はてなキーワード: 人材派遣とは
零細のIT企業(というか、自社開発は何一つせずにSIのおこぼれだけで食いしのいでいる自称IT企業な似非派遣)なんていくらでも潰れりゃいいよ。従業員はどっかの(正規の)人材派遣会社が確保して、経営者だけ路頭に迷えばいい。今その手の会社はごまんとある。これには理由があって90年代以降、メーカーや商社の中年社員や管理職が数多くリストラされるようになった。早期退職制度を利用して退職した奴も沢山居る。その中に技術屋として無能だから起業することでその惨めさから逃れたタイプも結構居るんだよ。「俺はリストラされたんじゃない、起業したんだ」ということで心に折り合いをつけたタイプな。零細ITの社長でメーカー出身者って結構居るけど、大抵はドロップアウト側の奴。
そういう奴は経営者としての資質があったのだからむしろ有能者なのかと思いがちだけど、ことIT業界に関して言えば違うんだなこれが。
ぶっちゃけて言えば民間企業で総合職を経験したことのある人なら誰にでもIT派遣業の会社は立ち上げることが出来るだろうし、そこそこ儲かった(過去形)。特に新会社法施行以降は就職に失敗した若い無能も含めて起業のバーゲンセール状態。ベンチャースピリッツだとかなんとか言いながら、自社独自の技術もアイデアも無く、やってることは多重派遣でな。
理由は他の人も書いてるけどJIETやイージョブゴーを使えば営業力や人脈なんてロクに無くても取引が出来るから。まあそれでも、1社や2社コネのある会社を確保しておく必要はあるけどね。メーカー出身者はそのメーカーそのものや、在職時代に交流のあった協力会社とのパイプぐらいは持っている。起業当初の取引相手はだいたいそんなもんだ。もっともそれだけじゃ食えないわけだが、世の中にはそ同じような経緯を持つにわか社長がごまんと居る。そんな経営者同士が手を結べば商機も広がるという寸法だ。これだけ聞けば素晴らしい仕組みのように思えるだろうけど、結果的にこれは企業間の多重派遣・偽装請負を簡単に許すようになってしまった。最近まであそこの会員リストには聞けば誰でも知ってるようなSIerが数多くその名を連ねていたのだが、ここ1年でかなり減った。リストから名前を伏せたのかあるいは罪の意識が芽生えて退会したのかはよくわからない。俺が居た会社の名前は相変わらずあったけどね。
もっとも当のJIET自身は偽装請負を撲滅したいと声高らかに叫んでいるわけだが、それはまぁ「不純な目的で当店を利用しないでください」と掲げてる出会い系サイトみたいなもんで説得力が無いんだよな。
http://anond.hatelabo.jp/20081108211610
読んでて思ったんだけどさ。
偽装請負の形もいろいろあるけど、一番の問題点はどう見ても労働者・従業員である一個人を「個人事業主への発注」として働かせ、派遣法違反逃れをしているところにあると思う。詳しく言うと労働者を個人事業主とみなし、所得税や社会保険(労災含む)の徴収の対象外になるところが問題。これ、肉体労働の世界においてはすっげー問題。業務中に大怪我をした場合、普通なら労災認定を受けるよな。だけど個人事業主だとそうはいかない。自分の身は自分で守るのが原則なので、普段から自分で民間の傷害保険などに入っておくしかない。ただ、これ問題発言かもしれないけどこの手の「ニセ個人事業主」の多くは労働者と事業主との明確な区別なんてついていない。「仕事中に怪我をしても労災があるさ」と思い続けたまま仕事をし、いざ怪我をしたらその時になって「あなたは個人事業主だから労災なんてありませんよ」という事実を知らされる。DQNなんてそんなもん。
もっとも、勤怠管理をされるニセ事業主なんて労働局に駆け込めば、労働者として認定されるだろうし(参考:http://plaza.rakuten.co.jp/jip401k/diary/200710010000/)企業は責任を取らされるだろうがね。でも怪我をした人間がそのつど労働局に駆け込んで、自分が労働者であることを主張しないと労災認定されないなんて馬鹿げた話は無い。国が偽装請負で一番問題視していたのはそこだと思う。だから今では個人事業主として求人をかけているブルーカラー職なんて無いと思うよ。大手がやってたら、まぁガサ入れだろうな。
ただ例外中の例外があるんだな。言うまでもなくIT業界。IT業界ってとび職みたいに突然大怪我をしたり死ぬというケースがまず無い(過労死や自殺とかはあるだろうけどw)。だから問題が表面化するケース自体が、肉体労働と比べて格段に少ない。人が死なない限りお役人ってのは動かないことを、日本の中小企業の経営者は知っているんだよ。完全にお役人をナメているのだ。あと問題が表面化しないことの理由に、「労働者がそれなりに満足できるだけの金を得ている」という事実がある。IT業界ってのは他の業界に比べれば今は結構お金になる。どんなヘタレの初心者でもニセ個人事業主という歪んだ形態であれば40万円とか平気で毎月手にすることが出来るわけだ。これが15万円とかならマスコミもそこにかこつけてセンセーショナルに叩けるのだが、困ったことに当の本人がそれで満足しちまっていては被害者不在でどうしようもない。いや実際個人事業主でたかだか40万円なんてメチャクチャ残酷な低収入だとは思うし被害者としか言いようがないんだけど、低脳な奴ってのはどこの世界にも居て、しかもこの不況下だろ。20年後の自分の生活より今の手取りが大事と考える奴が出てくるのはしょうがない。ギャンブルやサラ金業界が儲かってることからもそれはよくわかる。下流層の射幸心はいつも目先に向けられるものなのだ。
こういうまともに人生設計を立てられない奴のために「強制的に自制させる手段」として退職金の積み立てや源泉徴収の仕組みがあるわけで、それが日本が理想とする労働者のあるべき姿のはずだ。簡単に逸脱しちゃいかんのよそもそも。開業届けを出したり派遣社員として働く場合は厳しい国家試験をパスしていないといけない、ぐらいの規制が必要なんじゃないかな。時代が時代なんだからやむをえないと思う。話は「自己責任」「自業自得」の言葉で簡単には片付けられない。それはアメリカのサブプライムローン問題を見ていてもよくわかる。下流層は経済感覚が乏しいからああいう馬鹿げた金融商品に飛びついて自滅したが、自己破産者が続出して結局国の経済問題にまで発展してるじゃん。ニセ個人事業主についても、下流層が暴走しないような決まりごとや摘発はやっぱり必要だよ。これは擁護し過ぎかもしんないけど、ニセ個人事業主契約っていうのは言ってみればその手の下流層を食い物にしたビジネスだ。中小企業の経営者はそのことをちゃんと自覚している。だから「あなたもフリーランスに」「束縛されない生き方」「仕事選びの新しいカタチ」といった言葉を巧みに使って馬鹿をその気にさせる術を身に付けている。
