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2008-11-06

偽装請負ってのは言いがかり、な人たち

MIXIの「横浜東京のIT企業」(id=3664020)というコミュニティ偽装請負というのは言いがかりだというコミュ主が熱弁ふるってる。

(途中で「日本労働者というのは自立して、全員が確定申告をするべきで、会社源泉徴収していては労働者が育たない」という主張にすり替わってるけど)

とうとう、確信犯としてではなく天然な偽装請負いいじゃん派が現れてきたかって感じでいろいろ考えさせられるなぁ。

2008-11-05

http://anond.hatelabo.jp/20081103233456

JIETがあるからこそ日本のIT産業は発展してきたという面は否定できない。日本産業中小企業が支えているのだから。

偽装請負っていうのはそもそも言いがかりで、法律が悪いという声もある。中小企業同士が協力してやっていく仕組みは、必要だろう。

各々は熟慮してから書き込むべきだ。

偽装請負でしか食えない会社なんざいらねーよ。無くなったら日本産業はもっと発展する。断言するよ。

2008-11-03

http://anond.hatelabo.jp/20081102233412

JIETがあるからこそ日本のIT産業は発展してきたという面は否定できない。日本産業中小企業が支えているのだから。

偽装請負っていうのはそもそも言いがかりで、法律が悪いという声もある。中小企業同士が協力してやっていく仕組みは、必要だろう。

各々は熟慮してから書き込むべきだ。

http://anond.hatelabo.jp/20081102235225

それを使えば営業らしい営業しなくても案件が獲得できるから、弱小企業にとっては手放せないツールなんじゃね?

偽装請負ビジネスって社会的な非難を浴びるまでは儲かるビジネスとして認識されていたし、事実多くのサラリーマン独立してその手専門の会社を立ち上げた

だからJIETみたいなところを取り締まったらつぶれる会社も沢山あるのでそれは現実的じゃないと思う

http://anond.hatelabo.jp/20081102235225

これ、早い話がテレクラと同じことなんでは。当社は企業企業健全なお付き合いのお手伝いをさせて頂きます、偽装請負には使わないでくださいね、っていう感じで。

実態はどうなんだか知らないが。余談だが俺は6年前に5重派遣経験したことがある。でも経歴書の提出から仕事が決まるまでそんなに時間がかからなかった記憶がある。多分何か同業者間のSNSみたいなものを使ったんじゃなかろうか。それがJIETだったのかどうかは知らないけど。

2008-11-02

anond:20081102233412

所詮、弱者連合だと思うし、これって自分の情報が登録されているかどうか照合する権利ぐらいはあるんじゃないか

まあともかくこんな記事が面白かった

派遣法撤廃を要望する中小ソフト業界団体JIET

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20080118/291433/

「むごい法律だ」。特定非営利活動法人日本情報技術取引所(JIET)の二上秀昭理事長は、労働者派遣法に怒り心頭だ。このままでは、JIET会員企業の中小ソフト会社は事業縮小など厳しい経営環境に追いやられると危機感を募らせている。

 設立11年を迎えたJIETは、営業力の弱い中小ソフト会社に代わって、システム案件の商談場を設けるなど営業活動を支援してきた。社員50人から 100人規模の中小ソフト会社の会員に数多くの案件を紹介することなどで会員は急速に拡大し、現在約1300社。ソフト業界で最大規模を誇る。

 こうした中、労働者雇用安定などを目的派遣法が2003年度に施行されたが、JIETが問題視するのは派遣法40条の5だ。「派遣先は、当該派遣先の事業所その他派遣就業の場所ごとに同一の業務について、派遣元事業主から3年を超える期間継続して同一の派遣労働者の係る労働者派遣の役務の提供を受けている場合において、当該同一の業務に労働者を従事させるため、当該3年を経過した日以降労働者を雇い入れようとするときは、当該同一の派遣労働者に対し、雇用契約の申し込みをしなければならない」と定めている。

 つまり3年を経過したら、派遣先ユーザー企業なり、大手ソフト会社なりが派遣者を雇い入れるというものである。「3年間、派遣先に送り込み業務内容の理解度を高めたところで、元請けに持っていかれてしまう」(二上氏)とし、JIETはソフト技術者の適用除外を求める考えだ。「この条項は特別な技能教育を必要としない現業労働者を念頭に置いており、いわば使い捨てのような格好にならないよう、労働者雇用の安定を図ることにある。だが、それをプログラマSEシステムエンジニア)に適用されると、業務に著しい不都合が生じる」というのがJIETの言い分である。

 派遣が増えたのは理由がある。システム構築の業務を遂行するには、ユーザー企業から要求事項を聞かない限り難しい。だからプログラマSEは、ユーザー企業に近いところにいた方が効率的に業務できる。しかし、こうした労働形態偽装請負になりかねないので派遣に切り替えたところが多いようだ。

 それが派遣施行から3年経ったことで、ユーザー企業や大手ソフト会社は、今度は派遣法をたてに派遣者の雇用を始めたという。「我々は1人を採用するのに100万円かけている。さらに教育時間も費やしているのに、やっと1人前になったところで引き抜かれてしまう」(二上氏)と嘆く。

 このためJIETは「プログラマSEは、システム構築に当たり専門的な知識や技能が必要不可欠な専門職だ」と主張し、早急に厚生労働大臣に早期撤廃を要望する方向で準備を進めている。JIETは、情報サービス産業協会などソフト関連業界団体にも撤廃運動への参加を働きかけ始めた。だが、派遣元派遣先もあるソフト団体からは、今のところ同意を得られていないようだ。その場合は、JIET単独でも要望書を提出する決意である。

 今後、IT投資が活発化すれば、ITベンダーや大手ソフト会社中国インドなどへのオフショア開発を加速させるに違いない。派遣先も中小ソフト会社のすべての技術者雇用するとは思えないので、不足分は海外に求めることになるからだ。ソフト会社にとっても本来は稼ぎどきだが、大手ソフト会社や ITベンダー二重派遣をさせないように、下請け管理を徹底化させているのが実態である。

 そうした状況が続けば、もはや中小ソフト会社は立ち行かなくなるのではないか。ビジネスモデルを変革しない限り事業継続が困難になるかもしれない。今までのやり方を改め、例えば得意技を明確にする、新サービスを創出する、中堅・中小企業向けサービスやソリューションを開発するなどを推進する、などいわゆる“何でも屋”から脱却することが重要だ。そこから、ソフト会社の明日の姿が見えてくるだろう。

要するにタコ部屋的商売やめたくないからこんなこと言ってるんだろ

だめだこりゃ

ってか、ここのDBに登録されている会社はむしろやばいってことでいいんかな

JIETって何やってる団体???

