一つの王道だと思います。

 簡潔に事件や人物、文物について知りたいのであれば、適当百科事典なり、『日本史小辞典』や『世界史小辞典』などの小項目事典で十分でしょう。

 しかし、研究史や論文まで調べるのは門外漢には敷居が高いものです。そこで、研究上の主要なテーマについては、初学者向けに入門書というものがあります。

 ここでは、専門の事典や細かな研究案内を網羅する能力時間もないので、最初にあたりをつけるためによく見るものをまとめてみました。なるべく少しは解説があったり、ソースが書いてあるものを挙げました。詳細な文献情報についてはリンク先を見てください。

 個人で所有するには物入りでも、都道府県下有数の都市図書館大学図書館にはあると思います(絶版のものもありますが、ない場合はリクエストして入れてもらってよいレベルだと思います)。

 それぞれの専門を専攻している人にとっては初歩の更に手前といったレベルリストでしょうから、やや恥ずかしいので増田に書いてみました。詳しい方に補足して頂けるとうれしいです。

*文献リスト

・全般

『国史大辞典』(吉川弘文館

http://www.yoshikawa-k.co.jp/kokusidaijiten.htm

アフリカを知る事典』『オセアニアを知る事典』等の『知る事典』シリーズ平凡社) 巻末に文献目録があります

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%92%E7%9F%A5%E3%82%8B%E4%BA%8B%E5%85%B8-%E4%BC%8A%E8%B0%B7-%E7%B4%94%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4582126235

歴史学事典』(弘文堂)

http://www.koubundou.co.jp/books/furoku/21031sub_series.htm

日本史

日本古代研究事典』(東京堂

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10396-4

日本中世研究事典』(東京堂

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10389-1

日本近世研究事典』(東京堂

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10256-9

日本近現代史研究事典』(東京堂

http://www.tokyodoshuppan.com/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=4-490-10515-0

日本史文献事典』(弘文堂)

http://www.koubundou.co.jp/books/pages/25058.html

日本史文献解題辞典』(吉川弘文館

http://www.yoshikawa-k.co.jp/bunken.htm

西洋

西洋古代研究入門』(東京大学出版会

http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-022016-3.html

西洋中世研究入門』(名古屋大学出版会)

http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0517-2.html

西洋近現代史研究入門』(名古屋大学出版会)

http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0542-3.html

アメリカ研究入門』(東京大学出版会

http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-003202-5.html

アメリカ研究案内』(東京大学出版会

http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-001030-6.html

ラテンアメリカ研究への招待』(新評論)

http://www.shinhyoron.co.jp/cgi-db/s_db/kensakutan.cgi?j1=4-7948-0679-5

東洋史

中国歴史研究入門』(名古屋大学出版会)

http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN4-8158-0527-X.html

アジア歴史研究入門』(同朋舎、全六巻)

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%85%A5%E9%96%80-2-%E5%B3%B6%E7%94%B0-%E8%99%94%E6%AC%A1/dp/481040367X

東南アジア研究案内』(岩波書店

http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/01/5/0110700.html

イスラーム世界研究マニュアル』(名古屋大学出版会)

http://www.unp.or.jp/ISBN/ISBN978-4-8158-0594-4.html

雑誌

『史学雑誌』毎年五月号の「回顧と展望」(取り上げられていない論文もありますが、重要なものは大方拾われていると思います。史学を学べる大学図書館なら所蔵しているでしょう)

・参考

日本近代史研究ABC日本史近代を楽しむ野島研究室のページ内)

http://www4.ocn.ne.jp/~aninoji/lets.study.index.html

東京外国語大学南欧史研究室のページ(「歴史学読書案内」、「リンク集」、「卒業論文を書くために」)

http://www.tufs.ac.jp/st/club/historia/index.htm

工具書・入門書の紹介(九州大学朝鮮史学研究室のページ内)

http://www.lit.kyushu-u.ac.jp/his_kor/etc/pg140.html

東洋史研究リンク集青木敦氏による個人サイト

http://t_links.at.infoseek.co.jp/

2009-03-21

http://anond.hatelabo.jp/20090321150301

イギリスの王が兼ねてたりする。

ニュージーランドカナダは知らんけど、オーストラリアなんかはつい最近までエリザベス女王君主だったんだけど、ほんとうにごく最近その制度をやめたんじゃなかったか?

イギリス連邦の中なんかでもスコットランドの王はイングランド皇太子がやるとかなんとかあったような気がする。詳しくは調べてくれ。

要はヨーロッパの王って別の国の王を兼ねてたりする。兼ねてるのに別の国だっていうちょっとわけわかんない感じではあるよな。世界史なんかだとこういうのカール大帝のあたりで習ったような記憶

2009-03-18

東大文1に半年で受かった勉強法(10年前だけど)

偉そうに合格体験記でも書いてみようかと思います。知り合いにもはや受験生はいないのですが、d:id:lonlon2007:20090317が目に付いたので。

ぶっちゃけると受験勉強は「想像していたとおり楽。」でした。受験勉強を始める前は受験生ってのは寝てる時間と飯食ってる時間以外は全部勉強に当てて、たま徹夜勉強する!みたいな偏見は全く持ってなかったんですが、やっぱりそのとおりでした。むしろ10月までバイトしていたのがたたって出席日数が足りず授業のコマ数が増えたうえに出席日数を充たした他の生徒が次々と休み始めるために授業中に寝にくくなり、平均睡眠時間が減っていきました。(寝ないと動けないんですが・・・)

東大は天才じゃなくちゃ入れないっていうのは確実に嘘。「東大生」は学部生だけで約1万、ほぼ京大もほぼ同じ、わずか4〜5歳間に2万超もいる人たちを「天才」とは言わない。天才なら楽に入れるなら本当かも。

秀才が3年間こつこつ勉強して入れるっていうのは本当。「〜初めて入れる」は微妙。秀才でも凡人でも3年間もコツコツ勉強すれば入れるんではないでしょうか。本当に「コツコツ勉強」していれば。

「色んな人が色んなところにこうやれば受かる勉強法!みたいなのを書いていますが、個人個人で合った勉強法は違うので、色々な方法を試してみて、自分に合ったものをやるのが一番いい」というのは当然のことで、id:lonlon2007が長々書いてる中で唯一の真理

id:lonlon2007を逐一もじるのは早くも飽きたので、というよりもそんなに長く書くこともないので簡潔に。

ちなみに残念ながら僕は、『苦手科目は世界史日本史得意科目は数学と化学と物理と地理』だったので「理1なら1ヶ月で受かるんだけどな、下手すりゃ今日にでも受かるかも」と思いながら勉強していました。

