2023-05-16

行きつけの店が出来て暮らしが変わった

30代独身増田です。趣味アニメ映画


3年ほど前に引っ越した。

職場事務所引っ越しして、家から遠くなったためそれに合わせて。

通勤時間は短いに越したことはないと考えてる。

引越し先の町は都内でも有名な飲み屋街だった。

から駅までの通勤経路は毎晩賑わってるが、酒を飲む習慣がほとんどない俺にとってはただの背景だった。

外が酔っ払いの声で少々やかましい日もあるがそんなに気にならなかった。


その中、マンションからすぐ近くに一軒焼き鳥屋があった。


ある日、店の前で香る焼き鳥匂いに惹かれて、ふと立ち止まって店を眺めてたんだ。

そしたら店主が出てきて俺に気付いて、「よかったら一杯どうぞ」と声を掛けてくれた。


普段なら軽く断っただろうがなぜかその日は気が向いた。

店主が人の良さそうな雰囲気笑顔で断りづらかったこともある。


一杯だけ、と思って入店し、ビール焼き鳥を何本か頼んだ。

店内はカウンターが6席ほどと小さなテーブルがあるだけのこぢんまりした作り。

カウンター常連と思わしき同世代40代くらいの男が4人で盛り上がってた。

常連が溜まるタイプの店なんかほとんど入ったことなかったからソワソワしてた。


店主の後ろのテレビアニメが流れてた。

俺がチェックしてる作品だった。今季のやつで先週放送された回だ。

手持ち無沙汰もありアニメを眺めてたらカウンターに座ってた男性に声を掛けられた。

「ここにいる4人も店主もみんなこれ見てるんですよ」


まりコミュ力には自信のない俺だったが得意な話になると急に饒舌になるのがオタクだ。

そこからは早かった。どうやらここの常連アニメ好きが多いらしい。

そもそも店主がアニオタで、気付いてなかったが店名も某有名作品文字ったものだった。


それからその店に通うようになった。

常連は年上が多いが、みな穏やかで優しい人たちばかり。

飯を作るのが面倒な日は店に行き、

焼き鳥アニメ常連達との会話をアテに晩酌するようになった。

だんだん常連の大多数と知り合いになって居心地がよくなり、

週末だけ行っていたところが週2、週3と増えていった。一度の滞在時間も伸びた。

しかも妙なアットホーム具合で、その店が休みの日でさえ店主や常連と飲みに行くようになった。


ここまでなら楽しい話に聞こえそうなところだが、

問題は俺は酒が強くないことだった。

ビールチューハイを5杯も飲めば翌日は二日酔いだ。

厄介なことに俺はその場では全く平気で何杯でも飲めるのに翌日死ぬタイプ

週3通っているので週の半分ほどは二日酔いである

店が深夜まで空いていることもありつい長居して深酒してしまう。

しかも店の近くに住んでるせいで「今から来なよ!」と常連からラインで誘われる日もよくある。

頭回ってなくて仕事ミスが増えた。最近ついに上司に酒臭いと注意された。


そして比較リーズナブルな店ではあるのだが、さすがに週3飲みに行ってたら金も減る。

これまで元々金のかかる趣味もなかったのでまだ貯金はある方だが、赤字の月が増えた。


さすがに店通いを控えたいのだがやめられない。

というか、アルコール依存への道を辿ってないか?と心配になってきた。

店に行ってない日も家でビールを飲む頻度、一度の量が増えてしまった。


アルコール依存やすい人は酒好きじゃなく、

アルコールチートアイテムとして利用するタイプだと聞いたことがある。

俺にとって酒は気楽な空間で楽しく過ごすためのツールだ。

なんなら恥ずかしいことに30代にして周りの影響でタバコまで始めてしまった。


俺の場合、やめるのは酒だけじゃない。共通趣味を持った交友関係だ。

元々学生時代から友人が多くなかった俺にとって、同じ趣味で盛り上がれるこの環境は貴重だ。

健康だし財布も痛いけど本当に楽しいのだ。


楽しいけど苦しい。抜け出し方が分からない。

  • まあ減らしたほうがいいよ 金がもったいないし、体にも良くない

  • 素直に店主に伝えて、飲みすぎてたら止める(ソフドリにする)ようにお願いすれば?

  • どうせ寂しく死んでいくだけの弱男なんだから友達出来てよかったじゃん 自分の肝臓を信じてそのまま続けなさい

  • 健康診断で数値が悪くなったというテイで来店回数を減らせ

  • 「健診でがんまじーてぃーぴー、そう、肝臓のこといわれちゃって。そうみえないでしょ、でも今日はウーロンにしとくね。」 これでダメならそいつらはおまえをダメにするやつだから...

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