enジャパンやFindJobなどでIT関連の求人情報を見ればわかるが、「正社員」「契約社員」のほかに「業務委託」という雇用形態で募集している会社がちらほら見受けられると思う。あれはほぼ(100%と言って良いかも)偽装請負案件。そんなことやってる企業の求人を掲載する媒体も媒体だよな。応募すればほぼ確実にどこかの企業に派遣され、そこで派遣社員同様の扱いを受ける。一応個人事業主を装っている立場なので、青色申告をすることになるが、そもそも「通勤」して派遣労働者と同じ仕事をしているのに経費もクソもない。結果的に彼らは事業所として使用してもいないのに自宅の家賃を経費にしたり、身内を従業員にして発生してもいない賃金を計上したりして脱税はやりたい放題である。実は5、6年前まではその確定申告そのものをバックレていた奴も結構居たのだ。バックレた奴は無所得とみなされ、国民健康保険料は最低額(確か数千円)になるわけだ。税務署から怒られたのか、最近は報酬を支払う段階であらかじめ数パーセントを差し引いておき、確定申告の時期になるとその分を返還する企業が増えた。どこの世界に取引先から納税管理をされる個人事業主様が居るんだよ。そこまでやるんなら大人しく源泉徴収しろや。
・・・という具合なので、税務署や社会保険庁から見てもニセ個人事業主の存在というのは決して愉快なものではないはずだ。こんな悪しき商習慣を担ぐAll Aboutは共犯者もいいとこ。
こういう会社はJIETやeJOBGO、e-workなどを使って同業者と結託し、今までやりたい放題やってきた。中には協同組合を立ち上げあたかも非営利かのように装って一儲けを企んだ業者もあったぐらいだ。ここまで堂々とやられて労働局も国税庁もなんとも思わないのだろうか。今のIT業界は大企業よりもむしろ中小企業にこそ悪党が潜んでいるような気がする。「摘発はいつも大手企業から」とたかをくくっているはずだ。そうですよね日経BPさん。
社会に出て間もない世間知らずを労働者同然に扱っておいて、納税と福利厚生の面においてのみ個人事業主とみなすなんてお前らどんだけ悪魔なんだよおいと言いたくなるわ。今、何かと叩かれている人材派遣のスタッフですら社会保険や所得税も控除され労働法に護られてる立場なわけだが、ニセ個人事業主は労働局に駆け込まないと労働者としての権利すら主張できない。人が人として扱われていないのはこういう世界にこそ多い(ネガティブな視点で語られる人材派遣像は大抵こっちとごっちゃになってるケースが多い)。誰かが悲鳴を上げなければ気がつかないっていうのも同じ国民として恥ずかしい話なので、こういう層が今少なくないということを認識しておいてもいいだろう。
うほっ!
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20090318/326896/?ST=solution&P=1
一般的なエンジニアの人材派遣市場においては、設計スキルのあるなしをもって、SE、PGという称号を変えていると思われる。
なおこの市場においては、採用側がエンジニアのスキルを正しく判断できないということもあり、逆選択に近い状態になっている。
明確な指針が不足している為、採用側は悪貨を掴まざるを得ないということを覚悟しなければならない。
であれば、技術的難度の高い箇所は自社エンジニアであったり、多少単価が高くともリスクが低いと思われるSEにお願いをして、
そうでない部分をPGにお願いするという形になる。
本来であれば、PMとITアーキテクトが分離されており、それぞれの得意(人の管理、技術の管理)に注力できるのが理想ではあるが、
PG=>SE=>PMといった出世魚的キャリアプロセスをとっている組織体であれば、「PMはSEやPGの行うことは出来てしまう」という認識が容易に発生し、
これにより、PMにITアーキテクトの役目をも負わせるようになる。
一人の人間に役割を集約させる為、コミュニケーションコストなどは減少するメリットはあるが、
同時に、そういった役割に対して十分なキャパシティを持っている人は少ないということもあり、最新技術への対応が後手後手に回るというデメリットがある。
更に言えば、ウォータープロセスの場合、要求定義、設計、開発、検証といったようにフェーズの切り分けが明確である。
PMの役割は本来それぞれのフェーズの進捗度管理と投入されるリソースの管理であり、それ自体は至って機械的な作業であると思われる。
ただ、現実には、発注元との窓口(これは実は営業的機能であるので、本来は別ものではないか?)であったり、生産性向上の為の要員のモチベーション管理の役目を背負わされているのが実際だろう。
「思考停止しがちな人」ではなく、積極的に「思考を止めて」、お手軽にクエスチョンから逃れようとする人たちがどうやら多いみたい。はてなブックマークにおけるコメント欄のことを言ってます。
先日「人材派遣会社は別に暴利をむさぼってはいないし、悪徳企業でもない」ということを少々声を荒げて書き込みました。
(気になる方は「派遣社員に妙な同情はやめてくれ」を参照してください)
何人かのブロガーさんからは辛らつな声を頂戴しました。特に、派遣社員像について語っているつもりがいつの間にか派遣会社擁護に走っている点を指摘されたのは痛かった。僕が一番主張したかったのは「派遣社員はマスコミなどが報道するほど、正社員になりたがっている人ばかりではない。そういう人たちばかりをスポットに当てた報道を見て世の中の派遣社員がすべてそうだとは思わないでくれ」ということだったはずだ。にも関わらず派遣会社のマージン率まで持ち出して結果的に派遣会社の正当性を訴えることにもっとも字数を費やしている。しっかりと二本立てであることを明確にして書き込むべきだった。反省している。
とはいえ僕が主張した内容自体はいずれも理解して頂けるものではあったと思う。反発は当然にあるものと思っていたけど「ちゃんと読まずに斜め読みしただけだろお前?」と言いたくなる様なコメントがとにかく多い。どういうことだこれは。僕に文章力が無いことは自覚しているが、それでも義務教育を修了した人が読め切れないほどのボリュームでは無いし、難解な表現も用いていない(というか、用いる素養も無い)つもりだ。斜め読みするなとは言ってません。冗長で面倒ならば読まない権利だってあるんです。ただ、コメントする程度の関心を持ったのならば、せめて読みますよね普通は。全部。なぜそれをしないのか。
一番気になったのが「お前のようなタイプが派遣社員の全てだと思うな」的なコメント。お願いです、ちゃんと読んでください。僕は「派遣社員のみんながみんな、正社員になりたがっているわけではない」と言っているではないですか。この文面から、「派遣社員には出来ることなら正社員になりたがっている人が沢山居るのではないか」という前提が僕の頭の中にあることは明白ですよね。最後にも言ってます。「一を見て十を悟った気にならないでください」と書いてます。それなのに返ってくる言葉が「一を見て十を見るな」ですか? 故意に鸚鵡返しをして挑発されたということも考えられはしますが、全員がそうではないでしょう。
これはまだいいです。もうひとつ気になったのは「お前派遣社員じゃなくて派遣会社の関係者だろ」といった類の工作員説。マスコミによる心証操作という指摘もあれば、「選挙の工作員か?」という宇宙理論まで飛び出している。しかもそれが二つや三つではない。現実に居るんだ、そういう人が沢山。
僕だって「マージンが均一化すれば差別化が図りにくくなる、それだと困る」という(はたから見れば)宇宙理論を書いたのかもしれないが、少なくともこれは「邪推」とは到底呼べない「一つの見方」で受け入れられて良いと思ってる。
