はてなキーワード: 戸田山和久とは
とりあえず質問に答えると、戸田山和久の『論理学をつくる』とかが定番
しかし目的であるところの「教養」や「審美眼」を論理学によって身につけられるかっつったらすげえ疑問
もちろん論理は学問を基礎づけている重要な要素ではあるが、論理学として本格的に学ぶような定理やらを使って自然言語を解剖しながら読み進めるなんてしんどいし、少なくとも「教養」や「審美眼」やらを身につける段階ではする必要もないだろ
とりあえず何でもいいから一つの分野を物にして「世界を切り分ける」ための視点を手に入れるというのは悪い戦略ではない
でも、そうやって得られるものはどちらかというと、世界を細かく分節して深く知るための武器であって、元増田が求めてるような幅広い知識を得るための手段としてはちょっとズレがあると思う
俺のおすすめの戦略は各分野で定番とされている入門書を一通り読むことなんだが、まずはそれらを探し当てるための検索スキル(検索エンジンに限らず、人とか図書館を使って調べる技術)が必要なんで、そういう探し当てる技術ってのを手に入れるのが最短ルートじゃねえかな
というわけで元増田はまず井上真琴『図書館に訊け!』を読むのだ
ネットで知識を漁るのは、本で基礎を身に着けてからにした方がいいと思う
よい記事、よい書き手をふるいにかけるための基礎知識を押さえといた方が楽だし早いし安全だ
俺の書いたクソ文章も信用すんな
http://anond.hatelabo.jp/20100127001517
さらにヴァージョンアップさせるとこうなる。
本当は「面白い」ことをやってるんだよ。残念ながら君がその面白さに気づけてないだけで。
教師の教え方が悪いのか、君の食らいつきが足りないのかどうかは知らんけど、高校から大学学部あたりまでの勉強はそういうもんだよ。人類がここ数百年に発見したことを無理に濃縮してるんだから。だからこそ、山登りと同じように忍耐強くやってやることが必要なんだ。
と、説教ばかりしてもなんだから、それなりに面白い数学の本を紹介してやろう。これを全部読めれば大学2年ぐらいのレベルにはなる。そんなに簡単ではないが、じっくり読んでいくとよい。勉強に飽きたらこんなのでも読んでればいいよ。
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/41/9/416004+.html
高校生以上向けの数学の古典。とりあえずこの辺からはじめるとよい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4320010000
高校数学をもっと深く掘り下げる本。三次方程式とか四次方程式とか、高校で扱われないけど面白い題材に興味があったらどうぞ。かなり骨があるので、何度もくじけずにじわじわ読み進めるとよい。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480091499/
中学生でも微積を独学できるような本。著者は有名な盲人数学者。
志賀浩二「数学が生まれる物語」「数学が育っていく物語」「大人のための数学」
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/1/115271=.html
http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/00/5/007911+.html
http://www.kinokuniya.co.jp/nb/bw/math/index.htm
学校の数学とは別に、ゆったりと語った本。著者は幾何学の大家。こんな名著が絶版になるなんて信じられんが、まあ図書館ででも探してみてほしい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4815803900/
「私の言うことは全て嘘です」みたいなパラドックスが好きな人にどうぞ。分厚いので全部読む必要はない。
http://www.ascii.co.jp/books/books/detail/4-7561-0158-5.shtml
コンピュータを「使い方」ではなく「原理」から理解したいならこの本を。ただ、かなりあっさり書いてあるので最初はかなりとっつきにくいかもしれない。
受験参考書と馬鹿にするなかれ。これは本気で「物理学」という学問の入門に適した本。数学がどう役に立つかを実感できる一冊でもある。
http://www.amazon.co.jp/dp/4796116184
E.T.ベル「数学をつくった人びと」「数学は科学の女王にして奴隷」(ハヤカワ文庫)
息抜きに読んでも面白い数学の歴史。これを見て、興味のある分野を独習するのもよい。
こんだけあればどこかで好きなの見つかると思うよ。時間はいくらでもあるんだし、ゆっくり楽しんでくれ。