お盆幽霊増田が居たから思い出したんだけど、昔歩いてたら上から人間が落ちてきたことがあった。
取引先の会社へ打ち合わせに行く途中で、当時は遅刻癖がひどくてその日も遅刻しそうだった。
まぁ仲良しのゆるゆる会社で打ち合わせと言っても半分楽しいおしゃべりみたいな感じだったのもある。
それでも一応速足で歩いてて、広い歩道と道路のあるビジネス街で日中なのもあり人は疎らだった。
銃か爆弾でも打たれたんだと思ったね。よく見るとそれは5mぐらい先のビルからした音だとわかった。
バーンとデカい音で割れたのは1階のラーメン屋の軒先、くすんだガラスのひさしのようだった。
この時はまだなんでコレが割れたのか全然わからず、茫然と突っ立っていた。
近づく勇気も起きず、その場から目を凝らすと割れたひさしの下に何か黒い丸い塊が置いてあった。
本当に想像もつかなくて、なんだろう?と考えているとお店の主人らしき人が出てきた。
後々考えるとこのラーメン屋の人可哀想にも程があるのだが、店員と取り囲んで黒い塊を眺めていた。
この間マジでどうしたらいいのかわからなくて(それぐらいデカい音がしたのだ)ずっと突っ立っていた訳だが、その内に人がたくさん集まってきた。
世の中には勇気がある人がいるもんで、自分よりみんなどんどん近づいていく。すごい。
近くの背の高いサラリーマンは冷静に救急車かなんか呼んでいた。更に向こう側にいるサラリーマンも呼んでた。
自分はまだ突っ立っていたのだが本当に関心した。誰も消防車を呼んでいないのである!!はフィクションだったんだ。ちゃんと呼ぶ人は重複しても呼ぶ。
というか、さすがにこの辺りまで来ると自分もその黒い塊が何なのか理解できてきて、改めてそのビルの上を見た。
ビルは9階建てで、1階のラーメン屋から上は住居?か何かなのか、特に何も書いてなかった。
ははぁ、屋上から落ちてきた物体がガラスのひさしを割ったんだなぁ。この、黒い、丸い塊が・・・。真昼間に・・・。
ガラスの割れた大きな音はしたが、それが地面に当たった音はわからなかった。
恐らくひさしに当たったことで衝撃が弱まったんじゃないかと思うが、本当に丸かった。何なのか理解した後もどういう形なのかわからなかった。
よくサスペンスものとかで四肢が千切れて・・・とか脳髄が・・・とかグロいのがあるけど、この時の記憶が強くて偽物っぽく見えるようになった。
液体が飛び散っている様子すら無かった。もちろん飛び散るパターンもあるのだろうが。ちなみにまだ突っ立っている。
そして丸いなぁ、どういう形なのか?と遠目から理解しようとしていた所に、店主がブルーシートを持ってきた。
黒い塊を覆ってしまったのだ。
この時感じたのは、「アレは物体だったんだ」という感覚だった。
もし、息のある・・・意識のある・・・生き物だったら、ブルーシートはちょっとかけないんじゃないか。
毛布とか、布とか・・・。あと店主も店員もずっと黙っていた(ように見えた)。声をかけなかった。
だからあの黒い塊は、もう「物体」になっちゃってるんだ・・・。と思った。
よくよく考えたらブルーシートを毛布代わりにしてたかも、とかなくもないが、でもぐるっと巻いちゃったのである。
「物体」が見えなくなってしまって、ふと我に返り、自分が打ち合わせに行く途中だったことをついに思い出した。
人垣をかき分けて急いで会社に向かった。
遠くからパトカーの音がして、気になったがこれ以上見てても嬉しい出来事は起きないだろう。
取引先の会社につくと、担当者2人を窓口で呼び出して、嘘でもないので遅刻の理由を伝えた。
「あの・・・さっき・・・人が上から・・・落ちてきて・・・」とそんなヘタクソな嘘ある?みたいなセリフが出てきた。
どんな顔で言えばいいのかわからなすぎてモニャモニャしながら説明したが、2人とも驚きつつも信じてくれた。
というか「マジで?!」とインターネットで検索し始めた。嘘じゃないので既にSNSとかに書かれていた。幻ではなかった。
そんでまぁ仕事はせねばならないので、とりあえずこの話は切り上げて3時間ぐらい打ち合わせをした。
担当者と別れて帰路についた時、なんとなくあの道を通るのが怖くて、対向車線側の道で帰ることにした。
随分広い道路で、例の場所も遠目にしか見えなかったが人っ子一人居なかった。
