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はてなキーワード: みくみくとは

2023-08-11

初期ニコ厨から見た個人的ボカロまとめ

多分、僕より詳しい人はいっぱいいると思うけど、「自分にとってのボカロ」はこんな感じ。

ニコ動ボカロ文化

ニコ動以前からボーカロイド存在したが、爆発的人気となったのは、初音ミクの登場とニコ動ボカロP達の活躍によるところが大きい。

今でも、ボカロPの初期キャリアニコ動から始まることが多い。

ニコニコ代表の栗田穣崇(https://twitter.com/sigekun)は重度のボカロ愛好者。

ボカロP

「○○P」とは、○○プロデューサーの略で、「初音ミク」などのボカロアイドル見立てて、作詞作曲した作者に対してあだ名をつけたもの

本人が名乗るよりもニコニコ動画ユーザーが名付けることが多い。アイドルマスターのファン文化が影響している。

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9C%E3%82%AB%E3%83%ADp

MMD

つの間にか3DCG制作ソフト代名詞のようになったが、もとはMikuMikuDance初音ミクやその他のキャラクターを動かすための3DCG

https://dic.nicovideo.jp/a/mmd

https://sites.google.com/view/vpvp/

マジカルミライ

初音ミク開発元のクリプトン主宰の「ユーザー参加型文化祭」

https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%82%A4

The VOCALOID Collection(ボカコレ)

ニコニコ親会社ドワンゴ主宰ユーザー参加型イベントランキング企画などがある。

Project DIVA

PSP音ゲー

プロジェクトセカイ(プロセカ)

スマホ向けの音ゲー

時系列

2007年8月 初音ミク発売

2007年9月 ワンカップPの『初音ミクが来ない?来た?』騒動

2007年9月 前日予約P『Ievan Polkka』※ネギイメージ発祥

2007年9月 ikaみくみくにしてあげる♪』

2007年11月 シンP『卑怯戦隊うろたんだー

2007年12月 鏡音リン・レン発売

2007年12月 ryoメルト』の爆発的人気。これ以降、本格志向の曲が増える。

2008年2月 MMDMikuMikuDance)公開

2008年4月 悪ノP悪ノ召使

2009年1月 巡音ルカ発売

2009年2月 アゴアニキPダブルラリアット

2009年2月 samfreeルカルカ★ナイトフィーバー

2009年5月 ゆのみP『magnet』

2009年7月 Project DIVA発売

2009年7月 家の裏でマンボウが死んでるP『家の裏でマンボウが死んでる』

2009年7月 ハチ米津玄師)『結ンデ開イテ羅刹ト骸』

2009年8月 wowaka『裏表ラバーズ

2009年8月 iroha(sasaki)作曲・kuma(alfled)作詞炉心融解

2010年3月 ラマーズP『おちゃめ機能

2010年7月 daniwellP『Nyanyanyanyanyanyanya!』※後にnyancatとして海外で人気(2億回再生)に。

2010年7月 DECO*27モザイクロール feat. GUMI

2011年2月 NHKボカロ特集大海ディレクターによる初音縦読み仕込み)

2011年9月 黒うさP千本桜

2011年9月 じん(自然の敵P)カゲロウデイズ

2011年12月 gogleのCM初音ミク登場

2012年2月 ryoブラック★ロックシューターテレビアニメ

2012年2月 クローズアップ現代初音ミク特集

2012年10月 れるりり『脳漿炸裂ガール

2013年   マジカルミライ開始

2016年12月 ナユタン星人『ダンスロボットダンス

2017年8月 カンザキイオリ『命に嫌われている。』

2017年12月 GYARI(ココアシガレットP)『何でも言うことを聞いてくれるアカネチャン』※正確にはボイロ

2018年12月 NHK紅白初音ミクが映る

2020年4月 Chinozo『グッバイ宣言

2020年7月 稲葉曇『ラグトレイン

2020年9月 プロジェクトセカイ(プロセカ)リリース

2023年3月 ゆこぴ『強風オールバック』

2021-06-06

空前のボカロブーム!知っておきたいボカロP10

はじめに

米津玄師やYOASOBIのAyaseといったボカロ発のアーティストが注目され、ボカロ音ゲープロセカがヒット、Vtuberはこぞってボカロ曲をカバーtiktokでもボカロ曲が普通に使われている(らしい)というこの2021年

有名ボカロPを10人ぐらい紹介します。チョイスも順番も適当です。

代表曲最近のヒットとそれ以外で一番人気な曲の2曲にしていると思います

再生数はニコニコ動画再生数です。

再生数ごとの曲数とイメージはかなりざっくりですが以下のような感じなのですごさの参考にしてください。

例えば100万再生以上の曲は20万曲中600曲という読み方をしてください。

再生曲数イメージ
1000万6曲神話入り・みくみく千本桜メルトマトリョシカWEDHモザイクロール
500万60曲超有名
100万600曲伝説入り・文句なしに有名
50万1000曲ボカロ好きなら少なくともPか曲名は知ってる
105000曲殿堂入り・中堅ライン
5万8000この辺まではわりと何でも聴く
1万2万曲マイナー
50003万曲クオリティ保証ライン
10009万曲マイナー
全体20万曲

(プロセカがヒット?と思う人もいるかもしれないが、プロセカはユーザー男女比4:6で約半分が10代というセルランが主戦場ではないソシャゲなのでメインユーザー層と近い人でないとヒットが把握しづらい。ソース:『プロセカ』がボカロファンやミクたちに与えた影響 ― ニコニコ動画が果たしていたような役割を担うかもしれない【開発者座談会】)

キラ

代表曲:「ボッカデラベリタ」「オートファジー

最初の数曲は再生数5万程度とそこそこの伸びだったが、オートファジーがヒットして一気に有名Pになった。

歌詞文字で見るとよく分からないが最近は音として聴いたときの感じを重視するのが流行りらしい。多分。

この人が使っているv flowerというボカロ中性的な声が特徴で、最近多いおしゃれな感じのボカロ曲によく使われている。

v flowerにも初音ミクなどのようにキャラクターイラストちゃんとあるのだが、おしゃれな感じのボカロ曲はPVオリキャラを出したりキャラのいないイラストだったりすることが多いので認知度が低そう。

DECO*27

代表曲:「乙女解剖」「モザイクロール

2008年から投稿している、全曲10再生以上の安定した超有名古参P。

2011年頃に柴咲コウなどの人間に曲提供をしていて、アルバムにも人間曲を普通に入れていたので、当時はボカロPをやめて人間の曲を作っていきたいのかと思った。

実際2008年から今までで2011年だけボカロ曲を一切投稿しておらず、2012年も企業案件系の曲のみであった。多分。

その答えは2013年のインタビューで明らかになる。(DECO*27「DECO*27 VOCALOID COLLECTION 2008~2012」インタビュー - 音楽ナタリー 特集・インタビュー)

2020年に突然Youtubeのみに投稿するようになったりした(ヴァンパイアで戻ってきた)ので、そういう感じのふらっとした人なんだと思う。

この人が立ち上げた曲を作るための会社「OTOIRO」が2019年に炎上したが曲人気には全く影響しなかった。

みきとP

代表曲:「ロキ」「いーあるふぁんくらぶ」

P名の由来は「みきとP」という曲名SF-A2 開発コード mikiというボカロテーマにした曲である

P名古参もついていない人は普通にいるし、最近の人でもついている人はいる。

ただ最近動画タイトル自分名前を入れる人もいるので、そういう人はP名をつける空気にならない。

作風の幅が結構広いが、どの曲も聴くちゃんとみきとPの曲だと分かる。

ロキ」はPとボカロ(鏡音リン)のデュエットで、こういう人間ボカロが一緒に歌っている曲はニコニコ動画では「VOCALOID歌ってみた」というタグで括られる。

ロキ以前には歌い手によるカバー曲以外では大きなヒットがないタグだったので、人間いるから駄目ということではないという証明になった曲だと思う。

ちなみにコーラス程度なら自分の声を入れるPはたまにいる。

DECO*27も「デコーラス」と言われるぐらいには主張強めに入れる。(最近の曲は控えめかも)

じん(自然の敵P)

代表曲:「アディショナルメモリー」「カゲロウデイズ

あのカゲロウプロジェクトを作った人である

カゲロウプロジェクトとはボカロ曲を軸にボカロキャラとは関係のないオリジナルストーリーを展開していくというプロジェクトで、アニメ化もされた。

2011年の初投稿人造エネミーから2018年の「アディショナルメモリー」までカゲプロが展開されていた。最近10周年でリブート企画始動した。

カゲプロ企業の仕込みだとたまに言われているが、

ということで最初から企業の仕込みだったということはないと思う。

企業の仕込みだと初投稿から半年ファーストアルバム商業流通で出る。

カゲプロは本当にボカロの流れを変えた存在で、(以前からそれなりにいたが)ここで一気に女子小中学生リスナー層に増えたと思う。

最盛期はアルバムクロスフェード100万再生を達成するほど勢いがあった。

日本橋高架下R計画」や「Sky of Beginning」はカゲプロとは関係のない曲だが再生数はしっかり伸びているので、別にカゲプロじゃないと伸びないPではない。

直近ではアニメ魔法科高校の優等生」のOP担当することが発表されている。

てにをは

代表曲:「ヴィラン」「古書屋敷殺人事件

ヴィランや(ボカロじゃないけど)うっせぇわのAdo書き下ろしギラギラ話題になったP。

急に最近人気になったわけではなく、2010年の「アンファンテリブル・イン・ハロウィン」ですでにランキングに顔を出していた。

その後2012年に「怪異物ノ怪音楽箱」がヒット、同じく2012年の「古書屋敷殺人事件」は女学生探偵シリーズとして楽曲小説が展開された。

女学生探偵シリーズは当時流行っていたカゲプロ的なストーリーの繋がりがある楽曲シリーズで、カゲプロ終焉ノ栞ミカグラ学園組曲など色々あった。

それらが厨二系だったのに対し女学生探偵シリーズ昭和レトロ雰囲気が唯一無二だったので、いい感じに地位確立されていたと思う。

自分の作りたいもの流行に乗せるのが上手い印象。

もともとリズム感重視で韻を踏みまくった歌詞をよく書く人なので、今は前述した「音として聴いたときの感じを重視する」という波に作風がしっかり嵌っている。

別名義で小説を書いている。

かいりきベア

代表曲:「アイ情劣等生」「ベノム」

この人も自分作風はしっかりある流行に合わせるのが上手い。

かなり意識的にヒットを狙いに行っていると思う。

「アイ情劣等生」と「アルカリレットウセイ」は「#コンパス 戦闘摂理解析システム」というソシャゲキャラテーマソング(公式)。

コンパスには1キャラ1曲テーマソングが存在し、さまざまなボカロPが曲を提供している。

コンパス曲はヒット確定という風潮もあり、実際多くの曲が100万再生を達成している。

なぜそういうスタイルがウケたのかというと、腐女子とかが「この曲はあのキャラっぽい」「このキャラはあの曲っぽい」と勝手に好きなキャラ関係ない曲を結びつけるイメソン文化公式でやっているかである

プロセカも腐女子とかが男キャラMMDを作ってボカロ曲を踊らせたりボイスを切り出して無理矢理歌わせたりしているのを公式でやっているようなものなのでウケた。

(もちろんどちらもあくまでも人気になった要因の1つに過ぎないし、やっているのは必ずしも腐女子ではない)

