はてなキーワード: 鏡音リンとは
最近の初音ミク報道ラッシュ「初音ミク・バブル」を、「パンデみっく」と呼ぶ人もいるようだ。Sankaku ComplexではMikuMiku World Conquest「みくみく世界征服」と称している。オール・ハイル・ネギタニアァァァ!
http://www.sankakucomplex.com/2010/11/15/mikumiku-world-conquest-argentina-brazil-italy-romania/
この記事によるとルーマニアのテレビ(?)にもミクが登場したようだ。下のサイトの、45分くらいのところからミクのニュースが流れる。
http://inregistrari.antena3.ro/view-13_Nov-2010-Stiri_Ora_08:00-3.html
使われているのはWorld is Mineと愛言葉の映像。コメント欄に英訳もあるのですこし翻訳してみる。
女性「ヴァーチャル・セレブが新しいビジネスの種になりつつあります。その一例が日本で、そこでは最も人気の歌手がホログラムです。彼女のコンサートはチケットが売り切れとなり、数万のファンがいます」
男性「彼女は初音ミク。もし本当の人間なら、彼女は日本人で16歳となります。彼女はホログラムですが、本物のスターのように振る舞い、歌い、踊り、多くのファンを持っています。彼女の声が外国のファンにも幸せを届けるようにしてほしいと、1万4000人が署名をしました」
男性「彼女の製作者は、録音した声優の声を利用しソフトウエアでそれを編集します。その結果は見事なものです。ファンたちは、彼女がとても上手く歌い、何の問題もなくステージ上で動いていると言っています。ミクは有名な交流サイトにページを持っており、彼女のチケットは勢いよく売れています。しかし、彼女はサインもできないし一緒に写真に写ることもできないのが、彼女のファンにとっては残念なところです」
途中に出てくる署名の話は、Hatune Miku World Tour Signature Siteのことだろうか。
http://mikutour.blog106.fc2.com/
http://www.facebook.com/pages/Hatsune-Miku/10150149727825637
あと、既に初音ミクみくなどに載っているが、ブラジルのテレビにも登場済み。
http://www.youtube.com/watch?v=mBT6JvNXcnI
それ以外に映像などはないが、オランダやらトルコやらで「テレビに流れた」との情報もあった。ネットの報道サイトから始まった流れが、旧来のメディアまで広がっている様子が窺える。
その「初音ミク・バブル」または「パンデみっく」または「みくみく世界征服」の効果で再生数が伸びているYouTubeのコンサート動画World is Mine。どうやら120万を超えたようだ。
http://www.youtube.com/watch?v=DTXO7KGHtjI
http://www.youtube.com/watch?v=xBZOlipfjkQ
ちなみにYouTube上では100万超の再生を誇るVocaloid関連動画は多数ある。ただ、その大半は日本中心に見られているものであり、海外の視聴はそれほど多くない。外国でよく見られている動画の中にも、下のリンクのようなネタ系動画の場合はVocaloid人気とはあまり関係ないだろう。
http://www.youtube.com/watch?v=H_X7mMU6Gb0
真っ当なVocaloid動画で、なおかつ海外でよく見られている代表はIevan Polkka。有名なネギ振り動画だ。
http://www.youtube.com/watch?v=kbbA9BhCTko
オリジナル曲に絞ると、一番見られているのは「ぽっぴっぽー」だろう。映像が評価された面もあると思うが。
http://www.youtube.com/watch?v=T0-2lzA7_Cg
で、今回再生数が急増したWorld is Mineの動画は、オリジナルとしてはこのぽっぴっぽーに次ぐ位置にまで浮上してきた計算になる。その過程で巡音ルカの「Just Be Friends」、鏡音リンの「す.. す..すき大すき」という他の100万再生突破曲もぶっこ抜いてきた。
http://www.youtube.com/watch?v=VoPzP-MwcLI
http://www.youtube.com/watch?v=ebAKoRcYFTA