元増田の人も書いてるけど、JIET(日本情報技術取引所の略称)の人材データベースを使って偽装請負をすることでしか成り立っていない零細企業っていうのが日本には1000社以上ある。

JIETってなんじゃと思って調べてみたけど、以前世話になってた会社も会員企業としてリストにあった。→http://www.jiet.or.jp/zenkaiin.html

宣伝文を見る限りでは「何階層にもなる受注構造をなくす」という仕組みを提供することがウリみたい。つーか、ここにある人財情報一覧ってひでーな。

これ会員だったら職務経歴書のような内容が開示されるっぽい。おいらの時もこのDBに登録されて仕事見つけたんだろうか。気分悪。

これとかもひでぇ。→http://www.jiet.or.jp/eds.html

粗悪技術者業界にはびこらせてはならないっていう理念自体は共感できるけど、これ、ブラックリストに登録するに値するかどうかをどこが審査するんよ。

会員の企業の独自判断で登録できるのだとしたら、登録前に本人の同意とか得てるんだろうか。

従業員に対して主導権を握るためにこのシステムをちらつかせるといった悪用が瞬時に思い浮かんだんだけど、それをさせないための仕組みはあるんだろーか。

いまいち何やってるのかよーわからん組織だな。しかもSRAが特別協賛会員になってるし。

http://anond.hatelabo.jp/20081102094956

元増田の人も書いてるけど、JIET(日本情報技術取引所の略称)の人材データベースを使って偽装請負をすることでしか成り立っていない零細企業っていうのが日本には1000社以上ある。

その他にも聖コーポレーションだとか首都圏コンピュータ技術者協同組合ベンチャーセーフネットフリーランスターといった個人事業主という就労形態に名を借りた違法派遣業で成長している企業も沢山ある。

こうした企業が軒並み、多重の偽装請負に手を出している間はどうしても悲惨な末端価格にあえぐ層というのが出てくる。35歳でPGじゃ食えないから仕方なく上流に行く、という声はこうした末端側から噴出してきているのだと思う。

2008-11-01

IT技術者の「35歳定年説」が嘘くさい理由

これがいつから存在する言葉なのかは知らん。少なくとも10年前に在籍していた(JIETを使った偽装請負だけで儲けるしか能のない)会社社長がよく吹いていた言葉なので、ある種の世界では定説だったのだろう。ただどうにも納得できないことがある。今日コンピュータサイエンスという分野自体がノイマン型を起源としてもたかだか60年しか無いのだ。コンピュータが学術の世界から飛び出し、中小企業までにも広く導入され実用化したと言える状況になってまだ25-30年程度なわけだ。かつては情報処理というものは総務部経理部の一業務に過ぎなかったけど、企業のIT化に伴い次第にそうした部門が電算部として独立し、果ては子会社化・アウトソーシング化へという流れに進んできた。SIerと呼ばれる、情報システムマルチベンダー化を象徴した業態が当たり前のようになったのもたかだかここ15年程度の話。

前述の社長はまさにパンチカード磁気ドラムの直接世代だったので、おそらくそういう世代の人たちにとっては現場要員としての実質的な定年が35歳だったのは事実なのだろう(知らねーけど)。ただインターネット接続環境が爆発的に普及したここ10数年は、情報処理の技術市場も「劇的に」変わった。求められる技術者像も変ったし、情報処理技術者が目指す分野も細分化された。プログラマーとしての実務経験がまったくなくても、データベースエンジニアネットワークエンジニアとして初心者雇用を受け入れている世界なっちまっているほどだ。これは極端な例で無茶苦茶だとは思うが、それでもどうにか勤まるポジションがあって、しかも人材不足な世界であろうということは容易に推測できる。40代の現場要員なんてザラに居るし、PGにしても40歳になってから組み込み世界に飛び込んだ初心者も居るぐらいだ。全然減ったという印象を受けない。ちなみに俺の職場社員請負会社メンバー含めて平均年齢は36歳である。嘘ではない。

少なくとも、今のIT業界における就労事情を語るにあたっては、20年以上前の人々のそれは「ちっとも」サンプルにはならないはずだ。これ、実際にどうなんですかね。35歳を過ぎて仕事にあぶれたPG/SEなんて居るの?「私はCOBOLしかできません」って言ってる50歳でも食えているんだよ。10年前に「C言語COBOLは10年後には確実に無くなってる」って言ってた奴出てこいよ。

今にして考えるとあれって現場をドロップアウトした人間が、営業しかできなくなった今の自分を粉飾するために編み出した論理武装だったのかもしんない。俺も上司から「いつまでも現場に居たのでは駄目だ、いつかは現場を離れて管理職としてマネージメントするのが、情報処理技術者理想像だ」と説かれたクチだけれども、それって確かに「選択肢の一つ」ではあるけど、それこそが情報処理技術者理想像だというのは少し違うんでは。最近は、下流工程から上流工程へ移ることが情報処理技術者キャリアップかのように語る人も増えたが、はぁ何それって感じだ。そもそもあんたらの言うところの上流・下流云々ってIT業界理屈じゃなくてSI業界理屈だろと言いたい。俺が5年後SI業界に居るとは限らねーし、あるいはどっかの国で地味ーにコード書いてるかもしんない。

んで、その上司社長技術的にはザルだったので、技術世界でやっていけなくなった人間観念して現場を離れ、今の我々のポジションこそが理想像だと言い聞かせたい気持ちはわからんでもない。35歳説の正体って、案外そういうところにあるのではと最近思い始めている。

34歳になった今、自分が衰え始めたという実感はまったくないし、まだまだ収入が上がっていく確信がある。上流工程スペシャリストとしてではなくジェネラリストとして振舞う機会はあるにはあるが、俺としてはむしろそういう仕事の方が「衰えた人間の成れの果て」みたいな扱いを受けているようで抵抗があるんだよな。

もともと"情報処理技術者としての素養の無い人"の定年35歳説なら信じてもいい。

2008-10-22

派遣労働者の使いすての実態をただす by志位委員長」の動画をみて思ったことをつらつらと

10/7 派遣労働者の使いすての実態をただす 志位委員長衆院予算委質問

http://www.nicovideo.jp/watch/so4858169

これを見ていて思ったこと。

まず派遣労働法偽装請負ともに問題点がどこにあるか?