すりぃ

代表曲:「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」「テレキャスタービーボーイ」

テレキャスタービーボーイ」は2019年のショート版と2020年のフル版が両方100万再生を達成している。すごい。

ショート版の曲長は1分で、他にも「空中分解」「エゴロック」などの1分曲を作っている。

1分台で100万再生を達成しているのは

ぐらい。他にあったらすみません

メインで使用しているボカロ少年声の鏡音レン

Adoに曲提供するようなおしゃれ系の人にしては珍しいかもしれない。

Giga

代表曲:「劣等上等」「ギガンティックO.T.N」

ボカロオリジナル曲初投稿2010年。

カバー曲は2009年から投稿していて、カバーだとPONPONPONのレンカバーやえれくとりっく・えんじぇぅの鏡音アレンジカバーが有名。

歌い手もやっていてそっちでも100万再生を達成している。

どちらかと言うとボカロキャラのための曲を作るタイプの人で、「レン廃留置所」というレンくん大好きユニットにも参加していた。鏡音レンはそういうPを飼っているボカロである

でも2016年前後歌い手のれをると組んでれをる用の曲ばかり作っていたのでボカロ曲は全然投稿していなかった。そういうこともある。

代表曲に「ギガンティックO.T.N」を挙げたが、こういう曲があってこそのボカロ文化である。多分。

まふまふ

代表曲:「廃墟の国のアリス」「メリーバッドエンド

歌い手出身ボカロP。

歌い手出身ボカロPの中にはボカロ打ち込みや編曲を他の人に任せている人もいるが、まふまふはそのあたりも自分担当している。

歌い手としても自分自分用に作った曲をよく歌っており、この前東京ドームで無観客無料配信ライブをしていた。

それが朝の情報番組で「まふまふさんが東京ドームライブしました!」と普通に取り上げられていてびっくりした。そんな有名なのか。

アニソンもたまに担当している。

以前ゴーストライターに曲を作らせていたスズムというとんでもないボカロPがいたのだが、そのゴーストライターをさせられていたと言われている。(未確定情報)

八王子P

代表曲:「バイオレンストリガー」「Sweet Devil」

投稿2009年の「エレクトリック・ラブ」。

この時点ですでにハイクオリティで、3DS音ゲー「Project mirai」にも収録された。

BEMANIに曲提供をしているP*Lightと同一人物で、「エレクトリック・ラブ」がボカロ処女作というわけではない。

今ほどはボカロメジャー存在でなかった2012年頃からボカロ界の貴公子という謎の異名を背負って何度かテレビに出演していた。

テクノポップがメインでいかにも電子音な曲を作るので、そのボカロ感がテレビウケという点で良かったのかもしれない。

(他に有名でテレビに出てくれるようなコミュ強Pがいなかったというのもあるかもしれない)

NHKニュース番組「フカヨミ」では2012年に番組企画番組イメージソングを制作し、それがEDとして使用されていた。

NHKはその頃ラジオボカロ曲専門番組をやっていたりと、結構からボカロと仲良しである

Neru

代表曲:「SNOBBISM」「ロストワンの号哭」

2009年から鏡音リン・レンの曲をメインに投稿しているP。

強めの高速ロックイメージがあるが特に最近は高速じゃない曲もある。

「脱法ロック」と「い~やい~やい~や」のPVは他アーティストPVパクリではないか話題になった。

(PV製作はそれぞれりゅうせー、寺田てらなのでNeruが直接作ったわけではない)

後者はパクられた側が直接Neru側に問い合わせているが、パクリではないと返答されている。(ソース:Cluster A騒動によせて - in the blue shirt)

このはてな匿名ダイアリーにいい感じの記事があったので全体像こちらを参照。→Neru(ボカロP)と寺田てら(動画制作者)の「Cluster A」パクリ疑惑騒動まとめ

PVパクリ疑惑とは別にパクリ疑惑もあるがPVパクリよりも曖昧な話になってしまうので割愛

wowaka

代表曲:「アンノウンマザーグース」「ワールズエンド・ダンスホール

2009年に処女作グレーゾーンにて。」を投稿し、その後の数曲はそこそこしっかり伸びて同年6曲目の「裏表ラバーズ」が大ヒット。

ハイテンポな高音ロックサウンドが特徴で、「ボカロっぽい曲」という概念確立したPのうちの1人だと思う。

2011年まで毎年投稿していたが人間バンドヒトリエ」を結成したためボカロは一旦休止。

ちなみにボカロPが人間バンドを組むのはよくあることであるボカロP活動とのバランスは人それぞれ。

そして2017年に初音ミク10周年記念CD書き下ろし曲「アンノウンマザーグース」を投稿ライブで最高に楽しい曲。

2019年死去。

ボカロPが亡くなるというのはさすがによくあることではないが、「ルカルカ★ナイトフィーバー」などのSAMナイトシリーズで有名なsamfree「Q」ストロボラスト」の椎名もた(ぽわぽわP)、「オマーン湖」の乙Pなどもすでに亡くなっている。

samfreeあいみょんデビューシングル編曲アニソン制作もしている超有名P、ぽわぽわPは「ストロボラスト投稿時16歳ということもあり非常に注目されているPだった。乙Pは曲タイトルでお察しください。

この人たちはレーベル所属していたり、活動仲間がいたため亡くなったことを知ることができたが、ボカロPには消息不明のPも多い。

突然帰ってくることもあるが、本当に亡くなっているPもいると思う。

おわりに

ボカロをしっかり聴き始めたのは2010年なので2009年以前の話は詳しくないです。すみません

あと最近はボカコレという投稿イベントがあって新進気鋭のPはそこで発掘できます。次は秋に開催されるそうです。

自分インタビュー記事が楽しみ。

2021春→インタビュー記事 - ボカコレ公式

2020冬→クリエイターインタビュー | ボカコレ公式

2019-07-12

anond:20190711202043

ブリーチアニメでのネギを回す織姫アニメ放送される

Ievan Polkkaの曲をバックにネギを回す織姫Flashがどこぞの海外圏で作られ流行

前出のFlashに則ったネギを回しながらIevan Polkkaの曲を歌うミクさんの動画が作られニコニコ流行

みくみくにしてあげる他でネギを持ったミクさんが描写され定番となる

という流れなので同人かどうかというと違うんだよな

2018-03-06

やってはいけないシリーズ

丸亀製麺トッピングコーナーで「みくみくにしてあげる」を歌いながらネギを盛ってはいけない

2017-09-06

VOCALOID人間ボーカル代替にはなれなかったな

10年前、この世界に大革命が起きたと思った。

多分、音楽電子技術にちゃんと詳しい人達は、大革命は起きてなくて小さな革命が起きただけだと既に気づいていたのだろう。

自分がそれに気づくのには凄い長い時間がかかった。

具体的に言えば、10周年という言葉を聞いてようやく気づいた。

電子音声は人間の代わりになるにはまだ時間がかかりすぎるのだと。

10年の間DTMをやり込みボカロを弄り続けた人間を持ってしても、VOCALOIDが歌っている歌はVOCALOIDが歌っているのだと一瞬で分かる曲だらけのままだと言う現実にようやく気づいた。

初音ミクが出たばかりの頃、自分初音ミク人間の代わりになる日がすぐに来ると信じていた。

そうはならなかった。

これから先そういう時代が来るのかも知れないが、10年ではそうはならなかった。

20007年、初音ミク代表曲といえばみくみくにしてあげる♪だった頃、DTM作曲者ヤマハ技術が発達していけばきっと2010年頃には人間そっくりの声になるんだと信じていた信じ切っていた。

そしてその年の12月にメルトが産まれた。

ああやっぱり、いつかきっと人間ボーカリスト存在意義すら問われる時代が来る、そしてそれはもうすぐそこなんだ。

そう信じられた。

でもそうはならなかったんだ。

ペースが少し遅いだけで、もうすぐと鬱然そうなると思い込んだまま、気づけば10周年を迎えた。

初音ミク人間ボーカリストに引けを取らないポジションに立っている。

でもそれは電子音声というジャンルの頂点としてだ。

人間の代わりじゃない、人間には代わりができない特別ポジションにいるけど、人間立場を奪ったりはしない。

お互いに程よい関係であり、とても幸せ状態なのかも知れない。

だけど、それは、俺が見たかった近未来じゃないんだ。

そうか……無理だったのか……3年ぐらいでどうにかなると思っていたけど10年でも無理だったのか……。

楽しい気持ちで感慨に浸る人達大勢いる中、自分の胸に最も強く響くのはその失望感だった。

2007年、最初の年、あの時確かに来を感じた、まだまだずっと先にあると思ったものがグっと近くに来たと思った。

凄く、遠い未来が、いつの間にかすぐそこまで来ているんだと信じていた。

でも実際は少しだけの未来だった。

ほんの少しの近未来が、もともとそうだったペースでやってきただけだった。

勝手に遠い未来が来たと信じただけだから、裏切られたなんて女々しいことは言わない。

しろ、信じさせてくれたことに感謝している。

さな未来自体楽しい思い出として残ってる。

でもな。

その小さな未来の中に大きな未来を見れていたあの頃の気持ちが、本当に強すぎてな、小さな未来に満足するしかないと悟った事が、少しだけど凄く寂しいんだ。

2017-09-01

https://anond.hatelabo.jp/20170901110357

月並みだけど「みくみくにしてあげる」かなー。3DPVのほうを最初に見た気がする。

そのあと「恋スルVOC@LOID」を聞いたけどあんまりピンとこなくて、

「えれくとりっく・えんじぇぅ」と「私の時間」はなかなか良いなー

と思ってたらその次に出てきた「メルト」が初音ミクテーマじゃなくてめちゃくちゃキャッチーで衝撃を受けたな。

2017-08-31

https://anond.hatelabo.jp/20170831204351

27:【初音ミク】逃避ケアオリジナル

https://www.youtube.com/watch?v=JA9LNnzrhZ8

いかにもシンセっていう人工的な曲ですが、それが気持ちいいです。

28:【波音リツキレ音源】-ERRORUTAUカバー

https://www.youtube.com/watch?v=wP1uQNueWXA

ボカロに対抗して作られたフリーソフトUTAUで作られたかっこいい作品UTAUは調声難しいんですが、白虎野や銀輪以上の人間っぽさ。作者はアメリカ人女子高生!!。

29:【初音ミク】うたをうたうひと【オリジナル

https://www.youtube.com/watch?v=TYy09Hy8Qwo

椎名もたさんの中からはこれかな〜。これ聞いてると私は変拍子好きなんだなって感じる。

30:【第9回MMD杯本選】キザムヨー【ラーメンタイマー

https://www.youtube.com/watch?v=A3nnfVyaY7g

曲と言うより動画です。カオスを堪能してください。

31:Tell_Your_World

https://goo.gl/8GHysX

GoogleCMにも使われた共同創作の繋がりをテーマにした曲ですが、今回はyoutubeでなくニコニコと合わせた二次創作版を。こっちのがボカロの「みんなでつくった奇跡」感がよく出てます

https://goo.gl/fjWBq4

誰かの作品がどんどん誰かの創作に繋がっていく姿を3Dソフト可視化した動画です。繋がれる時代に生きてる凄さを感じられます

32:【初音ミク】みんなみくみくにしてあげる♪【してやんよ

https://www.youtube.com/watch?v=Dx9m4jpocAc

初期の超有名曲リメイクボカロ関係創作に関わってた人たちがみんな参加して作られた合作動画。なんか卒業制作に感じられました。

2017-03-22

みくみくにされて

今年は初音ミク10周年か。

歳は取りたくないものだ。

2017-03-11

ガヴリールドロップアウトの8話「秋の学校生活」を見て涙が止まらなくなった

ラフィとサターニャのお話がもう、もう、つらかった

僕は5年後10年後を考える海がきこえるで言うところの松野タイプではなく、拓タイプなので詳細なあらすじは書かないが、

ざっくり書くと、普段ラフィはサターニャのことをからかっていたずらをするため、雨の日に傘を差し出すラフィを不審に思うサターニャ、

しかしこの日は特にイタズラを仕掛ける気はなくラフィはただ一緒に傘に入って帰りたいだけだった

みたいな感じかなあ

いや、あらすじの何が難しいって、文章にしちゃう文章にしたこと以外が伝わらないわけじゃないですか

だってそれにはまだ名前がないんだもん」だのに、ラフィとサターニャの気持ち名前をつけてしまうわけじゃないですか

から、僕が涙止まらなくなった理由を書いたしまうのももどかしい

けど、書かないと伝えられないのも、たいへんだなあ

要するに「相合傘で一緒に帰るぐらいサターニャのことが好きなのに、それがサターニャにはうまく伝わらない様」がなんかこう、悲しいんだよ!