なぜそういう発想が出てくるのかを考えてみます。ひとつの理由は、おそらくですが僕の想像した通り、世の中の多くの人は派遣会社を悪だと思っているし、派遣社員は不遇にあえいでいる人種だと思っている人たちが多いということ。「派遣社員で今に満足している奴なんて居るはずが無い」「派遣会社を擁護する派遣社員なんて居るはずが無い」と思っていなければそんな発想はまず出てこないからだ。
もうひとつの理由は、彼らが「派遣会社=諸悪の根源」という機運に水を差されると都合が悪いタイプなのではないかということ。
これは他の方のエントリーがケチョンケチョンに叩かれている時にも見受けられることだが、自分にとって都合の悪い指摘・気に食わないことなど書かれた場合に、真っ向から反論するでもなし、苦言を呈すこともせずに罵詈雑言やレッテル貼りに始終してしまう人が多いようだ(良くて「わかってねぇなぁ、この人・・・」「馬鹿馬鹿しくてもう(ry」という、読み手の想像に委ねる形でコメントを都合よく打ち切っている)。
「こいつ工作員なんじゃね?」という言葉はその究極だ。こういう人は私生活でも仕事でも、自分にふりかかる問題を直視せずに、原因は常に自分以外にあると思い込む(思い込みたい)悪い癖があるんじゃないだろうか。普通、無い発想ですよそれ。そりゃ「アデコは恋人のように親身になってキャリアプランを立ててくれますよ」なんて言葉がこれでもかというぐらい綴られていたら疑いもするでしょう。でも、僕は今回派遣会社を擁護はしてもその一方で苦言も呈したつもりだ。あの程度の「派遣会社擁護」からお手軽に工作員だと断定して論ずるに値せずってか?冗談じゃない。
もしこうしたコメントをしている人が当の派遣社員だったとして、しかも自分が不遇にあえいでいると自覚しての反発なのだとしたら、原因は派遣会社のせいでも時代のせいでも政治家のせいでもマスコミのせいでも、最後の砦の親のせいでもないですよ。自分のせいだ。
いつだったか菊池誠氏がこうした傾向を「脊髄反射」と表現していて、うまいこと言うなあぁと一人でゲタゲタ笑ったことがあるのだが、こうして自分に対してそれが行われるのを目の当たりにすると正直ショックだった。決して他人事ではなかったということだ。
派遣会社から「増田さんなら正社員の仕事ありますよ」「この仕事は正社員になれるチャンスがありますよ」みたいな言い方をされると非常に萎える。リップサービス程度に担いでくれるならともかく、具体的なオファーとなるとかなり面食らう。転職エージェントとしてのあんたとこの会社には興味ないし、紹介予定派遣も登録時に希望しないと告げていたはずだ。今の僕が満たされていない立場にあると勝手に決めつけ、勝手に吉報かのように話を持ってこられても困る。この世の中には望んで派遣社員という立場を選んでいる人が居ることを、本職のあなた方が理解していなくてどうすんの。
悪気は無いのだろうから大して腹は立たないけど、なぜ僕が「正社員になれずにあがいている人」に見えたのかが正直なところよくわからない。マスコミの偏った報道のせいだろうか。彼らがそう思うということは、ひょっとして大多数の派遣社員というのは「出来れば将来的には正社員になりたい」と考えているってことだろうか。そんな馬鹿な。僕のように根無し草で、いろんな地域でいろんな国でいろんな職場でいろんなことをやりたいと考えている人間もまた大勢居るはずだ。
僕の今の派遣先企業はとても居心地がよく、職場環境や僕に与えられる権限についても申し分が無い。妊娠している女性が多いのは良い会社である証拠だ。こんな会社に入社できた社員は幸せ者だと心の底から思ってる。だから僕もできれば2年ぐらいはお世話になりたい。だけど、長くて2年。きっちり心にそう決めている。前職があまりに居心地の良い職場で3年も居続けてしまったという失敗をやらかしているからだ。僕には40歳までに実現したいことがあるので、それになるためにはどうしても「今」の職場におけるスキルの蓄積が必要だし、2年後には別のスキルを身に付けるべくまた別の職場を探さなくてはいけない。これの繰り返しだ。そういうときに、派遣会社の存在は魅力的だ。20年前から言われ続けてきたポピュラーな派遣会社の使い方のはずだ。
なのに、派遣社員を勝手に格差社会の被害者かのように決め付け、派遣会社を悪の組織かのように叩いて同情してくれる人たちが確かに居るようだ。その気持ちだけで十分です。大して知りもしないのに勝手なことは言わないでください。せめて(偽装)請負業者と一般派遣会社との区別ぐらいはつけてください。
「派遣社員は安定しないから」「50歳、60歳になったらどうするの?」と聞く人にも言いたい。派遣社員だって自分の人生設計は自分でちゃんと立てています。派遣社員が安定しない身分だから正社員になれ? それ、商店街の八百屋さんや喫茶店のマスターにも言えますか?
「近所にヨーカドーが進出してきたらどうしますか?」「スターバックスが出店したらどうしますか?」なんてお節介を焼きますか?
ドラフト1位指名選手にも「プロで成功している人は一握り。怪我とかしたらおしまいですよ」と言って止めますか?
できやしまい。そんなリスクを気にしていたら商売なんて無理ですよ。勝算を持ち、成功を信じてやるしかないじゃないですか。しかも彼らは労働者としての保護が無い分、僕らよりはるかに「安定しない生活」の危機に晒される可能性が高い。みんな勝負して生きてんの。それに比べて僕は社会保険料だって税金だって全自動で納付する労働者。失業保険だってあるし、教育訓練給付制度にだってあやかれる身分だ。彼らみたいに自立して、ヒリつくほどの危機感を日々抱いているわけではないし、それなりに安心・安定した人生を過ごしています。名ばかり個人事業主や偽装請負の仕組みには加担しないよう心がけているし、やましいことはしちゃいません。放っといてくださいな。
僕だって最初から素晴らしい会社に派遣されていたわけではないし、お給金も目も当てられないような有様でした。今の額も実のところ満足しちゃいません。でも、勤怠管理をきちっとし、タイムシートの提出も遅れず、なるべく残業をしないよう心がける。1年間、こういう当たり前のことを当たり前にこなした結果の賃金交渉が失敗に終わったことは滅多にない。派遣先企業の本決算の時期を把握して賃金交渉していますか。工数管理をされない立場の人は、自分で工数管理表を作っていますか。1年間、自分がこなしてきた業務の一覧を営業に見せていますか。お客さんに評価してもらった仕事のことをちゃんと記録に残していますか。ささいなことでも、「これだけやりました」と胸を張って言えるっていうのはとても重要なこと。
派遣社員だって実績を積んでの営業活動は必要なのですよ。黙ってても時給なんて上がらないし、次の仕事をただボケーっと口を開けて待ってるだけでは食い物にされるだけです。築地で魚の取引をするのだって駆け引きの応酬だ。派遣社員だってやるときゃやりますよ。でも、あとになってから「掴まされた」と恨み事を言うのは実にくだらない。自分の目利きが悪かったのだ。そういう世界であることを認識せずに派遣会社を使っている人、多いんでしょうかね今。
最近、あろうことが当の派遣社員までもが自分のその働き方を否定したり契約先の悪口を言ってたりするようだ。何してんだお前?