あと、基本的に家では喫煙を禁じられていたので、主にガストジョナサン勉強してました。当時(約10年前)のファミレスはせいぜいがホットコーヒーのみおかわり自由で、ジョナサンアイスコーヒーおかわり自由とガストドリンクバーには大変助けられました。あっ、嘘だ。一番勉強したのは学校。さっき書いた通り10月バイトを止めてからは授業にかなり出るようになったので、授業科目を耳で聴き、別の科目の教科書を目で読み、2科目並行で勉強してました。あとはファミレスで数学や英語(主に英作文)の難問を広げ、頭の片隅でその回答を考えつつ苦手の世界史テキストを読んでいました(たぶん後で書くけど教科書ノートよりも新書が多かった)。

風呂の中や通学電車の中で小説を読んでる時も、未だ解けていない難問や数日内で間違えた問題のことを完全忘却しているわけではないのですが、机の前以外では何か思いついても頭の中にメモるだけ。勉強しない時は勉強しないとメリハリをつけるようにしていました。ちなみに「机の前」には授業時間が含まれます。高校生は一日の半分近くを学校で机に向かっているわけだから、勉強時間は非常に長い。一部の(私立)進学校や特別選抜クラスのような環境でもなければ「授業のコマ数が減る」ことはないと思いう。嫌でも一日の半分近くが勉強時間。「寝てる時間と飯食ってる時間以外は全部勉強に当てて、たま徹夜勉強する!みたいな偏見」は授業時間を効率的に使えていない人が持つのではないかと思います(あとは生徒に自由時間を多く与える方針の学校の生徒)。そういう意味では「勉強効率」がポイントというのは同意できる。

うちの高校(某都立)では文化祭(とついでに体育祭)が一大行事としてありますが、殆どの人は夏季講習と文化祭の準備を両立させ文化祭が終わった9月頃から本格的な受験勉強を開始するようです。かく言う僕も文化祭が終わって(ちょっと学校側とイロイロあって)バイトを辞め、10月から受験に力を入れ始めました。今、気付いたんですがid:lonlon2007は「6月から」とのことなのでタイトルに偽りありで約半年、僕の方も10月からなのでタイトルに偽りありで約4ヶ月ですね。開始をもう1月遅らせておけば「四半期で受かった勉強法」とゴロ良くピッタリなタイトルにできたのに。

まず何をしていいか分からない!ということで過去問を解いてみました。いや、模擬試験を受けたかも。なにぶん10年前なので記憶が・・・。とりあえず法学部志望なのに受験敵性では明らかに理系向き。その分、周りが国公立を難しいという理由の一つである文系なのに理系科目(理系でも文系科目)、という関門はあっさり突破。選択授業も理系用の数学(と化学と物理)をとっていたので2次試験の数学もさほど難しいとは思いませんでした。

「まず」も何も、とにかく苦手の世界史だけやろう!ということでそれまでは小説に費やしていた読書時間を歴史系の新書に切り替えました。もともと古本屋めぐりは趣味だったので行動範囲の古本屋の50-100円コーナーで歴史系の文庫新書を買い占め。2年半バイトしていたので他の高校生男子よりもお金を持ってはいました(うちの高校は縁遠かったけど世間では「ブルセラ」華やかなりし頃。女子高生は金を持ってた)。がそんなこととは関係なく、買い占めたと言ってもせいぜい100冊程度。私立や塾に通うことを考えれば微々たるものです。

いつどんな問題でも満点を取れる!と思わない科目を勉強する分には必ず点数の上昇につながるので、わざわざ『勉強スケジュール』を組む必要はありません。数学は1日勉強しても1点分しか稼げないけど、英語は1日の勉強で2点稼げる、てなことが計算できるのなら『勉強スケジュール』も有効かもしれません。しかし、そんな計算ができる人は自分の欠点が分析できているのだから、すぐに数学でも2点稼げるようになります。満点を取れない間は何をやっても点数に繋がるのだから『勉強スケジュール』なんか不要。そもそも『勉強スケジュール』を考えようと言う発想が今日今日までありませんでした。夏休み宿題@小学校で1日のスケジュールを考えろと言われた時以来の衝撃です。『勉強スケジュール』は学校バランス配分してくれた「時間割」で十分だと思います。

夏休みバイト文化祭だけだったので、休日勉強について。休日はNHKで将棋を見てから昼食、最寄り駅周辺の古本屋を回ってからファミレスへ。(好きなのが将棋で幸い。これが囲碁だったら午後の大半がテレビでつぶれる。当時はネット中継がなかったのも幸便)本を1冊読んで(1〜2時間)から勉強。最低2時間はやろうと決めていて実際2時間くらいなら集中力は続きます。鉛筆ナメナメ英作文を推敲していると気付くと2時間なんてこともあって最低2時間の縛りは苦痛ではありませんでした。(学校じゃサボってると言ってもそれ以上やってるわけですし)

夏の「初の東大模試」は受けたような気がしてきました。模試の判定は最後までE判定だかF判定だったので「予備校の採点基準が間違ってる」と思ってました。私立であればともかく国公立の論述問題は大学教授を信用して、「間違ってはない」回答が書けていれば良しとしておきましょう。予備校の採点は予定された正解以外を大幅に減点する傾向があるように思います。英作文であれば日本語の1単語には4〜6音節の1単語の英語を対応させれば文句なしの正解で模試ではこれ以外は減点。実際にはそんな難しい単語を知らなくても中学校レベルの単語を組み合わせて意味が合っていれば大学教授は正解としてくれるようです(大学に入ったからといって採点基準を教えてもらえるわけじゃないけど、じゃなければ不合格だったはず)。

時期別対策?

10月〜11月

相変わらず模試は最低判定。意に介さず淡々勉強(授業)。

12月

出席日数を充たした生徒が続々と授業に来なくなる。いやがおうにも授業中に寝れなくなる。友人も受験モード突入で遊びの誘いも減る。悪循環?好循環?