わかんないよ、ぶっちゃけ、本当になんとなく見てるだけで、今までの回も飛ばしてる回があるかもしれないぐらい、思い入れがないアニメから解釈を間違えている気がしなくもないんだけど、

ラフィはサターニャのことが大好きラブユー愛してるんでしょ?

だのに、素直になれなくてイタズラしちゃうんでしょ?

で、さらに、そのなんか、天使と悪魔の悲哀てきなサムシングが絡むんでしょ?

あーあーあーあーあー、切ないー

いやもう、そのイタズラって具体的になんだよってのが思い出せないぐらいの思い入れしかないのに、なんで泣いちゃうんだろうなあ

関係ない話しま

今日会社飲み会だったんですけど、女の子二人がめちゃくちゃイチャイチャするんですよ

大きいところでいうと、枝豆をじかに手で持って食べさせあったり

小さいところでいうと、向かい料理をとるときにお洋服料理の皿にくっつかないように手で抑えてあげたり

もう書ききれないぐらいの百合エピソードがあって、ちょっともう心が落ち着かないんですよ

あっ! こういうときアイマスアイドルで例えないといけないんですよね

えーっと

海老原さんと大石さんみたいな感じかな?


アイマスの話しま

みりあちゃんのソロ曲ロマンティなうって曲あるじゃないですか

あれの

ウィンクみっつそっとあげるから誰か教えて」の部分を

みくみくちゃんとあげるから」と思ってて、

そっかあ、みりあちゃんはみくちゃんと一緒にお歌を歌いのかなーって思ってた

思ってたんだから、仕方ないよね


あっオチ最近思いついた一発ギャグをひろうしまーす

前を向いたらスプリング

振り向いたならウインター

いつも心はサマーバケーション

こんにちはオーガスタまれムラサメ育ち、ネティクスです!

2014-04-21

生徒と教師、それぞれの音楽・娯楽が重なるとき-例えばボカロとか

卒業式で桜ノ雨」「お昼の放送でボカロ禁止」といった話題がネットに上がってから3年~5年、

ニコニコ動画におけるVOCALOID初期作品の『みくみくにしてあげる』や『メルトからおよそ6年半。

青春音楽ボカロって層はまだ学生だろうけど、大学くらいでボカロに触れて楽しんだ人が教職に進んでクラス担任を受け持っていることはありえると思う。


すると生徒とくだけた話もするタイプの教師なら、ボカロ好きな生徒との会話を試みて

先生学生のころは〇〇Pを聴いてたんだよー」「そんなP知らなーい」「えっ」

といったシチュエーションがあるかもしれない。


でも私が中学校の頃はどんなに若い教師でも、私たち(のものと思っている)の娯楽にすり寄られるとウザいと感じた。

しろ私たちけがその娯楽の面白さを知ってればいいとさえ思っていたから、

冒頭で挙げたネタで出てきた「自分の好きなものを否定されて辛い」って感情

否定してくる相手が同級生なら共感できるけど、教師だとできない。


86年生まれの私だと99-01年度が中学の3年間。

モーニング娘。・嵐・浜崎あゆみ宇多田ヒカルaiko椎名林檎・19・ポルノグラフィティDragon AshBUMP OF CHICKEN私たちのもので、教師が入ってくるのを拒んでた。

二宮くん可愛いよねー」より「私の1番は今でもかーくんなの!」という女性教師の方が誠実そうに見えた。

吹奏楽部定期演奏会で『ザ☆ピ〜ス!』を下級生のダンス付きで披露したとき、飛び入りでダンスに参加した副顧問男性教師にはかなり白けた。


一方で自身の思い入れのある曲・歌手・娯楽を紹介できる教師は、ちゃんと青春を謳歌して大人になったんだなと好印象だった。

その教師の思い入れ私たち世界が重なったこともある。


TSUNAMI』、『波乗りジョニー』の大ヒットで当時40代の教師たちがサザンオールスターズ桑田佳祐を熱く語った。おかげで男子に『マンピーのG★SPOT』が大流行した。

ドラマ人にやさしく』でTHE BLUE HEARTSを知った子も多かった。体育教師は持久走の授業で『リンダリンダ』『TRAIN-TRAIN』をBGMに流して生徒が関心を示すと、どこか満足気だった。


一番印象に残ってるのは卒業式とは別にあった、教師のくだけた訓話と生徒の出し物がメインのお別れ会

男子生徒のバンド演奏で2人の男性クラス担任ボーカルの子と並んで歌った、スピッツチェリー』。

桜坂』は大ヒットしてたけど、後発の桜ソングはまだなくて桜ソング卒業ソングというイメージもまだなかった時代

それでも春と旅立ちのイメージで選ばれたんだと思う。



チェリー』のCDリリースは96年。私たちは小4で、大流行してたJ-POPを主にテレビからどんどん吸収していた。

歌った先生たちは教員になったかならないか、でも『青い車』『ロビンソン』なら学生だった世代


男子生徒たちは普段Dragon Ashを体をくねらせながらコピーしていたせいか『チェリー』だとかっこつけきれず、はにかむような顔を見せた。

先生たちは学生のころの気持ちに戻ったと言いながら、ノリノリで歌い終わったあと赤面してた。

お互いの照れがとても印象的だった。

これがスピッツではなく19だったら、あるいは尾崎豊だったら、生徒と教師が一緒につくった思い出としては今の私に強く残らなかったと思う。



私たち先生でつくったスピッツ、今の中学生のそれがボカロだったら面白いかもしれないと思った経緯でした。

2013-06-21

AKBコラボ先に迷惑かけるなよ。と、ボカロファンが言ってみる。

本日から私はボカロファンを全員ゴミ扱いすることとなりましたのでご報告いたします。死ねばいいのに。 - 今日も得る物なし

http://d.hatena.ne.jp/kyoumoe/20130617/1371473505

だそうですが、それ本当にボカロファンですか?

AKBのファン以外も人が集まる場所アンチAKBが勢いづいてるのではないですか?

話題作りに使われた上に面倒くさい人たちまで連れてくるなんて迷惑この上ないです。

選挙特番組まれるくらい露出量がすごいんですからアンチが多いのは仕方ないですけどね。

AKB大事に思うならコラボを盛り上げて、やってよかったと思わせてください。

そういうのがないってことは結局だれもコラボを歓迎してないんじゃないですか?。

誰得ですね。しっかりプロデュースしてください。秋元さん。


それから最初ブログではAKB批判はブスの僻みという結論になってますけど違うと思うのです。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nicovideo.jp/watch/sm7630464

声優になる前の小倉唯みくみくダンスなんだけど賞賛されまくりですね。

やっぱりプロパフォーマンスアンチを黙らせてほしいです。

当然歓迎される理由としてはボカロ界隈への寄与ってのもあります

というかそれがコラボでは一番大事

そんなわけでアイドルでもパフュームモーニング娘には感謝しています

主にダンスモーションの関係で。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nicovideo.jp/watch/sm21008085

http://www.youtube.com/watch?v=z9kUUc3eEZU

特にモーニング娘One・Two・Threeカメラの使い方でずいぶん面白さが変わって興味深い。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nicovideo.jp/watch/sm20110516

AKBファンもダンスモーション配布して布教もといステマすればいいのに!

自分子供のころナイター中継でいつも見たい番組が見られなくて野球嫌いだったんだけど、

この動画野球ファンへの見方がガラリとかわりましたよ。マジでほろりときた。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nicovideo.jp/watch/sm4048581

というわけでAKBのファンの方は明日からMMDダンスモーション作ってください。よろしくお願いします。


追記:ボカロAKB比較的上手くいった(?)勝手コラボ(題材にしただけ)はあるにはあるんだ。

でも、同時に申し訳ない気持ちになるんだ。

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nicovideo.jp/watch/sm16531235

↓なんかもうだめかと思ったら1位になったそうですねオメデトウ!

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.nicovideo.jp/watch/sm19042393

2013-01-26

http://anond.hatelabo.jp/20130126105553

加齢とか関係なしに、これまでのボカロ批判の焼き直しにしか見えない。「みくみくにしてあげる」が出た時にも似たような事を言う奴がいたし、クリプトン社のインタビューを見ると、音楽雑誌に掲載を申し込んだ時にも、似たような事を言われて拒否食らったって話だし。

2011-01-03

http://anond.hatelabo.jp/20101201222416

 ポルトガルテレビ初音ミク番組を流した

http://www.youtube.com/watch?v=eI1LTf-DYXY

http://www.youtube.com/watch?v=OEnhdGhvdQY

http://www.youtube.com/watch?v=V5ev2qf-7fM

 中の人インタビューもあったらしい

http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-7637.html

 それだけなら昨年秋から続いている海外報道の一つということになるんだが、問題はこれを受けてTopsyがかなり凄いことになっている点。何しろ「miku」というキーワード検索をかけるとgoogle chromeが「これはポルトガル語のページです」という返答を返してくるくらい、ブラジル関連のツイートで埋め尽くされている状態だ。どうやらブラジルでそれなりに影響力のある番組しい

 上の番組でも流れていたWorld is Mine動画は3ヶ月半で300万再生を達成。

http://www.youtube.com/watch?v=DTXO7KGHtjI

 YouTubeで最も再生数が多い初音ミクオリジナル曲は裏表ラバーズで、次がおそらくみくみくにしてあげるだ。

http://www.youtube.com/watch?v=loSbbj9s4Ug

http://www.youtube.com/watch?v=UnpSAMnGi78

 ただしこの2曲はいずれも日本国内での再生が中心。一方、World is Mineは正確にはわからないが海外勢中心に見られている模様だ。多分、世界でもっともよく聞かれている初音ミクオリジナル曲だと考えていいだろう。

2010-11-18

http://anond.hatelabo.jp/20101118024246

 「初音ミクバブル」「パンデみっく」「みくみく世界征服」も随分落ち着いたようだ。World is Mineコンサート動画再生数180万弱と明らかにペースが落ちた。それでも1日10万再生くらいはあるんだけど。

http://www.youtube.com/watch?v=DTXO7KGHtjI

 ただTopsyの「Mikuツイート数は相変わらず高水準。直近1日のツイート数は565と、ペースが落ちる様子はない。

 初音ミクに関するウィリアム・ギブスンつぶやきは、どうやら単にミクについて詳しいことを知らなかっただけのようだ。日本外国オタクが相次いでギブスンに情報を伝え、その結果としてギブスンもミクの実態について理解を深めたらしいことが初音ミクみくに紹介されている。

http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-7254.html

 同じく海外で広まっている「初音ミクホログラム説」に対しても海外オタクがいちいちニュースサイトコメントで訂正を入れている。自分が関心を持つ事柄に対して異様なほど饒舌になるのは国内外を問わずオタクの共通特性らしい。

