2020-03-21

ヒプマイ炎上に見る、オタクの村意識

ヒプノシスマイク炎上した。

と言っても、石油ぶっかけ新聞紙並みに燃えやすコンテンツから、「どれのこと?」となるかもしれない。今回の炎上ライブの中止についてだ。

簡単に経緯を説明すると、

1,CD二枚を買わないとライブに応募できない抱き合わせ商法をする

2,新型コロナウイルス拡大でライブ中止

3,当選補填手拭いのみ(次回ライブ優先はなし)+ライブAbemaTV無料配信

大金を積んだ当選者がキレる

今回、私は運営対応の是非については言及しないことにする。なぜって、今回の炎上対立構造の方に興味があるからだ。

現在インターネットでは『大変な状況のなか運営様が全員幸せ神対応をしてくれたのに、文句を垂れるな!手を煩わすな!』派閥と、『消費者である以上権利がある、ライブ優先権くらい要求したい、ていうか普通にツラい』派閥が戦っている。すなわち、オタク同士の内戦である

で、何が言いたいかと言うと、前者がキツい。『批判するならファンじゃない、勝手に降りろ』とまで言う。マジ?カルトじゃん。

これは別にヒプノシスマイクけがヤバいって言ってるんじゃなくて、全オタクコンテンツがこういう面を備えていると昔から思っていた。それが色濃く出たのが今回の騒動

なんというか、オタクは"ムラ"を形成したがる印象がある。社会的マイノリティーの溜まり場として機能している面が昔からあるから共同体帰属願望が普通より強いのかもしれない。例えば、ハタから見れば意味の分からない用語儀式(コール定型文的な返し)を使って連帯感を強めたりだとか。

でもって、その一環として思想共通化を希求することが多い。空気読みがち日本人特性でもあるのかな。「◯◯はやっぱりすごい、神」とか反対に「△△はなに作らしてもクソ」だとか、一定思想方向性を求める。

それでさあ、似通った思想を言い合ってると、帰属感がすごくて滅茶苦茶気持ちいいんだよね。いや、分かるし、ここまでは良い。趣味なんだから勝手気持ち良くなっとけばいいよ。でも、帰属意識が加速すると、ムラに上手く馴染めない人への攻撃が始まる。「◯◯がクソとか、頭可笑しい」「△△が良いなんてセンス終わってる」とかね。で、行き着く先は「このムラから出てってください」。楽しい共同体が不穏分子に乱されるなんて嫌だもんな。

でも、これ新しい地獄だと思うんだよ。大きな社会帰属出来なかった奴らが作ったコミュニティーが、閉鎖的になってまた誰かを弾き出す。終わらない地獄

それに、単一意見しか許されない閉鎖的な共同体じゃ多様な意見に基づく改善が出来ないから、どんどん新規が入り難くなったり時代遅れになったり変に迷走したりする。ヒプマイなんかはこの例で、オタク「ありがとう」「すごい」しか言わないか燃えまくってるのに改善しない。サービス改善しなくて将来苦しむのはオタクなんだからな。


オタク

盲目的になるのをやめろ。多様性を認めろ。自我を画面の奥にまで拡大するな。お前とインターネットの向こう側にいる人間は別人で、違う意見過去事情を持っていて、全く同じ思想を持つなんて有り得ない。

公式

盲目オタクに甘やかされてる現状を良しとするなよ。

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