はてなキーワード: 液晶テレビとは
http://twitter.com/zaway/status/22888381585
それは、未来の経済社会のあり方についての「ビジョン」についてである。それを堺屋太一は「知価社会」とよび、ドラッカーは「知識社会」と呼ぶ。キーワードは「脱工業化」、そして「知」だ。従来型の産業構造の転換が求められているという議論は、今も日本で話題になっているが、これは新しいようで古い。そこで今回は、彼らの著作の紹介を通じて、過去の議論をざっと見てみようと思う。
当時はかなりの反響があった。鉄鋼やエレクトロニクスなど日本の製造業が絶頂期にあった中、周囲からのひんしゅくを恐れずに堂々と脱工業社会の到来を予言した。ある意味で、時代を先取りしすぎた本と言えるかもしれない。
まず著者は、古代以来の世界史の「精神史」的側面を振り返りつつ、現在の世界が直面している変化を位置づける。むかしは、カネや領土を追い求めた「物質」尊重型の古代文明(ローマ帝国や中国の漢王朝のような)、古代の巨大帝国が崩壊すると今度は、信仰に篤く慎まやかな生活をおくる「精神」尊重型の中世が到来した。それが、産業革命以後の近代ではまた「物質」を追い求める時代へと転換した。その意味では、現代社会の価値観は古代帝国が基底にある。
しかし、足下ではこれが中性的な「精神」尊重型の社会に立ち戻る動きが見られる。2度の石油ショックが起こり、これで資源が有限であることに人々は気づき、環境意識が高まっている。「このまま大量生産、大量消費を続けたら我々はまずいのではないか」、そうみんなが確実に思い始めている。この流れの延長線上にある社会の姿と位置づけるのが、「知価社会」である。
知価社会とは「デザイン性やブランド・イメージ、高度な技術、あるいは特定の機能の創出といったことが、物財やサービス価格の中で大きな比重を占めるようになる社会」と定義する。ここで、単に情報産業、サービス産業などという特定の業種転換より広い意味をもっていることに注意したい。むしろ、強調されているのは製品としての「コモディティ」の終焉である。彼は確かにこう書いている。「安い規格品よりも高級なブランド品が、より長く使われる「知価」の部分が肥大化した価格攻勢が一般化する」(文庫版p225)。
すでにアメリカでは知価社会への適応が進んでいる。単純な製造業が衰退する一方、ブラディング、マーケティング、サービス産業の比率が高まっている。翻って、我々日本にとられるべき選択肢は2つ。知価社会への移行を推し進めるか、それとも従来の工業社会の基盤に固執するか、だ。日本が取るであろう道について、彼は製造業での成功体験が忘れられず従来型産業構造維持型の政策を取り続ける可能性は高いと予測している。しかし、その道は安易であり、長期的に有利とは限らない。国際環境の変化に適用できない硬直化に陥る危険性があると警鐘を鳴らし、締めくくる。
原著は1993年刊。この時齢83歳。
ドラッカーといえばマネジメントだが、 本来は政治・社会批評家である。彼がマネジメントの研究に入っていったのは、その思想を実践するための手段としてマネジメントが有効だと気づいたからにすぎない。
彼はまず産業革命が起こった要因について振り返り独特の解釈をする。産業革命を起こったのは、生活水準や資本の変化意外に、1700年以降から変わったある決定的な要因があった。それは職業別組合などの内部のみで、数千年に渡って発展してきた秘伝としての技能が、初めて収集され,体系化され、公開された。技術学校や「百科全書」のような書物によって経験は知識に、徒弟は教科書に、秘伝は方法論に置き換わった。この「知識」こそ、道具,工程、製品への応用の連鎖をうみイノベーションの加速度的な発展を促したものだった。
そして、今、知識の役割はさらに重要になっている。放射線治療機器、CTスキャナ、高度なCVD装置、超高速のスパッタリング装置。今の製造業の基盤になっているこうした生産手段は、労働者の高度な知識があって初めて動く。昔の資本主義がそうであったように、けっして労働者は歯車のように資本家に所有された代替可能な機械ではなくなっている。従来の資本主義にあったような「資本家対労働者」という次元は今や完全に消滅している。今や富の創出の中心は、資本、労働、土地から、人間の知識そのものへと移行している。