 一方、フェイスブックのLike数は予想通り39390を超え(というか既に4万を超え)、クリプトン側からも「英語版について公式に情報を出す」との宣言がなされた。既定路線とはいえ、当初予想されていたよりはるかに早く達成したのは凄いの一言

http://www.facebook.com/pages/Hatsune-Miku/10150149727825637

 海外からの取材はまだ続く見通しで、例えばブラジルテレビ初音ミクファンクラブを探しているとの情報ツイッターに流れている。

http://twitter.com/robertomaxwell/status/4807463496851456

 海外における報道ラッシュは、今までとは異なる層に初音ミクをアピールしたのではないかと思われる。ギブスンもそうだが、要するに比較的年齢の高い男性の関心を呼んだ可能性があるのだ。例えば10月下旬にSingularity Hubに紹介されたStargazerRの動画を見ると、世代別で最もよく見ているのが35-44歳男性、次が45-54歳男性、三番手が25-34歳男性となっている。

http://www.youtube.com/watch?v=aV6udITI9IQ

 これが普通初音ミク動画、例えばPo pi poの場合、このデータは13-17歳女性、18-24歳女性、13-17歳男性の順番になる。

http://www.youtube.com/watch?v=T0-2lzA7_Cg

 クリプトンフェイスブックデータを基に行った分析でも、Likeをつけたのは女性65:男性35であり、しかもその大半が13-24歳の若者層であることが判明している。

http://blog.piapro.jp/2010/10/facebook.html

 つまり、今回の報道ラッシュでミク動画を見た人たちは、従来の海外Vocaloidファンとは異なる層が中心だったということ。StargazeRも、そしておそらくはWorld is Mineも聞いたのはおっさんが中心だったのだろう。そのせいかLikesに対するDislikesの比率が他の初音ミク動画より高い(1割前後)。若者より中年層の方に拒否反応を示す人が多かったってことだろう。

 でもその比率は極めて低い。大多数は「こういうのもアリ」と受け入れたようだ。いや、日本初音ミクがおっさん連中(35-54歳男性)に人気を博していることを踏まえるなら、海外でも今回の報道ラッシュを機にみくみくにされるおっさんが増えてくる可能性はある。何しろこの中年男性世代はまさにサイバーパンクSF全盛期に若者だった連中だ。「初音ミクはあの頃見たキラキラした未来そのものなんだ」と言いながらノスタルジーに浸っているおっさんが、国内だけでなく国外でも増えてくるのかもしれん。

 なお、海外ネタではないが、初音ミク紅白に出るとのデマ本日ツイッター上で流れていた。中には「ソースフジテレビ」なる怪しげなスレを立てるヤツも出てくるほどで、そこそこ反応した人もいた模様。

http://www.unkar.org/read/yutori7.2ch.net/news4vip/1258929427

 実際に出るのは「アニソン紅白」だけどな。

http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20101022_kingrun_anison_kouhaku_2010/

 で、このデマに関連してこんなネタも出ていた。ありそうで笑える。

http://twitter.com/kuoki_sec/status/5225879995154432

http://anond.hatelabo.jp/20101117001151

 初音ミクバブル、どうやら昨日の伸びは「たまたま」起きた現象だったようだ。本日は急速に伸びが鈍化し、例えば超えるんじゃないかと思っていたフェイスブックのLike数39390人にはいまだ到達していない(39000は超えたけど)。

http://www.facebook.com/pages/Hatsune-Miku/10150149727825637

 World is Mineコンサート動画もやっと再生数170万を超えたくらいで、こちらも伸びが急速に衰えている。

http://www.youtube.com/watch?v=DTXO7KGHtjI

 初音ミクみく海外報道まとめにも「少ない」との表現が登場した。1週間に及んだ「初音ミクバブル」「パンデみっく」「みくみく世界征服」も、終息局面に入りつつあるのかもしれない。

http://vocaloid.blog120.fc2.com/blog-entry-7244.html

 おそらく情報世界一周し、各国のめぼしいニュースサイトが一通りこのネタに飛びつき終わったのだろう。裏取りをきちんとやるような「英国の高級紙」などに報道が載るまでにはしばらく時間がかかるだろうし、ペースはかなり落ち着いてくるかもしれない。

 ただし、Topsyのツイート数を見ると状況は昨日とあまり変わらないまま。直近1日は546件、直近1週間は3583件(1日平均511件)、直近1ヶ月8960件(1日平均298件)と、引き続きツイート数が加速している様子が窺える。入り口としてWorld is Mine動画を見る流れは一通り終わり、初音ミクに興味を持った人がさらなる情報を求めてネット上を拡散しているのかもしれない。

 広がった情報サイバーパンクSF大御所ウィリアム・ギブスンの元にも届いていた。この報道ラッシュの真っ最中ツイッター初音ミクについて言及していた。

http://twitter.com/GreatDismal/status/2473102269227008

 「俺はもっとハイレゾアニメっぽくない方が好み」だそうだ。それほど高い評価には見えない、んだが日本側の反応を見ると妙に感激している声が多い。

http://topsy.com/rakusyasa.blog41.fc2.com/blog-entry-1770.html

 「ついにあのギブスンから言及される」といって喜んでいる人たちの大半はかつてのSF少年(つまり現在ではおっさん)だと見た。

2010-11-17

http://anond.hatelabo.jp/20101116020544

 一度はペースダウンしたかに見えた「初音ミクバブル」または「パンデみっく」または「みくみく世界征服」だが、何やらまた加速している様子だ。全体の動きの指標となっているYouTubeのWorld is Mineコンサート動画再生数だが、昨日は1日20万件程度の増加にとどまっていたのに、今日は30万件以上増加し156万に達した。

http://www.youtube.com/watch?v=DTXO7KGHtjI

 結果としてPo pi po動画(153万)を抜き去り、「主に外国で見られているYouTubeVocaloidオリジナル曲」トップの座をあっさりと奪取。もう少し時間がかかると思っていたんだが、どうやら私の認識が甘かったようだ。

http://www.youtube.com/watch?v=T0-2lzA7_Cg

 ここに来て「バブル」「パンデみっく」「世界征服」が再加速しているのは、もしかしたらテレビの影響かもしれない。最近になって世界各国のテレビ初音ミクを報じる様子が相次いで動画としてアップされている。例えば前に紹介したルーマニアテレビ報道YouTubeにも上がっていた。

http://www.youtube.com/watch?v=KDMu6CjOSHE

 さらにメキシコテレビにも登場。なぜか発音が松音ミク。

http://www.youtube.com/watch?v=pCaUKygTTZk

 海外テレビ報道についてまとめたTogetterもできた。

http://togetter.com/li/69496

 報道ラッシュの影響はフェイスブックにも及んでいる。公式アカウントのLike数、確か昨日は33000台だったと思ったんだが、凄い勢いで増えていつの間にやら37000超だ。ミクの英語版発売につながる例の数字39390を、明日突破しても不思議でない速度。

http://www.facebook.com/pages/Hatsune-Miku/10150149727825637

 フェイスブックのLikeを増やした原因と思われる記事もあった。

http://nerdreactor.com/2010/11/15/internet-star-vocaloid-hatsune-miku-to-receive-english-voice/

 Sankaku Complexにも同じテーマエントリーが。コメント欄には英語版反対の声もあるが、基本的には欲しがっている人が多いと見ていいんだろう。

http://www.sankakucomplex.com/2010/11/16/hatsune-miku-set-to-gain-english-voice/

 ここ1週間ほどの「バブル・パンデみっく・征服」はTopsyのデータでも裏付けられる。Mikuというキーワードツイート数を調べたところ、直近1ヶ月が8646件だったのに対し、直近1週間は3384件。つまりそれ以前の3週間強は1日平均229件のツイート数だったのに対し、ここ1週間は483件までツイートが増えているのだ。そして直近1日分は551件。初音ミクの勢いはまだ衰えていない。

2010-11-16

http://anond.hatelabo.jp/20101115002200

 最近初音ミク報道ラッシュ初音ミクバブル」を、「パンデみっく」と呼ぶ人もいるようだ。Sankaku ComplexではMikuMiku World Conquest「みくみく世界征服」と称している。オールハイルネギニアァァァ!

http://www.sankakucomplex.com/2010/11/15/mikumiku-world-conquest-argentina-brazil-italy-romania/

 この記事によるとルーマニアテレビ(?)にもミクが登場したようだ。下のサイトの、45分くらいのところからミクのニュースが流れる。

http://inregistrari.antena3.ro/view-13_Nov-2010-Stiri_Ora_08:00-3.html

 使われているのはWorld is Mineと愛言葉映像コメント欄英訳もあるのですこし翻訳してみる。

======適当翻訳開始=====

 ホログラムスター

 女性ヴァーチャルセレブが新しいビジネスの種になりつつあります。その一例が日本で、そこでは最も人気の歌手ホログラムです。彼女コンサートチケットが売り切れとなり、数万のファンがいます」

 日本で最も人気のある歌手ホログラム

 男性彼女初音ミク。もし本当の人間なら、彼女日本人で16歳となります。彼女ホログラムですが、本物のスターのように振る舞い、歌い、踊り、多くのファンを持っています。彼女の声が外国のファンにも幸せを届けるようにしてほしいと、1万4000人が署名をしました」

 日本全体に数万人の初音ミクファンがいる

 男性彼女製作者は、録音した声優の声を利用しソフトウエアでそれを編集します。その結果は見事なものです。ファンたちは、彼女がとても上手く歌い、何の問題もなくステージ上で動いていると言っています。ミクは有名な交流サイトにページを持っており、彼女チケットは勢いよく売れています。しかし、彼女サインもできないし一緒に写真に写ることもできないのが、彼女のファンにとっては残念なところです」

=====適当翻訳終了=====

 途中に出てくる署名の話は、Hatune Miku World Tour Signature Siteのことだろうか。

http://mikutour.blog106.fc2.com/

 有名な交流サイトってのはもちろんFacebookだろう。

http://www.facebook.com/pages/Hatsune-Miku/10150149727825637

 あと、既に初音ミクみくなどに載っているが、ブラジルテレビにも登場済み。

http://www.youtube.com/watch?v=mBT6JvNXcnI

 それ以外に映像などはないが、オランダやらトルコやらで「テレビに流れた」との情報もあった。ネット報道サイトから始まった流れが、旧来のメディアまで広がっている様子が窺える。

 その「初音ミクバブル」または「パンデみっく」または「みくみく世界征服」の効果で再生数が伸びているYouTubeコンサート動画World is Mine。どうやら120万を超えたようだ。

http://www.youtube.com/watch?v=DTXO7KGHtjI

 朝日新聞の作った初音ミク紹介動画も上回った。

http://www.youtube.com/watch?v=xBZOlipfjkQ

 ちなみにYouTube上では100万超の再生を誇るVocaloid関連動画は多数ある。ただ、その大半は日本中心に見られているものであり、海外の視聴はそれほど多くない。外国でよく見られている動画の中にも、下のリンクのようなネタ動画場合Vocaloid人気とはあまり関係ないだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=H_X7mMU6Gb0

 真っ当なVocaloid動画で、なおかつ海外でよく見られている代表はIevan Polkka。有名なネギ振り動画だ。

http://www.youtube.com/watch?v=kbbA9BhCTko

 オリジナル曲に絞ると、一番見られているのは「ぽっぴっぽー」だろう。映像が評価された面もあると思うが。

http://www.youtube.com/watch?v=T0-2lzA7_Cg

 で、今回再生数が急増したWorld is Mine動画は、オリジナルとしてはこのぽっぴっぽーに次ぐ位置にまで浮上してきた計算になる。その過程で巡音ルカの「Just Be Friends」、鏡音リンの「す.. す..すき大すき」という他の100万再生突破曲もぶっこ抜いてきた。

http://www.youtube.com/watch?v=VoPzP-MwcLI

http://www.youtube.com/watch?v=ebAKoRcYFTA

 クリプトン社長によると英国の高級紙からも取材依頼が来たそうなので、「初音ミクバブル」または「パンデみっく」または「みくみく世界征服」の流れはしばらく続きそう。World is Mineを含めたコンサート動画再生数も、まだ伸びると見ていいだろう。

http://twitter.com/itohh/status/4006086407364608

 あとクリプトン社長初音ミク英語ページへのリンクをお願いしていた。こんなところに張っても意味はないかもしれないが、一応張っておく。

http://www.crypton.co.jp/mp/pages/prod/vocaloid/cv01_us.jsp

2010-10-28

ボカロコンサート動画、見ているのは誰?