クリプトン社長によると英国の高級紙からも取材依頼が来たそうなので、「初音ミク・バブル」または「パンデみっく」または「みくみく世界征服」の流れはしばらく続きそう。World is Mineを含めたコンサート動画の再生数も、まだ伸びると見ていいだろう。
http://twitter.com/itohh/status/4006086407364608
あとクリプトン社長が初音ミク英語ページへのリンクをお願いしていた。こんなところに張っても意味はないかもしれないが、一応張っておく。
http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01_us.jsp
初音ミクのニューヨークでのフィルムコンサートを撮影した動画がようつべにいくつかアップされていた。ただの上映会の割に観客のノリがいいのはいかにもアメリカ的。私が見た日本のフィルムコンサートでは、客はおとなしく黙って見ているだけで、上映が全部終わった後にパラパラと拍手が聞こえてきたくらい。でもアメリカじゃ曲が終わるごとに拍手と歓声が沸き起こっている。
曲にあわせて客が手をたたくシーンもいくつもあるし、時には一緒に歌っているアメリカ人の声が聞こえたりする。特に大歓声というか悲鳴が聞こえたのはレンの登場シーンで、このあたりは現地からTwitterで伝えられた通りだ。以下に動画を紹介しよう。
まずハジメテノオトからProject Diva desu.を経てワールドイズマインまで。ミクが出てくるシーンで歓声が上がる。
http://www.youtube.com/watch?v=-DtG1Hsn8ss
ワールドイズマインの途中からえれくとりっく・えんじぇうまで。
http://www.youtube.com/watch?v=Ggzz8gEAE10
次々と衣装を変えるメドレーのシーン。ぽっぴっぽーの人気が凄い。
http://www.youtube.com/watch?v=j1y9V712c9o
巡音ルカのJust Be Friendsから初音ミクの消失へ。これまた客の反応がいい。
http://www.youtube.com/watch?v=HgA17dfvQdI
http://www.youtube.com/watch?v=nemNTVEJ83Y
http://www.youtube.com/watch?v=J4AISbwOIHA
http://www.youtube.com/watch?v=cEELGH3L8FM
ビデオの客の「アンコール」から愛言葉まで。アメリカ人も一緒になってアンコールと言っている。
http://www.youtube.com/watch?v=C-sfgmVs5d0
メルト。
http://www.youtube.com/watch?v=D3dkO-ixd_Y
ニコ動でもメルトの動画がアップされていた。客が手をたたき、一緒に盛り上がっているのが分かる。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm12396101
動画を見る限り、ニューヨークのフィルムコンサートは成功だったと言っていいんじゃないだろうか。アメリカ人の「とにかく楽しもう」という姿勢が見事に表れている。
自分はニコニコ動画でボーカロイド(初音ミクとかのことね)のオリジナル曲をよく聴いている。
そんな自分でも、例えば、以下のような動画を見るにつけ、ボーカロイド――つまりロボット、が歌ったものより人間の歌ったものの方が断然いいなと思う。
紅一葉
オリジナル:黒うさP
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2465784
歌ってみた:ヤマイ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7231024
黒うさPのオリジナルもボーカロイドの調整は相当にできている方だが、人間とは比べるべくもない。ボーカロイドのコアなファンほど、案外、人間のよさをよく知っているのではないだろうか。
さて、自分はボーカロイドオリジナル曲だと、ボカロがぼそぼそ歌っているようなものが結構好きだ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4309620
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5388856
はなればなれ
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5837532
上述した通り、自分はボーカロイドより人間が歌った方がいいと思っているので、これらの曲も人間が歌ってくれないかあと思うけれど、まあ、ほとんどない。
なぜか?