いつかはどこかの会社の正社員になるために今、派遣社員として頑張っている、それはいい。だったらまず派遣社員としての自分を卑下せず、まずは自分の目の前の仕事を実直堅実にこなしていきなよ。仮にも自分が選んだ働き方でしょう。「正社員になれたら本気出す」みたいな考え方があるのだとしたら改めた方がいい。そんな人はパートであろうが正社員であろうが事業主であろうが派遣社員であろうが何やってもダメ。正社員になったとしても希望通りの部署に配属されるとは限らない。そういう人はその時も今のポジションを卑下して同じ事を言い出すに違いないのだ。
一度、竹原慎二にボコボコにされればいいと思うよ。
初めて派遣会社を利用しようとする人に、ちゃんとドラスティックでシビアな世界であることを十分に説明せず、「当社は誰でもウェルカム」としている派遣会社の姿勢にも大きな問題がきっとあるのだと思う。考え方を変えれば、昨今の派遣会社叩きの流れというのは派遣会社の自業自得だという気がしないでもない。
契約書に賃金がきっちりと明記されていてサインまでしているのに、経理感覚も無いのに派遣会社の懐事情を探って勝手な理屈をつけ、後になってからゴネるような奴は必ずいるのだ。MonsterTemporaryWorkerというやつだ(今命名した)。個人事業主や会社経営者に最も向いていないタイプがこれで、派遣社員という働き方もどちからと言えばそれらに近いのだからトラブルも起きる。
およそ派遣社員という働き方に最も向いていないタイプの人間に、ホイホイ登録を許して仕事を任せていたのではとても三者ハッピーにはなれないだろう。今の派遣会社は社会人経験の浅い人だって構わず食っちまう状況なのだから、そのあたりは少し再考するべきだ。とはいえ、就職難と呼ばれるこの時代、統計上の失業者数を増やしたくない国にとって、派遣会社の存在は都合が良いのでしょうね。当分この流れは止まらないのかな。でも、派遣会社が事業を縮小するのであれば、派遣会社叩きをしている人にとってもこれは「ネガティブキャンペーンの一歩前進」なのだし(なんせ「派遣会社は不要・諸悪の根源だ」とか言ってるようなのも居るぐらいだし)、前述のような理由を持つ僕とも利害が一致するはずだ。
ところで、派遣会社叩きとしてよく使われるセリフの代表格に「奴らは派遣社員から何十パーセントもピンハネしてボロ儲けしている」という類のものがある。あんなもん妄言もいいとこだ。マージンなんてせいぜい30%程度でしかない。これは厚生労働省の調査ではっきりしている。良心的ではないか。25%以上が経費で消えるのだから、手元に残る額なんてたかが知れてる。世の中にはその30%のマージンが丸々派遣会社の懐に入ると考えている凄い人も居るようなので、そういう輩の存在も派遣会社・派遣社員への評価を貶める要因となっているのだろう。喫茶店の400円のコーヒーが仮に原価20円だとして、だからといって380円が店の儲けになるわけではないということは誰でもわかりそうなものなのに、コトが人材ビジネスの話に及ぶと同じ思考で語れないのは何故だろう。不思議だ。
派遣会社のIR情報や決算時の資料をきちんと読んだことのある人ならわかるだろうが、日本の人材派遣会社はどこも利益率が低い。大手のテンプスタッフやスタッフサービスの利益率はせいぜい2%~5%の範囲。インテリジェンスは6%以上叩き出しているが、あそこは派遣事業以上に高い利益率が見込める転職エージェントの事業も手広くやっているので、そこに助けてもらっているだけだ。人材派遣事業部としての利益率は他社と大差ないだろう。
人材派遣会社の平均利益率を多めに見積もって、仮に5%としてあげよう。たったの5%ですよ。世の中10%以上の利益率を叩き出している大手企業はいっぱいあるのに、5%程度の人材派遣会社が暴利と言われる筋合いなんてどこにも無いはずだ。ただでさえ薄利多売構造で頑張っている中、最近「マージンを開示しろ」という声が上がっているようだ。派遣会社にしてみれば派遣社員というのは商品そのものであって、これは日本橋の電気屋で価格交渉するときに店員に仕切り価格を教えろと言っているようなもんだ。寝言は寝て言ってくれ。僕としてはマージンが派遣社員に開示されるようなことになれば非常に困る。他の多くの真面目な派遣社員の人たちだって困るはずだ。
当り前の話だが、マージンを開示してしまえば、派遣社員側が案件を選ぶにあたって派遣会社を天秤にかけることになるだろう。そうなると「アデコさんは30%と言っていますよ。パソナさんはなぜ35%なんですか」といった交渉が当たり前になってくる。最終的には派遣会社間の価格競争に陥り、どの業者もマージンは似たり寄ったりになることは明白。これはつまり、派遣会社が事業で他社との差別化を図ることが難しくなることを意味する。
派遣会社によってサービスに対する「お金のかけどころ」は結構違う。提供している福利厚生の種類も、質も、社員さんのフットワークも違う。フジスタッフなどは給与明細やタイムシートなどが電子化されていて魅力的だし、未だにそれらに着手していないインテリジェンスは残念だけれども、僕にとっての魅力的な案件はそこが一番たくさん持ってる。OSSに理解もあり、学術活動への貢献に力を入れているパソナテックもまた魅力的だ。アデコは条件はともかく、アホみたいに頻繁に案件紹介の連絡が来るので嫌いではない。
繰り返しになるが、マージンを開示することで、確かにこれらの企業は切磋琢磨するだろうが、その結果コストを切り詰めた先にあるサービスはどこの会社も似たり寄ったりになるに違いないのだ。部屋を借りるとき、仲介事業者を基準に選ぶ人はおそらくほとんど居ない。どこの業者も大差ないからだ。家賃は直接大家さんに支払うという仕組みが一般的である以上、手数料(マージン率)は明瞭だし、ここを調整することで利益を図ることが出来ないが故だと言えるはずだ。派遣会社が勝負するのは案件数だけ、そんなつまらない状況にはなって欲しくない。そうにはならないであろうという考え方があるのであれば、僕も開示制を歓迎する。
でも、僕は本来マージンなんてものは実績を積んで勝ち取っていくものだと思っているので、たとえば同じ派遣会社を利用している者同士で「Aさんはマージン20%でBさんは50%」という構図があったとしても、それはごく自然なことだと考えている。マージンを開示するとこの構図を維持するのがほぼ無理になってしまう。頑張ってユーザから高い評価を得てる人も、登録したばかりで能力も勤怠も未知数な人(世の中には無断欠勤や突然退職することの常習犯だって居る)も同じマージン率になるのであれば、僕は我慢できない。彼らが突然出社しなくなることのリスクは当然マージンに反映されるわけだが、それを僕がかぶることになるはずだからだ。こんな不公平がまかり通る公平なら要らない。