 初音ミク海外で注目を集めるきっかけになったのが、3月に行われた「ライブコンサート」のおかげだという説をネット上でたまに見る。実際、最近になって急に増えた海外メディアの「初音ミク紹介記事」を見ると、YouTubeライブ動画へのリンクが張ってあるものが多い。

 だが、実際にYouTube動画で「人気のある地域」を調べてみると、ライブ動画を見ているのはほとんど日本人ばかりだ。題名に英語を含む、つまり外国人にとってとっつきやすそうな(09年のアニメロサマーライブとミクフェス含む)ライブ動画のうち、再生数が10万を超える以下の動画などを見れば、そのことが分かる。

http://www.youtube.com/watch?v=lbFbXuaKviM

http://www.youtube.com/watch?v=OdCEiAJgdgo

http://www.youtube.com/watch?v=EYANyMy3HFw

http://www.youtube.com/watch?v=zWq3LoLg4Vo

http://www.youtube.com/watch?v=i_RVLOsUW6U

http://www.youtube.com/watch?v=rnHuQNVj_DE

http://www.youtube.com/watch?v=x8PbhOh2uKs

http://www.youtube.com/watch?v=39lzK2xZjok

 なぜかミクフェスでの「みくみくにしてあげる」で韓国がトップになっている以外は、軒並み再生数で日本が最も多い。欧米での再生数は実はそれほど多くないのだ。要するに初音ミクライブ動画国内でこそ人気があるものの、海外ではそれほど見られていないのが実態。

 これはNYで行われたフィルムコンサート動画でも同じだ。NY外国人撮影してアップした動画にもかかわらず、外国人に人気があるといわれるリン、レンの動画ですら、やはり最もよく見られているのは日本(それもなぜか男ばかり)であることが分かる。

http://www.youtube.com/watch?v=J4AISbwOIHA

 ライブコンサートではなく、他の初音ミク動画であれば日本より海外で人気のあるものも多い。たとえば100万再生を超えている「ぽっぴっぽー」の動画では最も多いのは米国であり、カナダ欧州でも結構見られている。

http://www.youtube.com/watch?v=T0-2lzA7_Cg

 だが、同じ「ぽっぴっぽー」でもライブ動画になると人気の中心は日本に移る。

http://www.youtube.com/watch?v=gy8w6pMsuUQ

 海外メディアライブ動画に反応した可能性はある。でも外国人全体で見るとまだまだ初音ミクライブ動画はほとんど知られていないのが実情。むしろ海外での報道をきっかけに日本人の方が敏感に反応しているように見える。

2010-10-10

初音ミク英語版は果たして人気を集められるのか

 Vocaloid関連の思いつきと偏見に基づく仮説をちょっと書いてみた。

http://leetneet.com/component/k2/item/286-nyaf/

 初音ミク英語版を発売する、とクリプトン社長がNYで発言したらしい。Youtube動画を見る限り、現地の反応はよさそうに見える。「この製品が欲しいですか」という司会者の質問に対し、撮影している女性がYeah, Fuck Yeah! と叫んでいるのも聞こえる(まあ、お下品)。

http://www.youtube.com/watch?v=1oHEP8cwb0c

 ただ、海外掲示板を見ると不安視する声もある。「そんな英語大丈夫か」となるのが心配のようだ。「英語を話せる声優が音声データ提供したルカならともかく、ミクの中の人英語しゃべれねーだろ」

http://vocaloidotaku.net/index.php?/topic/8336-english-version-of-hatsune-miku-in-the-works/

 でも、実際はもっと心配すべきことがある。海外メーカーが発売している英語Vocaloid海外ではEngloidと呼ばれることが多い)が、ミクどころか他の日本語Vocaloidと比べても全く人気がないという、目を逸らしてはならない事実が。

 最も古いVocaloid製品であるLeonやLolaが歌っている動画Youtube検索してみると、Leonで最も再生数の多いものはたったの3万件強。Lolaは3万件弱で、しかもその歌はLeonと一緒に歌っているMagnetだったりする。もちろん日本語で、日本人が作っている。

http://www.youtube.com/watch?v=jFlgQrqTV1g

http://www.youtube.com/watch?v=Ut_olrFLVQ8

 他のEngloidを見ても、再生数を稼いでいるのはMiriamの歌うFly Me to The Moonくらい(かろうじて10万超)。おまけにこれも日本人制作だ。他のEngloidは言わずもがな。

http://www.youtube.com/watch?v=-jVBJ5bajNo

 100万再生超の動画が10曲を軽く超える初音ミクはもとより、数十万の再生数を持つ曲があるクリプトンVocaloidやがくぼ、Gumiにも遠く及ばない。要するにEngloidは全然人気がなく、加えて数少ない曲の製作者に占める日本人の比率が高い、即ち外国での人気は一段と低いってことだ。そんな状況で英語版ミクを出したとして、果たして米国を含む外国人はきちんとそれを購入し、曲を作ってくれるのだろうか。

 で、こっからが仮説。そもそも何で初音ミクはこんなに沢山の人気曲を出せたのだろうか。人気と言っても再生数が軽く億単位に乗っているLady Gagaなんかに比べれば微々たるものだが、それでもVocaloidの中では突出しているのは事実。一体何が初音ミクと他のVocaloidを分けたのか。思いついたのは以下の3点だ。

(1)DTMの利用者層

 DTM業界のことはよく知らないのだが、MIDI音源の2大メーカー国内にある点などを見ても、実は日本は「DTM大国」なのではなかろうか。メーカーサイドだけでなく、利用者サイドでも。つまり、日本世界的に見ても「素人による曲作り」がかなり盛んな国なのではないかと思えるのだ。昔のパソコン通信の頃からMIDIで作った曲をアップしている人はいたし、そうした分厚いユーザー層という基盤があったからこそVocaloidが発売された時にも多くの人がそれを上手く使いこなした。その結果、多数のVocaloid曲が作成され、その中からヒット作も生まれてきたんじゃなかろうか。

 んなこたない、海外にも分厚いDTMユーザー層は存在する、と言われてしまえばそれまでの仮説なんだが、YoutubeVocaloid曲を見ているとそんな気がしてならない。実際、最近でこそ外国人の作ったVocaloid曲をちょくちょく見かけるようになったが、昔はGiuseppe氏くらいしかいなかった。

http://giuseppevocaloid.blogspot.com/

 いくらVocaloidというツールを与えられても、それを使いこなすユーザーがあまりに少なければ、なかなか名曲は生まれてこない。Engloidの中には日本語Vocaloidより古くに発売されたものがあるにもかかわらず、Engloidの人気曲が存在しないのは、ユーザー層の厚みが違うから、じゃなかろか。

(2)使いやすさ

 日本DTMユーザー層が外国に比べて分厚いのが事実だとしても、初音ミク以前にはVocaloidヒット曲が生まれてこなかった。おそらくKaitoMeiko初音ミクに比べて使いにくい(声の調整が難しい)ソフトだったからではないかと思う。

 これまた個人の偏見と独断だが、Meikoは使う人によって極端に声が変わるソフトだ。上手い人が使えばとてもゴージャスな声になるが、普通にやると妙に耳障りな典型的機械音にしかならない。個人的にVocaloidの中ではMeikoの歌が最も聞き応えがあると思っている(例えばCradle of Destinyなど)。しかし、それだけ聞き応えのある曲を作る人は本当に限られている。

http://www.youtube.com/watch?v=TQOdrqXRPrs

 Kaitoも上手く歌わせないと細く弱々しい声にしなからない。それに対し、初音ミク初心者でも割に安定した質の声を出せるソフトだ。もちろん初音ミクも作り手によって結構違う声が出てくるんだが、少なくともMeikoほど極端な違いは生じない。Meikoで上に紹介したレベルの曲を作ろうと思えば相当な経験を積む必要があるだろうが、初音ミクはそこまで行かずとも「これならアップしていいんじゃね」と思える曲になる。つまり、それだけ曲を作るハードルが下がり、作られる曲の数が増えるって訳だ。数が増えれば、その中から出てくる名曲の数も増えることが期待できる。

(3)声質

 初音ミクの声は要するにアニメ声だ。声優が音声データ提供しているんだから当たり前っちゃ当たり前なんだが、初音ミク以前のVocaloidアニメ声はなかった。LeonやLolaはセッションシンガーモデルに作られ、Miriam、MeikoKaitoSweet Annは実際に歌手が音声データ提供した。この差は意外に重要だったのではないかと、これまた独断と偏見だが、最近はそう思っている。

 歌手の声を使ったVocaloidの歌は、そのジャンルポップスであれロックであれダンスミュージックであれオペラであれ、人間が歌った当該ジャンルの曲と比べられるのを避けることはできない。Meikoの歌は同じようにゴージャスな女性ヴォーカル好きな人に対して一番訴求しやすい性質を持っているが、ゴージャスな女性ヴォーカル好きな人は当然のようにMeikoの歌を人間の歌と比べるだろう。そうなると合成音声であるVocaloidは不利だ。普通にやる限り、人間の声には勝てない。そして、Meikoに限らず、歌声を聞かせることを商売にしている歌手データを使ったVocaloidは同じ問題に直面する。

 外国人がEngloidに対してしばしば不満を述べているのは、これが原因ではないだろうか。彼らはLolaやMiriamやSweet Annの声を、例えばLady GagaBritney Spearsあたりと無意識のうちに比較し「なんじゃこりゃ」と憤っているのではないかと思う。彼らにとって外国語である日本語Vocaloid場合機械っぽい声もそれほど気にはならないだろうが、母国語で歌われるととたんに拒否反応が出るのはそういう「無意識のうちに比較するスタンダードな声」が頭の中にあるためだろう。