ドラッカーは、このような形で変化しつつある社会を「知識社会」と称した。そうした社会では、労働者達の知識を効率的に活用し、いかに収益にむすびつけていくか(これをドラッカーは「知識の生産性」といっている)がこれまで以上に国,産業、企業の競争力にとって重要になってくる(p244)だろう。それはこれまでもそうだったし、これからはさらにそうなっていくだろう。イギリスは過去、CTスキャナ、コンピュータ、抗生物質、ジェット機を開発したが、それを製品やサービスや仕事に転嫁できず、アメリカに抜かれていった。他方、アメリカはアメリカでマイクロチップ、コピー機、工作機械などのパイオニアだったにもかかわらず、日本企業がそれらの市場を奪取するのを指を加えてみるしかなかった。そして、日本は、自らが事業の先鞭をつけたほとんどの主力産業(液晶テレビ、カーナビ、電池)で韓国、中国企業の強烈なキャッチアップを受けている。
では、いかにして知識の生産性を高めることができるのか?それを実現する手段が「組織が成果を生み出す機能を高めること」。つまり、マネジメントなのである。この結節点において、社会学者としてのドラッカーと経営学者としてのドラッカーとががっちりと連結される。
日本でモノが売れない時代になってきた。
・車が売れない
・大きなテレビが売れない
・でかい家電が売れない
どれもこれも若者の〇〇離れと聞かれるものばかりだ。
これらはもっと安くなれば売れるだろうか?
答えはノーだろう。
これらは僕らの生活を変えてくれる、という希望に乏しいからだ。
昔は車がなければ、女の子を誘えずどこにもいけなかった。
今は電車やバスでも、多少の不便があれどどこかに行けないことはない。
レンタカーを借りても良い。
とにかく車がほしい、所有したいとは思わない。
所有欲よりも先に
車を持つことの負担の高さへの不安が大きい。
だから車を所有することは僕らの生活をより良いものに変えるどころか
たくさんの税金やガソリン台、駐車場代を取られる搾取のイメージが先にくるのだ。
大きなテレビだってそうだ。
むしろテレビもいらない。
NHK代も払わなくてよくなるし、面白くない番組やCMを見せられることもない。
テレビを所有することは、金と時間と部屋のスペースを搾取されていることにほかならない。
そして、趣味趣向が多様化している世の中でテレビの話題が飛び交うのは
ワールドカップくらいか。
僕らがほしいものはなんだろう?
僕らの生活をより良いものに変えてくれるもの。
またはそう予見できるもの。
ワクワクするもの。
さらにその先、僕らはなんで欲しいのだろう? という疑問。
おそらく。
おそらくは、誰かとつながることのできる、触媒としてのモノが欲しいのだろう。
例え自動車という名前・工業製品でも、現代では触媒機能が違うのだ。
触媒としての機能を失ったものは、より触媒に適したものにとって変わるのだろう。
誰かとつながることがより直接的になるようなプロダクト。
それが期待されているようでならない
32インチの液晶テレビが5万で買えるこの時代に、金がそんなにいるのか?
昔
http://utatane-sugi.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300228758-1
今
http://jukenkan.com/modules/zox/index.php?main_page=popup_image&pID=534&PHPSESSID=87e85f4f2e18f113080a6b7df09748af
技術革新ナメんなよと
昔より良い物が昔より安いんだよ。
給料の額面じゃなくて、1万円で何ができるかを考えろよ。どんだけ、20年でどんだけ進歩したと思ってるんだ。
昔の100万より、今の10万ってのがゴロゴロしてんだぞ?