それは年功序列給与があがっていく給与テーブルにあるのではないだろうか。

企業側が需給に応じて人員調整を行いたいと望むのは自然な話。また従業員が安定して生活できることを望むのも自然な話。

現行の派遣労働企業側にとってはメリットがあるが、従業員側にはデメリットである。その点で共産党の言い分は正しい。

要するにフェアではない。

では共産党意見採用し、従業員を全て正規雇用としたときに、何が問題となってくるか。

それは既にその会社に設定しているであろう年功序列タイプ給与テーブルが障害となる。

従業員正規雇用したときに年功序列給与テーブルだと企業は20-30年後に非常に大きな負担を強いられることになる。

これは2000年前後就職氷河期を考えてみればわかりやすい。

当時も企業は若い労働力を求めていた。

しかし団塊の世代が高給をもらっており、人件費コスト圧として重くのしかかってきたため若手を正規雇用する余力がなかった。

その際に、現行給与テーブルから離れた場所で、若者企業をうまく繋いだのが派遣労働だと思う。

いまは団塊の世代退職しつつあり、人件費コスト圧が弱まっているので、新卒採用が増えてきている。

しかし、労働集約系の企業は期間労働という非常に企業側にうまみのあるシステムから

わざわざコスト圧が高まる正規雇用に切り替える動機がないし、明らかに20-30年後に負担が再発することも見えている。

だから企業正規雇用に二の足を踏んでしまう。

かといって、これでは労働者は安心して仕事ができない。

元来、企業労働者Win-Winでなければいけない。

であれば、両者共にもっと歩み寄らなければならない。

そこで私が提案したいのは、次の2点。

年功序列ではない新しい給与テーブル」・「終身雇用ではない新しい雇用体系」である。

つまり、年功序列を廃止し、代わりに賞与で対応すること。この賞与は純利益のうちの何%を賞与原資とすると明確に定める。

また雇用正規雇用とする代わりに、ある一定の条件(赤字など)となった場合、退職者を定められた比率でだせるようにすること。

この改正による問題点は、既に高給をもらっている従業員不利益を被ることである。

特に40歳以降の大半は不利益を被るであろう。

なぜならこの層が年功序列型の給与テーブルでは恩恵を得られているからである。

この世代は子育て世代でもあり、ローンが残っていることもあるだろう。

その結果として生活に困ることも発生するかもしれない。

ここで政府の出番だと思う。制度変更によって生活に困ってしまう人たちに対して必要な保障を一定期間行う。

つまり政府としては、企業給与テーブルを少子高齢化の時代に即したものに変更することを推奨する。

また、それによって生じる問題に対して保障を一定期間行う。

このようなことを施策として打ち出してみてはどうだろうか。

こんなにうまくいくかどうかはわからないが、現行の年功序列制度では少子高齢化に対応できない。これは一刻も早く国全体のレベルで是正すべき。

若者が将来に不安を抱え、お金を回さなくなれば、中長期的に国が衰退してしまうのは確実だ。本案、いかがなものだろうか?

★これは上述のニコニコ動画をみての感想なので、大企業を想定しています。中小企業だとだいぶ様子は違うでしょうね。あしからず

2008-10-16

http://anond.hatelabo.jp/20081015232924

昔は、月単金300万円で請け負って、120万円で外に出す、偽装請負カンパニーらしきもの?がまかり通っていたからでしょ。

300万>>120万>>80万>>40万

みたいなかんじで、孫請け ひ孫受けに伝わるような文化だったので、仕切りが30%ぐらいで、会社取り分70%みたいに思ってる人がいる。

まぁ、過去常識かもしれんけど。

2008-10-15

派遣社員に妙な同情はやめてくれ

派遣会社から「増田さんなら正社員仕事ありますよ」「この仕事正社員になれるチャンスがありますよ」みたいな言い方をされると非常に萎える。リップサービス程度に担いでくれるならともかく、具体的なオファーとなるとかなり面食らう。転職エージェントとしてのあんたとこの会社には興味ないし、紹介予定派遣も登録時に希望しないと告げていたはずだ。今の僕が満たされていない立場にあると勝手に決めつけ、勝手に吉報かのように話を持ってこられても困る。この世の中には望んで派遣社員という立場を選んでいる人が居ることを、本職のあなた方が理解していなくてどうすんの。

悪気は無いのだろうから大して腹は立たないけど、なぜ僕が「正社員になれずにあがいている人」に見えたのかが正直なところよくわからない。マスコミの偏った報道のせいだろうか。彼らがそう思うということは、ひょっとして大多数の派遣社員というのは「出来れば将来的には正社員になりたい」と考えているってことだろうか。そんな馬鹿な。僕のように根無し草で、いろんな地域でいろんな国でいろんな職場でいろんなことをやりたいと考えている人間もまた大勢居るはずだ。

僕の今の派遣先企業はとても居心地がよく、職場環境や僕に与えられる権限についても申し分が無い。妊娠している女性が多いのは良い会社である証拠だ。こんな会社に入社できた社員幸せ者だと心の底から思ってる。だから僕もできれば2年ぐらいはお世話になりたい。だけど、長くて2年。きっちり心にそう決めている。前職があまりに居心地の良い職場で3年も居続けてしまったという失敗をやらかしているからだ。僕には40歳までに実現したいことがあるので、それになるためにはどうしても「今」の職場におけるスキルの蓄積が必要だし、2年後には別のスキルを身に付けるべくまた別の職場を探さなくてはいけない。これの繰り返しだ。そういうときに、派遣会社存在は魅力的だ。20年前から言われ続けてきたポピュラーな派遣会社の使い方のはずだ。

なのに、派遣社員勝手格差社会被害者かのように決め付け、派遣会社を悪の組織かのように叩いて同情してくれる人たちが確かに居るようだ。その気持ちだけで十分です。大して知りもしないのに勝手なことは言わないでください。せめて(偽装)請負業者と一般派遣会社との区別ぐらいはつけてください。

派遣社員は安定しないから」「50歳、60歳になったらどうするの?」と聞く人にも言いたい。派遣社員だって自分人生設計自分でちゃんと立てています。派遣社員が安定しない身分だから正社員になれ? それ、商店街八百屋さんや喫茶店のマスターにも言えますか? 

「近所にヨーカドーが進出してきたらどうしますか?」「スターバックスが出店したらどうしますか?」なんてお節介を焼きますか?

ドラフト1位指名選手にも「プロで成功している人は一握り。怪我とかしたらおしまいですよ」と言って止めますか? 