センター対策は・・・必要なんでしょうか。東大京大の2次試験を見据えていれば不要な気がします。敢えて言うなら文系理科理系社会科でしょうか。僕の場合理科得意科目だったので無視。

センター

というわけでセンター試験対策としては過去問をやってみたくらいです。悪くても90点以上だったので、本番の集中力があれば大丈夫だろうとタカをくくる。それでも素材がたっぷりあるうえに冬休みは午前中の将棋(NHK)もない。勉強時間は比較的長かったように思います。午前に1〜2時間、昼飯を食って古本屋。別のファミレスで本を1〜2時間勉強1〜2時間。僕の中では最初と最後の時間差だけとって「6時間もやった」と思っていました。

冬休み学校に行かないので、毎日図書室で読んでたJapan Timesが読めなくなりました。かわりにテレビニュース英語音声で聞くようにする。親と妹も「受験生」ということで不満は抑えてくれてたようです。

ちなみに過去問時間を気にせずやっていました。調子が悪い時や面白い問題にであったときは1時間を超えることもあったと思います。過去問で高い点数を取ってもあまり意味がないので答えや力の確認ではなく、とにかく「どんな問題でも時間さえあれば解ける」という確信を持てるように。時間を気にしていないので早く解き終わった時も確認とかはしない。「できた!」と思った段階で答え合わせ、間違っていたら原因を考える。

二次試験

とりあえずセンターの自己採点が大丈夫そうだったので、気が抜けました。本番でも緊張しないことが分かったのが収穫で相変わらず学校の授業に出る日々。得意で好きだった数学・理科はそろそろ休めます。教師との不仲が極限に達していた英語国語は最後の最後まで授業です。

東大の○○25ヶ年』シリーズって何?赤本と友人がやり終えた予備校テキスト文庫新書、あとは学校教科書勉強してました。友人から借りた予備校テキストはザッと解いて印象に残った問題だけ書き写して返す。別にビンボーだったからじゃないですよ。公立・公立・都立ときて親にはあまり負担をかけてないし、大学国立の予定だし、バイトガッツリしてたし、参考書を買う程度で躊躇することはありません。『東大の○○25ヶ年』シリーズはたぶん僕の頃にはなかったんだと思います。

そんなこんなでさすがに学校も行かなくてすむようになり(都立とはいえ受験校なので他の生徒は来ないし、教師もそのつもりでいる)、時間ができたので予備校に潜り込むようになりました。友人は私立志望が多かったのと私立の方は全く自信がなかったので私立コースです。あと友人は理系にも多かったので理系東大コースみたいのにもたまに行ってました。2ヶ月も真面目に勉強するとさすがに疲れ(飽き)たのか、この時期に大きく伸びた気はしません。予備校では、僕が無意識にやっていたことを言語化してもらった感が強く、それはそれで頭の整理ができました。有意義だったと思います。

ぶっちゃけ全科目やるって言っても、高校で一日授業を受けているようなものなのであんまり死ねませんでした。

科目別対策

数学

得意で理系の授業をとっていたので苦労なし。解けない問題は絶対に回答を見ず、翌日へでも翌週へでも持ち越してひたすら考える。答え方を覚えるよりも、答えの見つけ方を思いつくことが重要だと思います。図形問題なら知ってる定理・公式を片っ端から引っ張り出してやみくもに補助線を引く。そんなことを繰り返してるうちに、問題を見ると求めている回答がわかるようになってきます。センター試験は余力で解けるので無視。

使った参考書・問題集:東大京大・私立理系過去問

現代文

現代文は二三回本番形式で練習して、形式に慣れるくらいでいいと思います。現代文はみんな取れなくて差がつかないし、勉強すりゃ上がるっていうもんでもないので、比重は極めて低かった。漢字常識の範囲内なので、よっぽど苦手な人でなければ悪くても1問間違えるくらいで済むでしょう。

加えて日頃読んでいた小説・随筆は役に立ったかな。乱読・雑読ですが古今東西ジャンルに捕らわれずに古本屋投げ売りコーナーで目に留まった本を片っ端から読んでたので、過去問模試でもたまに知っているテキストがありました。新刊でも買うような好きな作家受験には向いていないようで、これも幸いでした。好きな作家テキストが出ていたら「正解」ではなく「持論(自論)」を書いてしまうひねくれた者なので・・・

知っているから解ける、知らないと解けない、というわけではありませんが、抜粋されたテキスト前後や著者が分かることにデメリットはありません。「受験のため」としてはお勧めできませんが、今まで読書に費やした時間も「無駄ではない」程度の気休めに。

使った参考書・問題集:なし

古文と漢文

暗記が苦手なので古文には多少手を焼きましたが、学校の授業で十分。むしろ暗記法があれば教えてもらいたいくらい。単語帳とかがいいんでしょうか。僕は単語帳を作るのが面倒だったので、とにかくテキストを繰り返し読んで単語の意味や用法を文脈から類推するように心がけました。おそらく全科目で一番教科書を使いました。和訳(現代語訳)では自然日本語になるように心がけました。意味が分からないから曖昧に訳すのではなく、文理や言葉のかかりを強調する翻訳体をさらに自然言葉に訳す感じです。英文和訳でも同じ。

使った参考書・問題集:教科書過去問

物理と化学

センター試験対策。教科書過去問で十分。感覚を忘れないように授業がなくても週に一度はやる。勉強期間が短いので過去問が枯渇する心配がない。

使った参考書・問題集:教科書センター試験過去問

世界史と地理

うちの高校では入学時点で日本史と地理の選択を迫られます。歴史の暗記(人名年号)が大の苦手だったので深く考えずに地理を選びましたが、これが功奏。日本史世界史日本史と地理が無関係とは言いませんが、世界史(の特に近現代史)と地理は密接不可分。片方を勉強すればいやでも他方の学力もあがります。

比較的得意だった地理。これは教科書一般教養新聞新書)で済ませました。とにかく視点を広くして、知らないことがあって当然、知らなければ考える。このとき世界史の知識や新聞書籍で読んだ現代社会の知識が役立ちます。社会政治は地理的条件や歴史的背景に帰結することが珍しくありませんから知らないことでも十分に推測がききます。

あとは地図を見ることかな。別に国名や地名を覚えようとする必要はなくて、国名や都市名とだいたいの位置が繋がればそれだけでたくさんの情報が得られます。内陸なのか平地なのか、頭の中で地形図や気候図とおおまかに重ねられればなお良し。世界でn番目に長い川の名前とかm番目に広い国土といったクイズ的な知識は不要。そこに川はあるのか、国土は山がちだが狭くはない、その程度で事足ります。

都市名と工業農業産業を単にセットで暗記するのではなく、そのような産業が育まれた地理的要因を考える。基本で当然のことのようですが、結局はこれにつきます。

歴史(世界史)。大の苦手。とにかく年号人名が覚えられない。ルイとかシャルルまでは分かるけど何世かが覚えられない。清教徒革命フランス革命前後関係因果関係)は分かるけどそれぞれの年号は知らない。(日本史なら足利某までは分かるけど某が分からない)それでも何とか解けるのが東大京大論述問題の良さ!