それとも 給料の水準が40代になるかわりに、昭和の時代で生きてみるか? 結構、アレだぞ?携帯電話とかねーぞ?テレビも一家に一台だぞ?いいのか?それで。
http://www.yomiuri.co.jp/net/report/20100617-OYT8T00433.htm?from=nwlb
http://diamond.jp/articles/-/8458
また韓国勢にボコボコにされるのかと思うと腹が立って来ました。
問題点は以下の2点に集約されると思います。
日本メーカーは、薄型テレビの世界シェアで韓国のサムスン電子、LGエレクトロニクスの2強にリードを許しており、3Dテレビで巻き返そうと鼻息が荒い。
ソニーは今年度中に世界で250万台という販売目標を掲げ、「攻めに転じたい」(石田佳久業務執行役員)と宣言。
今後、シャープや東芝、三菱電機、日立製作所も相次ぎ投入する。
各社が期待するのは、販売増だけでなくテレビの値崩れを防ぐことだ。
付加価値の高い3Dテレビが増えれば、価格下落に歯止めがかかる可能性もある。
ところが、2~3月から米国などで3Dテレビの販売を始めた韓国2強は、3Dでも低価格を武器にしており、価格競争は収まる気配がない
2、技術力にあぐらをかき、みっともなくすがりついている。
その一方で、技術力に関しては日本メーカーが上だとの評価もある。たとえば、3D効果は専用メガネで左目用と右目用の画面を交互に見ることで得られるのだが、日本メーカーはその精度が高くクロストーク(二重像)が出にくいため3D効果が高いと評価されている。
何やってるんだ、馬鹿かよ!
知恵を絞って価格でも勝てる様にしろよ!
3Dテレビの飛び出し具合(笑)がちょっと良くたって、値段が高けりゃ消費者が買い控えるに決まってるでしょう。
技術力なんてのは本来、「品質向上の手段」であるはずなのに、「高い値段の言い訳」にしている日本企業に消費者がそっぽ向くのは当り前。
日本企業は今まで、たかだか戦後数十年で培った自称最先端技術にあぐらをかいて傲慢になりすぎました。
もうMade in Japanのブランドは崩壊したも同然だって事を受け入れて、顔洗って出直そうよ。
昔日本製品が飛ぶように売れたのだって、どんどん高品質になって、尚且つ安かったからでしょう。
まずは薄利でもなんでもとにかくシェアを取ってサムスン・LGを追い出し、その後に価格を調整して市場をコントロールするのが本来あるべき姿です。
「ああ、日本には敵わない」って韓国勢に思い知らせないと、また負け続けて花形産業が崩壊する事になります。
戦争してるってのに相変わらず危機感ゼロなのは、集団自殺と変わりません。
ねえ、目を覚まそうよ。
何の役に立つのか分からないが、08年の一連の金融危機が日本に与えた影響を中心に、俺が覚えているうちに記録する。
08年夏~秋;
金融危機→信用収縮,株価が暴落(金融機関が流動性選好。企業や個人に金を回さなくなる)。夏~秋にかけて不動産関連がぼっこぼっこ潰れる。「不動産・ゼネコン・マンション 大激震」(経済雑誌特集)。アーバンコーポレーション(8月倒産)など、ただ、冬になると倒産ラッシュは一服する。
08年秋;
高額の耐久消費財の需要が凍結。日本の支柱である自動車セクターが「全滅」(特に高額の大型車・トラックへのインパクトが大。法人・個人に対して”金融がつかない”現象が世界的に発生)。自動車セクターは値下げよりも減産による数量調整で対応(当時のアナリストレポートによると在庫日数は200日を上回り、工場稼働率50%はザラだった)。人員は派遣切りでの雇用量調整。正社員に対しては賃金調整で済ませ雇用は「死守する」(各自動車メーカー首脳)。多くの製造業関係者が「リーマンで潮目が変わった」と表現していたのは興味深い。”潮目”とはいったい何なのか、そして、何によって変動するのか。
08年冬;