当然パトカーも救急車もおらず、それどころか何も知らないサラリーマンが普通にそこを歩いていた。
当たり前のことだが、知らない人にはなんでもない道だ。3時間前にそこに何かが落ちていたなど知る由もない。
この後もなんどかこの道を通ることになり、その度どうしてもビルの上を確認してしまうようにはなったが、
自分が知らないだけで他のビルだってもしかしたら同じことがあったかもしれない。
ちなみに数週間後にその道を通ったらその付近だけ道路の色が変わっていた。なんででしょうねぇ。1階のラーメン屋は少ししてから閉店した。可哀想に・・・。
家に帰ってから担当者から連絡があり、「あの人生きてたみたいですよ」と教えてくれた。
そうなのか、そうなのか~!生きてたのか~!よかったよかった。本当に良かったと思った。
自分でも気になり調べてみた。生きてた、という記述は見受けられなかったが、そもそもSNS以外でその話題について話している人が居なかった。
近所の火事ですらニュースにならないのだから、人間が落ちたぐらいでニュースにはならないのだなぁ。と思った。
人間は知らない所で適当に落ちている。自分があともう少し早歩きしていてぶつかったりしたらニュースになったろうが・・・。
しかし、本当に生きてたのだろうか。誰かの正常化バイアスを担当が勘違いしただけなのではないだろうか。
現場にいた自分が生きてたか知りえなかったのに、一体誰が?ブルーシートにくるまれてたし、本当に・・・・?
もう10年ぐらい前の事で、その会社にもいかなくなったし、担当者にも会わなくなったが今でもそういう描写のある映画や小説を読むと思い出す。
よく目が合うとか言う怖い話あるじゃん。あんな速度で落ちるもの視認できないよ。いやわからない。落ちる側は見えるのかもしれないな。
お盆幽霊増田なんていたか?
親方!とか言ってる場合ではなかった
黒い物体が落ちてきた話、他でも聞いたことあるが、コピペじゃないよな?
自分が飛び降りた立場だとすると、事故でないなら死にきれない方が辛いだろうから「生きててよかった」と他人に思うの(願望の無責任な押しつけなので…)はなあ、と考えるけど 実際...
「生きててよかった」と他人に思うの(願望の無責任な押しつけなので…) ってこたぁないだろ。思うだけで押し付けにはならないよ。相手に伝わってるわけがないじゃん。
実際に言うのは押し付けだからダメっていう自制心があるならいいと思うよ でも実際この間の高校生みたいに自分が嫌だから死ぬなって本人に言うやつもいる それが英雄視されるのはこ...
無責任に生きててよかったと言える人 って誰の話だよ。この話の中にそんな登場人物が今までのところ出てきたか? そもそもあんた「〜と他人に思うの(願望の無責任な押しつけ...
ええ…元増田のことだよ そもそもここに書いてる時点で心の中に留めてないやろという話
その生き延びたとされている本人に向かって(あるいは本人に伝わるように)「生きててよかった」と言ったわけじゃないだろ。 ここは単なる匿名日記。誰の話かもわからない場所。
ああ…あの、歩いてたサラリーマンが巻き添えで犠牲になった事件か…
誰も消防車を呼んでいないのである!!はフィクションだったんだ。ちゃんと呼ぶ人は重複しても呼ぶ。 ← そりゃそうだw あれは単なる寓話だからな。イソップみたいな。
俺は呼ばないぞ。俺に関係が無いところが焼けてもどうでも良いし見物したいだけだからな。誰かが呼ぶだろ。
消防車は呼んでもいいけど救急車呼ぶと救護義務が発生しそうでしんどいな 警察もいやや ただの通報者なのに深夜に調書取らされるから
誰かが呼ぶだろ。 ← だからそう言ってるじゃん。「ちゃんと呼ぶ人は重複しても呼ぶ」って。
でも実社会ではあるあるだと思う。 みんな、〇〇したらいいと思うって言うけど、誰も〇〇しない。みたいなやつ。
面倒臭い事ならそうだろな。でも119番に電話するくらい簡単な話やで。
これ系の目撃談はネットで読む機会が多い 丸い物体という表現は初めてだな 人は簡単に破ける血の袋なのに、なぜ人生は複雑で困難なのだろうか
ラーメン屋の人は本当に気の毒。
ワイも他人の飛び降りの現場見てみたいなぁ。 音が凄いってのはよく聞くよね。 ワイも現場に居合わせてみたいなぁ。
私は今でもその場所で、呆然と立ち尽くしているのです
あの時は痛かったゾ