できやしまい。そんなリスクを気にしていたら商売なんて無理ですよ。勝算を持ち、成功を信じてやるしかないじゃないですか。しかも彼らは労働者としての保護が無い分、僕らよりはるかに「安定しない生活」の危機に晒される可能性が高い。みんな勝負して生きてんの。それに比べて僕は社会保険料だって税金だって全自動で納付する労働者失業保険だってあるし、教育訓練給付制度にだってあやかれる身分だ。彼らみたいに自立して、ヒリつくほどの危機感を日々抱いているわけではないし、それなりに安心・安定した人生を過ごしています。名ばかり個人事業主偽装請負の仕組みには加担しないよう心がけているし、やましいことはしちゃいません。放っといてくださいな。

僕だって最初から素晴らしい会社派遣されていたわけではないし、お給金も目も当てられないような有様でした。今の額も実のところ満足しちゃいません。でも、勤怠管理をきちっとし、タイムシートの提出も遅れず、なるべく残業をしないよう心がける。1年間、こういう当たり前のことを当たり前にこなした結果の賃金交渉が失敗に終わったことは滅多にない。派遣先企業の本決算の時期を把握して賃金交渉していますか。工数管理をされない立場の人は、自分工数管理表を作っていますか。1年間、自分がこなしてきた業務の一覧を営業に見せていますか。お客さんに評価してもらった仕事のことをちゃんと記録に残していますか。ささいなことでも、「これだけやりました」と胸を張って言えるっていうのはとても重要なこと。

派遣社員だって実績を積んでの営業活動は必要なのですよ。黙ってても時給なんて上がらないし、次の仕事をただボケーっと口を開けて待ってるだけでは食い物にされるだけです。築地で魚の取引をするのだって駆け引きの応酬だ。派遣社員だってやるときゃやりますよ。でも、あとになってから「掴まされた」と恨み事を言うのは実にくだらない。自分の目利きが悪かったのだ。そういう世界であることを認識せずに派遣会社を使っている人、多いんでしょうかね今。

最近、あろうことが当の派遣社員までもが自分のその働き方を否定したり契約先の悪口を言ってたりするようだ。何してんだお前?

いつかはどこかの会社正社員になるために今、派遣社員として頑張っている、それはいい。だったらまず派遣社員としての自分を卑下せず、まずは自分の目の前の仕事を実直堅実にこなしていきなよ。仮にも自分が選んだ働き方でしょう。「正社員になれたら本気出すみたいな考え方があるのだとしたら改めた方がいい。そんな人はパートであろうが正社員であろうが事業主であろうが派遣社員であろうが何やってもダメ正社員になったとしても希望通りの部署に配属されるとは限らない。そういう人はその時も今のポジションを卑下して同じ事を言い出すに違いないのだ。

一度、竹原慎二にボコボコにされればいいと思うよ。

初めて派遣会社を利用しようとする人に、ちゃんとドラスティックシビア世界であることを十分に説明せず、「当社は誰でもウェルカム」としている派遣会社の姿勢にも大きな問題がきっとあるのだと思う。考え方を変えれば、昨今の派遣会社叩きの流れというのは派遣会社自業自得だという気がしないでもない。

契約書に賃金がきっちりと明記されていてサインまでしているのに、経理感覚も無いのに派遣会社の懐事情を探って勝手理屈をつけ、後になってからゴネるような奴は必ずいるのだ。MonsterTemporaryWorkerというやつだ(今命名した)。個人事業主会社経営者に最も向いていないタイプがこれで、派遣社員という働き方もどちからと言えばそれらに近いのだからトラブルも起きる。

およそ派遣社員という働き方に最も向いていないタイプ人間に、ホイホイ登録を許して仕事を任せていたのではとても三者ハッピーにはなれないだろう。今の派遣会社社会人経験の浅い人だって構わず食っちまう状況なのだから、そのあたりは少し再考するべきだ。とはいえ、就職難と呼ばれるこの時代、統計上の失業者数を増やしたくない国にとって、派遣会社存在は都合が良いのでしょうね。当分この流れは止まらないのかな。でも、派遣会社が事業を縮小するのであれば、派遣会社叩きをしている人にとってもこれは「ネガティブキャンペーンの一歩前進」なのだし(なんせ「派遣会社は不要・諸悪の根源だ」とか言ってるようなのも居るぐらいだし)、前述のような理由を持つ僕とも利害が一致するはずだ。

ところで、派遣会社叩きとしてよく使われるセリフの代表格に「奴らは派遣社員から何十パーセントもピンハネしてボロ儲けしている」という類のものがある。あんなもん妄言もいいとこだ。マージンなんてせいぜい30%程度でしかない。これは厚生労働省の調査ではっきりしている。良心的ではないか。25%以上が経費で消えるのだから、手元に残る額なんてたかが知れてる。世の中にはその30%のマージンが丸々派遣会社の懐に入ると考えている凄い人も居るようなので、そういう輩の存在派遣会社派遣社員への評価を貶める要因となっているのだろう。喫茶店の400円のコーヒーが仮に原価20円だとして、だからといって380円が店の儲けになるわけではないということは誰でもわかりそうなものなのに、コトが人材ビジネスの話に及ぶと同じ思考で語れないのは何故だろう。不思議だ。

派遣会社IR情報決算時の資料をきちんと読んだことのある人ならわかるだろうが、日本人材派遣会社はどこも利益率が低い。大手のテンプスタッフスタッフサービス利益率はせいぜい2%~5%の範囲。インテリジェンスは6%以上叩き出しているが、あそこは派遣事業以上に高い利益率が見込める転職エージェントの事業も手広くやっているので、そこに助けてもらっているだけだ。人材派遣事業部としての利益率は他社と大差ないだろう。

人材派遣会社の平均利益率を多めに見積もって、仮に5%としてあげよう。たったの5%ですよ。世の中10%以上の利益率を叩き出している大手企業はいっぱいあるのに、5%程度の人材派遣会社が暴利と言われる筋合いなんてどこにも無いはずだ。ただでさえ薄利多売構造で頑張っている中、最近マージンを開示しろ」という声が上がっているようだ。派遣会社にしてみれば派遣社員というのは商品そのものであって、これは日本橋電気屋で価格交渉するときに店員に仕切り価格を教えろと言っているようなもんだ。寝言は寝て言ってくれ。僕としてはマージン派遣社員に開示されるようなことになれば非常に困る。他の多くの真面目な派遣社員の人たちだって困るはずだ。

