2021-07-17

酒はタバコと同じような長期的撤退戦を強いられることになると思う

少し前にお店を締め上げるかどうかみたいなお話ちょっとした話題になったのは記憶に新しいけれど、その辺の諸々とは違う国民感情お話としてこれから関係への風当たりは強くなっていくと予想している。

どういうことかと思う所はいくつかあるので思考の整理ついでに挙げてみることにしてみた。

都心部感染者数の増加の情報やその反応

これに関しては細かく言うまでもない、特に人の多い所で感染者数が増加し、それが嬉々として報道される。そして原因の一つとして常々指摘されている会食が挙げられて批判対象として晒される。

それについては証拠が伴わないと反発する層もいるし、同じく繁華街市街地路上で飲む人々の写真などを挙げてその通りだと賛同する層もいるわけだけれど、そんな騒ぎがある時点で既にじわじわと悪印象を広めるには十分効果を発揮しているように思うし、いわゆる都会と言われるような地域地方田舎と言われるような地域で見える光景の違いもある、何よりも何だかんだで大勢がそれなり以上に自粛して身を守ってる中、感染者数という分かりやす数字を引き上げ、その数字が各種催しや補助にも影響を与えているとなればさらに嫌な感情が湧くのは仕方ないと思わざるを得ない、理屈ではなく感情の話だから

呑む機会と宴会の断絶

これはどちらかと言うと前から言われる酒離れ的な文脈になると思うけど自粛緊急事態だと言われるようになってから既に一年以上が経ち、そもそも大勢で食べ飲みをまともな人ほどしなくなって久しいご時世、お酒を飲み始めないまま成長する人の割合さらに増えるんじゃないかという予想。それ自体は好みなんだから別に構わないとして、消費しない人がそれを重視するなんてことはまずないわけで、元々酔うことでアレコレ問題点が指摘されている上に今では感染促進効果まで付与されているような状況のお酒を将来的にどう位置づけて扱っていくかはタバコの例を見てもなんとなく分かるというもの

悪いのはお店自体ではなく質の悪い一部の利用者から

上2つを踏まえた上で、一番まずい要因になるんじゃないかと思ったことがこれで、結局日本国内では全体の数字に表れているように憲法だの法律だのの要素を抜きにしても強いことをできないし「強い処置をさせないでいられる・催し物に文句を言ってられるほど余裕がある」とも言えて、それもひとえには国民大勢がまあそこそこには対策を講じている結果でもあると思うのだけれど、そういう「出来てる人」にとってテレビ番組SNSで「もう我慢できない」と気勢を上げて行動に出る人達をどう見るか。「仕方ない」「生活のため」と一部の納得はできるだろうけど「でも感染は増える」「実際良くはない」「客の制御ができてない」となるし、路上飲みともなるともう完全アウトである。そんな大なり小なりの「我慢しない人」は自分たち我慢出来てる人」と違う人だという壁、分断がもう発生している。距離が近い間柄では実害も発生していることだろう。頭の回る人ほど国だの行政だのの曖昧で大きなものではなく、具体的で近い存在ちゃんと見つけて憎むことになると思う。同じお店でも我慢してる側は我慢しているポジションを保とうとするだろうし、一緒にはされたくないことだろう。

繰り返すがこれは国民感情問題で、店を締めて潰すのはやり過ぎて権利的にも駄目だろうとは思いつつも、感染の温床になってるのは悪いことだし、特別被害者面されても疑問に思ったりするし、遠慮なく営業して客を入れてやれと囁きながら、悪い客がいるか自分は行かなかったりもする、この辺りを同時に語ってる人は何人も見かけたし気持ちの上で全部同時に成立する。今はまだ呑む人が多く感情面でも比較的優勢であるけれど、それがこれからも続くかと思うと正直良くない要素が増えてきている。

それで今後どうなると思うか

こんな冗長駄文を書いておきながら正直すぐなにか変わるとかは全然ないと思うし、長期的にも別に禁酒法みたいな極端な所に行き着くとかいうことも逆になかろうと思っている。路上飲み禁止くらいにはなるかもね。

ただまあ長期的にはじわじわとすり減るように、つまりタバコ関係の扱いの変化のように人々の意識が変化していくのをこのコロナ禍はちょっと加速させる効果になったんじゃないかなぁという程度のこと。

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