青果を販売する普通の農業で2500万円の年収を得るなんて絶対無理。
結論を先に書いておくと、正しくは一人当たりの年収は260万円弱となりました。
紹介文によると
「農家607軒の高原野菜の販売額は2007年に約155億円と、平均収入は2500万円を超えました。」
2500万円は農家1戸あたりの売上です。
確かに平均がこの値というのはすごいことですが、決して達成不可能な数字ではないです。
3-4人程度の人手が必要な金額なので、じいちゃんばあちゃんと息子夫婦であったり、兄弟であったりと
農業の場合、品目と面積がわかれば、その人の年収を概ね推定することができます。
農協出荷だと運賃・市場手数料・農協手数料・全農手数料・施設使用料・予冷費・部会費・ダンボールなど様々な金額が控除されます。
品目により大きく変わるが、トマトのような冷蔵不要で軽量・高単価のもので売上の20%ほど、
ハクサイのようなかさばる重量野菜で売上の40%ほどだと思います。
それとは別に、種苗費、肥料費、農薬、マルチ(畑に張るビニール)など諸材料費がかかります。概ね売上の20%ほどです。
農機への投資があるので、減価償却があります。こちらは通常は長期借入の返済に当てられます。
健全経営だと減価償却が売上の5-10%程度とされます。レタスは労働集約的なので、5%と考えます。
ここまでで、売上の65%が製造原価となったので、2500万円の売上のうち、1625万円が消えました。
残りは825万円です。
サラリーマンの収入と違うのは、ここから消費税納税があることです。
サラリーマンの税引前所得と同等の条件で比較するため、消費税分だけ引きましょう。
現在、野菜は8%の軽減税率ですが、肥料などの購入は10%です。
売上の消費税が200万円、仕入れの消費税が150万円なので、50万円が消費税納税額となります。
今はレタスは作っていませんが、作って農協出荷したことはあります。
経験から想像するに2500万円の売上を上げるには3人必要ではないかと思います。
機械類は補助金あったりしますが一時的なものだし、審査も厳しく全てが通るということはまずありません。
川上は水田転作でもないので水田フル活用の補助金もないと思うし、中山間地域直接支払いの対象になるような圃場ではないです。
なので年収を大幅に上げることはできません。
ブラック川上と呼ばれるのは、実際にそういう事例もあったのである程度は仕方ないし風評とは言えません。
でも、外国人奴隷使って2500万の「年収」を得ているというのは完全に誤りです。
ここまで数字だせるのは自分が農家だからだけど、普通に考えて無理っぽい数字なことぐらいわかるでしょう?
統計的事実に反論するのに、全農業の謎理論持ってきてどうするよ 頑張って理屈を捏ねたのは分かるが、推計じゃなくて統計を持ってこい。
こちら統計ではありませんが、長野県が公開している農業経営指標です。 農業改良普及センター(現 農業農村支援センター)が篤農家と呼ばれる地域を代表する農家の経営状況を調査し...
統計持ってこいといったら統計以外を持ってくるとか、そういうところやぞ。 だからお前は人生の1割以上もつぎ込んでるのに成功しねえんだよ「
川上村の農業センサスによる調査結果はこちらにあります。 でお前が引っ張ってきた川上村のセンサスによれば 農業に60日以上従事した世帯員、役員・構成員(経営主を含む)数 1,378 ...
なるほど
昔レタス作ってたけど、外国人雇いまくって、レタス以外にも米とかネギとか作って、やっと年収1000万円だったな 某チェーン店とレタス供給の契約してこれ 農協にも卸してた その本は...
年収と年商をごっちゃにしてるのでは
でもホタテ漁業はガチでエグいらしいですよね
別にいくら稼いでても良いけど、最低賃金以下で外国人使ってるようなところはクソだよ。現行のルールが許してるとしてもね。
御存知の方は多いと思いますが、その本に書かれている川上村の農林業振興事業協同組合は2014年11月に解散しています。 理由は、 外国人研修生を過酷な労働環境(長時間労働、過少な...
いやいや逆に実習生をブラックで働かせて260万円しか年収ないのは無能すぎだろ
岐阜県の某村(忘れた)の柿農家も納税額が日本一でとかいわれて報道されてるけどさぁ そんな暮らしぶりには見えないけどなぁ ただ納税額ベースならまあ正確なのかなとは思う
常識的に考えて、年収260万の自営業者は仕事が忙しいからって人を雇って仕事させないと思うんですけどね