2022-03-03

異性の好みについての長年の謎が解けた

逆になんで今まで気が付かなかったのか不思議なくらいに共通点だらけで自分でも笑ってしまった。

そもそも世の中で言われる美人にあまり興味がなくて、学生時代なんかに異性の話になっても、適当に周りに合わす程度で自分の好みというものが人と一致することはほとんどなかった。

世の中で言うところの美人がどんなものかは理解しているけど、それが好きになる理由になったことがほとんどない。

そのせいでいっときブス専などと言われたことがあって、それが当時付き合っている彼女の耳に入って一方的に振られたことすらある。

まぁその程度の付き合いだったんだろうと割り切ったものだが、それでなおさら世の中の美人信仰が嫌いになった。

かといって、その反面に自分の好みが今ひとつからないでいた。

一目惚れをすることだってもちろんあったが、思い返してみても顔のタイプは本当にバラバラだった。

そのために、その瞬間に好きだと思う直感に従うしかなくて、好みのタイプなんかを聞かれるのは本当に苦手だった。

なにせ、本当に好みだと思える異性に出会える確率が、そもそもものすごく低かったからだ。

その少ないサンプルで、好みを説明するのは難しかった。

実際、今の妻は顔が好みかと言われれば全くそんなことはなくて、嫌いな顔ではないというだけで、性格や考え方で決めたような感じだった。

妥協と言われるとそうかも知れないけど、自分でも好みがわからない以上、見た目以外の部分で選ぶことが当たり前になっていた。

ところで、昔からこの上なく好きなものが一つある。

それが、マフラーで巻かれたロングヘアーだ。

唐突になんの話かと思うかも知れないけど、寒い時期にしか見られない、あのロングヘアーマフラーに巻かれている姿がこの上なく好きなのだ

マフラーに巻かれることで下の部分がふんわりと膨らみ、髪の毛のツヤが強調される。

実際に触ったことなんてないが、柔らかくてすべすべしてそうな質感がたまらなく好きだった。

それだけじゃなく、寒さのせいでマフラーの内側に入り込んでいる髪の毛のひんやりとした質感を想像するだけで胸がどきどきした。

それは別に興奮しているわけではない。何か美しい芸術作品を見ているような、恍惚とした気分になるのだ。

それがいかに美しいものなのかを熱弁しようと増田執筆しているときに、ふと気がついた。

そうである

自分の異性の好みを思い返してみると、顔のタイプバラバラだったのに、誰もが髪の毛が異様に美しい人ばかりだったのだ。

しかも、美しければよいわけではなくて、ある特定髪型に集中していることがわかった。

ポニーテールとかツインテールとかそんなベタメジャーものではない。

おそらく名前もついていないような髪型で、なおかついくつかの条件を満たしている必要があった。

それさえ満たされていれば、正直顔の中身なんてどうでもよかった。

そのことに気がついて過去を振り返ってみると、それを裏付けるようなことがたくさんでてきた。

とある店員さんに一目惚れしたことがあった。

バイト先の買い出しでよく使うお店で、顔見知り程度にはなれたけど一度も話をしたことはなかった。

顔はもちろん美人ではない。

愛嬌がある感じが可愛らしいとは思っていたけど、なぜ一目惚れしたのかは自分でもよくわかっていなかった。

辛いバイトも、その買い出しだけが楽しみで続けられた。

ところがある日、その店員さんの髪型パーマをかけたようなウェービーな髪型に変わっていた。

黒髪のつややかな質感は一切なくなり、ぱさついた茶色いモップのような髪の毛が頭にのっているような姿だった。

その瞬間、恋心は一瞬にして揮発した。

その店員さんに対する興味ごとまるごと消え失せてしまったのだ。

バイトの辛さだけが残って、それから一週間持たずにやめてしまった。

そんなにも急に興味がなくなるものかと自分でも驚いたことはよく覚えている。

でも、何度見返しても全く興味のない女性がそこに立っているようにしか見えなくなってしまった。

今思えば、その女性を好きになったきっかけも髪型だった。

それ以外でも、髪型が好きで気になり始めた女性エピソードはいくつもある。

今まではその程度に思っていた。

ところが、今思い返してみると、違っていた。

一つ一つあらためて思い返してみれば、女性を好きになる切っ掛けが髪型以外にないという事実に気がついてしまったのだ。

理性で髪型判断しているわけではない。

直感で好きだと感じて、思い返してみると髪型が含まれているくらいに考えていたつもりだった。

それが今になって、過去、好きになった異性全員が、好みな髪型の条件を満たしていることに気がついてしまった。

顔も体型も身長も、本当にバラバラだ。

間違いなく、自分髪型で異性を好きになっていた。

気がついてみればこんな簡単なことだったのに、40年間生きてきて今やっと気がつくことができた。

わたしは、執拗髪型に執着のある変態だったという事実を、今になって突きつけられるとは思ってもいなかった。

ただ、今はめちゃくちゃ清々しい気持ちでいる。

異性の好みが、自分でも本当にわからなくて困っていたのだ。

唐突に人を好きになることがいつも不安だったからだ。

でもこれですっきりした。

わたしは、その人の髪が好きなだけで、その人を好きになる必要がないということがわかった。

その人自身にはそもそも興味なんてないということがわかったのだ。

女性とお付き合いをしているときに感じていた違和感も全て解決した。

うその人に興味がないと感じてしま自分に嘘をつかなくてもよいのだ。

これから自分の本当に好きなものだけを愛せる幸せを考えれば、心が踊らずになんていられますか?

から妻に会うのが本当に楽しみで仕方がない。

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