細かい年号はザックリと捨て拙い記憶力は人名とせいぜい事件の名称に費やす。あとは前後関係因果関係意識しながら歴史を概観する。

教科書や授業では国や地域で縦に切り、ついで年代で横に切って学習しますが、前後左右のつながりを考えて大きな年表を作ります(頭の中でも良いし、模造紙や今ならパソコンソフトで実際に作ってもいいかも)。先の例で言えば清教徒革命イギリスの歴史においてどのような影響を与えたのか、さらにヨーロッパアメリカのどのことがらにつながっていくのか、フランス革命フランスの歴史、ヨーロッパアメリカの歴史にどのように・・・こうやって年表に→を書き始めるとすぐに→だらけで見るにたえなくなっていくと思います。そんな因果関係を大まかに覚えていく。このような大きな流れがつかめると東大の問題は急に簡単に見えてきます。

教科書と資料集を片手に短時間で問題を解けるようになれば、あとは覚えるだけ。

教科書・資料集をわたしてもキーワード人名年号・地名・事件)をピックアップすることしかできずそれらをつなげて論説できない人が東大京大論述式問題を難しいと言ってるように思います。僕の場合は逆で、キーワードが分からない(正確に覚えていない)もののキーワード部分を穴あきにした回答は組み立てられた(センター試験の問題文のような文章)。教科書・資料集があれば穴埋めは簡単。あとはキーワードを覚える。受験勉強のほぼ全てをこれに費やしたと言っても過言ではありません。

例題を解く時は分からない問題もいきなり回答を見るのではなく教科書などを見ながら一度回答を完成させてから回答を見る方がいいでしょう。「覚えさえすれば」という段階に至ることが重要

もう1つ、大まかな流れを雑ぱくに理解するのに新書のような読み物が役立ちました。受験用ではないので縦横に細切れにされていませんが、その分全体的な流れが見えてきます。気分転換にもいいでしょう。

最後に暗記について。当時は思いもよらず、最近になって思いついたのですが、書いて覚えるのではなくしゃべって覚えるというのがいいような気がします。英単語漢字は書いて覚えるのも効果的だと思いますが、(ルイ)14世、15世、16世と書き連ねたところであまり役立つとは思えません。関連する人名年号・ことがらをセットで口に出すと覚えられそうな気がします。ぼくは学校ファミレス勉強してたので、当時思いついたとしても実行できませんでしたが。ちなみにこれは法学勉強を通して気付きました。自分レジュメを作ったり授業を聞いていても条番号はなかなか覚えなかったのですが、ゼミなどで口に出す頻度が増えると自然と覚えていました。

英語

英文和訳は慣れ。知らない単語は前後の文脈で予想。そのために役立ったのは英字新聞Japan Times(とテレビニュース英語音声)でした。朝に日本語新聞で読んだ内容が英語に書き直されてるようなものだから、知らない単語があってもドンドン読み進められる。これを2ヶ月も読めばいやでも単語力や読解力、類推力や速読力が身に付きます。

辞書をひくのはあとまわし。類推した単語はあとで必ず辞書をひく。この2点がポイントと言えばポイント辞書をひくのをあとまわしにするのは「考える」ことが重要だから。あとで必ず辞書をひくのは、1つの単語が持つ複数の意味を「とりあえず知っておく(覚えなくてよい)」のが重要だから。

今では多くの英語新聞記事がネットで見られますが、日本新聞とはフォーカスが違うので今なおJapan Timesが良いと思います。「英文を読む」よりも「大まかな内容を知っている英文を読む」ことが重要です。

趣味と実益を兼ねて好きな作家原書も読みました。が、これはさすがに知らない単語(と専門用語)が多すぎて勉強にはなりませんでした。

あとは過去問東大京大ではずいぶんと傾向が違うのですが、それでも私立の問題よりは国公立の問題の方が東大受験には役立つ。私立の問題は「知らなきゃ解けない」うえに教科書にないものも多い。国公立とは別のことを問うています。

単語帳は古文同様に作るのが面倒。教科書では物足りなかったり電車教科書を開くのが恥ずかしかったりなら、ペーパーブックを1冊だけ買って眺めていればいいのではないでしょうか。3日も同じページを読んでいればいやでも内容が分かるようになり、使われている修辞・技巧なんかにも気付くようになると思います。

DUOとか知らないしiPodは当時はない。当然使ってません。今なら英語ニュース議員さんのPodcastiPodで聞くのはありかも。(議員さんやニュース英語は分かりやすいです)

例文を覚えるという発想はなかった。過去問模試を解いているといやでも覚えてしまう文法的技巧や慣用句はありました。「覚える」というよりも「(自然と)覚えた」という感じなので「覚え方」は分かりません。

自由英作文は想定されている答えを探すのではなく「意味」が通る英文を書くことが重要。正しい文法で知っている単語の継ぎはぎする。どうしても分からなければ少し長めにあけた余白に薄く日本語を書いておき、あとで考えましょう。日本語1単語に5 words前後の余白を対応させるくらいの気持ちで。他のことを考えているうちにピッタリくる単語(1単語)が浮かぶこともあるし、そうでなくても空白のまま出すくらいなら中学校で習った単語を並べて意味を表現する。とはいえこれは苦肉の策。単語を知っていて損することはないので、時間と金と記憶力に余裕があるなら単語や例文はいくらでも覚えてください。大学に入っても社会にでも英語が足かせになることはないと思う。

英語(と現代文)は教科書をあまり使わなかった気がします。

使った参考書・問題集:国公立大学過去問模試、英字新聞

模試

模試は一通り受けたと思います。「教える」ための教科書と「考えさせる」ための試験では勉強の内実が違います。「教わる」よりも自ら「考える」ことの方が重要なので省エネ勉強のためにも受けて損はありません。嫌でも丸一日勉強したことにもなります。

東大模試は受ける。結果が悪くても気にしない。結果が良ければ安心する。結果が悪くて自信もなければそれを機に諦める(浪人するなり志望校を変えるなり)。

過去問を見るかぎり、東大よりも京大の方が正解の範囲は広いと思います(模試ではなく本番の話)。模試結果に納得いかない人は東大より京大に向いているかもしれない。

本番

寝過ごした!電車で寝過ごしたけど、高校受験で軽く遅刻した反省をいかして少し早めに出ていたのが功奏して間に合いました。遅刻だけは気をつけましょう。

遠方からの受験生ホテルなどに宿泊する方は寝坊に注意。受験まで1年のこの時期に言っても「そんなわけない」と思うかもしれませんが、1校しか受けない本名中のPermalink | 記事への反応(0) | 18:06

