2022-05-22

ゲイだけどウケ→タチになって世界が広がった

自分ゲイである

ゲイセックス時のポジションでタチ(挿れる方)、ウケ(挿れられる方)の2種類に分かれる。

どちらのポジションもできることをリバ、挿入行為をしないことをバニラと呼んだりもする。

ほぼウケしかしてこなかった自分が、ここ1年くらいでタチができるようになって世界が広がったのでその感想を残しておこうと思う。

前提

自分現在アラサーである

初めてセックスしたのは19か20の時で、それ以来、人並みにセックスをしてきた。

 

20代前半のときは挿入行為なしのいわゆるバニラ派だった。

20代半ばになってウケの気持ちよさを覚えて、それ以来もっぱらウケだった。

たまにタチをしてもイマイチうまくいかない(中折してしまう)ことが多かった。

ちなみに自分の中でのタチが成功することの定義は「手を使うことなく挿入したまま射精までできるようになる」ということである。(もちろんゴム着けた状態でね!)

 

とはいえタチをしたい願望はずっとあった。理由は2つある。

 

前者についてはそのままで自分がウケとして相手をしているタチの姿や、エッチビデオの中で見るタチの姿を見るにつけ、「そんなに気持ちよさそうなら自分もタチができるようになりたい」という気持ちが日に日に強まっていた。

後者については「性自認」に関係した問題である自分性自認は「男性である

男性として男性が好きな、シスジェンダーゲイ男性ということになる。

したがって女性になりたいという気持ちはない。

「挿れられる」という男女間においては女性側が担う行為を行うことは、なんとなく自分性自認およびそれに基づく性表現にそぐわない感覚があった。

 

そんな自分だったが、ここ1年くらいでタチができるようになった。

タチができるようになった方法

タチができるようになる過程を振り返ってみて、習得のコツ的なものが2つあった。

①1回成功すること

逆説的なんだけど、タチができるようになるためには、とりあえず1回タチを成功させることが重要だと思う。

自転車に乗るのと一緒で、1回成功するとタチとしての身体感覚をつかむことができる。

そして何より「自分はタチが全くできないわけじゃないんだ」という安心感を得ることができる。

自分自身1回成功するまでは「今回も中折しちゃうんじゃないか」というプレッシャーがあり、プレッシャーますますスムーズにことが進まなくなるという悪循環だった。

1回成功して以来は「少なくとも自分はタチのポテンシャルはあるんだ」という自信につながり、仮に一度中折してしまったとしても余裕を持って挽回できるようになった。

TENGAを使うこと

これは1回成功した後に始めた習慣なのだけれど、マスタベーションのときに手ではなくTENGA*を使うようになった。

男女のセックスにおいて男性女性の膣内で射精まで至らない、いわゆる「膣内射精障害」の原因の1つに「強グリップ」マスタベーションがある**。

ゲイなので膣内ではないのだが、多分同じことは言えるだろうと思い、手からTENGAに切り替えた。

そうすることで、これまでグリップ力で快感を得ていたのが、TENGAヌルヌルした摩擦によって快感を感じられるようになった。

手でやるときよりもタチをしている最中に感じる刺激と近いものを疑似体験でき、本番に備えられている感覚がある。

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*自分が使っているのは洗って繰り返し使えるTENGA SPINNER(https://store.tenga.co.jp/product/EC-SPN-001)という商品。タチ云々より、単純に手より遥かに気持ちいかおすすめ

**膣内射精障害の原因となるマスタベーションは他にも「足ピン」「床・壁」があるらしい。タチができるようになりたいならそれらも避けた方がいいはず

タチができるようになって感じた変化と余談

楽しみの幅が広がった

当たり前なのだけど、ウケしかできなかったときはタチを探すほかなかったのが、ウケも相手ができるようになり、乱暴に言えば楽しめる相手が2倍に増えた。

また、長らくウケをやってきたからこそ感じるタチにやってほしいこと・やってほしくないことをタチ側として実践できるようになった。

具体的には、一度挿入したらいきなり腰を振らずにウケが慣れるまでじっとしている*とか、ウケが射精した後は相手が望まない限りは挿入はしない**とか。

ウケであることの後ろめたい空気を感じた

ゲイ向けのデートアプリではプロフィール内にタチ・リバ・ウケを記載している場合が多い。

しかしながら自分がタチをやるようになってから会ったプロフィール上でリバの人の半数以上が実際はウケであった。

「タチもやったことはあるけどほぼウケしかやらない」みたいな。

理由をくわしく聞いたことはないんだけど、なんとなくウケって後ろめたさがあるのかなと思った。

先述の男性性の話にも通じるんだけど、ウケってやっちゃいけないことをやってる感というか、ちょっとヘンタイっぽい印象がある気がする。

実際のところはわかんないし、そんなスティグマがあるならばなくなってしまえばいいと思うけど、自分自身、ウケしかやらない時期も「タチ願望」から来るささやか抵抗としてプロフィールではリバにしていて、各人フクザツな心理が働いているのかなと推測している。

タチ・ウケどっちが好きと聞かれても答えに窮する

自分はウケからリバになり、最近セックスポジションを振り返るとなんならタチが多いくらいだけれど、タチ・ウケどちらが好きかと聞かれると答えに窮する。気持ちよさの質が異なる。

例えば「醤油ラーメンとんこつラーメンどっちが好き?」と聞かれたら「醤油ラーメン」と答えられるけれど、「ラーメンスパゲッティどっちが好き?」と聞かれると「その日の気分による」としか答えられない感じ。

自分の中でタチ・ウケは完全なアップルトゥアップル比較になっていない。

ただ確実に言えるのは、タチの方が楽である

ウケをするときは事前の準備もさることながら、やはり挿れられることによる身体負担が大きい。

タチも腰を振るという運動量はあるが、そのエネルギーを受け止めるウケの方がどっと体力を使う感覚がある。

自分場合「タチをやりたい」ではなく「ウケをやるのがめんどうだから」というモチベーションでその日はタチをやったりすることもある。

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*女友だちに聞いたら女性もこの慣らしの時間が大切って言ってた。ストレート男性・タチ諸君、気をつけような!

**ウケは射精した途端、掘られるのがしんどくなる場合が多い。人体って不思議

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