僕は派遣会社はピンハネなんてしていないと考えている。企業は派遣社員に対して5%を支払っているわけではない。「コスト削減という名のサービス」を提供してくれる派遣会社に対して支払ってくれているのだ。その5%は「本来僕がもらって当然」のお金ではない。のぼせちゃいけない。
話が逸れてしまったが、派遣会社はボッタクリ企業では無いし、派遣社員も誰しもが「被害者」ではないということを知って欲しい。
双方に対するあらぬ誤解だけならいざ知らず、勝手な同情はやめてもらいたい。迷惑だし失礼だし、そもそもうぬぼれが過ぎやしませんか。
僕は別に人材派遣会社に悪いところが無いと言っているわけではない。改善点は沢山あるはずだ。だから気分次第ではボロクソに叩くこともありますよ。
問題を解決するに当たって悪い点を指摘し、改善を促すのは当然のことだ。だけど、裏づけや客観性も無く、感情的な批判では決して物事を正しい方向へ導けない。的外れな糾弾は、派遣社員として不遇を強いられている人たちにとっては何の追い風にもならない。
僕は僕なりに足りない脳みそを使って考えた結果、人材派遣会社が50%も60%も暴利をむさぼっているという指摘は誤りであるという結論に達したし、直接雇用すれば給料が上がる、という指摘も、直接雇用に伴うコストを自分なりに算出した結果、話はそんなに単純ではないこともわかってきた。だから僕の言っていることがもし間違っていたのなら、感情的な罵詈雑言のみで終わるのではなくて、できれば「お話」を聞かせてくれませんか。新しい発見があるかもしれません。納得ができれば、僕はいつでも派遣会社否定派に宗旨変えします。
ところで、「日雇い派遣のことを無視するな」みたいなコメント頂いたんですけど、無視してませんよ全然。ネットカフェ難民の存在もきっちり認識してますよ。それでもなお、正規の派遣会社に対して巨悪ってやつを見出せないんですよね。ワンコールワーカーだとかワーキングプアとかそういった言葉は概ね非正規雇用者と呼ばれる人たちにスポットを当てた問題提起だと思っている。派遣社員が非正規雇用者のうちの何パーセントを占めているのかも調べもせずに「派遣制度さえ無くせば雇用問題も解決」というのは短絡的だ。そこんところも併せて考えていただければと思います。
僕自身はいわゆるワーキングプアとしてネットカフェを転々とするような人をこれまでの人生でお目にかかったことが無い。ブラウン管の中では沢山見かけましたけどね。でもおそらくそういう人は実在するのでしょう。「努力しても報われなかった人」「諸事情により今まで努力する機会に恵まれなかった人」の存在は確かに痛ましいことだ。ブラウン管の中で見た彼らはおそらくそういうタイプだったのだろう。
むしろ怠惰な日々を過ごしてきただけで、同情するに値しない人間が「切実な理由でネットカフェを転々としている人」への救済案に、こっそりあやかろうと企んでるケースの方が多いんじゃないかな。ワーキングプアを自称して「貧乏人は努力する機会すら与えられないのか!」と吹いているわりには、別の板では同じidで「吉宗で3万持っていかれたぜ!」みたいなことを書き込んでいるようなタイプのことだ。そんな人にとってマスコミによる格差報道はさぞかし都合が良い流れなんでしょうね。雇用問題に対して打開策を練るのは大賛成だ。だけど、自業自得で窮した人間に対して、それにたからせない仕組みが必要だ。
職業訓練校に通える立場にありながらその勧めを拒否したり、未経験から採用してくれる企業があるのに、激しい選り好みをして拒否ばかりする若い求職者というのも大勢居る。ハローワークの職員は日々こうしたモンスターも相手にすることがあるのだ。嘘だと思うなら取材してみるといい。夜勤は嫌だとかIT業界は残業が多いから嫌だとか肉体労働はしたくないだとか、要求だけは一人前で挙句の果てに「仕事が見つからない。社会が悪い」なんて言い出すようなのが居るんですよ現実に。
さて、僕も雇用問題に関してはわりかし危機感を持っているので、仕事をしたいと心から願って日々精進している若い人たちのために力になれないかなと考え中。おととい、雇用・能力開発機構にメールを出したんだけど返事が来ないんですよね。せめて月々数千円でもそこに寄付とか出来ないもんだろうかと思っているんですが、独立行政法人相手に個人が寄付をするのって難しいのかな。とりわけ高度職業能力開発促進センターの方々の一助になれば幸い。寄付する方法ご存知の方はレスください。ここを寄付の対象に選んだのは、努力できるはずなのにそれをしていない人を利するようなことはしたくないからだ。その点、職業訓練を実施している組織ならば安心だ。そういう組織を活用する人は今の自分のスキルの足らなさをしっかりと自覚して、向上心を持って努力する姿勢を見せている人たちばかりだからだ。あるいは、情報処理科のある刑務所や、Rubyの教育をしている民間刑務所でも良い。本当は自分がノーギャラでお手伝いでもしたいところなんだけど。
些少な力添えではあるけれど、根拠の無い批判を繰り返してるだけの人よりはなんぼかましだ。寄付をするのは善意というより、そんな人たちとはなるべくなら距離を置きたいからなのかもしれない。
ゲーム会社はツテさえあれば、新卒でも経理とか事務はなれるよ。
ただ、単体で事務雇えるゲーム会社なんてよほど大きいところだから、
営業とか雑用兼務でもいいです!といろんな会社に連絡してみたらどうかな。
熱意次第だけど、なろうと思えばなれるという程度の難易度。
あーゲームショー終わってからにするんだよ、連絡。
もしゲーム会社に勤めてる知り合いがいるなら、その人にまず相談してみるといいと思う。
(ゲーム会社だと事務1人とる求人広告出す前に、知人に「知り合いでバイトしたい人いない?」などとクチコミで探すことが多いから)
ちなみにスキルとしては、ワードやエクセルは当然できると思うのだけど、
それに加えてPhotoshopできると重宝される。HTMLも書けるとなおさら便利。
ブログできます程度はいらん。
世の中の中小企業が金を出してまで事務処理のアウトソーシングしないですよ。
ちょっと考えればわかるけど、正社員の労務管理に関わる事務処理はできてるんだから、日雇い直雇用の事務処理能力だって余裕で持ってるわけでしょ? なぜわざわざ外注しないといけないのか?!