再生数の問題があると思う。上記3本はいずれも再生数が10000以下だけど、あまりに再生数が少ない場合、そもそも歌ってみたの歌い手がその楽曲を認知しないだろう。知らない歌は歌いようがない。また、再生数が少ない動画を歌ってみることに躊躇することもあるかもしれない。せっかく歌うのだからたくさん聴かれる方がいいに決まっているし、元々人気のある曲の方が初動は大きいだろう。
けれども、自分にはボーカロイドオリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」があるのではないかと思えてならない。なぜかというと、どうも再生数が多いオリジナル曲の中にもあまり歌われていないものがあるような気がするからだ。
気がする、だけではよくないので、定量的に説明できるかと調査してみた。
方針としては、再生数の多いオリジナル曲を抽出し、そのオリジナルに対する歌ってみた動画の再生数を見れば、人気オリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」の傾向がつかめるのではないか、というもの。
再生数順位 | 曲名 | 作者 | 歌い手 | 本体再生数(A) | 歌ってみた再生数(B) | B/A(小数第5位で四捨五入) | 本体投稿日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | みくみくにしてあげる♪ | ika | 歌和サクラ | 6,372,090 | 195,853 | 0.0307 | 2007/9/20 |
2 | ワールドイズマイン | supercell | うさ | 2,638,733 | 887,612 | 0.3364 | 2008/5/31 |
3 | 初音ミクの消失 | cosMo | massΩ | 1,649,182 | 206,762 | 0.1254 | 2008/4/8 |
4 | ハジメテノオト | malo | that | 1,389,425 | 258,395 | 0.1860 | 2007/10/14 |
5 | サイハテ | 小林オニキス | uinona | 1,147,430 | 106,403 | 0.0927 | 2008/1/16 |
6 | Packaged | kz | 青もふ | 1,042,100 | 53,958 | 0.0518 | 2007/9/25 |
7 | 歌に形はないけれど | doriko | THAT&歌和サクラ | 886,630 | 351,343 | 0.3963 | 2008/1/20 |
8 | ミラクルペイント | OSTER project | mitten | 831,120 | 36,485 | 0.0439 | 2007/11/22 |
9 | ロミオとシンデレラ | doriko | 花たん | 828,126 | 426,570 | 0.5151 | 2009/4/6 |
10 | 初めての恋が終わる時 | supercell | ちょうちょ | 815,142 | 325,001 | 0.3987 | 2008/12/12 |
11 | 初音ミクの暴走 | cosMo | 内緒妹 | 828,126 | 111,722 | 0.1349 | 2007/10/22 |
12 | 私の時間 | くちばしP | 委員長 | 725,008 | 9,155 | 0.0126 | 2007/10/22 |
13 | コンビニ | cokeshi | haloyosy | 707,939 | 978,623 | 1.3824 | 2007/12/30 |
14 | あなたの歌姫 | ボクP | 青もふ | 663,734 | 16,937 | 0.0255 | 2007/9/18 |
15 | えれくとりっく・えんじぇぅ | ヤスオP | 青もふ | 614,018 | 35,493 | 0.0578 | 2007/10/10 |
16 | 桜の季節 | ゆうゆP | (合唱) | 585,619 | 60,384 | 0.1031 | 2007/11/2 |
17 | ハト | 秦野P | 大吟醸♂ | 549,577 | 25,951 | 0.0472 | 2007/12/20 |
18 | ぽっぴっぽー | ラマーズP | タイツォン | 510,007 | 209,286 | 0.4104 | 2008/12/11 |
19 | 夢みることり | はややP | ヤマイ&うさ | 503,442 | 140,145 | 0.2784 | 2008/2/5 |
20 | 永久に続く五線譜 | デッドボールP | ヤマイ | 464,341 | 25,924 | 0.0558 | 2007/11/29 |
21 | ファインダー | kz | 歌和サクラ | 455,986 | 116,517 | 0.2555 | 2008/1/5 |
22 | magnet | 流星P | clear&蛇足 | 443,904 | 239,435 | 0.5394 | 2009/5/1 |
23 | 白の季節 | ゆうゆP | (合唱) | 441,904 | 60,384 | 0.1366 | 2007/11/29 |
24 | celluloid | baker | サリヤ人 | 419,868 | 68,027 | 0.1620 | 2007/10/5 |
25 | 夕日坂 | doriko | うさ | 409,819 | 117,433 | 0.2865 | 2008/3/22 |
26 | サンドリヨン | ゆのみP | うさ & トゥライ | 400,921 | 315,552 | 0.7871 | 2008/8/25 |
27 | Dear | 19's Sound Factory | (合唱) | 386,989 | 477,188 | 1.2331 | 2008/3/15 |
28 | Soar | 流星P | F9 | 370,495 | 257,700 | 0.6956 | 2008/3/19 |
29 | Melody… | mikuru396 | 雌豚 | 348,324 | 86,983 | 0.2497 | 2007/10/27 |
30 | ぶちぬけ!2008! | doriko | ヤマイ | 346,702 | 43,847 | 0.1265 | 2007/12/24 |
メルト | supercell | haloyosy | 4,438,517 | 1,906,088 | 0.4294 | 2007/12/7 | |
ブラック★ロックシューター | supercell | ゴム | 1,971,868 | 1,027,386 | 0.5210 | 2008/6/13 | |
恋は戦争 | supercell | ピコ | 1,506,165 | 403,595 | 0.2680 | 2008/2/22 | |
恋スルVOC@LOID | OSTER project | 青もふ | 1,196,311 | 27,923 | 0.0233 | 2007/9/13 |
調査結果を見て自分でも、へー、と思ったのは、オリジナルより再生数の多い歌ってみた動画のあることだ。「コンビニ」と「Dear」がそれである(いずれも比の値が1より大きい)。ここに歌い手に好かれる鍵があるのだろうか?
