2024-08-16

[]カリフォルニアから来た娘症候群

これまで手伝わなかった親族が、高齢者介護方針に口を出す状況を表す言葉

これまで疎遠だった親族が、

近辺の親族医療関係者の間で時間をかけて培われた合意に反して、

にゆ高齢患者ケアに異議を唱えたり、

医療チームに患者延命のための積極的手段を追求するよう主張したりする状況を表す言葉である

「娘」となっているが、性別血縁関係性は問わない。

カリフォルニアから来た娘」は、

しばしば怒りっぽく、自己評価が高く、明晰と自認し、情報通を自称する[1]。

対象高齢患者とその介護者、医療関係者との同意否定し、

安らかな終末を阻害するとされる。

原因・対処

医療関係者によると、「カリフォルニアから来た娘」は高齢患者生活ケアから遠ざかっていたため、患者悪化の程度にしばしば驚かされ、医学的に可能なことについて非現実的な期待を持ってしまうことにある。 また不在であったことに罪悪感を感じ、再び介護者としての役割を果たそうとする心理もある[2]。

2015年出版された『ザ・カンバセーション』(原題:The Conversation)では、アメリカ医師アンジェロ・ヴォランデスは、これを「罪悪感と否定」であり、「必ずしも患者にとって最善であるとは限らない」としている[3]。

この言葉は、1991年米国老年医学会誌に発表された、ウィリアム・モ−ロイ博士と同僚たち老年医学者の集団によって「無能高齢者意思決定:『カリフォルニアの娘』症候群」と題する症例報告で、初めて注目された。ウィリアム・モ−ロイ博士と同僚たちは、精神無能力(意思疎通困難状態)な患者の気難しい家族に、医療スタッフがどのように対処するかの方策をこの論文内で提示した[4]。

方策

医療スタッフは、患者意思決定に関する情報家族提供することが重要である

家族医療スタッフは、患者意思決定に関する合意形成するために協力する必要がある。

家族は、患者意思決定尊重し、患者自分自身ケアに関する決定を下すことを支援する必要がある。

国家地域表現・言い方

いずれも遠方で介護に参加しなかった親族が来訪し、介護や終末の計画感情的に変更しようとする表現となっている。

アメリカ合衆国・カリフォルニア

当のカリフォルニアでは「ニューヨークから来た娘」又は「シカゴから来た娘」と呼ばれている[5]。

カナダ

カリフォルニアから来た娘症候群カナダでは、「オンタリオから来た娘」と呼ばれる[4]。

日本

日本医療介護現場では「ぽっと出症候群」という言葉が知られている[6][7]。健康保険組合連合会「離れて暮らす親のケア vol.42」におけるNPO法人パオッコの資料では「遠くに暮らす子どもは、年に1、2度突然やってきて、治療法がどうだとか、こうだとか言うんだよね。普段の状況を何も理解しないまま」という医師談が紹介されている[6]。

台湾

台湾では「The Daughter From California Syndrome」が紹介された際、特定地名意味合いを消して「天邊孝子症候群」(空の向こうの孝行息子症候群)として組み込まれた。

  • 最も合理的な判断をするべきというのは医療業界のロジックで、 市民側としては、非合理だとしても自己決定のほうが良いけどな。 患者がカリフォルニアの娘を信用するなら

    • その結果、植物状態になった上に胃瘻でゾンビのように生かされて、税金食い潰すだけの糞袋になるんですよねえ 当の娘は殆ど見舞いに来なくて衰弱死するのを待つだけみたいな悲惨な...

      • 自己決定を歪めてまでそうするメリットがあるなら、 現場の裁量でやるより、法律でやりたい

        • 裁量でやられると患者側も、 自己決定を守るために疑り深くなる 自己決定権を奪い合うための、イタチごっこのコストがかかる

        • カルフォルニアの娘を納得させておかないと 本人や家族の意思決定権に医療従事者は逆らえん 人間寿命でぽっくり逝くのが幸せよ

    • カルトに騙されるタイプだな

    • 逆逆 本人がいらないって言ってるのに感情的になった娘が延命させる

  • 営業マンが重要なステークホルダーを抑え忘れて失注するみたいな 取引先が悪いわけではない

  • なんでそうなるかというと、単純にその子供が金払うからだよ

    • 金払うのならもっと最初から参画しているしコストを気にするよ 実体験として、金も払わない人間の方が偉そうで「最上の」処置をしないと批判する

    • 死亡退院ならそう

  • その点、イパネマから来た娘っていいよな

  • 親の面倒を見るくらいの世代だと ・「娘」は息子よりも結婚で家を離れることが多い ・女性の分野であるケア労働を人任せにしていることに罪悪感を感じる ・女性の教育レベルの低さ ...

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