・若干遅れて一般消費財へのインパクトが来た。日本経済にとって衝撃が大きかったのは電機セクターである。「総合電機3Q決算が”総崩れ”」「電機全滅」(経済雑誌記事)。最終商品としては、テレビなどAV機器、PCなど情報通信機器の需要が凍結。デバイス関連も、HDD関連(PC)、半導体(家電、自動車)、液晶(テレビ、ナビなど)、それぞれ大打撃。総合電機の全セグメントが大幅な減収減益に陥るというかってない自体になった。自動車と違って、このセクターは数量調整に加えて価格下落も激烈だった。例えばシャープの液晶テレビ・液晶デバイスは暴落し、液晶工場の稼働率は3割ぐらいにまで下がった。
・失業率は、アメリカも日本もそうだが、この時点ではまだ全然織り込まれていなかったが、向こう1年かけて、徐々にあるいは急激に反映されて行く。
・このころになると小売り・外食にも寒風が吹いてくる。平均的な外食店、小売店の既存店は軒並み前年同月比90%という壊滅的な数字を出していた。しかし好調だった業種もある。百貨店で売られる高額商品・サービスに代わって、低価格路線を打ち出す幾つかの企業(ユニクロ、餃子の王将など)の方に波がきたのである。それをマスコミもこぞって取り上げ、消費者の新たな嗜好が醸成された。少し前まで高額なブランドショップに人が集まっていたのが嘘のようだ。時代の空気とはすごいものだ。
この冬には「世界恐慌(経済雑誌特集)」、「100年に一度の危機」とまで危ぶまれ、大混乱の状況の中で、各国の株価は大底をつけた。しかし、各国の金融機関テコ入れや、消費財への景気刺激策が奏功し、こういった悲劇的なワードが鳴りを潜めたってのが09年。財政政策を否定する経済評論家は多いが、現場の実感から言えば、金融危機のショックアブソーバーとしての財政政策は極めて有効だった。もしそれが実施されなかったらと考えると、身の毛もよだつ。
それ以後の話はまた、時間があれば書く予定。
【経済】 薄型テレビの全世界シェア、1位・サムスン電子、2位・LG電子、3位・ソニー…2009年売上高ベース
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1266903839/
http://www.syndacast.com/uploads/159/led7000_46-f.jpg
http://www.uncrate.com/men/images/2009/04/samsung-led-tv.jpg
http://202.129.59.73/nana/beyond/ledtv/ledtv2.jpg
かっこよすぎるwww
こりゃ高くても売れるわ
>>83
重く圧し掛かってくるようなこの頭痛の原因はなんだろうと麗子は考えた。
ああ、先週訪問販売で安く買ったミネラルウォーターを寝る前に飲みすぎたのが悪かったのかもしれないし、深夜一時から午後十時までぐっすりと寝てしまったのがいけなかったのかもしれない。あるいはいやに肌寒い部屋の温度が血流を滞らせているのかもしれないし、どこかで誰かが麗子のことを思って祈祷をしているからなのかもしれなかった。
とにかく、麗子は頭が痛かった。宵闇に沈んだ寝室のベッドに横たわったまま瞼だけをぱちりと持ち上げて、かれこれ十五分ほど、何をするでもなく天井を睨み続けていた。
手を伸ばして、チェスターのスタンドに明かりを灯す。突き抜けた眩しさに、思わず目を瞬かせてしまった。細く視界を狭めながら、無遠慮に光を放ち始めたスタンドに舌打ちをする。それから、自らが選んで灯したのだということを思い出した。
幼い頃から持ちえていた性質だったが、最近、麗子にはこれと似たようなことがよく起きている。つまりは、自身で望んだことであったはずなのに、現れた変化に対してどうしようもない苛立ちや不快感を抱いてしまうのだった。
その性質自体に対して、よくないことだとは思っていない。ある期間、そういったことが頻発することはままるのだろうし、人格の性質としてどうしようもなく取り込んでしまっているものなのだ、無理に矯正することよりも受け入れることを麗子は好んでいた。
ただ、折に触れて面倒だなと思うだけだった。朝食の時にバターを塗ったトーストを齧ってからジャムにしたらよかったと後悔したり、職場で休憩がてら自販機からコーヒーを買ってしまってからお茶に擦ればよかったと思い直したり、折角の休日を絶望的に寝過ごしてしまってからやっぱり早起きしていればよかったと残念に思うだけのことだったのだ。