 ではなぜ初音ミクは成功したのか。アニメ声だから。アニメ声で歌われる曲といえば日本ではアニソン、いやむしろアニメキャラソンだろう。キャラソンはそもそも上手く歌うことに力を入れるジャンルではない。むしろキャラっぽさを演じることが重要な曲であり、その意味Vocaloidでも太刀打ちしやすい曲なのだ。下手であっても、キャラクターとしての特徴さえ出ていれば聞き手はおそらく満足する。初音ミクの初期のヒット曲である「みくみくにしてあげる」や「恋スルVOC@LOID」の歌詞を見れば、それがまさしく初音ミクの「キャラソン」であることが分かるだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=UnpSAMnGi78

http://www.youtube.com/watch?v=Emt20uQzyuU

 他のVocaloidより戦いやすい戦場を選んだ初音ミクは、順調に曲を増やし、その曲を聴く消費者も増やした。一度そういう流れを作れば、キャラソン以外のジャンルに打って出ることも可能になる。耳を「みっくみくにされた」(聴覚神経がおかしくなった)ファンがそうした曲にもついてくるからだ。かくして歌のジャンルも広がり、より多くの人の耳に触れるようになり、その中から新たにみくみく菌に棲みつかれた感染者が現れ、以下このスパイラルの繰り返し。かくて現在に至る。

(4)結論

 さて、以上の「仮説という名の独断と偏見」を踏まえて、それでは初音ミク英語版は成功するのだろうか。もし(1)にあげた「DTMユーザー層」が英語圏で極めて薄いのだとしたら、これはすぐには成果が上がらないと見た方がいいだろう。初音ミク購入をきっかけにDTMに触れる人が出てくるとしても、そうした中から名曲が生まれるまでにはどうしても時間を要する。英語で歌う初音ミクヒット曲100万再生超が達成されるまでの道のりは遠い。

 だが、DTMユーザー層がある程度、せめて日本並みの規模で存在するなら、案外早く成果が上がると期待できる。もちろん英語版でも(2)使いやすく(3)アニメ声、という特徴は保持しなければならないが、それができれば日本で起きたのと同じことがまた起きる可能性はある。え、そもそも海外に「アニメキャラソン好き」市場なんてものが存在するのかって? いい質問だ。普通に考えればそんなものは確かに存在しないか、存在するとしても極めて小さな市場だろう。だが、ちと待て。クリプトンによれば最近海外Vocaloidの人気が高まっているそうじゃないか。これが英語みくみくスパイラル入り口になる可能性があるんじゃないか。

http://blog.piapro.jp/2010/07/vocaloid-1.html

 問題は今Vocaloidを喜んで聞いている外国人が、初音ミクの何を気に入ったのかということだ。日本語の響きが好き、という理由だったら、英語版にとっては厳しい。だがそうではなくアニメ声が耳に染み付いてしまったということなら、これはチャンス。英語版を使ってアニメ声を広げ、感染者を増やすことが可能になるかもしれない。

 そしてもし以上が全て上手くいったなら、これまで不人気をかこってきたEngloidたちに日の目が当たるかもしれない。KaitoMeiko初音ミクのヒットで見直され、販売が増え、曲も増えていったように、LeonやLolaやMiriamやSweet AnnやPrimaやSonikaBig AlやTonioの歌う曲が続々と作られ、多くの再生数を積み上げていく日が来るかもしれないのだ。そこまで行けば初音ミクは本当のお化けソフトになるだろう。自らの売上高だけでなく、市場自体を作り上げてしまう商品。T型フォードなど過去にも限られた数しか存在しなかったような消費市場の頂点に君臨する存在。ただでさえ天使のミクが市場という名の世界創造する女神になる。

 以上で偏見と思いつきの仮説終了。異論はいくらでも。

2010-03-27

みくみくの曲やトークを100作品以上は聴いたけども

そのうち1作品くらいは、ソフトウェア不正コピーした奴の作品のはず。

しかし、どいつがそうかは分からない。

楽しい作品にはGJと言わざるを得ない。

そんな奴も、MMDには「振り込めない詐欺w」とかって賞賛コメを付けたんだろうか。どうせ振り込まないくせに。

あのコミュニティ全体が気持ち悪くなってきた。

要するに俺は潔癖症すぎるって結論。

2010-03-18

AGEAGEメドレー『い.ろ.は.か.る.た』裏話 3/3

その1 http://anond.hatelabo.jp/20100318123002

その2 http://anond.hatelabo.jp/20100318194644

34. 【え】ええ男 夜を行く(原題:エージェント夜を行く) 畑中しんじろうKABUTO

もっと!集めて果てなく アイドル軍団

しんちゃんだけが使えるテクニックで

歌いつくして

本能!渦巻くさなかにおちてくときめき

今宵だけの夢

踊って激しく


ITIにDOIときたらKABUTOかな?ということで。

なんかこの歌で楽しく替え歌ってむずかしい。

35. 【て】Dendenmushi(原題:Distance) かたつむり

もう振り向かず 歩いてゆけるさ

いつかまた会う その日まで

僕らの夢がきっと叶うように

あの星に願っているよ

どんなに遠く 二人はなれても

ずっと君を 思っている

この別々の道通り抜けたなら

きっと笑顔でまた会える


つむりでしんみりはもうやめよう!と思ってたんだけどやってまったー

「て」他にいないし(天狗はほかでうまいことやったし)、歌詞こんなだし。

歌詞ほとんど改編してないです。

36. 【あ】あいつこそがアームストロング(原題:あいつこそがテニスの王子様) アームストロング

チーモンだぞ つぶせ のし上がるぜ 最強まで

ふりまわすのが 快感だぜ

ふりまわしてぶっつぶしてやる

豪腕だぜ 豪腕だぜ つぶせ


と思ったらアームがよい具合にぶっつぶしてくれた(笑)「感動返せ」コメありがとう!

海賊様の略奪パートに感化されすぎでこんなひどいことに。

37. 【さ】最強兄弟計画(原題:最強○×計画) サカイスト

三十数年 時が過ぎ行けば

二人の会話は しなやかに

漫才上等奏でます あぁ奏でます

この地上で最強の兄弟

お家(いえ)のために戦いましょう

たった一人の相方のために

お客様へ 捧げます

二人の絆


イワンとベラ様のヤンデレ兄妹ソングでござい!

…元歌詞のほう多く使ってるけど。

38. 【き】kimi no namae(原題:Caramelldansen) みんな、ピクニックシューレスジョーライパッチすずらん

アゲアゲライブ マエアゲ合わせて

90組も あげきれないけど

ちょっとだけ 呼んでみようか

大きな声で いち に さん はい!

ぴ ぴ ピク兄

しゅ しゅ シューレスジョー

ら ら ライパッチ

す す すずらん ラン


あげきれなかった人たちを中心にー

すずらんとか最近人気のイメージあるんだけど、うまく歌詞にもりこめなかったなあ。

39. 【ゆ】youttari(原題:you) ゆったり感

名付け親キム兄 頭の叩きあい

中村の特技は あいうえお作文

まさかのレギュラー キャンパスナイトフジ

覚えてもらえないまま終了……


「ゆ」といえば、たり感やろとは思ってたのだけど、いかんせん元歌詞がしんみりすぎる。でも極度の改編は嫌。ということで七色よりお借りしました。全然テンポ感違うのに、苦労せずはまるとはー

いごしょと同じく時事ネタ?まぜてしまった。

40. 【め】メッチャ(原題:メルト) DOI

(売れたいんだ)

DOI 負けてしまいそう

なじらねボーイズ KABUTO

だから

DOI 頑張っていきましょう

歌だってうたうよ 僕ら

だってアイドルするのが 好きなの


新潟で押見さんがアイドルやってるってのは知ってたんだけど、グループ名を知らず。なるほど「なじらね」ねーと思い何の気なしに入れたら反応多い(笑)

41.【み】ミルクミルクにしてあげる♪(原題:みくみくにしてあげる♪) ミルククラウン

(君たちに)

子女子を見せたげる

歌はまだね がんばるから

子女子にしてやんよー

だからちょっと 覚悟をしててよね

子女子て言ってあげる

世界中の誰誰より

ミルクミルクにしてあげる

だけどちょっと 地獄って言わせてよね


ミルクミルクにしてあげる、ってちょとエロいな(笑)

42. 【し】10年桜(原題同じ) 卒業した人たち

十年後にまた会おう この場所を飛び出して

今よりももっと輝いて

卒業プロセスさ 再会の誓い

すぐに燃え尽きたりせずに

ずっと永遠のきみでいて


ほぼ改編せずにこのクオリティ

卒業プロセスさ」ってこんなにはまるものだねえ。

43. 【ゑ】延長戦が許されない(原題:エアーマンが倒せない) LLR意識しつつ

足りないよ あの4分何回やっても間に合わん

先手必勝早めにボケても いずれは話逸れていく

正月ルール採用したけど システム相手じゃ意味がない!

だから次は絶対勝つために 俺はM-1ルール変わるのを待っておく


たまたま見たお正月あたりのAGEAGEで福田さんが「正月ルール採用!」的なことを言ってた記憶があるのだけどまるっきり気のせいかもわからん

4分じゃ短い!となげく全てのコンビに捧ぐ。

44. 【ひ】必勝戦隊アゲレンジャー(原題:卑怯戦隊うろたんだー) みんな

たどり着いた世界に 新しい風吹かせ

時計の針はもう動き出すから 今すぐに走り出せ

誰のためでもなく 僕らは立ち上がる

力の限りを尽くして勝ち進め

きれいごとはいらない 要は勝てればいいのさ

もう誰にも止められはしないよ

ああ僕らは戦士 アゲレンジャー


さすがに「卑怯の限りを尽くして勝ち進め」とはいえなかった。

アゲレンジャーという語感のダサさだけなんとかしたいかも。

45. 【も】もっときて!ライブ(原題:もってけ!セーラーふく) みんな

もっときて 最後に笑っちゃうのはあなたのはず

笑わせてるからです 結論

月曜日なのに客少ないのどうするよ

来て見てほしいのです いつでも!


セーラー服着てライブ見に来てくれるとうれしいな」みたいなド変態ソングにしようかと一瞬もくろんでしまったけどやめました!

46. 【せ】せーの逃避行!(原題:星間飛行) 45へのアンサーソング

(あなたに会いたい キラッ)

ネット回線通じて 私に急降下 ah ah

漆黒の画面の中 あなたたち花火みたい

心が光の矢をはなつ


家で見てるときこんな気分だったかなーとか思って。

なんかそんな感じ。

47. 【す】少し楽しくなるライブ(原題:少し楽しくなる時報) みんな

アゲアゲライブ 渋谷無限大ホール

アゲアゲライブ 会場票は点数が高めです

アゲアゲライブ つながらず見れないときもあるけど

アゲアゲライブ 今日もみんな戦っているから

あーげあげらいぶ!


最後はみんなで仲良く終わりたい。

☆☆☆

長々と読んでくださったみなさんありがとう!

というかその前に、長々とあの動画を見てくださってありがとう!!17分てなにそれ(笑)

試験勉強の気晴らしのつもりが、はまりすぎてまるっと一日で完成にこぎつけてしまった予想外の作品ではありますが(笑)、やー楽しかった。

というわけでうp主勉強期間中なのでさすがに今回動画はつけられないです…。それに私はライブに行ってしまう人なので、動画やっぱり無理だなって思いました。

動画職人募集中ううう タイトルも変えちゃっていいよ!思いつかなくてそのままのとことか…

もし現れてくれたらとても嬉しいです!が!

ひとまず、みんなサンキュー!!

