2019-03-28

ありがとうけものフレンズ2

一期は1話しか見てない状態けもフレ2の1話10話、11話を見た。色々と考えた結果、感謝したくなって忘備録も兼ねてこれを書くことにした。

ゴマちゃんイエイヌなどネットでは脚本被害者を救おうとする風潮がある。二期主人公すらリデザインののち、ともえちゃんという新しいキャラクター誕生している始末だ。個人的には二期主人公よりともえちゃんキャラデザの方が好きだ。

アニメ版と比べると、漫画版の二期主人公はあまり嫌われていない印象がある。二期が無くともアプリ版で存在していたカラカルを始めとする二期新キャラクターとは違って、アニメが初出でファーストインプレッションに失敗した二期主人公もある種脚本被害者と言えるのだろう。

10話、11話通して見た感想として、脚本構成12話終了アニメにしてはひどいと思った。二期主人公自分のおうちを探して、サーバルカラカルに手伝ってもらうと1話を見て解釈した。けれど11話になっておうちは本当にあるのかという話を持ち出され、スケッチブックの中に本当に二期主人公のおうちの絵があるのかもわからない状態じゃないのかと思ってしまう。内容としては悪くないと思うが、残り1話でやる内容だろうか。11話ではスケッチブックは取り戻しても、二期主人公の描いた全フレンズの絵という敵たるセルリアンに渡ってはならないものの回収はできずに談笑するところで終わる。その間二期主人公所在のわからないフレンズを探し続ける。おそらくライブ最終回にやる以上、もう少しやるべき内容はあったのではないだろうか。

また、フレンズとして登場したキャラクターがそのキャラクターである必要性がわからないところが一つあった。10話、11話冒頭のフウチョウコンビだ。11話では二期主人公に、「人間によって迷惑したもの(動物)もいるかもしれない」などと夢の中で揺さぶりをかけて退場する。10話でも暗い森の中で登場するなど物語として割と重要ポジションにいることは明確であるしかし、それがカタカケフウチョウとカンザシフウチョウでなければならない必要はないのではないかと思ってしまう。極楽鳥の由来は視聴後調べて、運搬のために足を取られた標本を見た人間によって天国いるから足が必要ないと解釈されたこから天国の鳥と名付けられたと出てきた。精度の甘いネット検索ということもあり、フウチョウ全般極楽鳥と指すと理解したが、フウチョウの中でカタカケ・カンザシが選ばれた理由としては11話の黒さ自慢を入れても甘い気がしてしまう。10話、11話にリョコウバトが出てきていることで、人類の犯した罪としてはリョコウバトの方に重さを感じてしまったのだ。コンテンツ看板たるサーバルはともかく、フウチョウコンビは入れたいからと我を通すべきポジションだろうか。元ネタのあるキャラクターが多くいる中でフウチョウコンビにするだけの理由説明付けられるのか。

さてけもフレ2になぜ感謝したいのかとしては、シナリオ重要性を改めて考えることができたかである出会った作品に対し自分だったらどんな表現をするかを考えたりする中でけもフレ2を視聴した。キャラデザ声優が悪くない中でなぜここまで酷評されるのか。様々な解説動画を見ていくうちに、シナリオに対する表現や引き算の重要性に辿りついた。例えば11話では急な方向転換で車からフレンズが落ち、走って追いかけるそのフレンズを別のフレンズが手を差し伸べて助けるというシーンがある。ワンシーンとして入れてもいいかもしれないが、重要度は全く高くない。色んな書きたいものを詰め込んで構成不足等で終わるより、こうした必要性重要性の低いシーンは創作上削るべきなのだと思い知らされた。一期の構成のどこがすごかったのかや二期はなぜ受けないのかの解説動画など創作をしようと考える上で非常に役に立っている。ありがとうけものフレンズ2。おかげで面白いものに少しでも近づける気がする。

無駄に長くなってしまったが、創作をする上で教材として良質なアニメでした。けものフレンズ2ありがとう。それだけです。

あと最終回の内容次第ではけものフレンズ2だけの謎を全て明かされる可能性があるから世間評価が変わるかもしれない。二期主人公の正体や1話で眠っていたポッドの謎、フレンズセルリアンの強さなど2が終了し、二期主人公が主役でいるうちに解決しなければならないものはできれば知りたいし、単純にサーバルカラカルは他のフレンズに比べてどのくらいの強さだとかそういうのを約23からopedライブシーンを除いた時間でやってくれたら素直にすごいと思う。評価駄作から現場無茶振りをされた超低年齢向けアニメになれるかもしれない。そうなってもやっぱりけもフレ2は良い教材にできるから、やっぱり感謝することになるだろうな。キャラ萌え以外に面白いところを見つけられない自分反省するかもしれないと思うから、全ての評定が下される最終回が待ち遠しいです。

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