あるいは、付き合っていた恋人と別れてしまってから元に戻りたいと思ってしまったりすることも、あげたいくつからの例と同じことなのかもしれない。
ベッドから降りてキッチンへ向かい、お湯を沸かしてコーヒーの準備をする。灯したダイニングの蛍光灯は、やっぱり無遠慮に麗子の目に突き刺さってきて、不快感を募らせる要因となった。小さく舌打ちをして、乱れた髪の毛を更にぐしゃぐしゃと掻き毟る。湯気が音を立てたので、火を止めてインスタントのコーヒーを淹れた。
食器棚にもたれかかりながら暑くなったマグカップを唇に近づける。咽喉が嚥下するのと同時に、不味いなと思った。寝起きにブラックなんぞを口にしてしまったのがよくなかったのかもしれない。砂糖を少し加えるとか、ミルクを足しておけばよかった。ずずずと、再び不味いインスタントコーヒーを飲んで麗子はぼんやりと部屋の中に目を向けた。
沈黙したままの液晶テレビが、まっすぐに顔を向けてきていた。下部に取り付けられたラックには、DVDレコーダーが取り付けられている。それから、それなりに揃った次世代ゲーム機とそのソフト。特等席として設けられたソファに腰かけて、二人並んで映画を見たりゲームをするのが楽しかったなと、失われてしまった日々を思った。
そういえば、陸夫はほとんど何も荷物を持っていかなかったなと考えた。停止しきった沈黙の中に、こつこつと時計の針だけが一定のリズムを刻んでいる。ショルダーバッグに数日分の着替えとお気に入りの文庫本を数冊、CDも詰め込んで麗子の部屋からいなくなったあの男は、いまなにをしているのだろうか。
同棲などしているつもりはなかった。結果的にそれが同棲と呼ばれる生活になっていただけで、陸夫にも陸夫の帰る場所が他にもあったのだし、言うなれば遊びみたいなものであって、共にこの部屋の中で過ごしていた日々というのは一種のエンターテイメントでもあったわけなのだ。
それが、数日前に終わっただけ。娯楽が消失しただけなのだ。麗子の部屋に持ち込んでいた大半のものを残したまま、陸夫はあの日から戻ってきていない。
考えてみれば、飼っていた猫を持っていかれてしまっていた。半分ほどコーヒーを飲んだまま固まっていた麗子はその事実にはたと気が付くや、なにかとんでもない失態を犯したような嫌な気分を胸のうちに混みあがらせることになって焦った。
捨て猫だったわりには理知的で、とてもおとなしく物分りのいい猫だった。外出することを極度に嫌ったが臆病ではなく、麗子や陸夫のことをいつも気にかけてくれている猫だった。
まだ、麗子が陸夫と知り合う前に拾い、三年くらいふたりだけで過ごしていた。その頃の日々を思い出そうとして――麗子は観念したかのように頭を振った。
こんなことして、なんになるというのだろう。結果論として、陸夫がいなくなり、猫を連れて行った。それだけでいいではないか。
まだマグカップに残っていたコーヒーを流しに捨てて、麗子は申し訳程度につけられた小さなベランダにへと続く窓の前に立った。黒く染まったガラスに手を添える。冷たさに、ぞくぞくと肌が粟立ちそうになった。
どうしてこうなったんだろう。
考えてみたものの、ついに麗子には答えを見つけ出すことができなかった。
頭痛はいつの間にか消えていた。思えば、あの頭痛にしてみてもなくなってみると些か物悲しいような気分になるものだなと、麗子は思った。
病院では、医師の指示に従わない、という選択肢を用意していない。
インフォームドコンセントなんてろくにありはしない。
悪化するのを理解した上で、治療の全部または一部を不採用にする、なんていう選択肢は用意されていない。
入院すれば、数人がまとめて1つの部屋にぶちこまれる。
携帯電話、液晶テレビ、新幹線、色々なものが発達したこの現代に。
個室ではない。カーテンで仕切られているとはいえ、見知らぬ人と同じ部屋にぶちこまれる。
かと思えば、医師の判断でろくに動けなくても追い出される。
外出には許可が要る。
物の持ち込みも制限される。
病人に人権? いやいや、病人は人間以下だから、人権は制限されますよ。
というわけだ。
それができない人は、ないがしろにされて当然らしいぜ?