派遣業のピンはね分が事務処理代行の対価ってのは考えが浅いです。
これは人材派遣業だけではなく卸問屋とか商社とかも同じ話なんだけど、ズバリ提供している真のサービスは金融サービスです。
たとえば、日雇いを直接雇用したら賃金は即日払わないといけない。でも派遣会社経由なら月末締め翌々月払いなんてことが可能、いわゆる掛売りです。支払いを遅らせる分だけ資金繰りが楽になります。つまり金融機関の手形割引と同種のサービスです。
もうわかりましたね? この手の仲介業に支払う手数料の本質は、サービスを享受してから対価を支払うまでの猶予期間に見合う金利です。
なるほどなるほど、、たしかにほかの産業を人手不足にしてまで第一次産業を優遇するのは不公平感があるのは否めませんね
ただ、最近はニートであるとかワーキングプアが取りざたされてるもので、その対策になるのかなと思いましてね
いくらかやり方に強制的であるとか個人の自由を無視するもんだってのは重々承知の上でのひとつの提案として、その労働力を無駄にしとくのは国家の損失であるなあと思ったわけですよ
その中から多少でも一次産業に根付く若者が出てくればいいのではないかとね
海外からより少ない労力で食料エネルギーを手に入れるにはそういう非効率産業に労働力をまわすことは、これまた無駄であるのかもしれませんが、いわゆる市場原理主義と多少問題がかぶるような気もしてるんです
中央から大手の安いスーパーや百貨店が地方へと進出し、結果駅前個人商店街は軒並みシャッター街へと変貌を遂げさびれていく
しかし、その大手企業が撤退した後に新たに町を再生させることは非常に難しいのが現状なんではないでしょうか
ああ、、話が少しそれてくそれてく(汗)
つまり一旦失われた田畑や山、川、海・・・そこでの暮らしは簡単には取り戻せないのではないかと危惧してる次第でして
http://anond.hatelabo.jp/20080617032448
それを見た増田はは、
「すばらしい使いっぷりだね。どれくらい給料をもらえるの」
と尋ねた。 すると日雇いはは
「そんなに良い給料じゃないよ」
と答えた。増田が
「もっと節約をしていたら、もっとマシな暮らしが出来るのに。おしいなあ」
と言うと、日雇いは、自分が生きるにはこれで十分だと言った。
「それじゃあ、あまった金でいったい何をするの」
夜になったら友達と一杯やって、パチンコをやって…
ああ、これでもう1日終わりだね」
「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。
いいかい、きみは毎日、もっと節約するべきだ。それであまった金は貯金する。
お金が貯まったらアパートに住むんだ。そうすると自炊が出来て、もっとお金が浮く。
その給料で貯金をを二百、三百と増やしていくんだ。やがて転職活動できるようになるまでね。
そうしたら人材派遣会社に仲介手数料を払うのはやめだ。正社員になって、そこで働く。
その頃にはきみはこのちっぽけな釜ケ崎を出て東京に引っ越し、ロサンゼルス、ニューヨークへと進出していくだろう。
日雇いは尋ねた。
「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」
「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」
「それからどうなるの」
「それから? そのときは本当にすごいことになるよ」
と増田はにんまりと笑い、
「それで?」
「そうしたら引退して、新今宮駅近くの小さな街に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、
日中は日雇い派遣に行ったり、パチンコしたりして、たばこを一箱ふかし
夜になったら友達と1杯やって、過ごすんだ。
どうだい。すばらしいだろう」
IPA 西垣さんのSI 業界の「泥のように働く」発言が話題になっているけれど、これは、いまの SI 業界が人材派遣ビジネスであるということを、端的に表す、歴史に残るひと言になろう。
泥にまみれない人生として、外資系ベンダーを求める若人もいるだろう。
でもそこには、限りのない砂地が待っていることをいっておきたい。
超有名ソフトウェアベンダーの日本法人は、営業代理店であって決してソフトウェアを開発していない。書いているのは与えられた製品コンセプトを英語から日本語にしているだけである。
だから、「米国本社に掛け合って日本のお客様の品質リクエストに応えさせた」なんていう、内輪の問題であっても、さも自慢げに語る日本法人のコメントが発生する。
ソフトウェアの世界は、アメリカ西海岸の世界。彼らの作っている世界で金にならない日本人の品質過剰なリクエストは、砂地に水をかけるようにあっという間に消えてなくなっていく。
ドリームウェーバーとか言う奴、もうその時点で俺は信用できなくなるわ。
人材派遣会社の担当が会社来て、色々アピールしてんのよ。そこで
「この人材は、ドリームウェーバーが使えますよー」とか言ってんの。
もうね、ソフトの名前も正確に言えない時点で、なんか底の浅さを感じてしまうんですよ。
その紹介されてる人材もかわいそうだ。
まぁ、確かに分からずに、使ってる用語ってあるよね。
「width」ってあるけど、これ俺は日本語で言う。「あぁ、ここは横幅800pxにしてね」っていう感じ。
たまに知らないくせに、「ワイズ」とか言ってるやついるのよ。もうね、知らないんなら下手に言うなよ。馬鹿に見えるから。
でも中には日本語で言いづらいのもある。「a href」とかね。これは判断分かれると思うが、さすがに「ア ハーフ」とか言うなよ。ハーフとは読めねぇだろーがよ。とりあえず俺はエイチレフ派なんだけど。
ひどいのになると、ワードプレスをワードエクスプレスとか、スカイプをスカイピとか。
なんか悲しくなるね。ワードエクスプレスってどこの新幹線だよ!?