当り前の話だが、マージンを開示してしまえば、派遣社員側が案件を選ぶにあたって派遣会社を天秤にかけることになるだろう。そうなると「アデコさんは30%と言っていますよ。パソナさんはなぜ35%なんですか」といった交渉が当たり前になってくる。最終的には派遣会社間の価格競争に陥り、どの業者もマージンは似たり寄ったりになることは明白。これはつまり、派遣会社が事業で他社との差別化を図ることが難しくなることを意味する。

派遣会社によってサービスに対する「お金のかけどころ」は結構違う。提供している福利厚生の種類も、質も、社員さんのフットワークも違う。フジスタッフなどは給与明細タイムシートなどが電子化されていて魅力的だし、未だにそれらに着手していないインテリジェンスは残念だけれども、僕にとっての魅力的な案件はそこが一番たくさん持ってる。OSSに理解もあり、学術活動への貢献に力を入れているパソナテックもまた魅力的だ。アデコは条件はともかく、アホみたいに頻繁に案件紹介の連絡が来るので嫌いではない。

繰り返しになるが、マージンを開示することで、確かにこれらの企業切磋琢磨するだろうが、その結果コストを切り詰めた先にあるサービスはどこの会社も似たり寄ったりになるに違いないのだ。部屋を借りるとき、仲介事業者を基準に選ぶ人はおそらくほとんど居ない。どこの業者も大差ないからだ。家賃は直接大家さんに支払うという仕組みが一般的である以上、手数料マージン率)は明瞭だし、ここを調整することで利益を図ることが出来ないが故だと言えるはずだ。派遣会社が勝負するのは案件数だけ、そんなつまらない状況にはなって欲しくない。そうにはならないであろうという考え方があるのであれば、僕も開示制を歓迎する。

でも、僕は本来マージンなんてものは実績を積んで勝ち取っていくものだと思っているので、たとえば同じ派遣会社を利用している者同士で「Aさんはマージン20%でBさんは50%」という構図があったとしても、それはごく自然なことだと考えている。マージンを開示するとこの構図を維持するのがほぼ無理になってしまう。頑張ってユーザから高い評価を得てる人も、登録したばかりで能力も勤怠も未知数な人(世の中には無断欠勤や突然退職することの常習犯だって居る)も同じマージン率になるのであれば、僕は我慢できない。彼らが突然出社しなくなることのリスクは当然マージンに反映されるわけだが、それを僕がかぶることになるはずだからだ。こんな不公平がまかり通る公平なら要らない。

僕は派遣会社はピンハネなんてしていないと考えている。企業派遣社員に対して5%を支払っているわけではない。「コスト削減という名のサービス」を提供してくれる派遣会社に対して支払ってくれているのだ。その5%は「本来僕がもらって当然」のお金ではない。のぼせちゃいけない。

話が逸れてしまったが、派遣会社はボッタクリ企業では無いし、派遣社員も誰しもが「被害者」ではないということを知って欲しい。

双方に対するあらぬ誤解だけならいざ知らず、勝手な同情はやめてもらいたい。迷惑だし失礼だし、そもそもうぬぼれが過ぎやしませんか。

関連エントリー

10/28追記

僕は別に人材派遣会社に悪いところが無いと言っているわけではない。改善点は沢山あるはずだ。だから気分次第ではボロクソに叩くこともありますよ。

問題を解決するに当たって悪い点を指摘し、改善促すのは当然のことだ。だけど、裏づけや客観性も無く、感情的な批判では決して物事を正しい方向へ導けない。的外れ糾弾は、派遣社員として不遇を強いられている人たちにとっては何の追い風にもならない。

僕は僕なりに足りない脳みそを使って考えた結果、人材派遣会社が50%も60%も暴利をむさぼっているという指摘は誤りであるという結論に達したし、直接雇用すれば給料が上がる、という指摘も、直接雇用に伴うコスト自分なりに算出した結果、話はそんなに単純ではないこともわかってきた。だから僕の言っていることがもし間違っていたのなら、感情的罵詈雑言のみで終わるのではなくて、できれば「お話」を聞かせてくれませんか。新しい発見があるかもしれません。納得ができれば、僕はいつでも派遣会社否定派に宗旨変えします。

ところで、「日雇い派遣のことを無視するな」みたいなコメント頂いたんですけど、無視してませんよ全然。ネットカフェ難民存在もきっちり認識してますよ。それでもなお、正規の派遣会社に対して巨悪ってやつを見出せないんですよね。ワンコールワーカーだとかワーキングプアとかそういった言葉は概ね非正規雇用者と呼ばれる人たちにスポットを当てた問題提起だと思っている。派遣社員非正規雇用者のうちの何パーセントを占めているのかも調べもせずに「派遣制度さえ無くせば雇用問題も解決」というのは短絡的だ。そこんところも併せて考えていただければと思います。

僕自身はいわゆるワーキングプアとしてネットカフェを転々とするような人をこれまでの人生でお目にかかったことが無い。ブラウン管の中では沢山見かけましたけどね。でもおそらくそういう人は実在するのでしょう。「努力しても報われなかった人」「諸事情により今まで努力する機会に恵まれなかった人」の存在は確かに痛ましいことだ。ブラウン管の中で見た彼らはおそらくそういうタイプだったのだろう。

むしろ怠惰な日々を過ごしてきただけで、同情するに値しない人間が「切実な理由でネットカフェを転々としている人」への救済案に、こっそりあやかろうと企んでるケースの方が多いんじゃないかな。ワーキングプアを自称して「貧乏人は努力する機会すら与えられないのか!」と吹いているわりには、別の板では同じidで「吉宗で3万持っていかれたぜ!」みたいなことを書き込んでいるようなタイプのことだ。そんな人にとってマスコミによる格差報道はさぞかし都合が良い流れなんでしょうね。雇用問題に対して打開策を練るのは大賛成だ。だけど、自業自得で窮した人間に対して、それにたからせない仕組みが必要だ。

職業訓練校に通える立場にありながらその勧めを拒否したり、未経験から採用してくれる企業があるのに、激しい選り好みをして拒否ばかりする若い求職者というのも大勢居る。ハローワークの職員は日々こうしたモンスターも相手にすることがあるのだ。嘘だと思うなら取材してみるといい。夜勤は嫌だとかIT業界残業が多いから嫌だとか肉体労働はしたくないだとか、要求だけは一人前で挙句の果てに「仕事が見つからない。社会が悪い」なんて言い出すようなのが居るんですよ現実に。