「お前、役立たずなんだから、俺たちの言うこと聞けよ。」
でもなあ。なんだよ、それ。
お前だって、いつ病気になるか、いつ身体が不自由になるかなんて、わからないんだけどな。
博士に対する見方
大学:学費を払ってくれるカモ
周りの博士:こいつより俺の方が優秀!!こいつは才能がない。ポスドクで一生終わりだなwww
修士の学生:教授の奴隷乙www学費上納乙www博士取ったら劣悪な労働条件でポスドク乙www
学部の学生:こいつ30近くになって学生ってあほか??そんなに働くのが嫌か?
マジで頭悪いわ。そばに寄るな気持ち悪い。
企業:こいつ博士のくせに英語でディスカッションも出来ねーのかよ・・・完全な道楽で学生やってる甘ちゃんだな。
親:・・・もう、博士退学してよ・・・家計が・・・苦しい・・・。
幼稚園児:すごーい、このおっちゃん、ガンダムをつくれるんだ~
まわりの反応
23歳修士1年 「へえ~。大学院に行っているんだ。頭いいんだねえ。こっちはこの前ボーナスもらって大型液晶テレビ買っちゃったよ。正社員っていいぜ。」
25歳博士1年 「すごい! ドクターコースなんだ。卒業したら博士? 将来は大学の先生か、すごいねえ」
26歳博士2年 「先月車買っちゃってさ、ローンが大変だよ。今度どっかに遊びに行かない?え、お金厳しいんだ、そっかあ、がんばれ!」
27歳博士3年 「結婚したばっかりなのに、海外勤務になりそうだよ、参ったよ。駐在員は給料は破格なんだけど、お金だけあってもね・・・・。社会人も大変だよ」
28歳ポスドク 「え、すぐ助手になれないんだ。ポスドクってよくわからないけど、大変な世界なんだね。気にするなよ、数年後には助教授だって!」
30歳ポスドク 「気に障ったらごめんな。ただ、人には向き不向きがあるからアカデミックの世界にこだわる必要ないと思うよ。もういい歳なんだし、早く定職と嫁さん見つた方が・・・
36歳塾講師 「子どもが今度中学校受験のために塾通い出してさあ。受験か、懐かしいよな。お前はどうなんだ。
博士号取ったのに、塾講してんの? ふーん。人生色々だけど、やっと落ち着いたんだな。早く結婚しろよ。
親がかわいそうだぜ」
38歳無職 「え?少子化で塾が潰れた・・・。35歳過ぎで仕事探すの大変だろ!え??派遣会社登録してる?で、仕事もらえてる?
やっぱムリだろ・・・。正社員はさすがに紹介できないがうちの工場でライン工で
働いてみないか?搾取がない分、派遣よりましだろ?決して楽ではないが衣食住はそろっているぞ。
なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。
一緒に飲みに行ったのも白○屋だったな。
「俺はいつか生命科学者になってCNSで一報取ってアカポスに付くんだ」
お前はそういって笑ってたっけな。
お前は博士号取るんだって胸を張っていたよな。
「もうすぐ結果が出そうなんだ。これでウチの研究室からCNSが出せるぞ」
「お前も院に進めばよかったのに。専門知識を使わずに就職なんてもったいないぜ」
そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。
あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白○屋だ。
ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。
別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。
油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。
なあ、別に女が居る店でなくたっていい。
もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を
いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?