★★★

誰も興味ないかもしれないけどうp主について少々

kag oet☆live.jp(☆→@)

にたよな名前ブログやってたりついったーしてたりします。

関東に住んでるのでわりとライブに行きます。

ライスが好きですがただのたどこお信者です。キノコとウッドフォーとボーノ天使だと思ってます。いわゆる想像上の生き物。

2009-06-21

ボカロオリジナルを歌ってくれない2

前回の指摘を踏まえて

ボカロオリジナルを歌ってくれない(http://anond.hatelabo.jp/20090608225441)を書いた増田です。

ブコメid:sky-graph、id:alshine5、id:kadotanimitsuruから「歌い手に人気がある動画を調べるなら歌ってみたの投稿数を見なきゃだめなんじゃないの?」と指摘があって、まったくその通りだと思った。前回調査をした時はなぜかそれを思いつかなかった(難しそうな気がしていた?)けど、やってみたら、思ったより簡単だったので、調べ直してみた。

調査してみた

再生数順位曲名作者本体歌ってみた歌われ指数本体投稿日
12ロミオシンデレラdoriko862,385 6770.7850 2009/4/6
14初めての恋が終わる時supercell825,981 6310.7639 2008/12/12
30Dear19's Sound Factory390,855 2860.7317 2008/3/15
4ブラックロックシューターsupercell2,013,457 12610.6263 2008/6/13
2メルトsupercell4,475,848 27940.6242 2007/12/7
17コンビニcokeshi711,368 4110.5778 2007/12/30
22magnet流星P515,147 2810.5455 2009/5/1
29サンドリヨンゆのみP407,386 2080.5106 2008/8/25
3ワールドイズマインsupercell2,673,191 13160.4923 2008/5/31
28日坂doriko412,927 1920.4650 2008/3/22
11歌に形はないけれど doriko893,237 4030.4512 2008/1/20
9サイハテ小林オニキス1,155,966 5140.4446 2008/1/16
27celluloidbaker425,774 1720.4040 2007/10/5
31Soar流星P373,889 1360.3637 2008/3/19
6恋は戦争supercell1,518,029 4100.2701 2008/2/22
15初音ミクの暴走cosMo752,162 1990.2646 2007/10/22
23夢みることりはややP507,9031050.2067 2008/2/5
33ぶちぬけ!2008!doriko348,274 550.1579 2007/12/24
24永久に続く五線譜デッドボールP466,195 630.1351 2007/11/29
21ハト秦野P552,116 690.1250 2007/12/20
20桜の季節ゆうゆP587,547 690.1174 2007/11/2
7ハジメテノオトmalo1,398,334 1580.1130 2007/10/14
5初音ミクの消失cosMo1,682,390 1890.1123 2008/4/8
26白の季節ゆうゆP443,349 430.0970 2007/11/29
13ミラクルペイントOSTER project834,541 700.0839 2007/11/22
19えれくとりっく・えんじぇぅヤスオP617,862 480.0777 2007/10/10
1みくみくにしてあげる♪ika6,397,403 4690.0733 2007/9/20
18あなたの歌姫ボクP665,444 430.0646 2007/9/18
32Melodymikuru396349,250 150.0429 2007/10/27
8恋スルVOC@LOIDOSTER project1,200,621 410.0341 2007/9/13
10Packagedkz1,046,254 250.0239 2007/9/25
25ファインダーkz457,683 90.0197 2008/1/5
16私の時間くちばしP728,054 60.0082 2007/10/22
調査方法
この調査の欠点
  • 前回とおなじだけど、タグ頼りなので「歌ってみた」動画取得に漏れはあるかも。ただ、印象としては8割方拾えてそうな気がするし、今回は相対評価をしたいので、まあ、いいか。
  • 再生数が極端に多い動画は低めに評価されるかも(例えば、「みくみくにしてあげる♪」の歌ってみた投稿数は469だから、絶対数でいえば多い方だけど、相対的には下位に入る)。

この結果を見た感想

予想通りだけど、投稿数のみでいえば「メルト圧勝。「WIM」と「B★RS」が1000超えで、あとそれ以外、という感じ。

正直、これじゃあなんにも面白くないので、「歌われ指数」というのを導入してみた。算出手順は「調査方法」の通り。

「歌われ指数」でいうと、これはあまり意味のある数字ではないのでどれが多い少ないを言ってもしょうがないと思うけれど、0.3以上(つまり「Soar」以上)を上位と見なせば、やはりdorikosupercell流星Pが強いなという印象は受ける。

ゆうゆPとOSTER projectの場合

さて、この結果を友人に見せてみた。友人は、「ゆうゆP、歌われてないなあ……」とぼやいていた(ゆうゆP歌ってみた動画を熱望しているらしい)。

そういう意味では、元増田OSTER project歌ってみた動画を熱望している。しかし、表中では下位である。

二人とも、表中の曲が、まだ歌ってみたが流行ってない時期(そんな時期があるのか分からないが)のものだから不利なのだろうか、最近は歌ってみたも結構増えてたりするのだろうか。

そんなことを思ったので、ついでにゆうゆP、OSTER projectの一連のオリジナル曲についても取ってみた。

そうすると、興味深いことが分かった。

投稿日順曲名作者本体歌ってみた歌われ指数本体投稿日
1桜の季節ゆうゆP589,653 690.1170 2007/11/2
2白の季節ゆうゆP444,803 420.0944 2007/11/29
3クローバークラブゆうゆP222,634 110.0494 2008/1/3
4experimental-001ゆうゆP37,299 00.0000 2008/1/18
5experimental-002ゆうゆP33,727 00.0000 2008/1/21
6夕音 ゆうゆP96,402 50.0519 2008/6/22
7渦と階段ゆうゆP33,962 10.0294 2008/7/13
8エレクトロエレジーゆうゆP54,330 00.0000 2008/8/30
9極楽鳥 -bird of paradise- ゆうゆP144,756 2111.4576 2008/10/6
10UltraHardAttacks of OddMusiKゆうゆP68,313 30.0439 2008/10/20
11ハイウェイノートゆうゆP56,533 100.1769 2009/3/11
12カタパルトネーションゆうゆP53,865 90.1671 2009/4/21
投稿日順曲名作者本体歌ってみた歌われ指数本体投稿日
1恋スルVOC@LOIDOSTER project1,207,038 410.0340 2007/9/13
2Dreaming Leaf -ユメミルコトノハ-OSTER project192,627 290.1506 2007/10/8
3おやすみのうたOSTER project97,414 150.1540 2007/11/1
4ミラクルペイントOSTER project841,479 700.0832 2007/11/22
5ちょこまじ☆ろんぐOSTER project184,857 170.0920 2008/2/13
6RING×RING×RINGOSTER project181,411 80.0441 2008/3/9
7フキゲンワルツOSTER project134,407 130.0967 2008/4/29
8つきうさぎOSTER project154,708 780.5042 2008/6/20
98月花嫁OSTER project146,680 40.0273 2008/8/30
10trick and treatOSTER project346,775 690.1990 2008/10/30
11プリンセス・カウガール・ショーOSTER project50,36050.0993 2008/12/1
12マージナルOSTER project84,794 130.1533 2008/12/15
13ピアノ×フォルテ×スキャンダルOSTER project73,201 1502.0492 2008/12/20
14Around the WorldOSTER project181,486 20.0110 2009/1/31
15one more kissOSTER project77,437 280.3616 2009/5/29
16ゆきうさぎOSTER project23,138 50.2161 2009/6/11
17恋色病棟OSTER project90,300 130.1440 2009/6/16
調査方法

ゆうゆPに関しては、予想通りだけど、「experimental」シリーズは1曲も歌われてないよね……その代わりというわけではないけれど、「極楽鳥 -bird of paradise- 」が突出して歌われている。

一方、OSTER projectはというと、「ピアノ×フォルテ×スキャンダル」が再生数の比して突出して歌われている。あとは「つきうさぎ」と「one more kiss」が多いか。

調査結果からいえること

再生数上位群でいくと、やはりdorikosupercell流星Pが強い。ただ、これは作者依存というより、これらの作者が歌い手に好かれる楽曲をより多く作っているからに過ぎない。

というのも、再生数上位群の中ではあまり歌われていないゆうゆPとOSTER projectだが、彼らの楽曲の中にもすごくよく歌われている歌も存在するからだ。

作者という要素はまったく無視できないにせよ(人気作者の曲はやはり歌い手もその存在認知しやすいだろう)、歌い手に好かれる要素の大部分は個別の楽曲の中に現れているといえる。

では、歌い手に好かれる楽曲とは……

ここでずばっと説明したいのだが、自分音楽的素養がないためうまく言葉にできない。なんとなくは分かるんだけど。

id:y_arimとかだとこの辺をうまく説明してくれるのだろうか。なんて結論を投げ出してしまったり

2009-06-08

ボカロオリジナルを歌ってくれない(長文)

ボカロより「歌ってみた」の方がいいこともある

自分ニコニコ動画ボーカロイド初音ミクとかのことね)のオリジナル曲をよく聴いている。

そんな自分でも、例えば、以下のような動画を見るにつけ、ボーカロイド――つまりロボット、が歌ったものより人間の歌ったものの方が断然いいなと思う。

 紅一葉

 オリジナル:黒うさP

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm2465784

 歌ってみた:ヤマイ

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm7231024

黒うさPのオリジナルボーカロイドの調整は相当にできている方だが、人間とは比べるべくもない。ボーカロイドコアなファンほど、案外、人間のよさをよく知っているのではないだろうか。

好きな曲が歌われない

さて、自分ボーカロイドオリジナル曲だと、ボカロぼそぼそ歌っているようなものが結構好きだ。

 Jupiter Pop

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm4309620

 夕凪豪雨

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm5388856

 はなればなれ

 http://www.nicovideo.jp/watch/sm5837532

上述した通り、自分ボーカロイドより人間が歌った方がいいと思っているので、これらの曲も人間が歌ってくれないかあと思うけれど、まあ、ほとんどない。

なぜか?

再生数の問題があると思う。上記3本はいずれも再生数が10000以下だけど、あまりに再生数が少ない場合、そもそも歌ってみたの歌い手がその楽曲認知しないだろう。知らない歌は歌いようがない。また、再生数が少ない動画を歌ってみることに躊躇することもあるかもしれない。せっかく歌うのだからたくさん聴かれる方がいいに決まっているし、元々人気のある曲の方が初動は大きいだろう。

けれども、自分にはボーカロイドオリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」があるのではないかと思えてならない。なぜかというと、どうも再生数が多いオリジナル曲の中にもあまり歌われていないものがあるような気がするからだ。

気がする、だけではよくないので、定量的に説明できるかと調査してみた。

調査してみた

方針としては、再生数の多いオリジナル曲を抽出し、そのオリジナルに対する歌ってみた動画再生数を見れば、人気オリジナル曲の中でも「歌い手に好かれる曲」と「そうでない曲」の傾向がつかめるのではないか、というもの。

