と言っても、石油ぶっかけた新聞紙並みに燃えやすいコンテンツだから、「どれのこと?」となるかもしれない。今回の炎上はライブの中止についてだ。
1,CD二枚を買わないとライブに応募できない抱き合わせ商法をする
3,当選者補填は手拭いのみ(次回ライブ優先はなし)+ライブをAbemaTVで無料生配信
今回、私は運営の対応の是非については言及しないことにする。なぜって、今回の炎上の対立構造の方に興味があるからだ。
今現在、インターネットでは『大変な状況のなか運営様が全員幸せな神対応をしてくれたのに、文句を垂れるな!手を煩わすな!』派閥と、『消費者である以上権利がある、ライブ優先権くらい要求したい、ていうか普通にツラい』派閥が戦っている。すなわち、オタク同士の内戦である。
で、何が言いたいかと言うと、前者がキツい。『批判するならファンじゃない、勝手に降りろ』とまで言う。マジ?カルトじゃん。
これは別にヒプノシスマイクだけがヤバいって言ってるんじゃなくて、全オタクコンテンツがこういう面を備えていると昔から思っていた。それが色濃く出たのが今回の騒動。
なんというか、オタクは"ムラ"を形成したがる印象がある。社会的マイノリティーの溜まり場として機能している面が昔からあるから、共同体帰属願望が普通より強いのかもしれない。例えば、ハタから見れば意味の分からない用語や儀式(コールや定型文的な返し)を使って連帯感を強めたりだとか。
でもって、その一環として思想の共通化を希求することが多い。空気読みがち日本人の特性でもあるのかな。「◯◯はやっぱりすごい、神」とか反対に「△△はなに作らしてもクソ」だとか、一定の思想の方向性を求める。
それでさあ、似通った思想を言い合ってると、帰属感がすごくて滅茶苦茶気持ちいいんだよね。いや、分かるし、ここまでは良い。趣味なんだから勝手に気持ち良くなっとけばいいよ。でも、帰属意識が加速すると、ムラに上手く馴染めない人への攻撃が始まる。「◯◯がクソとか、頭可笑しい」「△△が良いなんてセンス終わってる」とかね。で、行き着く先は「このムラから出てってください」。楽しい共同体が不穏分子に乱されるなんて嫌だもんな。
でも、これ新しい地獄だと思うんだよ。大きな社会に帰属出来なかった奴らが作ったコミュニティーが、閉鎖的になってまた誰かを弾き出す。終わらない地獄。
それに、単一意見しか許されない閉鎖的な共同体じゃ多様な意見に基づく改善が出来ないから、どんどん新規が入り難くなったり時代遅れになったり変に迷走したりする。ヒプマイなんかはこの例で、オタクが「ありがとう」「すごい」しか言わないから燃えまくってるのに改善しない。サービス改善しなくて将来苦しむのはオタクなんだからな。
オタクへ
盲目的になるのをやめろ。多様性を認めろ。自我を画面の奥にまで拡大するな。お前とインターネットの向こう側にいる人間は別人で、違う意見や過去や事情を持っていて、全く同じ思想を持つなんて有り得ない。
公式へ
うんち
ミソジニー