でも、今のお前を見ると、
お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、
俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。
お前が前の研究室のポスドク任期切れになったの聞いたよ。奨学金の返済も国民年金も払えないのも聞いたよ。
新しく入った技術者派遣で、一回りも歳の違う、20代の若い専門卒や主婦の中に混じって、使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってテクニシャン続ているのもわかってる。
だけど、もういいだろ。
十年前と同じ白○屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。
そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。
2 名前:今日のところは名無しで :2008/10/13(月) 09:17:46
今年度で任期が切れる。年齢が年齢なのでもう次はないだろう。
俺の人生終わったな。
この実験は急ぎだから、PIのために死ぬ気で働いて欲しい。
うん、「将来の保障ゼロ」なんだ。済まない。
地獄の沙汰もって言うしね、職を世話しようなんて思っていない。
でも、この現実を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「人生\(^o^)/オワタ」みたいなものを感じてくれたと思う。
そういう気持ちを忘れないで欲しい、
そう思って、大学院重点化してポスドク増やしたんだ。 WEも導入済みだし過労死しても労災もでない、
PIの意向の元で「好きなだけいくらでも働ける」夢のある職場だ。
じゃあ、土日深夜も実験してもらおうか。
友達がいなかった。
高卒で田舎から上京し、職場と自宅を往復する毎日だったからだ。
職場というコミュニティだけにしか所属せず、それで満足だと思ってもいた。上司や顧客との飲みニュケーションなんかも、あまり嫌いではなかったし上京した後に他人と和気藹々としていられたのは、そんな場くらいしかなかった。金が余ったから、ゲームを買った。2週間に1本程度は買っていたと思う。大きな液晶テレビも買った。当時は今の数倍の値段だったし、地デジは草案くらいしか出ていなかったように記憶している。職場、ゲーム、たまに飲み。そんな生活だった。それも楽しかった。
たまたま昔の同級生と東京で会って、個人店の小さな居酒屋を教えてもらった。今までチェーン店しか知らなかった僕は、なんとなくそのお店の常連になりたいと考えたんだ。毎週末に必ず行くようにしていたら、ほかの常連と顔見知りになり、徐々にそのコミュニティに混ざるようになっていった。飲み代が増えて、家にいる時間が減ったから、ゲームは買わなくなった。
半年が過ぎたころに彼女が出来て、その半年後に別れた。今は一人飲みを楽しんだり、女性を誘ったり誘われたりしながら、それなりに楽しいと感じている。
ちなみに仲が良くなっても男性は誘わない。男同士は、その場に居合わせた奴らと楽しく飲むのがそのコミュニティの流儀のようだ。
そんな中で、居酒屋の店主に言われたんだ。「おまえは成長したなw」
そうじゃない。
環境を変えて、それに慣れてきただけなんだ。
僕はそう信じている。
何かが良くなったり、成長したりしたわけじゃない。変わっただけなんだ。
昔の自分を否定したくないんだ。そんなこと言わないでくれ。
そう思ったけど、そんなことは言わずに「そうかもw」って笑った。
サンディスクがブログマーケティングをやっているようだ。以下引用。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今キャンペーンを実施しています♪
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼キャンペーン概要 ──────────→ まずはサイトをチェック!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.sandisk.co.jp/howtohavefun/campaign/index.html
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2009年6月30日(火)まで実施中!
詳しくはコチラ!
⇒ http://www.sandisk.co.jp/howtohavefun/campaign/index.html
★ どんなキャンペーンなの?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(15種類・各1名)と、それぞれの機器に対応した
キャンペーンです。
コレを機会に、メモリーカードの新しい使い方について
目を向けてみてください!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
企業CM作成サイト「filmo」( http://filmo.tv/ )では、
サンディスクの面白さを動画で表現したCM動画を募集したそう!
70を越える優秀な作品が寄せられ、その中から3点の受賞作品を
含む22本を以下のウェブサイトにて紹介中です。
( http://www.sandisk.co.jp/howtohavefun/index.html )
★ キャンペーンの応募方法は?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
サンディスク ホームページ(PC・携帯)から応募ができます。
ご応募はお一人様1回限りとさせていただきます。
URL (PC): http://www.sandisk.co.jp/howtohavefun/campaign/index.html
URL (携帯): http://sandisk-mobile.jp/index.php
応募期間:6月30日(火)24:00まで
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
の3点をセットでプレゼントしちゃいます!!