さて、僕も雇用問題に関してはわりかし危機感を持っているので、仕事をしたいと心から願って日々精進している若い人たちのために力になれないかなと考え中。おととい、雇用・能力開発機構メールを出したんだけど返事が来ないんですよね。せめて月々数千円でもそこに寄付とか出来ないもんだろうかと思っているんですが、独立行政法人相手に個人が寄付をするのって難しいのかな。とりわけ高度職業能力開発促進センターの方々の一助になれば幸い。寄付する方法ご存知の方はレスください。ここを寄付対象に選んだのは、努力できるはずなのにそれをしていない人を利するようなことはしたくないからだ。その点、職業訓練を実施している組織ならば安心だ。そういう組織活用する人は今の自分スキルの足らなさをしっかりと自覚して、向上心を持って努力する姿勢を見せている人たちばかりだからだ。あるいは、情報処理科のある刑務所や、Ruby教育をしている民間刑務所でも良い。本当は自分がノーギャラでお手伝いでもしたいところなんだけど。

些少な力添えではあるけれど、根拠の無い批判を繰り返してるだけの人よりはなんぼかましだ。寄付をするのは善意というより、そんな人たちとはなるべくなら距離を置きたいからなのかもしれない。

2008-09-29

http://anond.hatelabo.jp/20080929163912

直接雇用日雇いとかにするだけじゃね?偽装請負みたいに実質派遣だけど建前は自営みたいな

2008-06-27

転職サイト情報の読み方

最近転職サイト専門用語意味がやっとわかってきた。

裁量労働制

残業代は一切出ません。定時もありません。まともな時間に帰れると思わないでください」

年棒

基本は裁量労働制と同じ。それプラス

会社の業績がすごく良かったとしても、あなたの仕事がすごく貢献したとしても、ボーナスとか出ません」

勤務地 首都圏各地

「客先常駐の偽装請負です。クライアント企業社員と同じ仕事をやるけれど給料は安くて立場は弱い丁稚ですががんばってください」

バリエーションとして、「東京名古屋大阪などの主要都市圏」「あなたの希望にあわせて選べます」など、やたら範囲の広い場合はこれ)

経験不問

「安い給料で働いてくれる人なら誰でもいいです。」

「どうせ2,3年で辞めてもらいます」もしくは、「ブラックすぎて2,3年でみんな辞めるので猫の手も借りたいです」

ただし、業種・職種経験不問だったら、単に異業種・異職種からも歓迎の意かも

正社員登用のチャンスも!

「……0.00000001%くらいあるかもね」

正社員にするつもりがあったら最初から正社員で募集するっての。

女性がいっぱいで働きやすい職場です。

「これは女性の募集です。男が募集してくんなよ」

掲載写真チェック


その他

他になんかある?

2008-03-27

派遣さんの事前面接は違法なので禁止です!でもね・・・

ちょっと聞いてくれよ。昨今の労働問題を少しでも解消していこうと、ウチの会社も動き出したんですよ。偽装請負状態なのを解消したり、クチでは社員登用アリとか言ってて事実上やってなかったのを、ちゃんと採用したりとかね。多重派遣も厳禁。そういう会社とか付き合わない宣言して、どうしても引き続きやって欲しい人に会社紹介したり、5年以上派遣やってて継続して欲しい人は社員にしたりとか、ほんとに頑張ったんですよ。

そんで、派遣で来る人の事前面接も違法だから禁止だというワケで、これこれこういう仕事が出来る人を連れてきてちょうだい。ってオーダーするだけになったんですよ。そうしないと違法ですから仕方が無いというか、そうするのが当然というワケです。

で、ここ半年くらい前に、そういう運用スタートしたんです。

どうなったと思います?

いろいろありますが、まず一番最初に気が付いた事、この一点だけを言いたい。

「社内の美人が激減しました」

2008-03-25

新卒で入社してしまって一年

大手電機メーカー子会社の下請けの下請けの偽装請負ぐらいのSIの会社に入社してしまって一年

うちの職場、っつーか自分の会社っていうものを感じない。

やりがいも感じないし、夢も希望未来も感じない。会社にも、仕事にも。


はじめの2ヶ月間は本社研修というなの放置をくらって、そっから大手SIの用意した現場に「じゃ、来週からお願いね」

そこでは初めて会う"同じ会社"の人が数人と、このチームを束ねるリーダーが一人。このリーダーは、ひとつ上の会社の人。

神:元請け様

  ↓

王:下請け様

  ↓

人:孫請け様(リーダー会社)

  ↓・・・偽装請負

?:ウチの会社

仕事は忙しいかどうかはわからない。

時期と、ユーザー様の担当者さんの問い合わせと、元請け様の担当者さんの気まぐれによる。

故障対応も、

修正内容も、

仕様変更も、

すべてはユーザー様と元請け様の担当者さんの話し合いによって決まるから、先回りで出来ることは限られてくる。

毎日残業して、たまに終電で帰って、たまに休日出勤して。徒労も多い。

有給はこの一年で3日使った。

うちの会社と孫請け様の契約では、残業分はもらえないとのこと。

定時以降はすべてタダ働き。

そういえば、前は下請け様の責任者に勤務について質問すると

「どんな形態でもいいから、月○○時間以上はお願いね??。合計時間がそれ以上なら、なんでもいいよ??」

と言っていたけど、フェーズが変わってからは、なんも言われなくなったな。

これが世に言う、人月ひと山いくら商法か。


会社的にはタダ働きだけど、給料としては残業代はきっちり振り込まれている。

この業界のこの地位の会社にしては、残業代満額って、普通なのかな? 恵まれていることなのかな? 