2009-03-09

俺の高校歴史先生は偉かった

都会の進学校出身だが、俺も中学まではだいたい下の引用部みたいな感じでした。

歴史の授業

歴史の授業で、日本近代史をやった記憶がない。

私が田舎の出身で 田舎中学でほどほどの高校だったからなのか?とも思わないでもないが、

明治くらいからの日本史を授業で受けた記憶がない。

http://anond.hatelabo.jp/20090309003146


しかし高校歴史先生は違いました。



日本史先生

日本史で一番勉強すべきで、しかも面白いのは幕末以降だ。」

「正直江戸時代までの日本史なんて、中学まででも概要はやってるし、全員が勉強すべきものでもない」

「だから全員が勉強すべきは幕末以降なので、そこから昭和までだけを1年間やる」



世界史先生

日本史と同様の理由で、中世ヨーロッパから、第一次世界大戦あたりまでだけやる」

第一次世界大戦以降は日本史ともかぶるから3年で選択した奴だけが勉強すればいい」



途中で文系理系に分かれてしまうので、日本史世界史は1年間、

つまり全カリキュラムの半分しか学べない奴が居ることを踏まえての方針でした。

そんなわけで一番面白いところを勉強できなかった皆はかわいそうだなと思いつつ

俺はラッキーだったと思うのでありました。今でも。

2009-03-07

東大合格するもう一つの方法(日本史編)

今年で東大文系)を卒業する。いまさらだが、東大受験勉強について語ろうと思う。受験勉強にもいろんなやり方があるんだということを、これから東大受験するであろう後輩に送りたくて書く。

誰でもそうだと思うが、僕は「受験勉強」が嫌いだった。暗記科目といわれる「日本史」と「世界史」が特に嫌いだった。教科書を声に出して暗記しよう!としたこともあったが10ページで挫折した(頑張ったほうだと思う)し、買ったはいいけれど結局1ページやって終わった問題集が何冊もある。

受験が迫ってきた秋ごろになってようやく気付いたことは、受験勉強用の本はつまらないという当たり前のことだった。そこでたてた戦略は、できる限り一般書を読んで勉強しようというものだった。

主な対象

考えるのは好きだが、覚えるのは得意ではない。

参考書と問題集とにらめっこしながら机に向かうのが好きではない。

誰がどこで憤死しようが、何年に農民が一揆しようが関係ない。

攻略法日本史編)

東大日本史は、センター試験日本史よりも断然にやさしい。それは、細かい人物名や出来事を覚えている必要がないためだ。

東大日本史は、「古代」「中世」「近世」「近代」について、それぞれ論述式の回答が求められる。いろいろな資料や図表が示され、「当時の将軍家と皇室家の関係を論ぜよ」とか「だれだれが行った施策はどのような狙いをもったものか」といったことが問われる。

要するに歴史の流れを理解していて、基本的な知識さえあれば、あとは資料を読み込んでその場で考えれば正答を導くことができる。

さて、このような知識を覚えるための方法だが、「受験対策教材」では無駄な枝葉の情報がそぎ落とされていために、教材の「丸暗記」をすればよい(これが僕は苦手だ)。

しかし、受験意識していない一般書は(受験にとって関係無い)無駄情報の塊だ。それらを全て丸暗記するというのは効率が悪いし、暗記したところで役に立つかどうかわからない。こうして、「とにかく沢山の本を読む」という結論になった。結局自分が読んだ本は三種類に分けられる。受験のために最低限必要な知識を得る受験基礎本歴史の大きな流れを理解するために読むコア本、雑多な知識を身につける豆知識本だ。

受験基礎本

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最初はおなじみ実況中継シリーズから。これで一通り網羅しておけば、他の受験生が知っていることを「はじめて聞いた」ということはなくなるはずだ。

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自分の文章化能力に問題がない限り、まじめに解く必要はない。いろいろなテーマをとにかく覚えるのだという心意気で、片っ端から解答を読むべし。

コア本(ダイナミズムを理解する)

古代中世

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古代中世の大きなうねりを理解することができる。古代中世を、公家武士の時代だったと思っている人は読むべし。特に、神社寺院や海洋ネットワーク、芸能・文化を政治社会と絡めながら覚えられる点が非常に役に立つ。

近世

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江戸時代メインテーマは「幕府政治システム」と「民衆の経済システム」なのだが、その前者を網羅的に抑えることができる。

近代

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近現代の歴史を理解するためには、経済を軸にして考える必要がある。江戸時代中期からゆっくりと、社会体制が封建制から資本主義へと転換したからだ。経済史を理解すれば、ほとんどの問題を解くことができる。

豆知識本

コアとなる本の他にも、いろいろな細かい事象を覚えるために本を読む必要がある。受験後に数えた限りでは、日本史関係で30冊前後だったが売ってしまって手元にないので思い出せたものを記述する。とにかく、本屋みかけ日本史関係ありそうな新書は片っ端から買っていた。

古代

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古代歴史ミステリー的に「~といわれているけれど実は・・・」「近年の調査によると・・・」「私の見解では・・・」といった周辺知識が頭にこびりつくようになり、結果として(教科書的な)本筋をしっかりと覚えることができる。

中世

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中世テーマは一言でいえば「武家の起こり」なので、源氏とか平家とかに関連するものを読めばよい。

近世

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江戸時代将軍や町人を中心に把握しがちだが、(補集合としての)百姓にも注目しておくとこの時代の理解が深まる。

近代

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近現代は「イベント」か「人」で把握する方法がある。大枠はすでに理解しているはずなので、イベントや人物のトリビア的なものを読んでいればおのずと知識が定着するはずだ。

最後に

受験対策に一般書を使う、という試みで最も大変だったのは「網羅性」を確保することだった。「邪馬台国」や「戦国大名」のように人気があるテーマの本はたくさん出版されている一方、地味なテーマである「土地制度」や「社会制度」について触れている本の数は激減する。新潮新書岩波新書などメジャー新書シリーズであれば、出版社が出している目録が大きな本屋においてあるで、必要なトピックの本を取り寄せも活用して買いそろえる必要がある。

正直、これが「効率がよい方法」だったかと問われると疑問だ。ただ問題集を解いて覚えていくというスタイルがどうしても性に合わなかった自分に、最適な方法だったといえる。高校時代ずっと地歴科目が苦手だったが、最終的に本番の試験日本史では47点/60点をとることができたことが、この方法論もあながち悪くないものではないという証左になればと思う。

正確な単語や年号の暗記を要求される予備校模試では20点を超えることはなかったし、センター模試でも50点を超えることはなかった。

ちなみに、暗記が要求される世界史は30点だった。世界史については自信がなかったので論述における「必死ポイント」(単語とか正確に知らなくても必死に書いたらもらえる点、造語だけど。)があったのだと信じている。