何が言いたいかって、とりあえず調べてから言えよ。聞いてるほうもなんか気になって指摘しようかどうか悩むし、「こいつ馬鹿だなー」とか思うからさ。それが上司の発言だったりすると指摘も難しい。
とりあえず、正確に調べてモノ言おうぜ。
「恥ずかしながら、これが私の全財産でして」
4月15日夜、東京・飯田橋近くのNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」。男性(39)は財布の中身を見せて、うなだれた。
財布には小銭ばかりで100円ほど。前日に古本屋で本を売った400円の残りだ。飯田橋までの電車賃もぎりぎりだった。
都内の電気工事会社の下請けで働くこの男性は、生活困窮者を支援する「もやい」に助けを求めていた。
「いつお金が入りますか」
「4月18日です」
「いくらぐらい?」
「たぶん、3万~4万円」
「その額でいつまで」
「それじゃあ、苦しいですねえ。どうしますか」
「18日までしのげれば、アルバイトでなんとか……」
1万円を工面してもらい、米5キロと缶詰5個をもらってしのぐことになった。両親は年金暮らしで頼れない。
「本当にお恥ずかしい。仕事を探しながら働く繰り返しで、失業保険も貯金もないものですから……」。何度も頭を下げてはお礼を言った。
男性は99年、都内の私立大学を卒業した。浪人と留年を重ね、このとき30歳。就職氷河期まっただ中だった。
派遣労働者として働きながら、就職活動を続けたが決まらない。派遣会社10社以上に登録し、契約が切れると清掃業務や建設作業などで食いつないだ。たまに採用されても契約社員扱い。細切れ雇用の全部は本人も思い出せない。
そのうち面接で「どうして職をそんなに転々としているのか」と聞かれるようになった。これまで60社以上の面接を受けたが、正社員への壁は高くなるばかりだ。
いまは工事で余った廃材の片づけなどをする仕事。正社員を希望したが、半年間の契約社員。日給1万円、翌月払いだ。3月下旬に入社し、3月は5日間働いた。
ところが、4月18日の給料日、3月分の給与明細を見てがくぜんとした。手取りはたったの2万1814円。健康保険料9456円、厚生年金保険料1万7995円、雇用保険料735円が天引きされていた。
これでは家賃3万200円にも足りない。日雇い派遣大手のフルキャストを通じ、夜も仕事を始めた。
午後5時に仕事が終わると、すぐ派遣先の倉庫へ。6時半から10時まで、ベルトコンベヤーに追われながら荷物の積み込み作業。時給は1千円。一晩で3500円にしかならない。
くたくたでアパートに帰る。倉庫の仕事を始めた初日、1回430円の銭湯は高いのであきらめた。部屋は4畳半一間の風呂なし共同便所。布団はなく、2枚の毛布の間に入って眠る。2日続けたが、3日目に会社を休んだ。ダブルワークで疲れ切った。数少ない楽しみの携帯電話代1万1千円の支払期限で憂うつでもあった。翌日が、会社に昼の弁当代の3月分2千円を支払う日だったことも気分をめいらせた。
翌朝。通勤途中、スーツ姿のサラリーマンたちが足早に彼を追い抜いていく。まもなく40歳になる。その数カ月後には、雇用契約の更新時期がまたやってくる。
「やっぱり、私のような人間では駄目なんです。ピシッとスーツを着て、ライフステージを踏んできましたって胸を張れないと、正社員にはなれない。そういう厚い壁を感じてしまいます」
男性はたびたび、自分のことを「私のような人間」と呼んだ。まじめに働いても、30歳で大学を出たというだけで貧困から抜け出せない。広がる「ワーキングプア(働く貧困層)」。1年間働いても200万円以下しか収入がない人は、06年に1千万人を超えた。
(福間大介)
神奈川県内のハローワーク。女性(32)が求人票を見始めて、もう3時間になる。
「一般事務 18万円以上」。パソコンの画面には1度に20件の求人が表示される。55ページ目に入った。
充血した目をしばたく。
「資格持ってないと、全然だめみたい」
高校卒業後、3年間は正社員だった。その後はバイト、製造業派遣、日雇い派遣へと。「坂道を転がるような日々」だった。昨年夏から生活保護を受けている。
保護費は住宅扶助を合わせて約12万円。簿記やパソコンの資格がないと、選べる仕事の基本給は15万円程度。社会保険料や税金を引くと手取りは保護費を下回ってしまう。
気を取り直して、5社分の求人票を持って窓口へ。職員から聞かれた。
「経理の経験は?」
「あります」
「何年前?」
「……9年くらい前」
「ああ、それじゃだめよ」
基本給20万円の事務職の求人には、履歴書を送ることもできなかった。
高校を出て東京都内の会計事務所に入った。実家から通勤2時間、手取りは12万円ちょっと。気力も体力も尽き、3年でやめてバイト生活へ。居酒屋、遊園地、雑貨店……。転々とした。「ちゃんと仕事をしろ」という両親と口論が絶えなかった。「私だって必死で働いているのに」
29歳の時、「仕切り直し」のつもりで、人材派遣会社の日研総業に登録した。前年の04年に製造業への派遣が解禁され、求人誌には寮付きの仕事があふれていた。
最初に行った宇都宮市のキヤノンのカメラ工場は、「長期」のはずが、減産を理由に3カ月で雇い止めになった。部品を組み合わせて2センチほどのモーターを作る仕事。寮費を引いて手取り約10万円。派遣仲間との間柄も良かった。「ここで1年働けたら、人生変わっていたかも」とつぶやく。
派遣会社をコラボレート(現プレミアライン)に変えた。横浜市内の松下電器産業の工場で携帯電話を組み立てた。寮費から冷蔵庫のレンタル代まで引かれ、手取りは3万円以下。社会保険もなし。虫歯が悪化し、消費者金融で借金して歯医者に行った。
「先が見えないまま走っている感じだった」
1年半で、派遣先は計4カ所。けがで働けなくなり、実家に戻った。その後もグッドウィルに登録して日雇い派遣。20日働いて収入は月7万円だった。両親との仲も悪いまま。うつ状態になった。
昨年夏、家を出た。誰でも加入できる「首都圏青年ユニオン」を知り、相談に行った。書記長の河添誠さん(43)が笑顔で迎えた。「つらかったこれまでのことを、初めて人に話せた」
付き添ってもらい、生活保護を申請した。以来、父母とは連絡をとっていない。
彼女と一緒に実家のある神奈川県の地方都市へ向かった。実家の手前で足が止まり、たとりつけなかった。実家を出る前は、帰宅せずネットカフェやコンビニで夜を明かしたこともあった。「親が携帯に電話してきたことは一度もない」。目が潤んだ。
彼女のアパートも訪ねた。6畳の和室、テーブル代わりの段ボールの上に「求職活動状況報告書」が載っていた。仕事を探した日数や面接の結果などを書き、毎月、市の生活保護の担当者に提出する。
これまで15社受けて、すべて落ちた。大抵は「転職が多い」が理由だった。「派遣という選択は人生最大の失敗」と自分でも思う。面接で何をアピールしていいかわからない。
自信をつけるためにも資格が欲しい。雇用保険に入っていれば、国の教育訓練給付で簿記検定や社会保険労務士の資格を取る講座が受けられる。だが日雇い派遣だったため、1年間の雇用が条件の雇用保険には入れなかった。
4月下旬、商工会議所で簿記検定の受験を申し込んだ。3級の検定費2500円は河添さんに借りた。本屋で立ち読みして勉強するつもりだ。
「やるだけやってみる」
(諸麦美紀)
野宿者や失業者の支援が中心だったNPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」だが、ここ数年は、働いている若者や働き盛りの家族持ちも駆け込んでくる。相談日の毎週火曜は電話が鳴り響き、面接ブースに列ができ、まるで救急病院だ。
事務局長の湯浅誠さん(39)は「いまは、少し踏み外しただけでもすぐに貧困のどん底まで滑り落ち、なかなかはい上がれない」と語り、「すべり台社会」と呼ぶ。
90年代の不況期以来、正社員の職場はパートや派遣労働者に置き換えられ、いまや、労働者の3人に1人が低賃金で働く非正社員に。非正社員は、正社員を前提にした社会保険からもこぼれ落ちてしまうことが多い。
たとえば、雇用保険は原則、週20時間以上働き、1年以上の雇用見込みがなければ入れない。加入できても、失業手当をもらうには原則、直近2年間のうち1年以上保険料を納めていることが条件だ。短期契約を繰り返す非正社員が、失業手当を得ながら再就職先を探すのは難しい。
健康保険や厚生年金に入るのも、雇用期間が2カ月以内だと原則として対象外で、労働時間が正社員の「おおむね4分の3以上」が条件だ。社会保険料負担を避けるため。わざわざ適用外になるように非正社員の労働時間を設定している企業も珍しくない。
さらに最後のセーフティーネットである生活保護制度は、自治体の財政難を背景に窓口で違法な申請拒否が横行。生活保護費以下の収入しかない人でも、申請さえ受け付けない例が後を絶たない。
都留文科大の後藤道夫教授(社会哲学)は「日本の社会保障制度は『働いても食べていけない』状態を想定していない」と指摘する。これまでは、正社員であれば企業が職業訓練をし、医療、年金、住宅保障の機能も担ってきた。「非正社員にとって、日本の福祉は『底抜け』状態にある。自己責任を問うだけの時期はもう過ぎており、具体的な対策を議論すべきだ」
(福間大介、諸麦美紀)
国名 相対的貧困率 米国 13.7 日本 13.5 アイルランド 11.9 イタリア 11.5 カナダ 10.3 ポルトガル 9.6 ニュージーランド 9.5 イギリス 8.7 オーストラリア 8.6 ドイツ 8.0
風呂掃除しながらふと思ったんだけど、「正義」ってなんだろう?
