■東京医大入試問題

http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.yomiuri.co.jp/national/20180805-OYT1T50003.html

お前らは本当にアホだ。問題を切り分けよ。

1. まず、自らの大学に有利に政治を動かすための所轄官庁の高級官僚子弟の裏口入学、これは古今東西どう見ても悪だ。これが平安時代に起こったとしても悪だろう。絶対悪。ここをまず集中的に叩け。
2. 次に女性差別問題。これは医療現場を考慮したもので、時代的側面（要するに決めた人が超年寄り）もあり、絶対悪とは言いづらい。厚労省が現場の問題にきちんと対処できていない状況で、東京医大のみによる対応には限度があるところが多分にある（医療現場は厚労省、医学部入試は文科省とかそう言う縦割り問題もあったりするしな・・・）。これを決めた人間たちは実際に患者を診ている人間たちだと思われる。その考えが正しいかどうかはともかく、医療現場を維持できない、目の前のこの患者さんに医療を提供できなくなるかもしれないと切実に考えたために女性排除の結論に至ったとして、間違いだとは指摘できるだろうが、悪意によるものだと糾弾するのはどうなのか？とは言え女性差別はやはり現代において、そして今後将来にわたって悪とみなすべきであろう。この問題を機に、男女の性別に関わらず医師が活躍でき、かつ現状の医療を維持できる体制を模索するようにしていけば良い。絶対悪として叩くと、反発する者もいるだろう。時代の変化であり、仕方のない面もあったがしかし女性の権利を侵害したのは悪いことだったのだと、ゆっくりとことを進めていくべきだ。
3. 最後に浪人生問題。これは悪かね？例えば仏グランゼコールは一浪までしか許されない上、浪人は減点される。グランゼコールはエリート養成校だ。実際そうかどうかはともかく、日本の医師も自分たちはエリートであり社会に貢献していると思っている。現役なら3浪と比べて3年余計に社会に貢献できる。そもそも現役生と、それより3年余計に勉強した人間が、試験の合格点が同じと言うのはそれはそれで本当に公正なのかはわからない。3年余計に勉強したんだから同じ潜在能力値なら10点くらい余計に取れるだろう。それくらいの判断はしたって良いのでは？問題のある学生を取ってしまったら学校の責任なのだし。

1は絶対悪だ、忘れるな。なんかすでに忘れ始めてるぞ。

2は慎重に行かないと、騒ぐだけ騒いで結局各地の医学部は隠れて女性差別を続けるぞ。本質的議論に移行しよう。すなわち医療現場で女性が働きづらいのがよくないのだ。ちなみにこれは、看護師（女性が多い）が女医をいじめやすいとかも含めての問題である。

3は本当に悪なのかね？事前告知をしていけばいいのではないか。年齢について完全に公平性を担保すると、例えば医学部卒業時に定年の年齢を超えている者も現れうる。ブコメに「医者に定年はない」とか勘違いしているアホがいたが、大学病院や市中中核病院には通常定年がある。そのような医学部卒業生は、どこで研修をすればいいのだ？医者になるのに必要な年限は医学部の6年だけではない、さらに研修期間の4年でようやく一人前になるための第一歩、と言うくらいなのだ。さらに以前はほぼ全員が、そこから大学院に入って4年だよ。ここは事情が変わりつつあるけど、どう変わってるかと言うと専門医を取るためにまた修行、って言う風に変わった。3浪と言う年数はともかく、多浪と言う一般について、医学部入学を認めるかどうかに関する検討要素になることを否定することはおかしいのではないか。

Permalink | 記事への反応(2) | 12:37

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