また、比の値が0.1以下、つまり、最も人気のある歌ってみた動画でもオリジナル動画の再生数の1/10以下、と極めて低いものが10件(「みくみくにしてあげる♪」、「サイハテ」、「Packaged」、「ミラクルペイント」、「私の時間」、「あなたの歌姫」、「えれくとりっく・えんじぇぅ」、「ハト」、「永久に続く五線譜」、「恋スルVOC@LOID」)あるけれど、10件中9件が、オリジナルが2007年に投稿された古いものだ(初音ミクの発売は2007年8月)。古い時代はまだボカロオリジナルを歌ってみたが流行っていなかった、という仮説は妥当だろうか? そうい傾向は強いにせよ、おなじ2007年投稿動画でも、「コンビニ」や「メルト」は比の値が大きい。だから、それだけとも言えないはずだ。
作者によって異なるというのはどうか。supercellや流星P、dorikoはいずれも比の値が大きい。彼らに共通する作風が、歌い手を引き寄せるということはないだろうか?
三人に共通するのは、いずれも電波色やキャラクターソング色がなく、歌い上げるような曲調が多いことだ。こういったところが、歌い手に気に入られる要因なのかもしれない。
アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本
に触発されて作ってみた。少しも反省していない。
(2008/8/4 追記)
d:id:Ryuzu が素晴らしいネタを作ってくれました。
ボカ廃が非ボカ廃の彼女にボカロアングラ曲を軽く(?)紹介するための10本 - アングラっておいしいの?
(2008/8/6 追記)
d:id:he-noki が10本選んでくれました。
真面目に10本紹介しています。
ボカロ廃が素人にボカロオリジナル曲を軽く紹介するための10本 - 耳小屋
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まあ、どのくらいの数のミク厨がそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「ミク厨ではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、
その上で全く知らない初音ミクの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、ボカロ曲のことを紹介するために
聴かせるべき10本を選んでみたいのだけれど。
(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女にボカロ曲を布教するのではなく
相互のコミュニケーションの入口として)
あくまで「入口」なので、時間的に過大な負担を伴うぼからん未掲載の大量のミク曲は避けたい。
(名誉の除外は例外)
できれば音楽ランキング入り、少なくとも合計再生数100位以内の作品にとどめたい。
あと、いくらミク厨的に基礎といってもオリジナル曲でないものは極力避けたい。
新参のミク厨が『星間飛行』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。
そういう感じ。
彼女の設定は
ボカロ曲の知識はいわゆる「組曲」系動画で聴いたり、ねんどろいどのミク動画を見たことがある程度
ニコ厨度も低いが、頭はけっこう良い
という条件で。
まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「メルト以前」を濃縮しきっていて、「メルト以後」を決定づけたという点では
外せないんだよなあ。再生数も200万越えだし。
ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。
このべたべたなラブソングについて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限の情報を彼女に
伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。
アレって典型的な「ミク厨が考える一般人に受け入れられそうな曲(そうミク厨が思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのもの
という意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには
一番よさそうな素材なんじゃないのかな。
「ミク厨としてはこの二つは音楽としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。
ある種のミク厨が持ってる曲の背景への妄想と、鏡音リンのミクとは少し違う独特の声を
彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにもトラボルタP的な
リンへの愛情をこれでもか、というぐらいに詰め込んでいるのが、紹介してみたい理由。
たぶんこれを見た彼女は「お母さんのこと思い出しちゃった」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の作品がその後続いていないこと、これがミク厨の間では大人気になったこと、
メジャーレーベルならミリオンセラーになって、葬式の時の定番ソングになってもおかしくはなさそうなのに、
商業音楽でこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。
「やっぱり音楽はノリの良さだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは私の時間
でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品にかけるシンPの思いが好きだから。
どんな卑怯な手を使ってでも勝つ正義の味方、っていう設定が、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、
