「アニメのどこが面白いのか分からない」というおっさんが見ても面白いアニメ18本 - 分裂勘違い君劇場の別館
この手の、アニメには普段興味を持ってない人へのオススメ的な記事を見て毎度思うのだけど、
そういう人たちがそもそもどういうタイプの人たちなのかということへの分析がないんだよね。
だから、なんとなく自分勝手に「このへんだったら受けるかも」ってだけの羅列になってしまう。
いや、自分もそこんとこ科学的に分析できるわけじゃないんだけど、
まずは分類できる要素を挙げてざっくりタイプ分けし、
そのタイプごとにオススメを挙げてみれば、それなりの納得感が出たり、
とりあえず以下、叩き台として。
上の記事に即して話を進めると、そもそもまず「おっさん」とはどの世代を指すのかを、
一応決めておく必要はあるだろう。たとえば20代から見れば30代はおっさんだが、
40代にとってはまだ若造だ。しかし50代から見たら、40代はおっさんの仲間に入れてもいいとなる。
ということで、ここではとりあえず「40代後半~50代前半」としておく。
アニメ史の観点で捉えるなら、ヤマト、999ら松本零士関連作品、
及びガンダムからのサンライズ作品といったSF作品の大きなムーブメントを
つまり当人は関心がなくても、周りにどはまりしてた奴が普通にいたので、
アニメ文化を身近に知らないわけではないおっさんの初期世代となる。
それより上になると、「アニメ」というより「テレビまんが」という初期認識があり、
② 小学~高校時代にアニメにはまっていたが成人して卒業したタイプ
そしてそれぞれをさらに以下の2つに分けてみる。
では、それぞれを少し具体的に考察してみよう。
このタイプはそもそもフィクションに関心がないので、ほぼお手上げだろう。
それでも何か薦めてみるなら、歴史や現代の社会問題を表現した作品など
上の記事に挙がっているのなら「この世界の片隅に」か「聲の形」がなんとかってとこか。
また、賭けにはなるが「機動警察パトレイバー 2 the Movie」のような骨太な作品で、
フィクションが政治・社会的問題を示唆する可能性に気づかせる手もある。
このタイプが①-Aとは別の意味できついのは、フィクションに関心がないというより、
「アニメ」というものに偏見を持っている可能性があることかと。
つまり「おっさん」というより、この世代以上の「じじい」のメンタルを持ってるということだ。
この手のタイプには、クセがあったり、子供向けっぽいキャラデザは避けるべきだろう。
ただ①-Aほど真面目な内容である必要はなく、ライトでもきちんとストーリー性があれば
キャラデザは賛否両論あるだろうが、ベタな萌え絵じゃないしってとこでなんとか…
この手のタイプは、多分フィクションゆえの作り物感に覚めてしまった可能性がある。
ガンダムの設定の作り込みやストーリー性を楽しめていたはずなのに、
富野節の芝居っ気に嫌気が差して、フィクション自体から距離を置いてしまったとか。
こういう人にはSFでも実直な作品なら、また見る気を呼び起こせそうで、
現在からの延長で想像力を持てる近未来設定の「プラネテス」は薦めてみたい。
ただこの作品は序盤のタナベのウザさと、6話の忍者回で脱落してしまう可能性がある。
そこを突破すれば、タナベは最高に可愛くなる上に、ストーリーもぐっと真面目に面白くなるのだが。
このタイプは成人してなんとなくアニメから距離を置くようになってしまった、
あるいはサンライズ系に飽きてきて、次の好みを探さず卒業してそのままって感じかな。
とりあえずドラマや映画は楽しめるけど、単に「アニメ」というところで
「今更なあ」という躊躇が働いているだけかもしれないので、きっかけ一つで戻ってきそう。
「プラネテス」はこのタイプにより効果的な気がする。「翠星のガルガンティア」とかもいいかも。
どちらも見る者を引き込むドラマ構成と主人公の悩みや成長が感じられるので、
最後まで視聴し続けたあとの満足感があるし。
とこんな感じで。
ほんとにアニメに興味ないなら年齢関係なくそこに上がってるやつにも興味ないと思うけど 逆に挙がってないのにも意外と興味持ったりとかだってありそう あの花とかまどか持ち上げ...
うーん、この
子供が小さい頃は一緒に試聴したりグッズを買ってやったりもしたが 子供の成長と共に再びアニメから離れてしまったタイプは?
おっさん(しかも自分と趣味の合わない) そんな人間について考える時間は「人生の無駄」と言い切って差し支えないのではなかろうか