2019-11-04

スペイン政府によるグレタ・トゥンベリさんへの支援手段

COP25開催地チリからスペインへ急遽変更となり、参加予定だったグレタさんがtwitterで移動方法支援を求めた。

元々国連会議の場へヨット大西洋を渡ってきていたが、ヨット故障で帰路の手段に難渋していたのもある。

これにCOP25開催地であるスペイン政府から支援の申し出が表明されたので、スペイン政府が提示する移動手段について考えてみた。

前提条件

◆移動行程

 アメリカ東海岸現在西海岸とのことだがアメリカ横断は自力でなんとかできるものとして)→スペインマドリード

時間的期限

 COP25は12月2日~13日マドリードで開催される。開始に間に合うには4週間ほど、開催期間中に到着としても6週間弱

◆制約条件

 ・乗り物は移動行程中にCO2(及び環境汚染物質)を排出しない

 ・乗り物製造工程ライフサイクルでのCO2排出量は考慮しない

 ・電気の利用は可能

移動手段

理想路線CO2排出量は極小だが1人の人間太平洋を横断する手段としてのコストは高い)

 ・東海岸にある代替となるヨット……スペイン政府のつてでヨットと乗員を手配できれば

 ・スペイン海軍の訓練用ヨット……ゲストに移動手段として提示するにはリスクがあるのでは

https://es.wikipedia.org/wiki/Armada_Espa%C3%B1ola

Veleros Escuela A-72 ~ A-79

 ・スペイン海軍の訓練用帆船……動力併用の帆船を純帆走で使用

https://es.wikipedia.org/wiki/Juan_Sebasti%C3%A1n_de_Elcano_(A-71)

(参考)

なぜ帆船なのにエンジン搭載? 「日本丸」はダイハツエンジン その使い道とは

https://trafficnews.jp/post/78510

現実路線CO2制約条件を逸脱するが金銭コストは安い)

 ・旅客機……1人が搭乗するかどうかはCO2排出量にほぼ影響がない、利用した上でカーボンオフセットをすれば良いのではないか

 ・客船……上に同じ

 ・コンテナ船……往路ヨット船長提案していた帰路の手段世界物流の大動脈であるコンテナ船shameすると世界経済社会に大きな影響が出るだろう、コンテナ密航ではなく乗船

未来路線現在技術では挑戦的で高コスト、あるいは移動手段として適さず、スペイン政府の影響力下にない)

 ・ソーラー飛行機……数年前世界一周中のソーラーインパルス名古屋に寄ったこと覚えてますか、操縦士1人が乗るのが限界なので不適

 ・機帆船……動力の他に帆を併用して風力を活用する輸送船、原油高騰の時には燃費削減のため、現在ではCO2排出削減のため、効果はあるものゼロ・エミッションではない

 ・原子力潜水艦……移動中CO2を出さない、乗員の出したCO2は回収し、水を電気分解して酸素を生み出す

まとめ

理想手段過去産業革命以前の技術材料製造技術などで近代化されているが)である現代社会日常利用は難しい、

現実路線現在炭素経済と呼ばれるもの一般人経済スケールアクセスできる移動手段であり、未来路線は将来的に技術が普及するまで一般人には利用できない。

選択した手段彼女方向性の現れになり、支持者や反対者の注目するところで慎重に検討してほしいが、決断は早い方がいい。期限が差し迫るほど天候に左右されて、結果として不本意選択しか残らなくなる。

実現性安全性問題がある手段丸木舟イカダ、ベーリング海峡を渡る陸路横断コース大西洋横断ハイパーループどこでもドア、などは除外した。

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