その勝てば官軍的な発想そのものが卑怯だなあと思えてしまうから。
コテコテのヒーローソングを俺自身は陳腐とは思わないし、もうこれ以上のべたな曲はないとは思うけれど、一方でこれが
デッドボールPや乱数Pだったらきっちり名誉の除外にしてしまうだろうとも思う。
しかも、自身で歌ってみた動画を作るのみならず、デッドボールPやゆうゆP、暴走Pなどが自重せずに歌ってみた動画をうpしてしまう(デッドボールP、ゆうゆP、暴走P。特にデPの歌ってみたは必聴。これ以上ないというぐらい卑怯だから)、というあたり、どうしても
「自分の猛る気持ちを自重できないオタク」としては、たとえシンPや他のPがそういうキャラでなかったとしても、
親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。
ミク厨以外でこの曲を聴いたことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。
メルトよりも前の段階で、bakerの音楽センスとか作曲技法とかはこの作品で頂点に達していたとも言えて、
こういうクオリティの作品がインターネット上でこの時代に聴けたんだよ、というのは、
別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなくミク厨としては不思議に誇らしいし、
いわゆる組曲系でしかミクを知らない彼女には見せてあげたいなと思う。
ふたなりPの「センス」あるいは「曲づくり」をミク厨として教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。
「女の子からの一方的な愛情を表現した曲を聴きたい」的な感覚がアクティブさに欠け、女の子への能動的なアプローチが苦手なオタクには共通してあるのかなということを感じていて、
だからこそryoの作るメルトや恋は戦争、ワールドイズマインが大ヒットしたんだとも思う。
「自分のことを盲目的に愛してくれる女の子がいてほしい」というミク厨の願望が今日さらに強まっているとするなら、その「ミク厨の欲望」の
源は恋スルVOC@LOIDにあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、
単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。
これは地雷だよなあ。地雷が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。
こういうエロゲOP的な男の劣情を刺激する歌詞をこういうかたちでボカロオリジナル曲にして、それが非ミク厨に受け入れられるか
気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。
9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的にみくみくを選んだ。
メルトから始まってみくみくで終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし(理由は毎週ぼからんを見てればわかる)、ニコニコを代表する作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。
というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら
教えてください。
「駄目だこの増田は。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。
こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。
それは、初音ミク開発元のクリプトンの依頼によるものであったと言う。
.
公序良俗に反する歌詞を含む楽曲について-ピアプロ開発者ブログ
http://blog.piapro.jp/2008/01/post-15.html
公序良俗に反する歌詞を含む楽曲について
VOCALOIDを用いて楽曲を制作する場合、「VOCALOIDライブラリ使用許諾契約書」に記載されております通り、公序良俗に反する歌詞を含む合成音声を公開または配布することを禁じております(※)。
特にVOCALOIDそのものや、VOCALOID製品のタイトル/キャラクター(「初音ミク」「鏡音リン」「鏡音レン」等)、バーチャルシンガーなどとクレジットされた作品において、それそのものが、いわゆるエロティックな表現や、バイオレンス、グロテスクな表現を、自ら発言/自己表現しているような見え方と捉えることが可能な場合、または視聴者がVOCALOIDやキャラクターのイメージを誤解し、困惑、嫌悪の感じをいだく可能性がある場合、 VOCALOIDやキャラクターのイメージに悪影響があると判断させていただく事がございます。
今回、公序良俗に反する歌詞を伴う作品がニコニコ動画に連続的に投稿されているとの通告を一般視聴者の方より受け取りました。弊社で調べましたところ、確かに公序良俗に反すると認められました。また初音ミクのイメージを損なう恐れがあると見受けられ、それらが同一人物と思われる作者による投稿ということもあり、誠に残念ではございますが、黙認のレベルを超えていると判断せざるを得ませんでした。何卒ご理解いただけますようお願いいたします。
※"公序良俗"の判断基準については弊社では「TV放送できるか否か」をひとつの判断基準としています。例えば性的表現に関しては視聴者に困惑・嫌悪の感じを抱かせないように注意しています。家族がそろって視聴した場合、露骨な表現描写をすることによって困惑・嫌悪の感じを抱かせないように注意をしています。(民放連の放送基準より一部参照)
そして、この件に関しては批判的な意見が多いようだ。
クリプトンは「やっちゃった」と思う
.
