タイトルを見て、3秒で画面を閉じた方もいるだろうが、そんな方にはお時間をかけさせてすまなかったと思っている。
逆に、タイトルを見て、おや、と思った人もいると思う。
そう、私は、思い切り人の褌で相撲を取ろうとしているのだ。
何番煎じになるかはわからないが、お暇な方は少々お付き合い願いたい。
昨日は一日、32歳腐女子の話や、その友人側の話で持ち切りだった。
どちらの話も、とても興味深く読ませて頂いた。
34歳腐女子。
私は、人生の2/3を腐女子として過ごしてきた、割と年季の入った筋金入りの腐女子だ。
見た目10秒でオタクだとバレるし、ファッションセンスは絶望的。
メイクの方法もよくわからないので、めちゃくちゃ濃いかどすっぴんかの究極の二択だし、化粧品はプチプラ以外持っていない。
しかも、話し始めたと思えばオタク特有の早口のマシンガントークで、他人をドン引かせる技術には定評がありすぎる。
まあ、よくいるステレオタイプな痛い腐女子を想像して頂ければ、これ以上は語る意味を持たない。
ここで、私が他人の褌と言っている、32歳腐女子とその友人の話にほんの少し触れたい。
2つの話には、『30過ぎたら地に足をつけて年相応にふるまうのが常識だ』という共通認識があると思う。
だからこそ、32歳腐女子は『自分が子供っぽく恥ずかしいことに気づいた』と書かれているし、友人側は『Aはあまりにも幼稚すぎる』と書かれているわけだ。
30を過ぎたら、年相応の洋服を着なければならない。
30を過ぎたら、年相応の化粧品を使わなければならない。
30を過ぎたら、落ち着いた話し方を身につけなければならない。
30を過ぎたら、きちんとした職に就かなければならない。
30を過ぎたら、30を過ぎたら、30を過ぎたら……。
でも、ちょっと待ってほしい。
その共通認識は、本当に正しいのだろうか?
ここからが、私の本題。
はっきり言う。
何故そこまで私が言いきれるか。
それは、その常識を全て無視して、私が今を謳歌しているからである。
私は、まさに32歳の時、髪色を思い切り派手に変えた。
今では毎月カラフルに色を変えている。
30を過ぎた大人らしいベージュなど、パレットの中で一番最後まで残ってしまう。
洋服も、20代のころの私が、『私にこんなかわいい服は似合わないから……』などと言い訳をして着なかったリボンやフリルの服をガンガン着ている。
シューズクローゼットはハイヒールだらけだし、ネイルは毎月指2センチを超えるスカルプが私の常だ。
どこまででも遠征するし、金で解決できるものなら全て諭吉で解決だ。
(運営の懐に入らない金は使わない主義なので、チケットを転売ヤーから買ったりはしない)
薄い本を作るために徹夜するし、好きな作家さんの本が手に入ったら泣きながら拝む。
同じカップリングの仲間と話をすればテンションは爆上がりして、落ち着いた喋り方なんてどこかへ飛んで行ってしまう。
そんな私が、きちんとした職についているかと聞かれれば、弱小派遣会社の派遣社員で、貯金など雀の涙である。
こうして並べると、私は、『痛い』。
そりゃあもう、痛いだろう。
そんなのわざわざ言われなくたって、自分が一番わかっている。
でも、ここで私が言いたいのは、誰になんと蔑まれても、私はめちゃくちゃ今を謳歌している、ということなのだ。
勿論、社会の中で生きている以上、守らなければならないルールというのはある。
例えば、人を傷つけてはいけません、というような、幼稚園で習うようなレベルの。
でも、そういう、最低限守らなければならないルールを越えて、今回の例で言えば年齢なんかにがんじがらめになるのは、もったいないと、私は思う。
私は今、やりたいことをやりたいようにやっている。
そういう生き方もあるんだと、誰かに知ってほしくてこの文章を書いた。
もしもこの文章が、色んなことにがんじがらめになって生きづらくなっている人に届いたら、そんなに嬉しいことはない。
❅🐉💩
二度と来んな