フェイク混じり
前提として、私には大学のサークルで知り合ったA子という友達がいた。
A子は出会った頃こそは普通だったが成人をきっかけに豹変し、気が付くとサークル最年少という立場からか舌足らずな言葉で話すぶりっ子と化した。
そのぶりっ子行為で手に入れた自我の強さで徐々に気に入らない事に対し否定的で攻撃的な発言をするようになり私はいつしかその攻撃の対象となっていた。
きっかけは多分A子よりも優れた結果を取ってしまったからだと思う。
私は努力してその結果を得たんだけど、A子はそれが気に食わなかったらしく「私子は使ってた物の値段が高いから…(だから結果がいいのも当然)」みたいな事を長い間言ってきた。
しかしそれだけでは飽き足らずA子は私の私生活に介入してアドバイスという名の嫌味を言うように変化。
何かを説明する時にすら私の好きなものを指して「これよりマシ」と言ったり私が何かを買ったとSNSで報告すると「A子はああいうの買わない」といった言葉を見えるように続けて書き込むようになり私が趣味で作ってた他SNSのアカウントすらも監視しに行ってその嫌味をSNSに書き込むようになった。
そして私は彼女の嫌味のような発言やその執念深さに嫌気がさしてA子に怒った。
するとA子は最初こそ「私子ちゃんを傷付けてしまったかも…」としおらしく相談会を開いていたもののそれは相談会という名の悪口会。
そこで悪口を言うにつれ徐々に怒りが湧いてきたのかA子は私の悪口をSNSに書き込み始め最終的に「A子は私子に対して思ったことを素直に言ってただけで私子に直接言ってもないのに勝手にA子の書き込みを見て傷つくなんて自意識過剰なんじゃないかな」と都合よくまとめあげ私が悪いように言いふらした。
サークルはトラブルを避けるため+A子の機嫌を損ねない為にA子による私への嫌味も粘着も全部なぁなぁにするような人ばかりだった為にひたすら被害者として自分に都合のいい事ばかりを言って私が悪者だと振る舞うA子を総出で慰めていたので、それを見てA子とはもう関わりたくないと思っていた私はここでの人脈は勉強料だと思い逃げるようにサークルを引退。
A子のSNSをブロックする際に見た「ずっとモヤモヤしていたことがなくなってすっきり」の書き込みが忘れられない。
これが数年前
それから時は流れ、あのサークルにいた人達も今はもう全員卒業し就職や結婚をして子供もいる年齢。
私は今でもA子のことはトラウマ級に忘れられないが、その時拾ってもらったサークルでは今でも度々集まってやれキャンプだの飲みだのと仲良くしてもらっているのであの出来事は経験してよかった事だなと思っている。
が風の噂であのA子がストーカー被害を受けているという話を聞いた。
A子は「数年前仲違いしたことを恨む私子にストーカーされてる」と周りに言いふらしているらしく、久しぶりにA子のSNSを見に行くと「A子の事がそんなに好きなのは分かるけどA子は迷惑してるんだよね」「A子は今彼氏もいて幸せ真っ只中なのを嫉妬してるのかな」とさも私にストーカーされてるような書き込みとそれに伴う私への哀れみの言葉とA子の幸せマウントが度々書き込まれていた。
でもそれは「駅でA子の事を見てる人がいたんだけどあの人はきっと私子がA子を監視する為にけしかけた刺客に違いない」「A子の事を捨てアカウントで監視しにきたらどうしよう」みたいなものばかりで読んでいて頭痛がした。
もしかしたらと趣味用アカウントではったりをかけたらA子はそれに見事に引っかかったのでこちらの趣味用に作っていたアカウントを現在進行形で監視しているのも把握。
周囲にA子の言いふらした発言の事実確認等を行う中、私に感づかれたと気付いたA子は「あなたが私に嫌がらせをしているのは分かっているのよ。証拠もあるから後は晒すだけ」と呪詛のようなものを吐き始めるしとにかく恐怖を感じた。