これは単純な疑問。


オレの残業代の原資は、孫請け様から支払われないので、当然、うちの会社が負担することになる。

経営陣、というか、社長取締役給料から。



そんなオレの給料は、一年目で手取り200万弱。

来年度からは、良くワカンネ。

将来のことはもっとワカンネ、だけど、はっきり言って低収入なことだけは確実だ。

はっきり言って、ここにいる限り、スキルの向上なんて期待できない。

だって「わが社の魅力は、安価労働力です」っていう位置づけの会社の社員だもん。

期待されていることも、契約内容も、実際にやっていることも、すべてその位置づけ通りだもん。

現場にはすべての階層の人がいるから、たまに元請け様の人と同列って勘違いしちゃいそうになるけど、決定的に違うよね。


20年間それなりに優等生(?)やってきて、それなりの大学に入って、最後の2年間に蹴躓いた。

ひどく個人的な諸事情により無気力ベットから起き上がれないようなメンタル面の時がたまたま"就職活動"ってやつをする時期。

3年の終わりに留年が決定した、と思ったらその翌年には卒業が決定しちゃった。

4年の3月からいきなり職探し。

この時期、まともな会社新卒採用なんかやってない。

大手銀行とか

大手証券とか

大手コンサルとか

大手ベンチャーキャピタルとか

大手商社とか。

それなりの大学だから同級生が一年前から

大手電機とか中小電機とか

大手素材とか中小素材とか

大手コンサルとか専門コンサルとか

大手生保とか大手損保とか

大手出版とか大手新聞とか

地方新聞とか中小広告とか

大手自動車とか大手自動車部品とか

大手海運とか大手銀行とか大手コンサルとか、

ちょこちょこ外資系に決まっている中で、

オレは行ったよハローワーク

もう、絶望だったよ。

一年遅れでまともな会社に入ることが当然だったオレにとっては。

人生に失敗したとしか思えない。当時も、今も。


なんで大手電機メーカー子会社の下請けの下請けの偽装請負ぐらいの会社に入社したかと言えば、「これしかなかった」。

時代が求める安価労働力やってますよ。

給料は、今は親しい同級生と比べてもそんなに違わない。100万ぽっち。

ちょっと悪い部屋に住んで、

ちょっと悪いもの食べて、

ちょっと悪い服を着てるだけ。今は。

だけど、すぐに給料は倍ぐらいに引き離されて、

そう遠くない将来に3倍ぐらいに突き放されるんだろう。絶望だね。

まわりが自分の会社に名前に誇りと驕りを持って口に出し、

「○○の会社に入るお前スゴイ」とか互いに褒めあっている中で、

業界の底辺の会社にしか入れなかったオレ。絶望だね。

すべてはオレが悪いんだけどね。重要な時期に動けなくなってしまったのも、まともな会社に入れなかったのも。

2008-01-03

http://anond.hatelabo.jp/20080103192120

資本家がいやな人は起業して自営業すればいいんだよ。

偽装請負ってのがソウなのかな。

2007-11-22

http://anond.hatelabo.jp/20070109073629

ウェブで長文書いて議論してるのを見ると  入れ子Ver.

いや、本人同士がそれでいいならいいんですけどね、どっちかが長文うぜーなーとか思ってたりする場合も多いわけじゃないですか。ただの野次馬である傍観者にとっては特にそうだと思うんですけど。

はてブに「長い」とかコメントされてるエントリとかを想起していただけるとありがたいんですけど。

どうもそういうのを見るとついついフォード・ピント事件なんかを思い出してしまうわけですよ。

知らない人はググって下さいね。一応映画にもなってたりするんでお暇なら観てみるのもいいんじゃないかとオススメしますですよ、ハイ。(邦題『訴訟』原題『The Class Action』)そんなのめんどくせーよーという人の為には解説してるアドレス貼っときますね。(http://www.fps.chuo-u.ac.jp/~cyberian/Ford_Pinto.html) んでリンク踏むのさえめんどくせーとかacドメインとか読んでもわかんねーよという先入観をお持ちのあなたの為に適当に解説しちゃいますと、フォード日本車に押され始めた時代にこれじゃいかんってわけでコンパクト・カーを売り出したの、ピントっていう。しかしまぁリーズナブルなだけあって結構売れちゃったりしたんだけども安全設計もリーズナブルだったのが問題になって訴訟起こされちゃいました。

ちなみにアメリカ訴訟制度ってのはなかなか面白いもので、この手の訴訟だとあの有名な懲罰的損害賠償企業が痛いな、と思う範囲まで賠償金額上げちゃっていいよ制度)と、Class Action 制度(同様の被害を受けた人は先人の訴訟結果にタダ乗り出来ちゃう制度、日本だと訴訟提起後結審前までは参加が許されたんだっけ、詳しくは知らないんでゴメンネ)のおかげで絶対負けられないんよね。

損して得取れなんて無理無理無理無理かたつむり松下幸之助中内功ビックリな制度。

ここら辺はまぁどうでもいいんで次行きますけど、訴訟開始前にディスカバリーって制度があるんですよ。

この手の訴訟の場合被告企業側に証拠ってあるもんですしね。それを原告側が請求できる制度なんですよ。

といっても原告側もそんなに詳しく企業内事情を知ってるわけじゃあないんで請求内容がある程度曖昧にならざるを得ないわけでね、それを逆手に利用して、被告企業がそれこそ倉庫が一杯になる位の量の内部文書を送りつけるって行動に出るわけです。

そんなことされたら困るよねー。

原告側は何と言っても少数者であるわけだし、精査しようにも人件費が酷いことになっちゃうし、いかんともし難い状況になったよってお話(この先は映画見てね)。

ちなみにこのテクニック割とメジャーなようで僕が講義を受けた国際取引法の先生商社出身)もやったことあるって言ってたよ。

んでこれを最初の話に無理矢理つなげると、長々と文章書いて相手に対応してる人って、誠実に答えてるようでいて実は単に目晦まししてるんじゃないの?って疑問が湧いたよってお話

2chでよく言われるように3行までしか読めない、ってのは少々極端に過ぎると思うのだけれど、しかしそうそう長い文章を時間コストをかけて読めるわけではないよね、ってところはなんとなく理解してもらえるんじゃないかなぁ。

世の中には楽しい事やしたい事ってのが一杯あって(セックル恋人とならタダだと思ってても多分風俗の方が安くて気持ちいいよ、次々入れ替わるから新鮮だし)とか食べ歩き(ってよりこんなところで食事してる俺/私って素敵欲望ドライブなんじゃないの)とかもっと寝たい(偽装請負ご苦労様です。所得隠ししなけりゃ設備投資費用も捻出できない世界有数の好景気大企業の下請じゃポイズン)とかデイトレード(まだやってる人いるの?)とか自己啓発はてなFPNってこういう腐臭がするよね、どうでもいいけど。Lifehuckだってw)とか宗教儀式明治天皇の声が聞こえる!!とかグーグルの狂気とか)とかさ)、ネットで議論なんてモノはそのうちの一つでしかないわけだし。

しかもディスプレイとかブログっていうアーキテクチャはほんと長文読むのに適さない環境なんじゃないかとオールタイプな僕は思ってしまうわけですけども。

A4一枚分以上は紙で読みたい。

こういう人って結構いるんじゃないかなぁと思うわけですよ。

そういう人に対して誠実にあるにはどうしたらいいのかねぇって所はこの発達した世の中でも解決されてないんじゃなかろーか。

これってビジネスチャンスニートのボクでも起業してお金持ちになってセックル三昧(ここまでjkondo)、金で女は買えると豪語した挙句に証券取引法違反国策捜査の上つかまってあれやこれや的展開が期待できるかもーうはーすげー。

