2010-07-16

モノが売れない時代

日本でモノが売れない時代になってきた。

・車が売れない

・大きなテレビが売れない

・でかい家電が売れない

どれもこれも若者の〇〇離れと聞かれるものばかりだ。

これらはもっと安くなれば売れるだろうか?

答えはノーだろう。

これらは僕らの生活を変えてくれる、という希望に乏しいからだ。

昔は車がなければ、女の子を誘えずどこにもいけなかった。

今は電車バスでも、多少の不便があれどどこかに行けないことはない。

レンタカーを借りても良い。

とにかく車がほしい、所有したいとは思わない。

所有欲よりも先に

車を持つことの負担の高さへの不安が大きい。

だから車を所有することは僕らの生活をより良いものに変えるどころか

たくさんの税金ガソリン台、駐車場代を取られる搾取イメージが先にくるのだ。

希望より不安のほうが大きいモノなのだ。

大きなテレビだってそうだ。

一人暮らしアパートに50型の液晶テレビなんていらない。

むしろテレビもいらない。

NHK代も払わなくてよくなるし、面白くない番組CMを見せられることもない。

テレビを所有することは、金と時間と部屋のスペースを搾取されていることにほかならない。

そして、趣味趣向が多様化している世の中でテレビの話題が飛び交うのは

ワールドカップくらいか。

僕らがほしいものはなんだろう?

僕らの生活をより良いものに変えてくれるもの。

またはそう予見できるもの。

ワクワクするもの。

さらにその先、僕らはなんで欲しいのだろう? という疑問。

おそらく。

おそらくは、誰かとつながることのできる、触媒としてのモノが欲しいのだろう。

例え自動車という名前工業製品でも、現代では触媒機能が違うのだ。

触媒としての機能を失ったものは、より触媒に適したものにとって変わるのだろう。

誰かとつながることがより直接的になるようなプロダクト。

それが期待されているようでならない

  • バブル期や高度成長期には、収入の増大に応じ家電や車、家具などをだんだんと高額なものに買い換えていく『ステップアップ』なる考え方がありましたな。 一億総中硫社会とか言われ...

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