#匿名ダイアリーでも本のタイトルamazonから自動で引っ張ってくる方法を教えてー

2009-02-13

書評: 中村彰彦・山内昌之黒船以降 政治家官僚の条件』(中公文庫

 あまりに面白いので休日に半日を費やして読了した。

単に幕末維新の歴史の知識だけなら、百科事典講釈師のような物知りも沢山いるが、この対談は人物評が現代的で、政治家として官僚としての力量を問う通信簿的な作業でもあり、ことごとくがリアリスティックなのである。

 しかも幕末維新を、本筋を外さないで不思議な逸話で溢れさせ、しかし歴史観の骨髄をしっかり守っている。

 経済視野から薩長会津を比較してみると、京都守護職を越前松平春嶽から押しつけられた会津松平容保は、財政的艱難辛苦に耐えなければならず、藩士1000名の京と駐留経費の捻出は並大抵ではなかった。京都島原遊郭で遊ぶカネがなく、だから会津武士京都人から嫌われ、薩長はすかれた。

なぜか。長州竹島経由で、薩摩沖縄を梃子に「密輸」をやっていて資金が潤沢、最新鋭の軍艦鉄砲も買えた。中村彰彦によれば加賀前田藩も日本海の北と密貿易を展開した銭屋五兵衛を黙認した形跡があるという。

密輸で設けた諸藩の志士らは、経費をちょろまかして島原で遊興もできた。

 本書で両人からコテンパンな酷評を受ける一つは御三家のなかでもイデオロギーの強い水戸藩、天下の副将軍勝手に僭称した水戸光圀は、伝説では「名君」だが、じつはとんでもない御仁だった。

水戸学が、やがて水戸藩を分裂させ、悲惨な内訌が天狗党の悲劇を生んだが、じつはその後も明治三年まで復讐劇が続き、難を逃れて群馬栃木あたりに逃げ、その末裔現在もいるという後日談も、なんだか、西南戦争に負けた西郷軍のうちの1500名ほどが台湾へ逃れ、現地民に同化したという歴史の裏面の話に通じる。

結局、水戸藩の“正義”の史観徳川幕府を毀した。

 

本書は、薩摩長州歴史意識政治構造科学天文学への心構え、軍事思想など似ているようで全く異なることを、これまた目から鱗のように別の視点からえぐり出している。

たとえば坂本龍馬が斡旋した薩長同盟の基軸の発想は公武合体の実現だった。

山内教授は「オーストリアハンガリー二重帝国」の例があるように、天皇を頂き、徳川薩長が二分するアイディア存在を告げる。

イギリスオールコックなどの歴史観世界の情勢から、倒幕に踏み切っていくプロセス西郷大久保坂本邪魔になったという闇の部分にも光を当てる。これは中村がまだ直木賞受賞前にかいた『龍馬伝説を追う』(世界文化社)にも詳しい。

また榎本武陽の「蝦夷共和国」構想も、じつはハプスブルグ家の「オーストリアハンガリー二重帝国」が発想にあった、と示唆する。

 脱線ながら、評者(宮崎)が鹿児島指宿の「伝承館」でみたパリ万博記録展示の或る部分に驚いた。パリ万博薩摩徳川幕府が出展した。薩摩焼など、パリジャンの度肝を抜いた。ともにそれぞれの勲章をつくった。

 薩摩は「薩摩琉球国」として勲章をだした。つまり独立国として、国際社会にアピールしていたわけである。

 もう一人、こっぴどく批判されているのは福沢諭吉だ。

福沢が欧米派遣のおりに経費を誤魔化して図書を買いあげたが、それは小学生程度の英語の本が多く、小栗上野介は「あの男の選択眼は節穴、語学能力はその程度だ」と評した逸話は有名だろう。

福沢は本来なら切腹ものだが、ばれて詮議にかかろうとしたとき徳川幕府が瓦解した。

他方では講釈やら近年の小説の裁き方や世評はともかくも、食えなくなった旧幕臣らの面倒をよくみた勝海舟と榎本武陽への評価が高い。

 

 さて表題も示唆する「黒船来航以後」の話であるが、アメリカロシア日本にとって最初の接触だったのは、幕末の混乱期における日本にとって僥倖であり、もし英仏のような『ならず者国家』が日本に先に乗り込んできたらどうなっていたか。

 シナにしかけたアヘン戦争のような略奪と、国内分裂は防げなかったのではないか。幕府フランス薩摩英国に頼ったが、本気で内戦にのめり込んでいったら、日本は良いように利用されたあげくに英仏の植民地化されていた恐れがあった。

 しかし幕末徳川幕府をさしおいて薩長が最新鋭の武器を大量に買えたのも、その先見性や薩英戦争、馬関戦争敗北の体験から軍事知識と実践があり、おりしも南北戦争が終わって大量の武器をもてあましたアメリカから大量に買い付ける。

 市場開拓を狙うドイツ人武器商人だったスネル兄弟は河井継之助長岡藩にガットリング銃を売りつけたが、会津に強力にテコ入れし、最後は榎本軍に従って函館戦争をともに戦った。

 ドイツはむろん、英仏米露の隙間を狙って日本での武器外交が主眼だった。

 しかし幕府敗戦により、スネルは代金を回収できず、兄はやがて会津武士団の食い詰め組を率いてカリフォルニアに移住したり、弟は御維新後、浅草落語を聞いていたとか。脱線する逸話もまた本質に付随した、人間の描写なのである。

 それにしても幕末維新を縦横に語る中村彰彦は歴史作家だから回天の内幕に詳しいのは当然にしても、なぜイスラム中世専門家である山内昌之が、ときに中村を唸らせるほど幕末日本精通しているのだろう。

 もう一つ不思議に思ってきたことがある。山内昌之教授は、『世界』と『諸君』の両方に論文を書く器用な論客でもあり、保守なのか旧左翼なのか、いまもよく分からないところがある。

 山内がいみじくも「後書き」に書いている。

国際会議で、オスマントルコ帝国解体過程やイスラム政治歴史と、日本近世近代との比較をよく問われる。国際的要請でもある。まして日本史を知らずして世界史を語れる筈があろうか、と。