再生数順位曲名作者歌い手本体再生数(A)歌ってみた再生数(B)B/A(小数第5位で四捨五入本体投稿日
1みくみくにしてあげる♪ika歌和サクラ6,372,090195,8530.0307 2007/9/20
2ワールドイズマインsupercellうさ2,638,733887,6120.3364 2008/5/31
3初音ミクの消失cosMomassΩ1,649,182206,7620.1254 2008/4/8
4ハジメテノオトmalothat1,389,425258,3950.18602007/10/14
5サイハテ小林オニキスuinona1,147,430106,4030.0927 2008/1/16
6Packagedkz青もふ1,042,10053,9580.0518 2007/9/25
7歌に形はないけれど dorikoTHAT&歌和サクラ886,630351,3430.3963 2008/1/20
8ミラクルペイントOSTER projectmitten831,12036,4850.0439 2007/11/22
9ロミオシンデレラdoriko花たん828,126426,5700.5151 2009/4/6
10初めての恋が終わる時supercellちょうちょ815,142325,0010.3987 2008/12/12
11初音ミクの暴走cosMo内緒828,126111,7220.1349 2007/10/22
12私の時間くちばしP委員長725,0089,1550.0126 2007/10/22
13コンビニcokeshihaloyosy707,939978,6231.3824 2007/12/30
14あなたの歌姫ボクP青もふ663,73416,9370.0255 2007/9/18
15えれくとりっく・えんじぇぅヤスオP青もふ614,01835,4930.0578 2007/10/10
16桜の季節ゆうゆP合唱585,61960,3840.1031 2007/11/2
17ハト秦野P大吟醸549,57725,9510.0472 2007/12/20
18ぽっぴっぽーラマーズPタイツォン510,007209,2860.4104 2008/12/11
19夢みることりはややPヤマイ&うさ503,442140,1450.2784 2008/2/5
20永久に続く五線譜デッドボールPヤマイ464,34125,9240.0558 2007/11/29
21ファインダーkz歌和サクラ455,986116,5170.2555 2008/1/5
22magnet流星Pclear&蛇足443,904239,4350.5394 2009/5/1
23白の季節ゆうゆP合唱441,90460,3840.1366 2007/11/29
24celluloidbakerサリヤ人419,86868,0270.1620 2007/10/5
25日坂dorikoうさ409,819117,4330.2865 2008/3/22
26サンドリヨンゆのみPうさ & トゥライ400,921315,5520.7871 2008/8/25
27Dear19's Sound Factory合唱386,989477,1881.2331 2008/3/15
28Soar流星PF9370,495257,7000.6956 2008/3/19
29Melodymikuru396雌豚348,32486,9830.2497 2007/10/27
30ぶちぬけ!2008!dorikoヤマイ346,70243,8470.1265 2007/12/24
メルトsupercellhaloyosy4,438,5171,906,0880.4294 2007/12/7
ブラックロックシューターsupercellゴム1,971,8681,027,3860.5210 2008/6/13
恋は戦争supercellピコ1,506,165403,5950.26802008/2/22
恋スルVOC@LOIDOSTER project青もふ1,196,31127,9230.0233 2007/9/13
調査方法
この調査の欠点
  • タグは荒れがちであり、荒れてなくても不確定なので、本来調査対象に含めるべきものが抜け落ちてしまう可能性がある。
  • 調査を簡易に行うため、歌ってみたの再生数は最も多い動画1件のみから取得している。この場合、突出した1本の動画はないけれど幅広く歌われているような曲があったとしたら、低く評価される可能性がある。
  • ボーカロイドの種類を初音ミクに限定しているため、鏡音リンやその他ではまた違った傾向が出るのかもしれない。
  • そもそも「歌ってみたの再生数が多い」=「歌い手に好かれてる」と言えるのか? 単に人気のある歌い手が歌ってるだけ、ではないか? 一応ここでは、「人気歌い手がつくような曲」≒「歌い手に好かれる曲」と苦しい言い訳をしておく。

調査結果から言えること――作者要因が大きい?

調査結果を見て自分でも、へー、と思ったのは、オリジナルより再生数の多い歌ってみた動画のあることだ。「コンビニ」と「Dear」がそれである(いずれも比の値が1より大きい)。ここに歌い手に好かれる鍵があるのだろうか?

また、比の値が0.1以下、つまり、最も人気のある歌ってみた動画でもオリジナル動画再生数の1/10以下、と極めて低いものが10件(「みくみくにしてあげる♪」、「サイハテ」、「Packaged」、「ミラクルペイント」、「私の時間」、「あなたの歌姫」、「えれくとりっく・えんじぇぅ」、「ハト」、「永久に続く五線譜」、「恋スルVOC@LOID」)あるけれど、10件中9件が、オリジナル2007年に投稿された古いものだ(初音ミクの発売は2007年8月)。古い時代はまだボカロオリジナルを歌ってみたが流行っていなかった、という仮説は妥当だろうか? そうい傾向は強いにせよ、おなじ2007年投稿動画でも、「コンビニ」や「メルト」は比の値が大きい。だから、それだけとも言えないはずだ。

作者によって異なるというのはどうか。supercell流星P、dorikoはいずれも比の値が大きい。彼らに共通する作風が、歌い手を引き寄せるということはないだろうか?

三人に共通するのは、いずれも電波色やキャラクターソング色がなく、歌い上げるような曲調が多いことだ。こういったところが、歌い手に気に入られる要因なのかもしれない。

2009-05-28

ニコニコメドレー第5弾収録曲予想

来週出るそうなのでちょっと予想してみる。

新曲
VOCALOID

のどちらかだと思う。

多分前者

個人的にはダンシングサムライとかの男性VOCALOIDネタ系が入ってほしい。

アイマス

よくわからん

東方

あたりだろうか。

ウサテイあたりもあるかもしれない。

アニメ

あとはギアスか00あたりから一曲ぐらい入るかもしれない。

星間飛行はかなり自信ある。

ヤオインの影響でライオンも入るかもしれない。

ゲーム

あとはカービィあたりからなんかでてくるかな(メタナイトとか?)

他はよくわからん

一般音楽
  • 幾三ネタ。ポリ幾三あたりか

これもよくわからん

その他ネタ系とか

残留
ほぼ確実(参照:http://dic.nicovideo.jp/v/sm2959233)
単なるカン
残留厳しそう

2008-12-31

2008年月別VOCALOID一押し曲紹介(後編)

http://anond.hatelabo.jp/20081231142209 の後編である。

2008年月別一押し曲、7-12月分を紹介する。

紹介曲一覧

(以下は前編で紹介)


7月:ダンシングサムライ

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4136912

私のがくっぽいどに対する評価を180度変えた名曲。

ノリの良さと歌詞のインパクトの強さは、もはやニコニコ動画を視聴する人で

知らない人はいないであろう「みくみくにしてあげる」に匹敵するものがあると感じた。

その評価は非常に高く、「がくぽオリジナル曲」タグの中では再生数、マイリスト数ともに

群を抜いてトップ(再生数73万、マイリスト21000。2008/12/31 現在、以下同様)であり、

「リンオリジナル曲」タグのついている全ての動画よりも再生数が多い。

(「リンオリジナル曲」トップの「ココロ」は再生数55万、マイリスト23000。マイリストはさすがに負けていた)

もちろん再生数等の数字だけで評価を語るのはナンセンスな話であるが、それでも

この曲が VOCALOID 曲のファン達に大きなインパクトを与えたことはお分かりいただけると思う。

みくみくのような、いい意味で「軽い」曲が好きな人にはきっと気に入ってもらえるはずだ。

8月:逆さまレインボー

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4218005

どうも雨とか虹とかがテーマの曲ばかり選んでしまっているが、単なる偶然である。

さて8月から紹介するのは、すんzりヴぇrP が奏でる浮遊感漂う不思議で素敵な曲。

この曲も雰囲気を味わう曲だと思うが、特にこの曲は動画自体を味わってほしいと思う。

この曲の動画ニコニコ動画コメント機能を上手く使っていて、コメントするとすごく楽しいことが起きる。

何が起きるかは伏せておく。動画を見ればすぐにわかるので、まずは見てみて、それから

コメントを書いてみてほしい。

9月:BRIGHT RAiN

http://www.nicovideo.jp/watch/nm4605293

7月末にデビューし、8月VOiCE というヒット作を出したラヴリーPが作る不思議ワールド

SLT(Super Lovely Time)と呼称される独特な間奏は、一度はまると病みつきになる。

どうも秋以降の私は歌詞よりも旋律に重きを置いていたようで、例えばこの曲も好きなのは

間違いないのだが、歌詞は……と言われると、なかなか感想が出てこないのが正直なところである。

ところでこの曲、VOiCEとともにJOYSOUNDカラオケ投票に登録されていて、おそらく近日中にも

カラオケ化が決定するだろうが、果たしてカラオケで歌える人がどれだけいるのか疑問である。

10月:UltraHardAttacks of OddMusiK

http://www.nicovideo.jp/watch/sm4990862

ゆうゆPは実に多彩な曲を作る。……が、こんな激しい曲まで作るとは思わなかった。

今までの曲では「SUPER HATSUNE BEAT」あたりが近いのかもしれないが、この曲でさえ

アップテンポというには穏やかなものであった。(アレンジだし、元曲に影響される部分もあるが)

かしこの曲の激しさは今までのゆうゆPの曲風とはかなり変わっている。

どう変わっているかは、私の貧しい語彙では形容しづらい。是非聴いてみてほしい。

この頃既にラヴリーPや後述のずどどんPの曲にはまっていたので、こうした曲調はすんなりと受け入れることができた。

もちろんもっと穏やかな曲も聴いていたが、選曲の際に真っ先にこの曲が思い浮かんだことを

考えると、やはり自分へのインパクトは相当なものだったようである。

11月:w/orld

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5140252

ずどどんPは、氏の最初の投稿作品fuse」をアップした頃からお気に入りだった。

そんなずどどんPも最近snow knows」がヒットしようやく注目が少し集まってきたようでうれしくもあり悲しくもある。

この w/orld、再生数も10000に満たないマイナーな曲であるが、その激しく疾走感のある曲は最近の私のお気に入りだ。

この曲も歌詞について特にあれこれ語るつもりはない。

Hello, world!」の連呼はプログラムの素養がある人なら気になるところであると思う。

12月:炉心融解

http://www.nicovideo.jp/watch/sm5602903

年も暮れるという頃にとんでもない曲が出てきた、というのが最初の印象だった。

この文章を書こうと思ったのが12月の初め頃だったが、この曲を聴いて「半月前に書かなくてよかった」と強く思ったものだ。

iroha 氏といえば moon、というのが VOCALOID ファンの間での共通認識であったということは間違いないと思う。

しかし氏の代表作だったこの moon でさえ、2008/12/31 現在でも再生数18万程度である。

もちろん氏の作品が少なかったというのもあるが、高い評価のわりに低い再生数であったことから、

iroha 氏は「知る人ぞ知る名VOCALOID作家」だと思っていた。

かしこれからは「知る人ぞ知る」などという接頭辞など不要であろう。

曲自体も素晴らしい、なぎみそ氏のPVも文句無しに美しい。

しかしなにより感動したのが、リンの扱い方の上手さだ。

リンの歌わせ方の上手さで有名な人といえばトラボルタPとシグナルPだが、炉心融解での

iroha 氏の技術力の高さは彼らに匹敵する。

この曲は間違いなくリンの曲を代表する名曲である。

聴いたことがない人は是非聴いてほしい。

まとめ

前編はなるべく曲を紹介するようにしていたが、後編はどうも自分語りが多くなってしまって申し訳ない。

しかし、私が今年一年でいかにVOCALOIDにはまったか、その熱を少しでも感じてくれれば幸いである。

(暑苦しいという人も多いだろうが)

できれば動画等にまとめてニコニコ動画にアップしたいところだが、そこまでする時間的余裕もないので

こうして増田に投稿という形をとらせてもらった。

これを読んで少しでも VOCALOID ファンが増えてくれれば幸いである。

当然だが、他にも紹介したい曲は山ほどある。

それら全てを紹介していると時間がいくらあっても足りないので12曲だけ厳選して紹介させていただいた。

もし、自分趣味が違う、と思う方がいたら是非貴方の選曲を紹介してほしい。

他のファンのお薦めの曲も、是非聴いてみたいと思う。

最後に、全ての VOCALOID 曲作者に感謝言葉を。

皆様のおかげで今年一年楽しい時間を過ごすことができました。

また来年もよろしくお願いいたします。

以上

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