しかし、今回の削除は仕方ないと思う。
クリプトンは初音ミクのイメージを守るということ以上に、藤田咲さんのイメージを守らなくてはいけないのだ。
「初音ミクに歌わせる」ということは「藤田咲さんに歌ってもらっている」ということに他ならない、ということは忘れてはならないと思う。
.
ここからは妄想だが、もしかしたら今回の件は彼女の所属事務所からの依頼なのかもしれない。
しかし「事務所からの依頼で、中の人のイメージを損ねるから」としてしまうと、間違いなく彼女のブログや所属事務所のサイトは炎上する。
だから「一般の人からの削除以来で、初音ミクのイメージを損ねるから」としたのではないか、と思う。
.
最後に、個人的にだが、俺はこういうのは削除によってネタとして完成すると思っている。
だからむしろ積極的に削除すべきだと思う。
思えば、今回の件で初音ミクが歌えなくなった歌など実は存在しない。
初音ミクはすでに僕らの手の中、パソコンの中にあって、どんなことを歌わせることも自由なのである。
ということは、もはや初音ミクはクリプトンのものではない。僕らのものである。
いくらクリプトンが削除しようが関係ない。もう僕らの好きにできるのである。
ならば、クリプトンは、もはや僕らの味方である必要はない。
むしろ、クリプトンはかわいい娘を守ろうとする雷親父で、「初音ミクを妖しくたぶらかす僕ら」の敵であってもいいのではないかと思う。
鏡音リンもグーグルとヤフーのイメージ検索ではほとんど表示されない。
しかしMSNだときちんと表示される(MSNの結果)。鏡音リンもグーグル八分にされているのだ!「初音ミクのときと同じだ。やっぱ技術的な理由なんだ。」なんて考えちゃいけません!理由はないけど!電通の圧力(笑)に違いない!根拠はないけど!「技術的な理由だ」なんて考えるのは電通の思う壺。すべてのボーカロイドファンは断固としてこの電通の陰謀に屈してはならないのです!これからはMSNを利用し、同時にグーグルとヤフーに抗議することでこの陰謀に立ち向かっていかなければならないのです!
まぁ、普通に考えればやっぱり技術的な理由だけど、ボーカロイドオタさんは今回もがんばって空回りしてほしいのです。
しかしまじめな話、MSNのイメージ検索で鏡音リンのエロ画像が一つ目にでるのはどうなんだろう。今検索すると
http://shop.melonbooks.co.jp/img/212001011182.gif
(18禁につき注意)
が出てくる。大本も
年明け早々、完全に鏡音リン=ロードローラーとキャラが固まってしまった。
これまで散々「ミクがネギだからリンも野菜だな」「色からしてミカンかな」「髪型からパイナップルでどうよ」等
無駄に白熱した議論があちこちで巻き起こったものの、これとして決定的な物にはならずにいた。
ジョジョネタから派生しただけに過ぎなかったこのネタが他の職人達に刺激を与えたのか、しばらくして次々と
ロードローラーを題材にした歌がアップされるようになった。中にはいくつか傑作が生まれ、ランキングの上位に位置し、
もはや完全に鏡音リン=ロードローラーというキャラ付けが浸透してしまった。
今まで散々議論していた連中のなんと無様な事よ。まさに流行を作るのは「作ろうとする意図」ではなく、
職人達のひらめきと、それを実現する労力だという事を思い知らしめてしまった。
そもそも初音ミクの「美少女にネギ」というのがまず意外性があるが故の面白さなのだ。
その流れで同じように食物で考えても面白くなるはずがなかったのだ。
初音ミク、鏡音リンという魅力的な「箱」に何を入れるか。二次創作のなんと面白い事よ。
この冬、大量の初音ミク同人誌が作られた。健全な物もあれば不健全な物もある。どんな内容でも両方ともに立派な二次創作である。