例えばアメリカはテロを「悪」として、その阻止を「正義」としてイラクに進行したけど、
今の状況は最初の「正義」と同じなのかな?
日本のメディアの情報は偏っているから、本当のことはわからないけど、
テロ以前の状況では正義も悪も無くて、互いに宗教の違いから争いをしていたと思う。
だから今のように無差別なテロは少なくて、特定の教派とか、思想を持つ人たち同士で争っていたと思う。
だけど今は新政府が「正義」、テロリストが「悪」みたいな構図だから、
新政府の傘下にいる「民衆」が標的にされている。
アメリカが作った構図だから、アメリカ自身の手でそれを壊すことは無いと思う、
壊したら今度は「アメリカ」が標的になるから。
だからいつまでたっても「民衆」は狙われ続ける。
誰かの受け売りだけど、
『誰かが「正義」を押し付けることで「悪」が生まれるのならば、それは「悪」ではなく「違う正義」である』
きっと自国の「平和」のためなんだろうな。
難しいけど、理想の「平和」って
誰かの「正義」による平和ではなく、混沌とした世界にある平和だと思う。
それはまるで一時の雨のようなものかもしれないけど、
それが続けばいいなってみんなが願えば、きっと世界は変わる気がする。
世界は混沌としてる。
いや、混沌とすべきである、
この風呂場のように。
つまらないうえにとんでもないからな。
だいたいフリーランスでやってる人なんてのはそういうデスマーチ現場を抜けてきた人達。
マージン取られたうえにケツだけもたされるのがいやだからフリーランスでやってたりするのに、
いまさら受けようとする人のほうが少ないんじゃないか?
フリーなんて大概それなりの経験があるひとだし。
その手の仕事を受ける人がいたとすればそれは・・・どういうことかわかるだろ?
そういう会社は大手以外に仕事相手がいないんだから業態の変革はムリだよ。
人員の調達も人材派遣会社とかから送られてくるプログラム業務履歴2年とか書かれた、
実際やらせてみると「お前プログラムしたことねーだろ」というタイプに仕事を任せるんだ。
ところでフリーランスの人なんてそんなはてな界隈にいるか???
機能ぶっくまでも話題になってたけど↓ここらへんから探したら?
転職活動をしている。
■今直面した現実は自分にとって酷く悲しいことだったのだけど、だれにも同情なんかして欲しくないから誰にも話していない。友人からの同情じゃなくて、そんなことより可能性が欲しいのが切実。職場ではプライベートと仕事は分けていて自己防衛している。
なわけど、ちっぽけなプライドを保護しつつ、人材紹介業者に利用する前の心構えを3つ。
要望を伝えれば、客観的にもギャップを教えてくれる。
正直に転職理由を話せば、きっと真摯に対応してくれ、信頼関係が気づけてなんでも相談できる。
履歴書・経歴書・ビジョンを伝えれば、客観的な評価を得られ、具体的なアクションが分かる。
■俺の客観的に社会的にちょっと難有りな経歴を人材紹介屋さんに見てもらったら、やはり客観的に社会的に難有りだと指摘していただいた。それは改めて認識できてコレからを対策を打っていけばいいと思うんだ。でも、その話を友達にできない浅はかなプライドが、どうしてもプライベートで壁を作ってしまっているように感じる。取り繕った嘘が重なって、自分が潰れそうになっている。信頼が壊れてしまうんじゃないの?結構がんばっている俺だったんじゃないの?って小ざかしくも見られていた自分に対して、それなりにいい加減にしてたしわ寄せが今来ている。最も健康的な理由から、そうなってしまったのだけど。それで同情をされるのがすごく重い。知らないでいて気にしないで欲しい。そうして晴れて復帰したいってのが一番の願望で、今思っているんだ。
なので、逆に人材紹介屋さんにはすべてを話すべきである。と、今日痛感した。
■だから、これから転職を考えている人へ。
積み重なったり欠勤はものすごく不利であるってことを伝えたい。もしあなたが(遅刻はともあれ)5日以上欠勤していたり休職していたらばらば、それを取り返すには少なくとも10倍の成果と信頼を勝ち取らなければいけない。責任もそれに伴うプレッシャーもあると思うけど、できることは誠実に無理をしないペースで取り組むことだと思う。
「いい加減に見られる職歴は本当に門前払いなのだ。」
|きっと楽観的に自分をケアしてくれる人がいる。同情して欲しくないけど、それが重くなってのしかかって来るんだって感じている。友人ともし話す機会があれば、本来なら照れ臭くても言うべきだとは思う。でもそれは必ずしも友人である必要はなく、個人的には客観的にみてくれる人材派遣屋さんを利用するのが(プライベートのかかわりもないので)多分ベストだと思う。正直に現状を伝えればきっと真摯にアドバイスをくれる。|
正直、俺の場合、今までの失態・信頼を取り返すのに多分一年かかる。
■いいかい、ビジネスにおいて(相談時を除き)同情はしてはいけない。それはその人のためにもならないことで、突き放したところでもそれが現実である。もしもあなたが今うまくいっていないのだったら、余裕が持てる職場に入ってスキルを磨いて、客観的社会的に信頼を勝ちとることが最善策だとおもう。俺はそうしようと思うのです。今までは正直しくじったと痛感している。信頼の回復に一年費やさなければいけないから。
ここを読んだいい加減な人は、どうか考えを改めて少しまじめに働いて見てくれると俺は嬉しい。