 最後節あたりの日露戦争から大東亜戦争に至る山内の歴史講釈には、ちょっと首肯できない史観部分があるが、山内教授主観だから、その部分は聞かないことにする。

2009-01-31

http://anond.hatelabo.jp/20090131111455

近代経済発展の始点が「資本の蓄積」なのは高校世界史産業革命帝国主義で教えられている、いわば日本の常識

人口の増加」以前に「大量生産」が必要(大量生産品は購買層が無ければ不良在庫の増加でしかないわけで)。そのためには「大量生産装置」が必要で、そのためには「資本」が必要だったり「手工業」に従事している連中との主導権争いとかさまざまな経緯を経ないと「経済成長」には到達しない。帝国主義ってのは自国内の人口が頭打ちになったから海外の国に売りつけることから始まっているし。

というわけで、何の前提も書かずに「人口の増加」が机上の空論と書く奴は馬鹿

経済成長の諸要因が揃えば「人口の増加」は経済成長に必須だし、諸要因を欠いた「人口の増加」は貧困の増加でしかない。

ちなみに白人アフリカから黒人奴隷としてラテンアメリカ地域に輸入していた時代、アフリカ側には輸出していた国というか部族があった。戦争で勝った部族が負けた部族を奴隷として輸出していたのな。

当然対価は受け取っていたんだが、族長とかが装飾品とか武器の購入に使ってしまい、「資本の蓄積」にはならなかったんだってさ。

2009-01-08

降ってくる女の子

降臨賞】空から女の子が降ってくるオリジナル創作小説漫画募集します。

http://q.hatena.ne.jp/1231366704

条件は「空から女の子が降ってくること」です。要約すると「空から女の子が降ってくる」としか言いようのない話であれば、それ以外の点は自由です。

字数制限 : 200??1000 字程度

あー、もう期末テストの出来は最悪だったと思って空を見上げたら、なんか黒い物体が空に浮かんでた。飛行機かと思って見ていたらだんだん大きくなってくる。微妙に落ちてくる感じだ。世界史は他の科目との兼ね合いで、一夜漬け勉強しなければならなかったから徹夜になってしまって、目が疲れてるのかもしれない。下を向き、目頭を二、三度両手で揉むようにして、もう一度、空を見上げた。やはりどうみても何かゆっくりと落ちてきている。しかも、はっきりと視認できたが、人間のような形をして、水着っぽい何かを着ている女の子にように見える。

待て。落ち着け常識的に考えろ。こんなにゆっくり落ちてくるなんて自由落下の法則を無視してるだろ。ニュートンが困るだろ。ニュートンの身にもなれ。そんなことを考えているうちに、スク水である事が判明し、しかもどうやらこっちに目がけて両手を広げるような姿勢のまま、目をつぶって落ちて来てる。自由落下の法則を打ち破っている事が一番の問題のような気がしていたが、本当に大事なことはそれで良かったのかわからなくなってきた。

第一、なんで空から降ってきてるんだ? 昔何かの本で、空から魚が降って来たという話を読んだ事がある。その話によれば、何でも竜巻とかで空に巻き上げられた魚が降ってきたことがどこかの国であったそうだ。竜巻って牛も空に浮かべる力があるらしいから、案外学校プール時間水泳していた女の子竜巻に飛ばされて今落ちてきているのかもしれない。問題は、今、季節が冬という事くらいで、竜巻に飛ばされたにしては随分長い間空に浮いてたんだなあという事くらい。この説はありえるかもしれない。

いや、待て落ち着け。ここはベタ宇宙人説だろう。今空から降ってきてる女の子は、やっぱり宇宙人だよ。そうしないとゆっくり落ちてきている説明がつかない。たぶん地球では開発されていない反重力エネルギーか何かの力を込めたペンダントをしてるというありがちな設定だろう。そのまんまラピュタじゃん、あれ、シータ宇宙人だっけか? もう何年も見ていないから忘れてるだけかな? シータ海賊のオバサマの若い頃とそっくりというのは、アニメの中で最もきついトラウマの一つだ。

などと考えていたら、どきりとするくらい近い距離まで女の子は落ちてきてる。黒いツヤツヤの髪は肩のあたりまでありそうな長さだ。反重力が効いているのか、黒髪は緩やかに広がっている。目は閉じているけど顔は、かなり可愛くて、色白って感じ。日本人っぽい宇宙人なのだろうか。えーっと、ペンダントは・・・してない。これはラピュタではないみたいだなと思いながら、胸元の白い肌を見ていた事を再認識して顔がかあっと赤くなった気がした。

このまま行くと、恐らくこのスク水で可愛い女の子を持って返らないといけない流れになるのでないだろうか。突然現れた女の子と繰り広げるどたばたラブコメディ。もうベタすぎて困るくらいだが、一生に一度はそういうベタな展開があってもいいだろう。許す。

まず、ゆっくりと女の子を着地前に抱きとめて、しっかりとお姫様抱っこするだろ、すると女の子が目覚めて、「ここどこ?」と言うんだろうな、日本語だな、当然。「大丈夫。心配ないよ」と言いながら学生服の上着を着せるだろ。しかし、スク水学生服。これは想像しただけで凄まじい破壊力

とりあえず、家までつれて帰って部屋に入れるだろ。待て、飯はどうしよう。着替えもないぞ。それよりもまず、親にはなんて言えばいいんだ? 「ごめん、降って来たから拾って来ちゃった」とここは正直に行くべきか。「自分でちゃんと世話するのよ」という話の流れになるのだろう、ベタに。まあ、最初からベタだからそこはベタでも問題無さそうだ。

うわ、もう2メートル上空。

緊張で喉がカラカラに渇いて、思わず、唾を飲み込んだ。落下速度はますますゆっくりになっている。

そして1メートル上空。手を伸ばして、女の子に指が触れるのを待つ。いやらしくないところをキャッチしないと、いやいや、安全が第一。いやらしいとか考えていること自体がいやらしいわけでこの場合、下に落として怪我させたりしない事が何よりも優先されるから多少アブナイ場所をさわってしまう事は不可抗力であり、「どこ触ってんのよ!」という言葉を引き出すことこそがラブコメ王道であり、使命であり、ファンの総意であり、正義であるはずだ、うわわ、あと30センチ、10センチ、3センチ・・・

これ以上ないというくらい女の子おっぱい体に伸ばした右手が、まさに体に触れようかという刹那・・・

ぎゅおおおおおおおおおんんんんんんんん・・・・・・・・・

音が『あと』だった。女の子の体が、音速を超えて空の彼方に消えていくのが先だった。

女の子は右手が触れるほんの一瞬前、空に向かって信じられないような速度でバックしたのだ。

まるで、右手に触れて、バウンドしたボールのようにどこまでも青い空に吸い込まれるように飛んで行った。触れてないけど。

虚空をむなしく彷徨う右手をズボンのポケットに入れた。無意識に一言だけ口から漏れた。

「なんだったんだよ、全く・・・」

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m9(^Д^)プギャー 、なんだったんだよ、全く・・・来た!」