ぜひ、このキャンペーンを紹介して、
以下のURLから記事を報告してくださいね。
↓報告フォームはこちら↓
https://repo.jp/writeup/san_agree0528.html
■報告期限: 6月22日(月)AM10:00
※応募者多数の場合は、素敵な記事を書いていただいた方
10名にプレゼントをお送りいたします。
http://hatimaki.blog110.fc2.com/blog-entry-1074.html
どうして勢いに任せてさらっとこういう出任せを書いちゃうかなあ。
どうやらこの人は有線コントローラ派のようで、勢い余ってPS3のコントローラをこき下ろすのだが・・・
(前略)ビアな操作感覚を求めるゲーマーはワイヤードの支持者が多い。こうしたユーザーはWiiでもリモコンを使わずにGC用コントローラを挿して使うんです。そのためいくらクラシックコントローラがProになってもあんまり意味がないんですね。真面目な話、最高のコントローラとして名高いメガドライブの「ファイティングパッド6B」か「セガサターンコントロールパッド」がWii用(もしくはワイヤード)で出れば、かなり売れると思います。セガさんどうでしょうか?
まぁこうやって書いてくると、Wiiだけがこの点アマいように思えるかも知れませんが、PS3なんてもっと酷いからね。PS3本体の電源をオンにしてないとコントローラの充電が出来ないし、ワイヤードの純正パッドもないし。いまだに思うけど、なんでPS1/2のコントローラを切ったんだろ? 僕も持ってるけど「ポップン」のデカいコントローラを買った人なら、PS3のあの裏切られた感は忘れられないでしょ。
ついでに書くと近頃、昔ゲーって難しく感じませんか? ゲームの中身や僕自身の反射神経の衰えもあるんでしょうが、落ち着いて考えると液晶テレビ&ワイヤレスって組み合わせは、こうしたタイミングにシビアなゲームにはことごとく向いてないんですよ。かなりよくはなってきたけど、液晶&ワイヤレスはラグがゼロではないからね。「PS3の頃は音ゲー上手かったのになぁ」という人は、当時のブラウン管のテレビ&ワイヤードコントローラという理想的な環境でプレイできたからっていう部分も大きいんじゃないかと思います。最近だと「太鼓の達人Wiiだとスコアが出ない」とか「レーシング用にワイヤレスのレーシングホイールを勝ったのにタイムが縮まらない」といった聞かれるんですが、案外こうしたデバイスの問題があるのかも? と考えたりします。
とはいえさすがに液晶をすててブラウン管に戻るなんて野は現実的じゃないですから、まだ「戻れる」であろうワイヤードコントローラは、ハードメーカーが標準でサポートすべきじゃないでしょうか。少なくともクリエイターはこうした問題は“ないもの”として作り込んでくるわけだし、ワイヤレス/ワイヤードを選ぶのはあくまでお客様であるべきだと思います。
PS3コントローラはUSBケーブルで繋げば有線になると突っ込まれ、それをゲーマガ7月号で釈明するも・・・
こんにちは、メッセサンオーの金(こん)です。前回のコラムでちらっと「PS3は純正の有線コントローラを用意すべき」みたいな事を書きましたら、読者産から「PS3の標準コントローラもUSBケーブルで接続すれば有線コントローラになりますよ」とのご指摘をいただきました。
実を言うとこの事実は認識してたんですが説明不足でしたね。PS3のワイヤレスコントローラは、USB接続するとボタンの入力信号もUSBに切り替わって、完全に有線コントローラになります。しかし付属のUSBケーブルは短いので、ワイヤードにこだわる人は長いUSBケーブルを買ってくるんですが、ケーブルのメーカーによって微妙に反応に差があるらしいんですよ。だからメーカーはロングタイプ(3m程度)の「遅延のない」純正USBケーブルを付属すべきだし、バッテリーを内蔵しない完全有線コントローラだってあるべき、という事でした。選択肢は多い方がいいからね。ともかく筆足らずで申し訳ありませんでした&お便りありがとうございました。
もしブログだったら炎上コースだったんじゃないだろうか。USBケーブルがメーカーによって遅延が発生するなんて話聞いたことないし、仮に事実だとしても、イチローだって遅延を知覚するのは無理だと思うぞ。