あ、ごめん妄想入った。

文章なんてのは長くしようとすればどこまででも長く出来るし、短くしようと思えば結構な割合で短くなるものだと思うんですよ。

それこそ昨年末K-1みたいな。

お前2時間でいいじゃんみたいな。

ただ、短く書く時には削ぎ落とされた部分を読む側が理解してないといけないという条件は付きますが。

ってことは長々と文章書いてる人ってのは読み手の力量を信用してない、ってことになるんですかね。

まぁはてブ衆愚とかネットイナゴなんてのが流行ってる昨今さもありなんな発想ではあるわけですが、エントリ書く奴が偉くて読み手は衆愚だからこんなことまでわざわざ書いてやらねばならん、みたいな。

そんな目で見ないでお願い。

それならいっそやde√blog終風先生みたいにわからん奴はもういいよ的に放置されるほうがまだマシじゃね? ってか終風先生紫式部か。

終風日記極東ブログは省略省略で貴族たり得ない衆愚である受験生を困惑させる源氏物語か。

挙句にシステムスルーカですか、イナゴはイナゴらしくオマニーでも見てればいいですかそうですか。

切ないなぁ、ああ切ない。

大島弓子ばりに切ないよ。

伝われこの思いの8頭身の心境ですよ。

大体あれだ、平野啓一郎もあれだよな、『日触』しか読んだことないけど漢字難しいよな、初手からお前ら文学イナゴは寄ってくんなオーラ全開だよな。

昔の日本文学読んでりゃ理解出来るとか言われてもそりゃ無理っすよ、旧字体で読んでる人っているのかね。

あんなのに造詣が深いのってめっちゃレアモンスターだと思うんですけど。

なんかはてな内には散見されるのが面白いといえば面白いのかもしれないが。

しかしまぁあんな小難しい本読むくらいならあれだね、同じ京大出身でも森見登美彦の方が全然面白いと感じちゃうね。

非モテでわーわー言ってる人は『太陽の塔』でも読むといいよ。

あ、ここでいう「非モテ」っていうのはある程度の文化資本をもった、顔面や身体に不都合があったり拗れた精神構造持ってる人ね。

PCなんて気にしねぇ)だってボクの後ろでウメモチオとかessaがグーグルとか権力論とかビジネスモデルとかを語れない期間工みたいな奴ははてなーではない、って囁いて来るんだもん。ここはてなだし仕方ないよね。

しかしまぁスルーってのも寂しいもんだよね。

皆が皆スルーし合って出来上がる世界ってアレだよね、なんつーかちょっとつまらんよね。

ってかこれって物象化じゃないのか。

マルクスの亡霊は未だ徘徊してるのか。

ごめんちょっと難しい言葉使ってみたかった。

中二病といいたければ言うがいいさ。

でも心の隙間に大阪のおばちゃんを忘れないでいて欲しいなぁと。

さてもう収拾がつかなくなったのでこの辺で終わりにするけど、長文批判のためにはじめたこのエントリがやたら長くなった事を心より詫びる。

どうせスルーされるんだろうなぁ。

2007-10-05

ベーシックインカムとか日本借金とか:老人が日本から消えたら問題解決っぽ?

偽装請負を生み出しているのはだれか

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/

今の法律正社員既得権だけを守っており、これから正社員になるであろう人達(つまり非正社員)にとっては不利なものである。

経済学的に最適な方法は正社員の首をいつでも切れるようにすべきだ。

そうすれば、必要な仕事に必要なリソースが自律的に(=各自が意思決定することで)割り当てられる。

俺たちはES細胞じゃない - 労働市場化しない理由

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50924668.html

確かにその通りだが、転職することにはコストがかかる。誰も転職したいとは思わない。

だから、いつでも正社員の首を切れるようにすることは、マクロ経済的には最適だが真の最適ではない。

だけれども、正社員既得権ばかりを守っている事実も見過ごせない。

そういえばベーシックインカムってあったよね。

ベーシック・インカムに賛成するのに十分なたった一つの理由

http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50907051.html

ベーシックインカムというのは、例えば、国民1人あたり月額5万円を支給するということ。

国というのは、税金を受け取る代わりに、安全を保障したり、福祉を提供したりといろいろなサービス国民に提供する。

別にサービスじゃなくて、現金で提供してもいいじゃん、ということ。

土地というのは日本の共有資源であり、その共有資源利用料をベーシックインカムという形で国民還元すると考えれば合理的だ。

ガスだって鉱石だって日本の資源であり、それを換金したならば、そのお金日本国民一人一人が受給すべきなのだ。

それとは別に思うことは、今の50代、60代は国に借金をさせ、

税金を貪り食って財を成したことは事実なのだから、余った財を国に返してくれないだろうか?

モダンカフェにじじいとばばあがいるのは非常にうざい。

そんな金があったら、国の借金返済に協力しろ。

なぜ老人の借金若者が全額返済しなきゃいけないのか?

分担して返済しようぜ。

観光地がじじいとばばあで溢れてるって、情けないのなんの。

いい加減に誠意ある対応を見せないと、老人が若者虐待されるケースが間違い無く増えると思う。

2007-10-03

管理ごっこ

某大手メーカー会社に働きにいってる下請けプログラマー愚痴

ここ最近偽装派遣だか偽装請負だかの対策がバンバン打ち出されている。まーデカい会社は縛りもデカいのはしょーがないんだけどさ。

つい先日、協力会社間の直接やり取り禁止のお触れがやってきた。同じプロジェクト人間同士でも、会社が違えば元請の作業指示者立会いの元でないと打ち合わせしちゃダメなんだってさ。

さらに、ウチらのよーな木っ端プログラマーは元請の担当者だけでなく請負側の作業責任者も通さないとダメ。そーしないと作業指示の系統が崩れちゃうもんね。ホントーにちょっとしたこと聞きたい場合、少なくとも、請負側の作業責任者と元請の作業指示する人と別会社の作業責任者を通って質問したい人、とゆー経路をとおんなきゃいけないワケだ。

オタク会社、QA 部門も協力会社に頼んでるじゃんかよ。テスターはプログラマーに直接質問できないし、プログラマーもテスターに直接コミュニケーション取れなくなるんですよねー。

別にいいんだけどさ、伝言ゲーム多くなればそんだけ開発効率落ちるから。でもさー、そのおかげで生産性とやらが落ちたら「アノ協力会社品質落ちたな」とか言われて、協力会社雇用配置見直しとかの大義名分になるんだろうなー。やだなー。

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