「いやーベタですねー」

ベタだねー」

新ジャンルニュートンの身になれ」

「途中、微妙に勘がよくてあせった(^^;」

ラピュタ思いつくあたりもベタでいいよね」

「俺もオバサマ、トラウマだよ」

「このベタさがいいよねー」

「和むわー」

掲示板に書き込みが相次ぐ。

ここは、銀河2ちゃんねるの『バウンドガール』スレッド。バウンドガールという女の子を降らせるおもちゃを使って、地球人の反応を見て宇宙人が喜ぶスレッドだ。降ってくる女の子を見た地球人が色々な妄想をするのをモニターしつつ、掲示板に書き込みする。

もちろん、最後に女の子が飛んでいったあとの反応を見て楽しむのが、最後の山場だ。

地味に宇宙人の間でブームになっている。

そして今日も、どこかの地球人の所に女の子が降り、宇宙人が喜んでいる。

http://d.hatena.ne.jp/g616blackheart/20090108/1231398885

http://anond.hatelabo.jp/20090108151602

http://d.hatena.ne.jp/pal-9999/20090108/p1

http://anond.hatelabo.jp/20090109102413

2008-12-22

anond:20081222173718

歴史っていうのは音楽とか文学なんかと一緒で、知ってた方が豊かになるけど、生きてくうえで絶対に必要な教養ではない。

歴史を離れて,歴史学について少し。

高校の授業で習うような世界史日本史は「物語としての歴史」にすぎないかもしれないけれど,

データの操作方法としての歴史学」は案外応用範囲が広い。

専門家になればなるほど,法律会計においても「データの操作方法としての歴史学」が重要になってゆく。

弁護士裁判官は,証拠書類や証言を調べて,法律が適用されるべき事実を認定してゆく。

公認会計士は,帳簿や在庫を調べて,決算書類の数字を確定してゆく。

これらは個別具体的な事件を再構成している点で,歴史家史料を調べて事実記述してゆくことと同じ知的作業。

もっとも,そのレベル歴史学史料操作)は,大学に行かなければ触れられないわけだけれど。

anond:20081222183726

「荒巻の世界史の見取り図」

「タテ(ヨコ)から見る世界史

をすすめてみよう。

世界史は場所要因と時間要因が複雑だから

複数のテキストでいろんな視点で理解したほがよろしアル。

http://anond.hatelabo.jp/20081222182740

今から世界史を学ぶのにもってこいの本10冊くらい教えて

http://anond.hatelabo.jp/20081222173718

文系には世界史必須過ぎる

古典読むときその時代背景を知らないとめちゃんこ苦労するだろうし

現代思想学ぶ時も、近代批判という意味でやはり近代を学ぶ必要がある。

さらに今自分が抱いてる思想の相対化も期待できる。

(「国という概念」なんてのはその典型)

さらにさらにはそういう「実生活に役立つことを」なんて

高校はいつから「実生活に役立つこと」を身につける場になったんですか?

勉強無駄でいい。無駄勉強だ。効率主義者馬鹿としか思えない。

馬鹿というのは反知的ということ)

(反知的というのは自分が既に知っていると勘違いしてる態度のこと)

http://anond.hatelabo.jp/20081222175902

先人がどんな失敗をしてきたのか、そこから現代の我々が何を学び取るか、など。

それなら近現代史しかいらんよね。特に第二次大戦について詳しく、なぜ開戦にいたって、そしてなぜ負けることになり、その結果どうなったのか、というようなことを。

歴史に学ぶことの大切さは誰もが認めるだろうけど、分量が多すぎて暗記につきてしまってるのも事実。それなりの「思考」が求められるのは相当にレベルの高い大学文系二次試験のみ。現状では「国民意識の育成くらいにしか役に立ってない。まあそれはそれで需要があるんだけど。

現状の世界史A・日本史Aをベースに抜本的に改革して、ケーススタディ中心の科目にする。中学までで基礎知識はそれなりについているんだから、必要に応じて新しい事項を紹介して、あとはグループワーク中心の授業。現実にどのように応用できるか考えさせる。

こんくらいやれば、高校生であっても現実に応用できる教訓が相当に身につくはず。

まあ、こんなのが実現できて、しかも生徒がついてこれる高校なんて一部の私立高校だけだろうけどね。

http://anond.hatelabo.jp/20081222174448

思ったのだけど、

中学校歴史の授業で学ぶのは、日本史だけでいいのではないか。その代わり、高校では世界史だけを学ぶ。

世界の広さは順々に知っていったほうがいいと思う。

小学生のころ、市→県の順に郷土史を学んだ記憶があるのだけど、俺のいた県だけかな。

http://anond.hatelabo.jp/20081222173718

むしろ日本史世界史共に必修にするべき。

ちゃんと歴史を学ばないと、どこぞの脳内が素敵な国みたいになるよ。

(その国だって歴史を分かっててやってる節はあるけど)

高校歴史の授業を廃止して、政治経済会計学を必修科目にするべき

歴史っていうのは音楽とか文学なんかと一緒で、知ってた方が豊かになるけど、生きてくうえで絶対に必要な教養ではない。

それに比べて、政治経済会計学の知識は生きてくうえで絶対に必要だよ。

法律を破ったら逮捕されるし、選挙に行って政治に参加しなきゃならないし、資本主義経済の下で働かなくちゃいけないし、税金を払わなくちゃいけないし、計画的に貯金して家計管理しなきゃいけないんだから。

どうしてこれを教えないの?

日本史時間政経に、世界史時間会計学にする。

会計学ってのは具体的に言うと、簿記4級or3級の取得を必修単位にする。

これでいいじゃん。

2008-12-09

http://anond.hatelabo.jp/20081209154110

元増田です。みなさんレスありがとうございます。一部の方に不快な思いをさせてしまったみたいなので謝ります、すいません。

記憶が正しければ都道府県っていうのは小学校で習うものであるので、私の中では加減乗除が出来るのと同じような感覚でいました。

文系微積物理を全く知らなかったり、理系古典歴史が知らなかったりするのに関しては何とも思いませんし、それが多数であると思います。でも47都道府県を言えるというのは、九九を言えるのと同じで、エライとか関係なく一般常識的なものだと思ってました。

確かに都道府県名なんて言えなくても何も問題ないですし、入試にも出ません。そもそも私は選択が地理ではなく世界史なので、今は必要な事だけ頑張ります。

ただ、大学生になれた暁には、私は学部以外のことも色々と学んでみたいと思ってます。勿論専門分野に特化する事も必要だと思いますが。

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