はてなキーワード: 標題とは
http://mainichi.jp/select/news/20140812k0000m030129000c.html
これを読んで嫌なことを思い出したので吐き出す。コンビニでバイトしていた時の事だ。
田舎の深夜のコンビニなんてのは、ほとんど客が来ないわけですよ。昼間はそりゃあね、一応工場が立地していますからそれなりに繁盛しますが、夜になったらほとんど人気が無くなるわけです。
だから昼時にはパートのおばちゃん集団がぶん回している状態でも、夜はワンオペなんですよ。ええ。本部の指導を無視するクソオーナーのせいです。ただ給料は大変良かった。きちんと仕事してりゃバイトでもボーナス出してくれた。で客が少ないから、1人で黙々と品だしをすればいいんで割のいいバイトだったんですよ。
ある一点を除けば。
この工業団地、高速インター近くの立地だからですかね。道を進んだ先に、立派なお城のようなホテルがあるわけですよ。わかる? そう。アベックのためのホテルですよ。らう゛ぁーずほてーるですよ。
深夜にカクテル光線をうけてぼやーっと浮かび上がるそれはもうね、折れに言わせりゃ電撃殺虫器に集まる虫と同じですよええ。盛った虫を集める場所です。カップルホイホイ。
昼間は労働者が健康的に食料と憩いを求める工業地帯のコンビニは、深夜にはそのカップルホイホイに行く間に、なんぞ食い物などを買い込んでいくカップルの場所になるわけですよ。イチャコライチャコラ(効果音)と。それが童貞の身には正直堪えた。
ただね
折れもプロなわけです。バイトでもプロ意識はあるんですよ。そんな過酷な労働環境でも笑顔で応えていたわけです。奴らなんかやたらと大量に買っていくし。折れ童貞だからよくわからんけどこれから激しいスポーツでもするんですかねってぐらい買っていく。それでも仕事だと思えばどんなつらい事にも耐えられるし、カップルホイホイでは扱っていないと店長が得意げに話すレアらしいゴム製品を陳列することもやってのけたんです。
そんな折れでもどうしても腹が立ったことがあった。
あれは忘れもしないある秋の日。そのカップルは、店内に入ってぶちゅー、雑誌前ストレートを抜けた第一コーナーでぶちゅー、酒を買いながらぶちゅー、グラタン買ってぶちゅー、ぷりんぶちゅー。畜生お前プリン買ってんじゃねえよすでにあるだろプリン2つ。サクランボ乗ってる奴がどうせ白いクリームをかけて(以下略 そんな荒んだ気持ちは押し込んで、笑顔で接客しました。
しかしそのかっぽーさん、車を出すんじゃ無くて、何故か車を店の影に移動したんですよ。
嫌な予感がしたね。
それでもプロ根性を発揮した折れは、必死に冷静さを保ちながら、店内にもう配置しているコンテナから一つずつ一つずつ品出しして、一つずつ一つずつ、心の中で念仏を唱えながら品出しをしたんです。
でもね。
バックヤードに引っ込んだときに見てしまったんですよ。店外の監視カメラに写る微妙に揺れる黒いヤン車の後ろ姿を。
もうカッとなった折れ。ちくしょう、お前ら、折れは深夜のコンビニでしょぼしょぼと真面目に仕事しているというのに。
今まで抑えていたものがぐぐぐっとわき上がってきて、すぐそばにあった棒を手に取ると折れは
抜きますた。
男性の方がお手洗いをご利用に店内に入ってきて、ご丁寧にコーラ2本とユンケル黄帝液をお買い上げになったのを覚えています。そして店外にでると、ばりばりっと黄帝液の箱を破り捨て一気飲みした男性の方の横顔が瞳に焼き付いています。それは、一つの戦いを終えた、そしてこの先も控えているであろう戦いに望む戦士の顔でした。戦士たちはそのまま、ラブキャッスルヒタチに消えていきました。
強盗に入られた後でも平気で深夜1人で店番してた僕でしたが、そのことが切っ掛けでバイトをやめて専門学校に入学、今では組込系プログラマとして働いています。
あのままならずるずるとフリーターをやっていたと思う僕に、今ではよい切っ掛けをあたえていただいたと感謝しています。お元気ですしょうか?
ああ、そうでした。標題の件ですね。いくら腹が立っても暴力は行けませんし、そもそもプロとしてその場にいるのですから、腹立たしく思ったとしても、笑顔で接客するべきでした。もちろん、実際に他のお客様から指摘があればお客様に変わって注意する事もあるかも知れませんが、たとえ注意する必要があるケースになっても違う言い方をしていればトラブルにならなかったと思うんです。そして、この場合は私怨でしょうし、そういう時には欲棒を握って(以下略
以上、ご査収の程お願いしたく。